ジュネーブ0.01%以下の快楽

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2005年11月27日
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前回のマラソン日記のちょうど一週間前の朝、

文字通り「飛んで」(飛行機ですが・・・)地元にむかった。

もかの地元は、遠い。
正規料金で東京から帰省すると、往復13万円ほどする。

もかのじーちゃん(略してもかG)は、20年前からそろそろ死ぬと宣言し続けて,
すでに、90歳を越えてしまっていたので、死亡予定日の予測もつけられず、
高い航空チケットを手に入れるしかなかった。。。


早死に願望が強かったもかGだが、残念ながら(ん?)長生きしてしまったのだ。



「歩くより勉強した方がいい!」派だったので、
ベッドと机から離れない生活を続けて、結果的に早く足腰が弱くなってしまった。


でも、知恵も知識も豊富になったもかGは、亡くなる直前まで、
知的なギャグを連発して、みんなを楽しませてくれた。


誰がどうみても、明らかにもかをひいきにかわいがっていたもかG。
もかGの机には、もかの写真だけが貼られている。

大学合格祝いにと、もかに30万円くれたもかG。
他の兄弟には3万しかくれずブーイングもしばしば・・・( ̄m ̄* )ムフッ♪


水泳、柔道、空手の選手として抜擢されていたもかG。
Gちゃんのくせに、息子らよりも孫らよりも一番背が高かった。
沖縄人らしくサンシンもバンバン弾きこなし、

口も達者なもかGは、はっきり言ってプレイボーイだった・・・。


喜劇の脚本を書き、
作詞家でもあった。

もかが卒業した中学校。
広く綺麗に整備された庭園には、「作詞 もかG」と彫られた校歌の石碑がある。



さて、お葬式とはいっても、そう簡単にはいかないんだ。
なぜなら、地元には火葬場が無い。
地元では土葬が基本なのだ。


しかし、火葬をしたい。


ならばどうする?



もかGを貨物にして飛行機に乗せる。
ほいで、隣の島へ移動して火葬場へ行くのだ。
親戚一同、まず飛行機で隣の島集合。
もかも、東京から隣の島へ向かった。


東京からの始発便に乗ったもかは、まず第一号で空港に到着した。
次第に国内のあちらこちらから到着する親戚を迎えた。
そして、貨物になったもかGともかの家族も地元から飛行機で到着した。


火葬まで時間があるので、一度、葬儀屋さんに向かった。
そして、もかGと対面した。
顔をあちこち指してみたら、やわらかかった。
四月に亡くなったもかの母方ばーちゃんと顔がよく似ている。
もかGの顔を見た瞬間、なんだか微笑ましくて笑っちゃった。

父に
『もかの大好きなもかG、
 そして、誰よりももかをかわいがってくれたもかGを、
 ずっとずっとずっと看てくれて本当にありがとう』 と、

 改めて、感謝の気持ちを伝えた。

そして、もかGの棺を生花でたくさん埋め尽くした。
ミントの香りがするもかG♪


今年は、大好きなばーちゃんとGちゃんが亡くなった。
今年亡くなってくれてよかったと思う。
もかは、すでに実家から遠く離れた東京で生活をしている。
もかがフリーターを続けているのは、
実は、まだ健在だった3人の祖父母になにかあったときにすぐに駆けつけられるためにということもあった。


でも、ラテと遠距離をしていると、
海外へ出てしまうこともしばしば。
そして、海外へ移住してしまうことにも踏ん切りがつかない。
東京からなら、なんとか地元にたどり着けるが、
これが欧州なら、絶対に間に合わない。




ちなみに、4月にモカの母方ばーちゃんが亡くなった時は、間一髪だった。
暇な方は 『スイスから沖縄へ:帰国もまたドラマ』 を参照くだせ。



とにかく、モカが国内にとどまっている今年で本当によかった。
もちろん亡くなったばーちゃん、Gちゃんのお骨を抱いたときは、
たくさんの思い出がよみがえってたくさん泣いたけど、
でも、大好きなばーちゃんとGちゃんをちゃんと見送ることができて、今年は大満足だ。




さて、もかGとの対面を果たして数時間後、火葬場へ向かった。
火葬場の釜の音ってあまり好きじゃない。
ごぉーーーっという怒涛音に圧迫感を覚える。


そして、燃えているGちゃんを一人残して、葬儀屋さんへ戻った。
この日は、もう地元に帰れないので葬儀屋さんで雑魚寝する。


夜中目覚めると父が寝れずにいた。
もかのフリーページを見た方はご存知だろう。

父の精一杯の親孝行が、終わってしまったのだ。
父は、やるだけやってきたから満足だと言ったけど、
やっぱり目を閉じると涙がでてきて眠れないんだと言った。


もかも起きて父と語った。
いろんな話、もかGの話、ラテの話、将来の話、たわいもないことを語った。
そして、


父と語りながら、夜が明けた。


それから、家族も起きだし、
準備を整えて、朝8時には火葬場へ向かった。
もかGは真っ白で綺麗な骨になっていた。


家族みんなで、もかGを骨壷に詰め、
火葬場から空港へ向かった。


そして、、、こんなときですが、
空港でを見かけてしまった。




ま、それはおいといて、、、。




骨になったもかGと一緒に親戚一同、地元へ飛んだ。


告別式には、
たくさんのたくさんの人、300人近くの方々が集まった。
もかG。たくさんの人が見送ってくれた。


もかGの人生、最高に締めくくれたと思う。






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最終更新日  2005年11月28日 07時49分20秒
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