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げじねこ

げじねこ

November 5, 2005
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カテゴリ: 舞台&役者
『天保十二年のシェイクスピア』

  11月5日(土)13:00開演  2階D列センターブロック


作  : 井上 ひさし
演出 : 蜷川 幸雄   
音楽 : 宇崎 竜童
出演 : 唐沢 寿明  (佐渡の三世次)
    藤原 竜也  (きじるしの王次)
篠原 涼子  (お光/おさち)
夏木 マリ  (お里)
高橋 惠子  (お文)
勝村 政信  (尾瀬の幕兵衛)
木場 勝己  (百姓隊の隊長)※進行役
吉田 鋼太郎 (鰤の十兵衛)
壤 晴彦   (小見川の花平)
高橋 洋   (佐吉)
毬谷 友子  (浮舟太夫/お冬)
沢 竜二   (大前田の栄五郎)
西岡 徳馬  (よだれ牛の紋太/蝮の九郎次)
白石 加代子 (清滝の老婆/飯炊きおこま婆
                     他


ストーリー:
時は天保、下総国の清滝村。
二軒の旅籠や賭場を経営する<鰤の十兵衛〉は、自分の財産を三人の娘に分け与え気楽な隠居生活をと考えていた。三人の娘に「この先、自分をどれだけ大切にしてくれるか?」を語らせ、それに応じた財産分与をしようとするが本当は、実は捨て子だが一番性格の良い三女に譲りたい。
口がうまい長女〈お文〉と次女〈お里〉に対して、バカがつくほど正直な三女〈お光〉。
結局お光はお世辞をうまく言うことができない。機嫌を損ねたふりの父の真意も見抜けず、姉たちに父を託し家を出てゆく。
まんまと父の財産を手に入れたお文とお里。しかし強欲な2人はそれだけでは飽き足らず、財産の全てを自分のものにしようと、それぞれの亭主を親分にして骨肉の争いを始める。物騒なはかりごとが渦巻く清滝村。そこに突然現れたのが、無宿者の〈佐渡の三世次〉だ。足は不自由で背中にこぶのある彼は、剣術は得意ではないが策略ならお手の物。両家の争いをうまく利用して、清滝村の親分に成り上がろうとする。また一方では、お文の息子〈きじるしの王次〉が父の訃報を聞きつけ清滝村に駆けつける。
父の仇をとろうとするも、 三世次に雇われた百姓演ずる父の亡霊に、事の真相を知らされ、以降狂った振りをする。許婚の<お冬>は王次のふるまいに混乱し、あげく父を誤ってころされ狂乱。
一方、家を出たはずのお光が戻ってきたが、王次と恋に落ちる。
仇同士の2人の恋は、新しく赴任してきた代官夫妻(実は妻<おさち>はお光のふたごの姉)を巻き込み混乱を深め、更に何人もの血が流れる。
このときお文の一家はみな亡くなり、すべてを手にしたお里は、一転、病に伏せる2人目の夫<尾瀬の幕兵衛>を心からいたわり看病し、組を切り盛りする女になるが、三世次は、お里のありもしないことを吹き込んで幕兵衛を疑心暗鬼にさせる。またも流れる血。
親分一家が亡くなり、清滝の次の親分を決める関八州の親分たちの会合。
そこで本命とされた兄貴分を、褒めながら陥れるという絶妙の口跡で終に自らが清滝の親分の座を手に入れる。
しかし、たったひとつ手に入らないもの。それはお光。
<清滝の老婆>が以前予言した「ひとりでふたり、ふたりでひとりの女に気をつけろ」を忘れたわけではないが、三世次の募る思いは自らを破滅へと導いていく・・・







ごめん。
ストーリー書いただけで疲れた(おい)。
なのでつづく(笑)。




ってことで、つづきです(^^;)。
えー、どうやら長くなりそうなのであらかじめご了承くだされ、
っていつものことか(自爆)。



1場「もしもシェイクスピアがいなかったら」
開演10分前に席についたら、すでに舞台上に人が何人かいる。

スタッフとおぼしき人も。
どうやら本番前?らしくセリフを練習したり、打ち合わせらしきことをしたりしている。
舞台もいかにもヨーロッパな雰囲気。
へーーーーー。
新鮮な驚き。
と、開演の合図。それぞれが袖にひっこむのといれかわりに、いかにもにぎやかに百姓たちが袖から客席通路からわらわらと景気よく歌いながら登場。
セットを一部解体しはじめる。

♪もしもシェイクスピアがいなかったら

歌詞が舞台左右上方の電光掲示板に流れる。
ものすごく楽しくて印象的な曲。わかりやすいしかなり耳残りがいい。



2場:傍白三人娘
待ってました!いのうえ版でもお気に入りだった場面。
鰤の十兵衛の吉田鋼太郎さんがかわいい(笑)。

次女お里の夏木マリさん・・・うっひゃぁぁお歯黒ホンマにしてる(@@)。ド迫力とは正にこのこと。
三女お光の篠原涼子ちゃん。普通に(ココ大事)かわいいー。
影の薄いお文とお里のダンナ。女房が強烈だから、ま、しょうがあんめぇ。
しかし、この父と娘たちの本音と実際の演じ分けが絶妙!
いやぁのっけから笑わせてもらいました。

なんとしても聞きたい十兵衛が、はずかしがって座布団に座るも横を向いているのを「こっち」と座布団ごと自分の方に向かせた場面。
かーーーわーーーいーーーいーーー。
悪徳の限りを尽くしたとは思えない親ばかぶり。
しかも、よかれと思ったことが裏目に出たときのオチのタイミングもGJ。
いいイントロでした。



3場:おとこ殺し腰巻地獄
3年後、三世次登場。
ちょいと荒くれたこの旅籠をかきまわしてやろう、なスネモノ。
メイクは思ったよりグロテスクじゃなかったけど、目がコワイ~。
見かけに驚き逃げようとする女郎をつかまえ、金にものをいわせてコトをするんだけれど、このときの女郎役の方のおっぱいがそりゃもう見事。
見事すぎて本物にみえないほど(笑)。
だからかいやらしさが全く無くて、なんかおっぱいもみもみ体操ってなカンジでした(え)。


4場:赤ん坊と陰謀は女の陰部から生まれる
2人の娘がそれぞれ一軒ずつ一家を構えるも、ライバル心メラメラで、どうにか相手を陥れたくてしかたがない。
そこまでの欲望を持たないダンナが物足りなくて仕方がない。
それぞれの居間での夫婦の会話が、全く別々にされているのにうまくリンクしているんだけれど、これこそ『間』が本当に難しいと思うのよね。
なのにまぁ、さすがでございました。
その間を行き来する今じゃ邪魔者扱いの父親、それでもお金に対する執念を思わぬ見の軽さ(さっと畳の上をジャンプ)を見せて表す。ウマイ!



5場:老婆は一日にして成らず
ココ、タイトルからして好き(笑)。
そしてお待ちかね、白石さんの老婆登場!!
なんなのーーーーあの身軽さは!
なんなのーーーーあのカラダのやわらかさは!!

いやぁマジびっくり。
特にお堂の扉から顔だけ出すシーン。
顔だけが横になって出てるんだけれど、それが本当に体が真横になったようにみえる状態で(マジックで壁の横を歩いているような、といえば通じるかしらん?)上下した時にゃ、アタシャ本当に化け物だと、魔女だと思いましたよ(爆)。
あの動き、簡単にできるものではないよね。
表情だけでなく、体も変幻自在なんだー。
ふわんとしゃがむときなんて、体重感じさせないもん。
ほえーーーーでした。

で、ここで三世次がいつか出世していく50年に一度の運を持っていると予現する。取り合わない三世次だが、「ひとりでふたり、ふたりでひとりの女に気をつけろ」の忠告をおかしなことを、といいつつ心に留めるんだよね。

あと、勝村さんの幕兵衛の釣りのシーンがよかった。
2本の釣り竿をうまく自在に操っていたけど、アレは操られる方もみんなうまかったー(笑)。



6場:大事の前の障子
命の恩人の親分を、お里のそそのかされ殺してしまい狂乱する。
血で真っ赤な両の手が毒々しい。
野心はあっても、それをしのぐほどの毒を持ち合わせていないことが伝わる。良心のかけらが胸を指すのだろうな。
それをなだめるお里がこれまたスゴイ。
手練手管って、こーゆうときこそ使いたい。



同姓でもそう思ったよ(--;)。
でも、なぜかちゃんと悪女の魅力も感じさせる。
本当にすごいよ夏木さん。

そして「コトバ」を唯一の武器にして、
仕掛けを始める。のしあがろうとする三世次か。ふむ。



7場:トカトントン
一転、さわやか佐吉登場(^-^)。
木槌を持つ手も表情も口跡も軽やか。
浮舟太夫との夫婦の約束をリズミカルなトンカチの音と共に語る。
心地よい声だわ。
母親としても登場の白石さん。
全く違う人になっちゃってる。
息子が大事でかわいくて仕方がないけど、ちょっとこすからい?(笑)



8場:百姓の噂ばなし
なんで西岡さんなのに!百姓姿が似合っちゃってるんだろう?(笑)。
ここでようやく王次の名前が出てくる。
あーーんもう、まだ名前だけ?
早く濃い恋、ってどんな変換するんだよウチのパソ(爆)、
じゃなくて、来い来い王次さま(はぁと)。



9場:浮気もの、汝の名は女
キターーーーー!!!
やっと登場藤原王次(らぶ)。
しょっぱなから元気印!
若者特有の熱血!
若者特有のオンナ大好き加減!
若者特有の直情!
若者特有の失意と挫折!
若者特有のあこがれの失墜と敵意!

かわいい。
かわいいよ王次。

王次よ王次。
なんであなたはそんなにかわいいの。
その笑顔は罪作り。
そのはっちゃけも罪作り。
知ってか知らずか、
恋の深き井戸にいったい何人のオンナ突き落としたの?

こころ溶かすもの、汝の名は王次

私にとっての隠れタイトルっす(あほ)。


それと、西岡さん。
やっぱ九郎次より、こっちのお百姓さんの方が好きかな(らぶ)。
なんとも憎めないキュートなちょっとマヌケな幽霊がめちゃよいわぁ。
この場は珍しく三世次もかわいいし(笑)。



10場:問題性の連続イロ
まさに王次の見せ場!!!
まずは女形で登場。なんつーか、あの着物の着こなしってどうよ?
衿の抜き方が色っぽい。
所作もしかり。
コレ男性がみても、ぐっとくるのかねぇ?
私は女だけど、思わずクラクラしたよ。

そしてお冬。何の疑いもなく、
許婚である王次をひたすら慕うのにその仕打ち。
王次の突然の変貌についていけず、オロオロするばかり。
あげく影で聞き耳を立てていた人物(お冬の父)を仇の九郎次と間違え殺されては正気を保てというほうが無理よねぇ。
このお冬の毬谷さんが可憐で。
なんだろうあの透明感。ぴったりだったー。

ここからが『問題だ』。
ハムレットの一番有名なセリフの日本語訳を、
時代を遡ってすべてやってくれる。
ここでの木場隊長との掛け合いがそりゃもう見事!!!
さすが、伊達に「ハムレット」を演じてないね~。
でも日本初の訳

「あります。ありません・・・」

が、あまりにもおかしくて笑いすぎだっちゅーの私。
涙まででちゃって、最後は何言ってるかわかんなかった(^^;;;)。
いやまぁ、会場全体もそんなカンジだったけれどね(笑)。

けれど、あんなにもハイテンションのまま、緩急自在に演じるなんてすごいわ。
かわいいだけじゃないんだよね。
もちろん拍手喝采!!!大満足のシーン。



えーーー。ここで文字制限のエラーが(爆)。
なのでやっぱりつづく。





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最終更新日  November 9, 2005 07:55:01 PM
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