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2009.01.08

「魍魎の匣」（ネタバレ？あり）

テーマ：アニメ！！(3879)

カテゴリ：アニメ　漫画

12月に終わった「魍魎の匣」がもう再放送している・・・　
東京MXは最近、
放送されたばかりの、
アニメをすぐ再放送するんだけれど、　
アニメの著作権ってどうなっているんだ？
と思ってしまう　
と言う話しはおいておいて、

今日
23時から2本立てで１時間放送されていた

に話しを戻すと、

全部見終わった後に　
また最初から見ると、
話しの前半から、
既に謎のヒントが出ていたのに気がつく・・・

第２話から
「通りもの」
の話しが出ていた・・・

最終回になると、
この
「通りもの」

この事件に巻き込まれてしまった人は、
みんな、魍魎の
「通りもの」
（Wikipediaでは
　気持ちがぼんやりとしている人間に憑依し、

　とありました）
に憑かれてしまった結果なのだけれど、

この話しの、
「通りもの」
の正体は、
「（永遠の）美への執着」
「生への執着」
という、
人間の心自身が
「魍魎」
だったのだろうと思った
（魍魎は人の心が作り出したもの　
　と京極堂が言ってましたが、
　本当のところ、
　違ったらどうしよう・・・）

美というのは
「人を惑わす」　
とよくいわれているし、
「美しいモノ」
を
「妖艶」
と表現するのも　
それが人に取り憑いて、
「魔」
を引き起こさせる何かがあるからに違いないわけで、
今回の事件を引き起こす切っ掛けになった　
楠本頼子の行動もうなずける

年を取って醜くなるのは人間として当たり前なのに、
年をとり醜くなるという現実は、
加菜子と頼子によって、
よほど許しがたい事だったに違いなく、
加菜子が泣いていたのも、　
頼子が加菜子の首筋に
ニキビができていたのを見て
ホームから加菜子を突き落としたのも、
「美の消失への恐怖」　
という
「通りもの」
にあたった結果なのだと、

そういう事がわかってから、
また見ると、
柚木加菜子と楠本頼子との意味深な関係とか、
楠本頼子の母親が作る人形の頭部などの
（京極堂いわく人形は人の心を入れる箱”匣”
　なのだそうだ　
　ここで、最終回、脳と心、匣がつながってくる）　
思わせぶりな表現は、
人の心に宿る、
生と美に対する羨望の
「魍魎」
そのものだったんだと感じた　