株式会社SEES.ii

株式会社SEES.ii

2017.08.22
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カテゴリ: ショートショート
ss一覧 短編01 短編02
―――――

 数年前に事故で亡くなった、妻の連れ子を名乗る者からの電話を受けた数日後、男は自宅
から100mほど離れた古い民家の玄関の前に立っていた。

 ……驚いていた。妻の気がヘンになり、男自身にもその兆候が見えはじめたきっかけと
なった――電話の相手の住居は、自分の家のすぐ近所であったのだ。
 ここ数日間、妻の奇行は相変わらずだった。家のパソコンやスマホで子供服を買い漁り、
それを咎めると外に出て買い物を繰り返す。理由を聞いても『ごめんなさい……ごめんなさい

 もちろん、妻から電話もパソコンも携帯電話も財布すらも取り上げてしまうことはできた。
半ば強制的にどこかの施設に押し込めることも簡単だろうとは思った。けれど、男はそういう
決断ができなかった。……せめて、この電話の正体を知っておきたかったからだ。

 男は無意識に唇をなめた。そして、もう一度、目の前に建つ不気味な家に視線を投げかけた。
不気味な家……それは確かに不気味な家だった。ほとんどの窓が鎧戸で塞がれており、鉢植えは
汚く、狭い庭では雑草が伸び放題になっていた。
「……こんな家に、住んでいるヤツがいるのか?」
 囁くように、男が呟いた。知人の保険調査員に相談し、謝礼金を支払ってまで調査して
もらった結果――この住居には2人暮らしの老夫婦がおり、自宅に……それも昼夜問わず、
妻に電話をかけているらしかった。

メーターが回っているのが見える。そう。いるのだ。妻をたぶらかし、夫である自分をあざ
笑った『何か』がいるのだ。
 玄関戸の脇にあるインターホンに指を伸ばすと、どこからか――湿ったカビ臭い空気が
ふわりと溢れ出た。瞬間、男はそこに漂う空気の不気味さにたじろいだ。
 すえていて、湿っていて、冷たくて……とてつもなく不吉で、とてつもなくおぞましい

 ……イヤだ。帰りたい。
 男は強く思った。
 数日前の夜と同じ――男の意識の底に眠る原始的な遺伝子が、その家に関わることを拒絶
していた。だが……ためらっているわけにはいかなかった。
 とにかく、このふざけたイタズラをヤメさせて、妻を少しでも以前の状態に戻すまでは……
何としても……何とかしなければ……。
 その思いが、男の指を動かした。

―――――

『ピーンポーン』とチャイムが鳴る。恐る恐る口元をインターホンに近づけると、反応が
あった。『……はい。どちら様でしょうか?』
 それは老婆の声だった。男は一瞬だけ躊躇し、それから、囁くように、「……と申します。
妻との電話の件でお話があります……今から少し、よろしいでしょうか?」
『……はいはい。鍵は開いていますので、そのままどうぞ、お入りください……私は居間の
ほうにいますので……』
 インターホンの向こうで老婆がおかしそうに笑った。
 突然訪ねた見ず知らずの人間を家の中に招き入れ、居間まで来てくれと言われたのは常識的に
考えても、普通ありえないことだった。けれど……冷静さを欠いていた男はそんなことにさえ
気づかなかった。

 男は戸を開いた。カラカラと音が鳴った。瞬間、すえたような臭いが家の中から溢れ出た。
「……ひどいな」
 右手で鼻を押さえて男が言う。「……掃除もしていないのか?」
 躊躇ってから靴を脱ぐ。したくはなかったが、するしかなかった。そう。板張りの床は埃
まみれで、靴下がすぐにでも真っ黒になってしまう気がしたから。
 時間はまだ夕方であるはずなのに、ほとんどの窓が鎧戸で閉じ塞がれているせいで、家の
中はとても暗かった。窓や戸の隙間から差し込むわずかな光が、弱々しく辺りに漂っている
だけだった。
 土間に立ち、右手で鼻を押さえたまま、男は家の中を見まわした。
 すぐ左側には2階へと通じる狭くて急な階段があった。天井が低く、2階の様子はまったく
見えない。家の壁はどこも薄汚く、埃が張り付いていた。微かなカビの臭いと、糞尿のような
アンモニア臭もした。
 ……ペットでもいるのか? ……糞の始末くらいしておけよ。
 心の中で呟きながら、男は玄関の右奥にあるガラス戸を見つめた。「失礼しまーす……
そちらの部屋でよろしいでしょうかーっ」家の奥に向かって、半ば叫ぶように言う。
「そちらに向かいますねーっ」
 もう一度呼びかける。
 その時――。
 家の奥のほうから、無機質な機械の音が鳴り響いた。
 ジリリリリリリリリリリリーン! ……ジリリリリリリリリリリリーン!
 電話?
 不審に思いながら廊下を進む。体重を受けた床板が、ギシッ、ギシッと、不気味な音を
立てて軋んだ。
 ジリリリリリリリリリリリーン! ……ジリリリリリリリリリリリーン!
 音は廊下の奥のほうから聞こえて来る。現代では考えられない、古いタイプの電話機の
呼び出し音だ。
 電話には出ないつもりなのか? ……どうして?
 自分の足が小刻みに震え始めたのを男は知った。足だけではない。手も腰も首も、肉体の
すべての部分が震えていた。
 今すぐに帰りたい。男は思った。今、再び、男の中に眠る遺伝子が、その廊下の先にある
凄まじい恐怖を予感させていた。男に『帰れ』と命令していた。
 ジリリリリリリリリリリリーン! ……ジリリリリリリリリリリリーン!
『帰れ……帰れ……帰れ……帰れ……』
 ……帰りたい。……もうイヤだ……今すぐに帰りたい……。
『帰れ……これ以上進むと……危険だ……ここには、何かが、いる……』
 けれど、男は帰らなかった。妻と生涯を支え合うと誓った責任感が、帰りたいという
猛烈な欲求を押さえ付けた。
 電話の呼び出し音は続いている。
 ジリリリリリリリリリリリーン! ……ジリリリリリリリリリリリーン!
 廊下の突き当りにある部屋へ……ガラス戸を開け、恐る恐る足を踏み入れる。
 部屋は和室で、ガランとしていて、家具のようなものは一切なかった。ただ正面に脚の
短いちゃぶ台が置かれており――
 ……そこに――それは、あった。
 ……古い、ダイヤル式の、黒い電話機が――そこに、あった。

―――――

 どれくらいそうしていたかは、わからない。そう。姿の見えぬ老婆を待ち続けたのは、
ほんの数秒か、数分なのか……わからない。時間の感覚が無意識に歪んでいた。

 ……トイレだろうか? あの老婆はどこに行ってしまったのだろうか? 
 そして……俺はどうすればいいのだろう?
 男は自分自身に聞いた。
 何を怖がっている? おいおい、バカじゃないのか? さっさと電話に出て、相手に折り
返し連絡するよう伝えるだけじゃないか。
 男は、ついに、制止する遺伝子の警告を振り払い、畳の上に腰を下ろし……ゆっくりと、
鳴り響く電話機の――受話器を――手に持ち上げた。

「もし、も……し?」
 唇を震わせながら電話に出る。「この家の主人ですが……ただ今……席を外してまして……」
『あ~……? はいはいはいはいはい……』
 ――えっ?
 背筋が一瞬にして凍りついた。
『そうなんですよぉ……ワタシも知らないんですよぉ……お客さ~ん……』
 それは女性の声だった。短いが、ついさっき、インターホンで会話したばかりの女性の、
しわがれた、老婆の声だった。
「ひっ」
 わけがわからず、男は息を飲んだ。
『ウチの主人がぁ、どこに行ったかぁ、知りませんかぁ?』
 ……わからない。どういうことだ?
 ……あの老婆は、どこへ? どこから? 
 ……何のために?

『久しぶりのお客さまだで……お茶でも入れたいのじゃけどぉ……こんな体でぇ、申し訳
ありませんで……』
「……こんな……からだ?」
 老婆の言葉の意味を、必死に考えようとした――その時だった。男は急に視線を感じた。
 見ている。
 誰かが見ている。
 誰かが俺を、じっと見つめている。
 そっと首を動かし、室内に視線を泳がせる。物音ひとつしない室内に、人のいる気配など
微塵も感じることはできなかった。
 それにもかかわらず、『見られている』という感覚は消えなかった。
 そっと唇をなめた後で、男はもう一度、室内を見まわした。そして、男のすぐ背後の、
薄暗い和室の隅で――自分を見つめているふたつの目に気がついた。
 あっ。
 瞬間、あまりのおぞましさに――男は息を止めた。受話器を放り投げ、慌てて後ずさる。
 視線を向ける目とは――和室で首を吊った老婆からのものだった!

「ひっ、ひいいっ!」
 天井に向けた顔は、なぜか眼球だけが下を向き、男をじっと見つめ続けていた。老婆の股間
からは黒く濁った体液が滴り落ち、畳をドス黒く染めている。
 ちゃぶ台に落ちた受話器から、老婆の無邪気な笑い声が響いた。
『いひひ……もう一週間戻って来ないんですよぉ……。お客さ~ん……ウチの人、どこに
行ってしまったかぁ、知りませんかねぇ? ひひ……しかたないヒトですよねぇ……』
「うわあーっ!」
 凄まじい悲鳴を叫び、男は無我夢中で飛び出した。

―――――

 玄関のドアを施錠し、ドアチェーンを掛ける。一呼吸でキッチンに辿り着くと、冷蔵庫
からミネラルウォーターのペットボトルを取り出して飲む。
 乱れた呼吸を整えながらテーブルにスマートフォンを置く。瞬間、男は、あの民家の
和室で首を吊った老婆の皺だらけの顔と目を思い浮かべそうになり、慌ててブルブルッと
首を振った。

 ……意味がわからない。ウチの娘……死んだハズの娘の名を名乗るヤツが――見知らぬ
者で――老婆で――既に死んでいる? あのインターホンは? あの電話は? あの声は?
あの家の主人はどこに行った? そう。ワケがわからなかった。……錯覚だ。……夢だ。
そうだ。そんなことがあるわけがない。ありえないんだ。……しっかりしろ。錯覚。そう。
俺の錯覚に決まっている……。

 口元に残る水滴を袖で拭い、冷蔵庫にミネラルウォーターを戻す。その時、隣室から男を
呼ぶ声がした。一瞬、躊躇し、それから声のした方向に顔を向ける。小さな声で「……ただいま」
と応える。
「おかえりなさい……あなた……。どうしたの? ひどく疲れているようだけど……」
 妻の声を聞くと、体の底からじわじわと安堵感が湧き上がって来るのを感じた。気の
せいか妻は、ずっと昔の――結婚した当初のような穏やかな表情をしているように見えた。
「ああっ……ああっ……ああああっ!」
 男は立ち上がり、声にならない声を上げ、妻の体を抱き締めた。体中の筋肉が弛緩し、
涙が滲むのがわかった。
「……? どうしたの突然……本当に、大丈夫?」
 妻を抱き締めていると、今日あった様々な事柄を、冷静に考えることができそうだった。

 死者からの通信――。
 今になっても男には、そんな非科学的なことを信じることはできなかった。けれど、
心のどこかで『もしも』とも思い始めてもいた。
 もしも……死者の世界が実在していて、死者は互いに交流ができるとしたら? もしも、
死者との通信ができるとしたら? もしも……死者は生者に何かを語りたいとしたら?
……無意識のうちに、生者は死者に人生を介入されている、そういうことがあるのかも
しれない……。

「……キミの話を、もっと真剣に聞いてみることにする。娘のこととか、あの電話のこと、
買い物のこと……頭から何もかも否定するんじゃなく、もう少し……例えば――そう、いろ
んな可能性とか……これからのこととか……とにかく、キミの話を聞き直したいんだ……」
 抱き締めていた腕を離すと、妻は少し不思議そうな顔をした。たぶん、俺の言うことが
信じられなかったのだろう。
「……ここ数年、俺はキミに対してひどい扱いばかりしてきた……許してほしい……」
 妻がどうしてこういう状態になったのか? もう一度、ふたりで深く考えてみたかった。
それだけは、その思いだけは、本当に本心からのものだった。 
「わかったわ。それじゃあ、明日、ふたりであの子のために、何かカワイイ服でも買いに
行きましょうね」
 幼い子をあやすような口調で妻が言った。
「……俺と、話をしてくれるのかい?」
「うん。約束する。だから、私もう、寝ていい?」
 そう言うと、妻は男の頬に唇をあて――微笑んだ。

―――――

 妻はすぐに眠ってしまった。
 けれど、男は眠れなかった。部屋のどこからか、あの忌まわしい老婆の目が自分をのぞき
込んでいるような気がして、どうしても眠ることができなかった。

 来る。
 あいつは、また、必ず、ここに電話を掛けてくる。
 男はそれを確信していた。その証拠に……ほら。
 プルルルルル。プルルルル……。
 予感した通り、『何か』からの電話を告げる機械の音がした。
 そうだ。すべての原因となる理由が、この電話の相手に秘められていた。
 心臓が狂おしいほど激しく、息苦しくなるほどに高鳴っていた。
 何度も躊躇った末に――男は受話器に手を伸ばし、それを掴んだ。

 男は思った。
 決別させなければならない……。ここで、断ち切らなければならない……。
 理由を、意味を、必ず問いたださなければならない……。それが、妻のため、自分のため、
過去に生きた娘のため、これからの未来のため……。
 そう。恐怖と戦う覚悟は、できていた。

―――――

『何か』は何も考えてはいない。
『何か』は個人ではないし、集団でもない。
『何か』の正体は何者でもないし、将来的に何かになるわけでもなかった。
『何か』は声を誰かに伝えることはできるけれど、その声を聞いた者がどういう顔をして
いるのか、どういう行動を取るのか、そういうことは知らなかった。
『何か』は『何か』の声を、『何か』と関係したものにだけ発するだけ。
『何か』が欲しているものを教えたり、『何か』が探している人を教えたり、『何か』が
『何か』になってしまった理由を教えてあげるだけ……。

 この男は、『何か』が『何か』になってしまった理由を知りたそうだったので、教えて
あげただけ。その後で――この男がどうなったのかは、知らない。
 そう。『何か』は教えてあげただけ。

『何か』の母親は夫である男が大好きで、ふたりきりで暮らしたいと願ったこと。一方で、
『何か』は母に嫌われており、事故を装って殺されちゃったこと。
 男は働き者ではあったけど、それと同じくらい遊ぶのも好きであったため、『何か』の母は
精神疾患のフリをして、男からの愛と生活を独占したいと願ったこと。
『何か』と電話していた時の母は、『何か』が消えてくれて嬉しいと言ったり、夫に叱られたり
怒られたりするのが嬉しくて楽しくてしょうがないと言っていたこと。

 男は――呻いたり、怖がったり、声を震わせていたようだけど、『何か』には関係なかった。
ただ、『何か』の母が『何か』に伝えたことを伝えただけだ。

 もしも、今のこの生活が終わりになるようであれば――
『何か』の母は夫である男を殺してしまう。
 夫が死ねば、『何か』になるだけだから、と言っていた。

 そこまで男に伝えたところで――電話が突然切れてしまった。
 理由はわからない。
『何か』の存在する理由のように、男の身に何があったのか、『何か』は知らない。

『何か』は考えた。
 でも、『何か』は何も知らないのだ。
 誰か……教えてくれるのだろうか?

―――――

                                                                                             了









       今日のオススメ。代表曲? →  ウミユリ海底譚/ ナブナ feat.初音ミク
       切なくて、悲しい曲すね… →  アイラ/ ナブナ feat.GUMI
       ナブナ氏結成のバンド曲! →  言って。/ Yorushika


 n-buna(ナブナ)さん。↑はジャケ写。ボカロの有名P。ボカロPには珍しく、ギター
サウンド中心の楽曲多し。情景や心理描写、童話をテーマにしたりと男性よりも女性向き?
 女性ボーカルsuisを迎えてのバンド、『ヨルシカ』もイイ! 
 美しい人間ボーカル(笑)に合わせた楽曲と歌詞とPV。かなり文学的な作りというか、
世界観がとにかく美しい……。一度だけでも、どうぞ🎵




 お疲れサマです。seesです♪ 
 更新すごーく遅れて申し訳ないス……仕事が……用事が……遊びが……休みが……微妙。

 はいっ! ワケわからない話、ですね~wwwwすいません。なんせ、seesにもワケが
わかってないのです。……誰か、教えてくれませんかねww

 今回は特筆するべき事項なし。適当に文面考えただけ。無許可のノベライズに近いから余計に
手ぇ抜いた感だけが残りました……。しっかし……ノベライズもどき作業って久しぶりだけど、
結構楽しいスね。『世にも奇妙』のDVD、また借りよかな……(*´σー`)エヘヘ😊
 次回は……どうしようかな……早めの更新にはなると思います。テーマは……『愛』かなww

 でわでわ、ご意見ご感想、コメント、待ってま~す。ブログでのコメントは必ず返信いたし
ます。何かご質問があれば、ぜひぜひ。ご拝読、ありがとうございました。
 seesより、愛を込めて🎵 



 ↓n-bunaさんPのオリジナルボカロアルバム、おすすめっス。n-bunaさんPのバンド↓『ヨルシカ』 


こちらは今話がオモロければ…ぽちっと、気軽に、頼みますっ!!……できれば感想も……。

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 好評?のオマケショート 『緊急ミッション! 怠慢を隠蔽せよ!www』

 sees 「そらへまーう、せーかいのかなたぁ~🎵 やみをてらすぅかいせいぃイェ~イ、ェェ🎵」

     seesは出先である東海市から名古屋市の本社へと帰社する車内でひとり、歌っていた。
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 sees 「ねがったんなら🎵、かなえてしまえやぁ~🎵 って、EEE~🎵」

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     あっけなく、狂った。
     ……パンッ! プススゥゥゥ~~ンン……。
 sees 「みらいを🎵、すこしでもキミといたいから🎵~~叫ぼう~……何だ??」
     ――異変。
     すぐに近くのダイソー木場店の駐車場にて確認してみる。
     ………??
     ………!!
     あわわ……あわわわ……。
     そう……愛するバネット14号の左前輪タイヤが……ペッタンコになっていたのだっ!!!
 sees 「ギャアァ――――っ!!! 14号ぉぉ―――――っ!!!」
     seesは真昼のダイソーの駐車場の片隅で、愛する者の名を、叫び続けた……。
 sees 「……畜生っ、畜生畜生畜生っ―――!!! なぜだっ! なぜ……」
     seesは思い出していた。自身が運転して来た道を……そう。名古屋の港区と言えば――
     ザ・超工業地帯――。
     くうっ……工場の鉄粉か……金属片か……クソッ……ト〇タ系の部品工場……東レ系
     ……NTN系……三菱系……愛知製鋼……クソックソッ……犯人は(?)誰だよぉぉ。
     こんな、こんな残酷なコトしやがってぇぇぇぇ………(´;ω;`)シクシク……。
     ………
     ………
     ………
エネオス「ういっスッ!……タイヤ補修(溝の穴ポチを埋めて空気入れただけ)で、2500円っス
     (^^)/ニカ」
 sees 「ういっスッ! エネオスカードで♪(Tポイントもしっかりな😊)」
     ……危なかったぜ。タイヤのバーストなら始末書モンだからな( ^ω^ )ウヒヒ。
     ミッション――コンプリートww
     ――皆様も、工業地帯を走行する際は注意してね🎵 

                               了🚗🚙≡≡3





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Last updated  2017.08.23 23:29:03
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