左義長や次々天へ平和の字
料峭や 傀儡 の糸の見え隠れ
共生の青き地球や萬愚節
離れてもまた寄り添ふや花筏
気候危機語る庭師や弥生尽
正直に生きよと父の青林檎
戦争反対叫ぶ女の炎天下
帯解けば素麺咲くやぐーちょきぱー
帰省子に会ふも別れも無人駅
四芸の舞台彫刻蝉しぐれ
秋茄子小兵力士の背負い投げ
異常気象いつまで続く残暑かな
松茸づくし灰に字を書き山談義
友からの新米炊き立て塩むすび
葡萄食む碁敵どうしの感想戦
文化の日店先に出す地球独楽
釣瓶落とし戻る勇気のあるやなし
目には目をガザウクライナ冬に入る
子の胸に名札付けけり開戦日
よく生きた柚子湯の柚子は顎の横
合鴨と共の農事や鴨の汁
お年玉転じて災害募金へと
能登の 地震 阿鼻叫喚の年始
箱根駅伝給水ボトル手から手に
道祖神の結ぶ手と手に初明かり
迷ひなく焼肉定食春隣
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