野の花も日々あれこれ考える

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maccha928 @ Re:太郎、高校でもボケる。(05/16) あはは。花ちゃんだけだと思っていました…
ツキツキコ @ Re:太郎、高校でもボケる。(05/16) ハハハハ~☆面白すぎるぅ~!!! でも、…
★ばばばあちゃん★ @ Re:太郎、高校でもボケる。(05/16) 色々な心配がある中で、太郎くんが楽しそ…
★ばばばあちゃん★ @ Re:花子、塾に行く。(05/15) 頑張れ、花子ちゃん! ばばばあちゃんも…
maccha928 @ Re:花子、塾に行く。(05/15) ののはなさんもご苦労が多いですね。 し…

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2006年07月22日
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テーマ: 生き方上手(711)
カテゴリ: 暮らしのあれこれ
私と娘は月に一度、車で30分ほどの整体院に通っている。

その整体院の先生は、普通の整体だけではなく、様々な治療法を学んだ方で、また在家の僧侶としての勉強や修行もされていて、いつも治療しながら色々なお話をしてくださるのだが、それがまたとても心に響く優しいお話で、心身ともに癒されるのだ。

先生はいつも「人間は元々苦しみを背負って生きてくるのだから、人生には嫌なことや苦しいことがあって当然。その根本はみんな自分自身の中にあって、それをどう解決するかの修行が生きることなんだ。」とおっしゃる。
結局、自分が変わっていくことだけが、苦しみや辛いことを解決する道なのだと。

そしてまた「『たった一度の人生だから楽しまなくちゃソン』という考えは一見幸せいっぱいに聞こえるが、実は幸せであることや楽しい状態であることに基準を置いているから、少しの嫌なことにも耐えられない人間にしてしまう思想なんだよ。」とも。

なるほど、基準のレベルが高ければ高いほど、幸せを感じられるものごとの範囲が狭まるのは当たり前だ。
すし屋のカウンターやフレンチレストランでしか本当においしいと感じられない人よりも、ファストフードだって、ファミレスだって、立ち食いそばだっておいしいと感じられる感性を持っているほうが、人生でおいしいと感じるチャンスが多いのは当然のことだ。
物が溢れかえった時代に生まれた私たちは、飢える事を知らないから、まさか「食べられるだけで幸せ」と毎日思う事はできないが、それでも、その考えの根っこは理解することができる。
自分を高く評価しすぎると、幸せを感じるチャンスはおのずと少なくなっていくのだ。



ここまで考えてふと、整体の先生のお話がそのまま描かれている小説を読んだことがあると気付いた。
先日映画を見てきたと日記にも書いた、宮部みゆきの「ブレイブストーリー」だ。

映画では、主人公の冒険だけが切り取られてストーリーの軸にされていたが、実はあの原作は、そこに主軸を置いたものではない。
この長い長い物語の中に、整体の先生のおっしゃったことが一人の少年の体験として描かれているのだ。

今、太郎が一生懸命読んでいる。
この小説に書かれた本来の意味を、ヤツがどれだけ読み取れるか楽しみだ。
それは、夏休みの宿題として書かれる太郎の読書感想文にはっきりとあらわれるだろう。

そしてそれは、とりもなおさず、私が太郎を本当の意味での「幸せな子供」に育てられているかどうかと言うことなのだ。

少し不安、少し楽しみ。
母は複雑な思いで、感想文が書きあがるのを待つことにしよう。







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Last updated  2006年07月24日 15時01分02秒
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