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2018.04.28

毛皮はもう終わり…？毛皮ブームに沸く中国

テーマ：気になるファッション(13445)

カテゴリ：毛皮は終わりに！

欧米の多くの国では、愛護団体が作成した「毛皮の残酷さを国民に知らせる」CMをテレビなどで流すことができます。そのコマーシャルにより、国民は毛皮のために犠牲になる動物たちの存在を知ることができます。

コマーシャルを通じて国民を啓蒙できる。
これは愛護団体にとっては大きな成果につながります。
まずは、知ることから始まります。
日本はあらゆる搾取の実態をいつまでも知ることができずにいます。それは悲劇です。

チロヌップのきつね（きんのほしストーリー絵本） [ 高橋宏幸 ]

※毛皮のために 10倍に太らされたキツネ

高級ブランドの毛皮使用廃止が相次ぐ中、毛皮に熱狂する中国

毛皮の終わりの始まりなのだろうか？

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高級ブランドが次々と毛皮の使用をやめ、米サンフランシスコは毛皮の販売を禁止することを発表しました。英議会は欧州連合（EU）からの離脱（ブレグジット、Brexit）後に毛皮の輸入の全面禁止を検討しています。

「DKNY」は先月、毛皮の使用をやめる意向であることを発表しました。「グッチ（GUCCI）」、「ヴェルサーチ（Versace）」、「フルラ（FURLA）」、「マイケル・コース（MICHAEL KORS）」、「アルマーニ（Armani）」、「ヒューゴボス（HUGO BOSS）」など、ここ数か月で、今後は毛皮を使用しないと宣言した他のブランドに追随した形です。

毛皮反対活動で知られている動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会（PETA）」は、「 2018年は、誰もが毛皮にさよならを告げる年だ 」と宣言しています。

英国を拠点にする動物愛護団体「国際人道協会（HSI）」は、昨年10月に グッチが毛皮の使用廃止を表明してから流れが変わった と指摘しています。また、先月にヴェルサーチのクリエイティブ・ディレクターであるドナテッラ・ヴェルサーチ（Donatella Versace）が、「 ファッションのために動物を殺したくない。間違っている気がする 」と発言したことも、毛皮使用廃止に追い風となりました。

HSIのキティ・ブロック（Kitty Block）会長は、「影響力のあるブランドが残酷な毛皮に背を向けたことで、いまだに毛皮を使っているフェンディ（Fendi）やバーバリー（Burberry）などの少数のデザイナーは、取り残され孤立しているように見えるようになった」と語りました。

フェンディを手掛けるカール・ラガーフェルド（Karl Lagerfeld）は毛皮の使用を考え直す様子はなく、「人々が肉を食べ、レザーを身に付ける」限り毛皮を使い続けると述べています。

Turkistarhojen jättiketut
https://youtu.be/hJTGC1KxWPE?si=Jysn5_hjTDUXEVs8

■次はレザー

ヴィーガン（ビーガン）を推奨する運動も行っているPETAは、レザー業界に「次はあなたたちの番だ」と革製品の廃止を訴えています。

新たに毛皮の使用廃止を表明したブランドが「エキゾチックレザー（クロコダイル、リザード、ヘビなど）については何も述べていない」という次なる課題もあります。

菜食主義者で動物愛護活動にも携わっている英ファッションデザイナーのステラ・マッカートニー（Stella McCartney）は、毛皮、レザー、フェザーの使用を廃止し、有名デザイナーの中では動物の倫理的扱いの範囲を最も広げています。

国際毛皮連盟（IFF）は、毛皮の使用廃止を決めたグッチを、「本当に世界をプラスチック製フェイクファーで窒息させたいのか」非難しています。

フランス毛皮連盟のフィリップ・ボーリュ氏は、毛皮の使用廃止はミレニアル世代を喜ばせるための「感情に訴えようとする」巧妙なマーケティング戦略だと主張し、さらに、フェイクファーは環境に真の危険をもたらすとし「毛皮の使用をやめたブランドは、石油産業の副産物であるプラスチックで作られた合成毛皮、およびそれに伴うすべての環境汚染や地球への害を促していることになる」と語りました。一方、毛皮は自然のもので、より耐久性があり、出どころをたどることもできると、ボーリュ氏は述べています。

■毛皮に熱狂する中国

フェイクファー研究所（Faux Fur Institute）のアルノー・ブリュノワ（Arnaud Brunois）氏は、IFFに対抗するために同研究所を設立しました。

ブリュノワ氏は、「生態学的な観点から考えると、1億5000万頭もの動物を飼育し、その皮を剥ぎ、化学物質を使って加工するよりは、石油の廃棄物を利用したほうが良い」と訴え、さらに毛皮業界側の主張について、「フェイクファーを中傷する毛皮業界のマーケティングキャンペーンの一環だ」と述べました。

高級ブランドの専門家であるパリ政治学院（Sciences Po）のセルジュ・カレイラ教授は、「毛皮の使用をやめたファッションハウスの大部分にとって、毛皮はほとんど利益になっていなかった」と述べました。

最近では欧米諸国の街角で毛皮のコートを見ることは少なくなりましたが、中国では状況は大きく違います。

IFFのマーク・オーテン最高経営責任者（CEO）によると、中国での毛皮の売上は過去10年で「驚異的」に伸び、最近は横ばいとなっているものの、他の地域を合わせた売上をいまだ上回っています。

2017年の世界市場規模は300億ドル（約3兆3000億円）だった毛皮産業において、世界最大の毛皮消費国の中国は今や、世界最大の毛皮生産国となっています。

2017年、フィンランドの毛皮農場で撮影されたホッキョクギツネ
https://arcj.org/

ミレ二アル世代がけん引～世界で進む「肉離れ」

世界では・・・！

ミレニアル世代の多くは、「 食品の購入に関する意思決定において、供給源や動物福祉の問題、環境影響についてよく考えている 」そうです。

また、「 肉を食べない、または消費量を減らしている人は、世界人口の70％に上ると見られる 」そうですから、レザーや毛皮が肉食の副産物だという言い訳は、出来ない時代に入っていくでしょう。

食肉に対して、動物福祉や供給源の問題についてよく考える人が増えてくれば、毛皮は「倫理的に間違っている」ということがわかり避ける人が増えるでしょう。

82.8％の人は今後毛皮を買わない：毛皮に関する意識調査結果発表

利益にならないから高級ブランドメーカーは毛皮を扱わないようにしたのであって、動物の命を考えてのことではありません。
「動物を搾取してはならない、動物を殺してはならない」この倫理観が世界共通となる日が一日でも早く訪れることを祈っています。

10倍に太らされるキツネ　北欧の毛皮農場の実態【アニマルライツセンター】

たとえ「儲からないから、毛皮やめた」でも、結果的には動物を苦しめることが減っていくのですから、結局は「消費者」としての意思決定にかかっています。

毛皮は産業として成り立っています。
動物を搾取し、1着何百万円、何千万円と価格をつけ、メディアを使って富裕感やオシャレ感を煽り利益を貪るようなメーカーの服は避けたくなります。
ファッションに動物性のものを扱うか扱わないかで、企業の本質が見えます。私たちは一消費者ですから、さまざまな生産過程とそれが未来に及ぶ影響を考慮して買います。さらには、自分の価値観に沿う選択をしたいと願っています。

一人ひとりの意識が、これからの未来を作ります。
まず、数の上では世界最大の動物虐待である肉食は終わりに向かうべきです。

菜食は平和へと誘います！

さらば、肉食、さらば、毛皮！の時代へ向かいましょう！

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最終更新日 2024.10.09 07:31:59

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