3・11から早や一カ月、三重の苦しみを抱えながら31日が過ぎた。被災地はあっと言う間のことでも有り、苦しく長い日々でもあったでしょう。
この痛恨の一カ月という日数を、短歌の三十一文字に重ね合わせたら、上のような歌になった。
「3・11」を決して忘れない、忘れてはならない。私は、発生から三日目から数日間の新聞をとってある。
日本人にとっても人類にとっても、これほどの自然災害はDNAに刻み込んでおく必要がある。
この一カ月間は、その刻み込む作業に必要な時間だったと思いたい。
徐々にではあるが、あちらこちらに復興への逞しい第一歩を踏み出す姿が見られるようになってきた。
”地元が元気を出さないでどうする”と、健気に商売を始める姿を見ると、逆にこちらが元気を貰っている気になる。
♪ 咲く前の希望に燃えし心根も散る花びらに不安いや増し
寒さの中にも徐々に蕾が膨らんで、開花へと向かう間のワクワクした気分。
そうして漸くクライマックスを迎えたのも束の間、急ぐように、逃げるように、花は散っていく。
ハラハラと散る花びらを見ていると、今までの満ちたりた気分はどこへやら。これから始まるであろう未知の不安が心をよぎる。
被災地のとって、これから始まる困難を思えば、不安を押しこんで希望の二文字に換えていくことはそう簡単なことではないでしょう。
長渕剛は復興支援のFM局を始めたそうだ。
「ラジオで声を届けたい。声を聞きたい。」と自身でこの企画を発案し「bayfm、FM青森、FM岩手、Date fm(FM仙台)、ふくしまFM、FMひたち、FM Palulun、ラヂオつくば、FMかしま」と被災地を中心とした9つのステーションで「長渕剛 RUN FOR TOMORROW~明日へ向かって~」をスタート。7日から10日にかけてそれぞれのラジオ局で始まっている。
強く優しく前向きな楽曲ばかりをセレクトしてオンエア。更には自身のコンサート制作に長年携わってきたスタッフを招き、実際に目の当たりにした被災地の状況、被災した仲間の厳しい現実を報告し、感情を爆発させながらひたすらに被災地で苦しむ人々へ語りかけ続けている。
第1回分の収録が3日に行なわれ、彼はその冒頭で震災への怒りや悲しみ、そして決意が込められた長篇の散文詩「復興」を約6分間にわたって朗読したという。
これがその時に声を震わせながら朗読した 散文詩「復興」 (全文)です。
この詩に対する反応は様々でしょう。また、文字で読むのと彼の口から語られるのとでは、印象は全く違うものになる。
海を憎いものとして憎悪する言い回しに違和感を覚える人も多いかもしれないが、表現者としては、怒りの対象を明確にしないことには始まらない。
自然が相手であるが故に、畏敬と畏怖の両方がない交ぜになりながら、怒りの発露がこういう形で表現されるのはロック魂を思えば当然かもしれない。
私自身、自分には何が出来るのかじっくり考えてみる。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。
2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
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