
早朝ゆえ野鳥も賑やかだ。田んぼではケリがけたたましい声を上げている。いつもの事なのだが、どうも少し様子が違う。テリトリーに入ったのだろう、二羽のケリがカラスを追い立てているのだ。大きさはずっとカラスの方が大きいが、声の鋭さと気性の荒さはカラスを凌いでいる。こりゃ堪らんとばかりにカラスは飛んで行った。
5分ほど歩くと今度は、田んぼの上をケリが歪んだ円を描きながら飛んでいる。「ここからここまでが俺の島だ、誰も入って来るな」と、その飛行は言っているように見えた。
田んぼは漸く田植えの準備が始まったばかりで、まだ水も入っていないが田起こしがしてあるところも多く、色んな虫が顔を出してくるのだろう。そういえば「ケロ」と一度だけツチガエルが鳴いたのを聞いた。
ぼちぼち苗代の準備も始まっている
久しぶりに階段を上ろう思い、少し遠回りのコースをとる。秋葉神社の階段だ。途中に踊り場が設けてはあるが、真っ直ぐに伸びている階段は118段ある。これを走って上がる。走って上がれる、はずだった。
80段辺りで足が動かなくなった。ええー、一か月前は走って2往復したのに・・。ちょっと怠けているとこうだ。直ぐに筋力が落ちてしまう。この日も、なんとか2往復して帰って来た。
鳥居の所に踊り場がある。
いつもの様に仕事部屋でしこしこ仕事をしていると、いつもの様に雀が賑やかだ。ふと、屋根を見る。な、何と、巣のある雨樋の中にカラスが入っているではないか。あっ、写真を撮ろう、と思った瞬間に飛んで行った。反対側の屋根上にもう一羽いて、番で来ていたらしい。これをスズメは恐れていたのか。
カラスの襲来。まさかの出来事。岩合光昭のドキュメンタリーを見ている様な気分になった。
「知られざる野鳥の世界」--巣を巡る一か月の記録-- なんて。巣箱を設置したがために起こった四十雀と雀の争い、そして、その雀の巣を襲うカラス。これが全部繋がって目の前で展開されていく。
巣が荒らた痕 枯草が飛び出しているのが見える。
雀の巣に卵が有ったのかどうかは分からない。屋根の上で交尾をしたのを、目の端でチラッと見たのが二日ほど前だ。多分まだだったと思う。もうスズメは、この巣には戻らないのだろうか。
一度覗きに来ていたが、その後の事はまだ分からない。一日経って、何か変化があるのかどうか、今日も仕事をしながら観察だ。
四十雀も頻繁に虫を咥えて来るが、警戒音を発してなかなか巣に入ろうとしない。あのカラスの狼藉を見たのかも知れない。
網戸越しに この右上に巣箱がある。
もう間もなく巣立ちの時期だ。雀の様な訳にはいかない相手、幼鳥がカラスに襲われるのも心配だ。
ああ、おちおち仕事もしてられない。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆ 短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行
● 「手軽で簡単絞り染め」
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