歌 と こころ と 心 の さんぽ

歌 と こころ と 心 の さんぽ

2018.04.02
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カテゴリ: みそひともじ

♪ 冗談を真顔で放つ吾なりて結婚式は四月バカの日






 1万年以上もの時間を掛けて作り上げてきたものが、そう簡単に覆るはずがない。コンピューターの出現によって科学技術は発展して止まないのは誰にも止められないにしても、人類の身体的機能と仕組みは機械の部品を取り換えるように変革できるわけがない。

 「人類の進歩と調和」という大阪万博のキャッチフレーズに、岡本太郎は異論があったらしいが、図らずも私も同じ気分でその「開発という名の破壊」を眺めていた。体験旅行と称して国内を放浪していた時期と重なるわけだが、あれから50年・半世紀近くを生きて来て世を眺めてみると、ほとんど何も変わっていない。

 テクノロジーは発達している反面、人間の質がどんどん落ちているように思う。機械に頼る生活に、1万年以上も掛かって作り上げた身体が悲鳴を上げている。様々な警鐘を鳴らしているにも関わらず、その無知でバカげた文化的発想が、目先の享楽に現を抜かしているばかり。



♪ 衝立の蝶番のごとく生きて来ぬ来年は早やルビー婚とぞ


 蝶番の番は「つがい」のこと。番は言うまでもなくオスとメスの子孫繁栄のための一対。
 普通の蝶番は片方にしか開かないが、衝立蝶番は裏表どちらにも開閉することが出来るもの。自在に向きを変えられ、表を見せたかと思うと実は裏だったりする。

 常識がナイやつは嫌いだが、常識テキなやつはもっと嫌いな私は、普通の蝶番の様には生きられない。いつも太陽に向かって笑顔を振りまいているとか、背中ばかりを見せているとかなんて無理。頑固一徹の融通の利かない自分であるだけに、せめて蝶番ぐらいは自在にしておかないと、この不可解な人間世界では生きていられない。
 結婚式をエイプリルフールの日にしたのも、自虐まじりの真面目な冗談だった。仏滅の日でも良かった。




自作の衝立蝶番を使った小衝立








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最終更新日  2018.04.02 09:33:02
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
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