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2018.07.13
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カテゴリ: 沖縄
1196 涙そうそう


※オモテ面

【スタッフ】
・製  作  八木康夫
・監  督  土井裕泰
・脚  本  吉田紀子
・音  楽  千住 明
・主 題 歌  「涙そうそう」夏川りみ
          (ビクターエンタテインメント)
・挿 入 歌  「三線の花」BEGIN
             (インペリアルレコード)

       那須田淳
       進藤淳一
・撮  影  浜田 毅
・美  術  小川富美子
・照  明  松岡泰彦
・録  音  武  進
・編  集  穂垣順之助
・助 監 督  猪腰弘之
・記  録  鈴木一美
・製作担当  森 太郎
・ラインプロデューサー 坂本忠久

       アミューズ/東宝/ホリプロ/TBS R&C
       /MBS)
・製作協力  フィルムフェイス

【キャスト】
・妻夫木聡
・長澤まさみ

・塚本高史
・中村達也
・平良とみ
・森下愛子
・大森南朋
・船越英一郎(友情出演)
・橋爪 功
・小泉今日子


※ウラ面

【仕  様】
・型  番  ASBY-3739
・製作年度  2006年
・製 作 国  日本
・原  題  ----
・発 売 元  TBS
       株式会社アミューズ
・販 売 元  アミューズソフトエンタテインメント
       株式会社
・提  供  ----
・価  格  3,800円(税抜)
・字幕翻訳  ----
・吹替翻訳  ----
・吹替監修  ----
・吹替演出  ----
・日本公開  2006年 9月30日
・リリース  2007.03.23.
・収  録  本編 118分+特典映像17分
・サ イ ズ  本編 16: 9 LB ビスタサイズ
       特典  4: 3
・音  声  1.英 語 オリジナル 5.1chサラウンド
         ドルビーデジタル
       2.日本語 オリジナル 2.0chドルビー
         サラウンド ドルビーデジタル
       3.日本語 コメンタリー 2.0chステレオ
         ドルビーデジタル
・字  幕  1.日本語字幕(本編のみ)
・そ の 他  片面 2層、MPEG-2、COLOR、DVD、
       DOLBY DIGITAL、NTSC 日本市場向、
       セル専用
・映像特典  1.音声コメンタリー 妻夫木聡×土井
         裕泰監督×FMコザDJ宮島真一(
         方言指導)
       2.予告編・特報
       3.完成披露・初日舞台挨拶


※ピクチャディスク

【ジャケット】
・オモテ面:泣いても、泣いても――
      溢れ出す、君への想い。
・ウラ面 :ひとりぼっちのカオルを、
      どんなことがあって守ってあげる――。
        あなたの“一番星”は誰ですか?
        名曲「涙そうそう」から生まれた、
        恋より切ない愛の物語

中央にタイトルを配したジャケットは、いかにもスターの映画らしいデザインだと思う。下に長澤まさみ、上には妻夫木聡。沖縄のコバルトグリーンの水平線が見える。悪くはないが、この静けさは、個人的には好みじゃない。
沖縄の暑さ、湿度の高い空気、むせかえるようなにおい……。そういうものが、ここからは伝わって来ない。
裏面もまた、画像が小さ過ぎていただけない。B級デザスターTVMならば、これでOKだが、仮にも日本のメジャースタジオの配給だ。こんな出来映えじゃあ、納得できない。(溜息)


※ジャケット裏面

【感  想】
「日本の夏、日本の恥」

何とも幼稚な作品だった。

「いつかは自分の店を持ちたい」と、よく知らない男を信用してお金を渡してしまう妻夫木聡くんが演じる“ニイニイ”は、オレオレ詐欺に簡単に引っかかってしまうくらいのお人好し。バカが付くくらいお人好し。市場で地道に働く男の判断とは思えない。一般的な常識に欠けている。“お人好し”と言うより、途轍もないバカなんじゃないかと思ってしまった。
然も、自分で掘っ建て小屋を建てちゃうし。建築許可を取ったのかよ。消防署への届け出は? 飲食の店だ、保健所の許可も必要だろう。大人としての手続きを全うせず、台風が来たら吹き飛ばされそうな小屋に手作りの看板を出して、「オープンは明日です」と御満悦の顔を見せられて、観客としては呆れてしまった。
周りの大人たちがキチンと助言しないのも、無責任きわまりない。「劇映画だから」では済まされない幼さだ。よくも、こんな脚本でGOサインを出したものだ。

その上、大学生のカノジョの父親が訪ねて来て“手切れ金”を差し出されても返しちゃうし。どうせ別れるなら貰っておけばいいのに……。(あー、大人はイヤだ) 実に陳腐な挿話だった。

挙げ句の果てに、ニイニイは“過労死”してしまう。会社に命じられたわけでもないし、パワハラがあったわけでもない。セクハラもなかっただろう。(セクハラされたい) 自分の裁量で何とでもなっただろうに、何故か自分で過労死してしまう。正直、意味不明。(苦笑)

だいたい、何でちゃんと就職しなかったんだ? フツーの会社なら社会保険も労働保険も完備されているはずだ。病気をこじらせる前に病院に行けただろうし、有給休暇だってある。インフルエンザの予防接種も受けられるし、年1回の健康診断でバッチリだ。それに、疲れが溜まって来たなぁと思ったら、「営業に行って来ます!」と外出してド○ールで寝てることも出来る。たとえ過労死しても、労災認定の申請をすることも出来るから安心だ。パワハラで上司を訴えるとか、いっそのこと、過重労働で会社相手に訴訟を起こすという手もあるな。(笑)

いずれにせよ、ニイニイの無知ぶりには涙も出ない。
そんな脚本で観客の涙を誘うことが出来ると考えたんなら、観客をバカにしている。

個人的なことを言わせて貰えば、私は長澤まさみさんが、あまり好きではない。
ラスト、おばあちゃんが泣きじゃくるカオルを慰めようとする。その時、彼女は嫌がって身をひいていた。あの場面を見てから、私は彼女のことを心良く思っていない。お年寄りの手は、尊いのだ。その手を避けたのは、女優として失格だと思うし、人として好きになれない。

監督の交代劇があったり、公開日の厳守を優先せざるを得ない事情があったにしても、あまりに幼稚な内容は、日本映画の“恥”である。
ヒット曲をモチーフに、当時人気のあった俳優を起用した必勝パターンだったのかも知れないが、森山良子さんの歌詞に泥を塗るような愚行でしかなかった。沖縄の美しい風景をダメにした罪も重い。

沖縄を舞台にした映画はたいてい好きだが、本作品だけはダメだ。認めがたい。オススメ致しません!





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Last updated  2018.07.13 06:45:13
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