読書日和 ~Topo di biblioteca~

読書日和 ~Topo di biblioteca~

2008.09.13
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  【目次】(「BOOK」データベースより)
  ドガ『エトワール、または舞台の踊り子』/ティントレット『受胎告知』/ムンク『思春期』/
  クノップフ『見捨てられた街』/ブロンツィーノ『愛の寓意』/ブリューゲル『絞首台の上の
  かささぎ』/ルドン『キュクロプス』/ボッティチェリ『ナスタジオ・デリ・オネスティの物語』/
  ゴヤ『我が子を喰らうサトゥルヌス』/アルテミジア・ジェンティレスキ『ホロフェルネスの
  首を斬るユーディト』〔ほか〕

中でも一番強烈な印象を抱かせてくれたのはゴヤの『我が子を喰らうサトゥルヌス』。

「何でこんな題材で絵を描くのだろう」と思った位だったけれど
この本の解説で絵画が描かれた時のゴヤの心情や政治的背景を知り、
深く感銘を受けました。

 『我が子を喰らうサトゥルヌス』は こちら

正視するにはぎょっとしてしまう内容なのですが…画家の目はつくづく怖い。
ゴヤが見た恐ろしい情景が、受けた心の傷がこんな風に絵画として昇華されるものなのか。
描かずにはいられない、生きられないってどんな心境だったんだろうとか。
ゴヤの他の作品もきちんと見直してみたい気持ちになりました。

今でこそ様々な絵画を資料としてでも簡単に目にすることが出来るけど
中世の頃は一枚の絵画を観るだけでも非常に貴重な経験だったとありました。
フランダースの犬で、少年ネロがルーベンスの絵を観れたなら「死んでもいい」と

一枚の宗教画を観て、心から救済されると信じられる気持、敬虔さ。
写真・映像の普及って素晴らしいことだけど、「本物」を目にした時の感動などを
薄めてしまうのだとしたらなんて寂しいことだろう、とも思う…。

絵の持つ力というのは観る方の想像力を超えて迫ってきますね。
描いた画家の画力が強ければ強いほど。

途中修復されたりもしながら、たくさんのひとに想像力を喚起させながら
存在し続けるのだろうと思ったらそれだけで胸にこみあげてくるものがあります。







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最終更新日  2008.09.13 21:21:37
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