読書日和 ~Topo di biblioteca~

読書日和 ~Topo di biblioteca~

2009.01.28
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だけどこの二本の組み合わせは重すぎるー。


誰も守ってくれない

加害者が背負わなければならないのは、直接手を下した被害者に対してだけじゃないんだな、と。
その人の今後の一生を変えてしまったという点では、被害者の家族、友人らに対しても
そして自分の家族、身の回りにいる人に対しても罪を負ってもらわなければならないと思う。
罪を償うと一口にいうけれど、それって相当重いと思う。

 *「誰も守ってくれない」公式HPは→ こちら

どうして罪を犯してしまうんだろう。その時の自分を抑えられなかったんだろうか。
たとえどんな理由があろうと、どんな罪だろうと、その事実は一生消せないのに、

塀の中に囲われてしまった加害者は、事件の影響を、事件のためにどれだけ
傷つけられる人がいるかを知ることはあるんでしょうか。

マスコミのしつこさには辟易しますね
「世間が知りたがっているんですよ」…世間て誰のこと?
人には知りたいという欲求があるけれど、それは一体何を満たすものなんだろう。

ああ、最近報道されている事件の数々、犯行理由のなんて利己的なことか。

ドラマ「誰も守れない」を観てから、観に行きました。
観ていなかったら木村佳乃さん演じられた精神科医さんの登場とかきっと
唐突に感じたかもしれない。
勝浦刑事と、三島刑事のやりとりにある“ふくみ”とか。

松田龍平さん演じた三島刑事、いい存在感あって好きだなあ。


加害者の妹を演じた志田未来さんの目力はすごいかも、と感じました。
映画の前半なんてほとんど台詞らしい台詞もないのにね。
理性の上では加害者の家族には罪はない…なんて考えられても、実際のところ
感情面では連帯責任なり、理由なり求めてしまうものだし。
難しい役どころなのに、嫌味を感じさせずよく演じ切ったなあと思います。



レボリューショナリー・ロード~燃え尽きるまで



何がつらいって、妻側の、エイプリルの感じた虚無感を理解してしまう自分が、です。

 *「レボリューショナリー・ロード」公式HPは→ こちら

本当に自分がそう思っているのかわからないのに、相手も自分も傷つくこと言葉を
とにかく吐き出してしまわなければ感情がおさまらない…そんな応酬の数々。
身に覚えがあるだけに!?余計観ていてしんどいものが。

「結婚」「夫婦」に起こりうる問題として宣伝されているけれど、柊は二人のというよりもっと
個人的な問題のように考えます。
上手く言えないのですが…。
人生の、先の展開がわからない不安より、先が見えてしまった(と思い込んだ時の)絶望感の方が人は苛まれてしまうのかもしれません。
特に女の人の場合は結婚した時より、子供を産んで子育てが一番大変な時にこそそんな考えに陥りやすくなると思います。
子供の世話と家事に追われている間に自分の時間が砂粒のようにこぼれ落ちてしまい、
今という時間は取り戻せず、このまま自分の人生を生きられないんじゃないかという不安に負けてしまいやすい。
子供や夫に、自分の人生を奪われた…なんて被害者意識になりやすい。

子育てすることに生きがいそのものを感じられたり、「つらいのは今だけだ」と割り切って頑張れる人ももちろんいます。
でもその狭間で、夢とか“自分自身の”理想とする生き方と生活とを両立させることが出来ず苦しむ人が結構いたりするのではないでしょうか。
そうしたときに最も近くにいる存在が夫や子供だったりするから、板挟みの苦しい気持ちを家族にもろにぶつけてしまう…ように感じます。
そんな時期にも相手ときちんと向き合い、通じ合えたらいいんだけど、お互いに「自分が望む生き方」をぶつけ合うわけだから妥協点なんてあるわけもなくて、納得なんて全然できないけど、でもどちらかが(きっと妻側が養われているという負い目もあって)自分の気持ちを押し込めるしかない。
石みたいに固く重く、沈めた気持ちがその後どうなるかは柊にもまだわからないのだけど。

ラストシーン間近の朝食のシーンが非常に印象的でした。
決定的に二人の気持ちがすれ違っている、リアル過ぎるシーンには怖さすら感じます。

うーんだけど。
世の中にはたくさんの紆余曲折を経ても最後まで添い遂げるご夫婦がたくさんいると思うのです。
「先が見えてしまった」と思ったこと自体が錯覚に過ぎなかったと…ふっと視界が広がるように感じるときがちゃんと来ると思うのです。
だから、この映画を観てどよよーんとはしても、落ち込んではいけないと思います。










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最終更新日  2009.01.30 17:13:13
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