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診療を終えてからレセプトを電子カルテのダイナミクスからプリントし終えました。それからが大変です。診療改正に合わせて26日からダイナミクスのヴァージョンアップに取り掛かってもう終えたものと自分で思っていたのが大きな間違いでした。PCの時間を4月に合わせてシミュレーションしたところ、新しい改正に点数が直っていません。何度かサポート体制の日立ソフテックへ電話させて頂いて、点数が新しいものになるまでチェック機能を更新しました。診療所の初診料が274点から270点になることを確認してやっと安心できました。ヴァージョンアップに関してインターネットでダウンロードしながら行うシステムなのですがマニュアルをよく読まずに実行していた結果のようです。昨年の10月に開院してから初めての大きな医療改正で電子カルテのヴァージョンアップは乗り越えなければ4月1日から診療不能になるところでした。全国の病院、診療所を悩ませる医療改正は止めてほしいものです。
Mar 31, 2006
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スタッフの送別会を近くのお料理屋さんでしました。開院当初から半年間、看護師として働いてくれたHさんですが、まじめで一生懸命な姿はいつも患者さんや、スタッフ全員に伝わりました。クリニックで一番若くて昨年結婚して赤ん坊ができる予定なのですが、本当によく働いてくれました。パソコンにもスタッフでは一番詳しく、私の診療する電子カルテを見ていて間違って入力した時なども、よくチェックしてくれました。今回、6月に赤ちゃんが誕生するので、それまでは時々パートで来てくれるようですが、無理にならないようにして下さい。また赤ん坊が少し手を離れるようになったら、戻ってきてほしいと思っています。
Mar 29, 2006
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覚えたい!救急救命法 乳児と幼児の実物大の人形を使い、人工呼吸や心臓マッサージの方法を学ぶ(千葉市の日本赤十字社千葉県支部で)大人と子ども 対処の仕方違うから 万一に備え、乳幼児の救急救命法を学ぶ講座が関心を集めている。子ども向けの方法は大人とは異なる点があり、注意が必要だ。 その時にあわてないように、人形などを使って“実体験”できる講座への参加を専門家は勧めている。◎ 日本赤十字社では子どもの事故防止と応急手当ての講座「幼児安全法」を2000年度から、各都道府県の支部などで開いている。 今月15日、千葉市内で開かれた講習会には約20人が集まった。主催した同社千葉県支部では乳幼児に行う人工呼吸や心臓マッサージなどを説明する講習会を年間30回程度開いている。一般的な3時間コースのほか、より専門的な知識を学ぶ3日間コースがある。最近は子どもの両親のほか、祖父母の受講も目立つ。 同支部救護福祉課の豊根浮文子(とよねふみこ)さんは「子どもが意識を失って倒れたとき、その場に大人が一人しかいないのなら、電話を探して救急車を呼ぶより、まず応急手当てを施すことが大事」と救急救命の重要性を説く。乳幼児の心臓は呼吸が停止すると止まることが多く、早く手当てを始めなければ回復が難しくなるという。 乳児(1歳未満)と幼児(1歳~8歳)では手当ての方法が少し違う。例えば人工呼吸のやり方。「乳児は口と鼻を一緒に口で覆いながら、両方から息を吹き込みます。一方、幼児は鼻をつまみ、口から息を吹き込むのです」。息を吹き込む加減は、子どもの胸が軽く膨らむ程度がいいという。 また、心臓マッサージも、両手を使って行う大人の場合と異なる。乳児の場合は中指と薬指の2本、幼児は手のひらの根元部分を使い、片手で胸骨下部を押す。 こうした方法は日本赤十字社が発行しているテキストなどでも解説している。「ただ、体験してみないとわからないことも多いので、講習会に参加することを勧めます」 事故を防ぐため、普段のしつけも重要だ。「のどにあめ玉を詰まらせないよう、なめながら遊ばないといった注意も心がけて」と豊根さんは話す。 厚生労働省の2003年の統計によると、1歳から4歳までの子どもの死因のうち最も多いのは「不慮の事故」(230人)で全体の約2割を占める。内訳は交通事故が最も多く、窒息、水死などと続く。 赤十字以外にも、いろいろな団体による講習会が開かれている。 11月中旬に横浜市で開かれた「子どもの命を守るセミナー」で指導したのは、保育スタッフの研修事業などを手がける企業「アットナーサリー」(埼玉県毛呂山(もろやま)町)代表の小酒井さやかさん。子ども向けの救急救命法を指導する民間資格を持っている。 小酒井さんの説明後、参加者らが人工呼吸と心臓マッサージを人形相手に試みた。横浜市の男性会社員(39)は「知っていないと、子どもがいざというときに慌ててしまう。人形でも、実際にやってみるとよくわかる」と話す。 小酒井さんは「手当てのやり方は大人と子どもでは全く違う。自分の子どもが事故に遭うことは考えたくないものですが、保護者には知っておいて欲しい」と呼びかけている。(2005年11月21日 読売新聞)コメント: 子どもや乳幼児の救急救命法の違いがよくわかります。医療関係者でなくても、常に簡単な救命救急法を学んでおきたいものですね。
Mar 28, 2006
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2006/03/27 使用頻度の高い睡眠薬Ambienが夢遊病の原因に 米国で最もよく処方される睡眠薬Ambien(一般名:酒石酸ゾルピデム、日本国内での商品名:マイスリー)によって、睡眠時遊行症(夢遊病)および異常行動の可能性があることを米紙Washington Postが報じた。睡眠中の飲食、電話、万引き、車の運転など、時に危険な行動もみられ、目が覚めたときはこのような行動の記憶が全くない。 決定的ではないものの、Ambienとこのような症例との関連を示す報告が増えているという。医学誌にもいくつかの症例が掲載されている。米食品医薬品局(FDA)に報告された夢遊病発症例は、ほかの睡眠薬によるものよりも、Ambienによるものが圧倒的に多いという。 米メイヨークリニック睡眠障害センターのTimothy Morgenthaler氏は、Ambien服用後の夢遊病や睡眠中の飲食の症例を数多く見ており、「実際にこのような現象があることに間違いはないと思う」と述べている。 Ambienを製造しているフランスのSanofi-Aventis(サノフィ・アベンティス)社は、夢遊病およびこれに類する症状はまれな副作用であることがわかっており、すべて表示済みであるとの声明を発表している。(HealthDay News 3月14日)Copyright (c) 2006 ScoutNews, LLC. All rights reserved.http://www.healthday.com/view.cfm?id=531551 コメント: マイスリーは比較的よく処方される睡眠剤です。依存性が少ないという特徴があり、私も時々患者さんに処方しています。他の睡眠剤も何らかの副作用はあり、夢遊病のような副作用はありうると思われます。睡眠剤は現代社会では必要な人も多くなっていますが、注意して服用したいものです。
Mar 27, 2006
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土曜日の午後から妻はシアトルから帰国した次女の引越しの手伝いに奈良へ行きました。日曜日は82歳の母親を大黒様の祭り?でお寺に出かけるのを送って行き、そのままクリニックで残してあった仕事をかたずけました。残してある仕事は日本東洋医学会専門医の更新手続きが一つと医療改正でバージョンアップしなければいけない電子カルテダイナミクスの仕事です。何とか、午後3時までには終えてまた母親を迎えに行って帰宅しました。こんな時でもないとなかなか親孝行らしいこともできません。そうでなくてもクリニックを開院してからほとんど妻と一緒に行動しているので夕食まで高齢の母親に造ってもらっているからです。母親が高齢でも認知症予防に食事を作ったり、野球や相撲の趣味を楽しんでいるのがよいのかもしれませんね。大いに感謝しなければいけません。
Mar 26, 2006
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損傷を受けていない神経線維が継続する自発的な痛みを引き起こすことが、英国の研究で明らかにされた。慢性疼痛に関する研究はこれまで、傷害や疾患によって損傷された神経線維に焦点をあてたものが主であり、今回の研究結果をきっかけに、腰痛などの治療法が変わる可能性が考えられる。医学誌「Neuroscience」1月25日号に掲載された。 英ブリストル大学医学部生理学のSally Lawson氏らは、損傷を検知する侵害受容器(nociceptors)と呼ばれる神経細胞を特定し、同受容器が疾患や傷害によって活性化されると、脳に送られる電気インパルス(活動電位)を放出することを明らかにした。この損傷されていない受容器から放出されるインパルスの速度が速いほど、継続的な疼痛の強度が強かった。 このような侵害受容器の発火は、神経や組織内での炎症、同じ神経内部での障害された神経線維の死滅あるいは変性が原因になると考えられている。 Lawson氏は「これまで継続する痛みの原因、自発的に生じる理由が不明だったが、今回の研究で、損傷されていない神経線維が疼痛を引き起こしていることが明らかになった。今後はこうした神経線維が継続的に脳にインパルスを送る原因を解明することにより、継続的な痛みをコントロールするために効果的な鎮痛薬の探索に役立つ」と述べている。(HealthDay News 1月25日) コメント: 損傷を受けている神経線維ではなく、損傷されていない神経線維が疼痛を引き起こしているという研究です。事実であれば、鎮痛剤の研究も変わるかもしれません。疼痛のメカニズムに関してはまだよくわかっていないことが多いようです。暖かくなり、朝の公園のウオーキングで写真のような梅の花が観察されました。
Mar 25, 2006
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日経サイエンス2006年5月号特集:長寿の科学清水孝彦/白澤卓二 日本人の平均寿命は男性が78歳,女性が85歳で,全人口の20%を65歳以上の高齢者が占める。高齢期の人生を楽しみ,自立した生活を送るには,どんなことに注意すればよいのだろうか。そのヒントは元気な高齢者の人たち,とくに75歳を過ぎて活動的に過ごしている後期高齢者たちの姿にありそうだ。著者らのグループはスキーヤーの三浦敬三さん(当時101歳)と日本舞踊師範の板橋光さん(現在103歳)の協力を得て,体力測定や動脈硬化,ホルモンなどの健康調査を行った。その結果,2人の肉体年齢はともに標準よりも若く,三浦さんの大腿骨は60代,板橋さんの腰の骨は80代の骨密度を示すことがわかった。一方,動脈硬化は2人とも年齢相応に進行していたが,脳や心臓などの重要な臓器には血栓は見られなかった。その理由としては,脂肪細胞が分泌するアディポネクチンというホルモンの作用が考えられる。アディポネクチンは動脈硬化を起こした血管に作用し,蓄積したコレステロール(プラーク)が破裂して血管を塞ぐのを防ぐ働きがある。2人ともアディポネクチンの分泌量がきわめて高かった。さらに,高齢者の生活機能を調べるために,養護老人ホームの入所者の人たちに「介護予防プログラム」に参加してもらい,運動を中心としたトレーニングの効果を調べた。その結果,週に1~2回のトレーニング(体操やトレーニングマシン使用など)を半年間続けた人たちでは,ビタミンDの低下が防げることがわかった。長寿には遺伝素因が大きな要素だが,日常生活に運動を取り入れ,飲酒や喫煙などの習慣を見直すなど,環境要因への配慮も重要だ。抗加齢にかかわる生理活性物質としては,ステロイドホルモンのDHEAや,IGF-1(インスリン様成長因子1)なども注目されており,将来の老化防止薬として有望視されている。ただ老化予防をうたっているサプリメントや健康法には効果や副作用が不明なものもあるため,十分な注意が必要だ。 著者清水孝彦(しみず・たかひこ)/白澤卓二(しらさわ・たくじ)清水は東京都老人総合研究所老化バイオマーカー研究チーム研究員,農学博士。白澤は東京都老人総合研究所老化バイオマーカー研究チーム研究部長,医学博士。 コメント: 長寿の人は遺伝素因が大きいでしょうけど、生活習慣病がなく、常に運動負荷もしている人が多いようです。現代日本では栄養過剰の生活習慣病が多くなり、果たして健康で長寿を達成するのは難しいのではないでしょうか。今週は夜の勉強会も多く、糖尿病の治療や閉塞性無呼吸症候群に関する講演会に出席してきました。その後の情報交換会で遅い食事を摂るのは健康によくないとわかっていながら、食べすぎになるように思います。早朝に久しぶりにクリニックの近くの公園をウオーキングしましたが、やはり身体を動かすと気分も爽快になりますね。
Mar 24, 2006
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nature 2006年3月16日号Vol.440 No7082 / P.352-357脳にみられる特殊なアミロイドβタンパク質集合体が記憶を障害するSylvain Lesné1, Ming Teng Koh4, Linda Kotilinek1, Rakez Kayed6, Charles G. Glabe6, Austin Yang7, Michela Gallagher4 and Karen H. Ashe1,2,3,5記憶機能はしばしば加齢によって低下するが、その低下はニューロンの喪失によるものではなく、シナプス機能が変化することにより始まると考えられている。人によっては、その後に神経変性を伴うアルツハイマー病を発症する。本論文では、アルツハイマー病に関与するヒトアミロイドβ前駆体タンパク質(APP)の変異体を発現するTg2576マウスを使用し、神経変性またはアミロイドβタンパク質アミロイドーシスを伴わない記憶低下の原因を究明した。若齢Tg2576マウス(<6か月齢)は正常な記憶を有し、神経病理学的変化は認められなかった。中齢マウス(6~14か月齢)は記憶障害を生じるもののニューロンの喪失はなく、老齢マウス(>14か月齢)は、アミロイドβを含む神経炎性斑を多く形成した。我々は、中齢Tg2576マウスの記憶障害は、56 kDaの可溶性アミロイドβ集合体が細胞外に蓄積することによって引き起こされることを明らかにし、この集合体をAβ*56(Aβスター56)と命名した。記憶障害を生じているTg2576マウスの脳から精製したAβ*56を若齢ラットに投与すると、記憶が障害される。今回の結果は、Aβ*56がアミロイド斑やニューロンの喪失とは関係なく記憶を障害し、それがアルツハイマー病に伴う認知障害の一因となる可能性があることを示している。コメント: アルツハイマー病に関しての研究は世界中で行われています。本質を見極めるのは、難しいですがアミロイドβタンパク質集合体が原因の一つになっているらしいことは言われています。治療に関しても最近はワクチン療法なども研究されていますが、臨床に応用できるのはまだまだでしょう。
Mar 23, 2006
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asahi.comトップ > 健康 > 福祉・高齢 認知症高齢者グループホーム、利用者負担は月8.3万円2006年03月12日05時59分 認知症(痴呆(ちほう)症)のお年寄りが共同生活を送るグループホームでの家賃や食費などの利用者負担が、1人当たり月平均で約8万3000円になることが厚生労働省の調べで分かった。介護保険サービスでの1割負担を加えると月平均で約11万円の負担。ただ、家賃だけで10万円以上になったり、入居一時金(保証金)が100万円以上必要になったりするケースもあり、入居する事業所によって負担額に大きな格差が出る実態が改めて浮き彫りになった。 調査は05年10月1日に介護保険の指定を受けている全国の7255事業所(総定員10万3957人)から回答を得た。 利用者負担の内訳は、家賃3万7849円、食材料費3万3938円、光熱水費1万867円。これに、介護保険の1割負担約2万5000~約2万7000円を加えると、11万円近くなる。 家賃で最も多いのは2万~4万円未満で2960カ所(41%)、次いで4万~6万円未満が1892カ所(26%)。1万円未満も282カ所あったが、10万円以上も73カ所あった。 入居一時金は6割の事業所で「無し」と回答したが、平均は18万1703円で、100万円以上も51カ所あった。 00年3月末に256カ所だった認知症のグループホームは、今年2月末には7820カ所と介護保険導入後、30倍に急増し、質の向上が課題となっている。しかし、05年度中に介護指導者やホームの管理者らに認知症ケアの研修を受けさせたと答えたのは4869(67%)にとどまった。 コメント: これからの介護者負担は増加する一方ですね。予防医学を進めていかなければ、自分たちの生活も脅かされます。認知症の予防には生活習慣病に罹らないように、日常生活に注意していくことが大切です。
Mar 22, 2006
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素晴らしかったですね。日本中がこの話題で沸いた一日でした。【サンディエゴ(米カリフォルニア州)高橋秀明】「野球人生最高の日」。イチロー外野手(32)=マリナーズ=が、ついに世界一に上り詰めた。精密機械のような打撃を見せるクールな天才打者としてではなく、感情がほとばしる人間・イチローとして、日本代表をけん引した。優勝の瞬間、右手を突き上げてから、ゆっくりとマウンドへ駆け寄り、全員と固く抱き合った。最後は日の丸を手に、はしゃぐ姿も見せた。(毎日新聞)
Mar 21, 2006
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記事:共同通信社提供:共同通信社【2006年3月20日】 よわい100の大台にことしの1月に乗った。直後の2月にはオウム裁判の弁護側から依頼されて松本智津夫(まつもと・ちづお)被告と接見し「裁判を止めて治療すべきだ」とする意見書をまとめた。 「僕は今でも30代のつもりだからね」ときっぱり。長年支援してきた障害者団体が100歳記念の日本酒を売り出すなど周りのお祝いムードにも「勝手にみんなが騒いでるだけ」とどこ吹く風だ。 日々の診療現場に立つことはなくなったが、「無くてはならない武器」のパソコンを駆使した執筆活動や全国に足を運んでの講演など、そのエネルギッシュな行動に周囲は舌を巻く。 中学時代、当時は有効な治療法がなかった結核で7つ違いの兄が他界し医者を志す。だが医学生時代に神田の古本屋で「精神病はすべての階級に発現する」と書かれた1冊の本と出会い、結核の研究から精神科医の道へとかじを切った。 医師となった後の日中、太平洋戦争時には、治安維持法の厳しい弾圧で精神を患った反戦活動家を数多く診た。「あれほどにまで人間を苦しめる戦争を2度と繰り返してはいけない」と声を大にする。 また4月施行の障害者自立支援法には「税金をイラクの自衛隊に使う一方で、福祉サービスの負担を障害者本人や家族に強いるのはとんでもない」と手厳しい。 四女と2人暮らし。趣味の映画観賞では話題作のチェックを欠かさない。ドイツ留学時代をたどる東欧旅行を計画中だ。長野市出身。 コメント: 100歳の秋元先生や90歳を超えた日野原先生のように現役で活躍できるのは素晴らしいですね。赤字の部分なんか私も同感です。高齢者や病人をないがしろにしていく医療改正には国民全体で反対していかないとこの国は医療福祉のない国家になります。
Mar 20, 2006
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天候は風が強く、雨もばらついてよい天気ではなかったのですが、多くの学会関係者の参加がありました。静岡の東海北陸地方海から続けて参加されている先生方も多くみられました。午前中の講演会が終了して早めに桜木町JRに戻る途中、少し晴れ間が見えたので写真を撮ってきました。
Mar 19, 2006
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土曜日の診療を顧問の先生にお願いして、久しぶりに学会出張をしました。早朝の特急電車と新幹線を利用して静岡で開催されている日本神経学会東海北陸地方会に出席してきました。前回は昨年10月で開院当初だったため、多忙で出席できなかったので、今回は遠方でしたが翌日の横浜での日本脳卒中学会にも出席する予定で出てきました。ランチセミナーでの東海大学の後藤先生の講演は2回目になるのですが、わかりやすく明快な講演でした。「内皮細胞を標的とした間接的抗血小板療法の考え方」という演題でしたが虚血性病態の改善と副作用の出血のリスクの比率を考えて治療を考える必要があるという結論かと思いました。午後3時過ぎに横浜へ向けて再度、新幹線で移動しました。日曜日に脳卒中学会に出席して夕方には飛行機で帰る予定です。病院勤務時代には月曜日も学会に出席できましたが、クリニックを開院したら無理になりますがこれも仕方がないでしょう。できるだけ休日を利用して移動することになりますね。
Mar 18, 2006
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(医)北星会とまこまい北星クリニック院長島野 雄実氏 肥満に高脂血症,高血圧,糖尿病などの生活習慣病のリスクが加わると動脈硬化性疾患(脳・心血管イベント)の発症頻度が増加する。本年4月に日本内科学会から公表されたメタボリックシンドローム診断基準では内臓脂肪型肥満を必須項目としており,一般診療における食事療法,運動療法などによる内臓脂肪の減少を重視している。(医)北星会 とまこまい北星クリニック(島野雄実院長)では,日常診療において肥満症が原因と考えられる疾患に直面することが多いことから,肥満症の改善に有効な治療法の確立が重要と考えて肥満ダイエット外来を開設して治療を行っている。同外来では,食事療法を中心として,肥満症の適応を持つ防風通聖散を併用した肥満治療を行っている。10月13~14日に札幌で開催された第26回日本肥満学会(会長:斉藤昌之・北海道大学大学院獣医学研究科教授)において島野氏は,高コレステロール血症や高中性脂肪血症を併発している肥満症患者を対象に,食事療法+防風通聖散併用療法による肥満および血中脂質へ及ぼす影響を検討した結果を発表した。 対象は,BMIが25を超える肥満症患者で,高脂血症治療薬を服用していない96例(高コレステロール血症33例,高中性脂肪血症37例,両疾患罹患例22例を含む)とした。週1回の食事指導(1900 kcal/日)と併行してツムラ防風通聖散(TJ-62)7.5g/日の投与を3カ月間行い,BMIの変化,総コレステロール(Tcho),中性脂肪(TG)の変化を比較検討した。 食事療法は,同一医師が週1回行うこととし,比較的緩やかな1900kcal/日の食事とBMI 25相当の体重を目標として提示し,カウンセリングを行った。これによって,実際のカロリー摂取の適正化を図るとともに,減量のための食行動変容を促した。 防風通聖散は,白色脂肪細胞に蓄積された中性脂肪を分解して体脂肪を減少させる一方,褐色脂肪細胞においては熱産生を促進して基礎代謝を亢進させることで体重減少を引き起こすことが知られている。防風通聖散の投与は,こうした肥満改善効果を期待すると同時に,服薬による肥満の自覚を促す効果が期待された。 その結果,BMIの有意(p
Mar 17, 2006
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てんかん発作の一因を解明 脳への興奮抑制信号が低下 記事:共同通信社提供:共同通信社【2006年3月16日】 てんかんの一種で一時的に意識を失う「欠神発作(けっしんほっさ)」は、大脳皮質に送られる興奮を抑制する電気信号の量の低下と関係していることを、自然科学研究機構(愛知県岡崎市)の井本敬二(いもと・けいじ)教授らの研究グループが、遺伝的にてんかんを起こしやすいマウスを使った実験で突き止めた。15日付の米神経科学会誌「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」に発表した。 遺伝子の異常によって、てんかんが引き起こされる仕組みは未解明の部分が多く、脳の特定の神経細胞で明確な変化を確認できたのは珍しいという。 グループはマウスの脳の中心部にあり、体の感覚を伝える「視床」を電気で刺激し、大脳皮質へ送られる電気信号の量の変化を調べた。 正常なマウスは、興奮を引き起こす信号が送られる際、抑制する信号が追い掛けるように送られて興奮を打ち消すなど"安全回路"が機能。 ところが、てんかんマウスは神経回路に異常があり、抑制信号だけが極端に低下。安全回路が働かず、過剰に興奮することが分かった。 井本教授は「1997年にテレビのアニメを見ていた子供が発作を起こすケースが相次いだが、子供は抑制の仕組みが未発達なことから発症したと考えることもできる」と話している。 コメント: てんかん発作にはいろんな型があり、原因もさまざまと考えられます。テレビなどの光で誘発されやすい発作があるのは事実です。発作の型により治療薬もいろいろあり、てんかんの研究はまだこれからという印象を受けました。
Mar 16, 2006
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写真をアップします。天候がよいとこのような立山連峰が眺めれることがわかりました。
Mar 15, 2006
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雪景色から一転して青空になり、クリニックの屋上に初めて登ってみました。8階になるので、北アルプス連邦に雪を冠した山並みが見渡せました。デジカメに摂りましたが、パソコンへ取り込めないので次回にでもご紹介します。夜に医師会と卸しさん協賛の医療改正セミナーがあり、2度目になりますが出席してきました。クリニックを開院して初めての改正のため、4月1日に向けて何をしなければいけないのか気になります。保険点数、薬価の下がりや領収書の新しい形式などは電子カルテのダイナミクスが対応してくれるので、新しいバージョンにアップできればよいようです。医療収入が下がりますが、これはクリニックのやり方次第で、何とかなるでしょう。それよりも病院が今まで以上に厳しいスタッフの数を要求され、スタッフの少ない病院では赤字経営から逃れることは無理のようです。政府は入院病床を数年の間に半分程度に減らしていく計画のようですので病院がつぶれるのは構わないようです。療養型病床は介護施設への変換を迫られるでしょう。高齢化社会で生き残るためには、自分の健康管理は自分でやっていく以外にないようですね。
Mar 15, 2006
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1. 慢性炎症性脱髄性多発根神経炎とは 数日(急性)、約1週(亜急性)以内に発症する急性の脱髄性多発根神経炎(ギラン・バレ-症候群)に対して、発病は急性、亜急性の時も、慢性の時もありますが、緩徐に進行する場合や、再発、再燃を繰り返す多発神経炎をいいます。原因の明らかな場合と原因不明の場合があり、一般に原因不明の場合を称します。末梢神経は鉛筆の芯となる軸索とそれを覆うシュワン細胞の細胞体からなる髄鞘により構成されていますが、本症は髄鞘が直接障害される疾患(脱髄)です。 2. この病気の患者さんはどのくらいいるのですか 我が国や外国でもきちんとした統計学的な検索はおこなわれておりません。 3. この病気はどのような人に多いのですか 詳細に検討した報告はありませんが、89例の私どもの分析では、男女比は62:27で男性に多い傾向があり、2歳から70歳まで広い年令層にまたがっています。上気道感染、妊娠、手術、ワクチン接種などが引き金になり発病、再発することがあります。 4. この病気の原因はわかっているのですか 原因はまだはっきりしていません。キャンピロバクタ-腸炎、サイトメガロウィルス感染後に発症したり、再発、再燃することがあり(前駆感染)、血液に末梢神経髄鞘構成成分(蛋白や糖蛋白など)に対する抗体が出現したり(液性免疫)、細胞性免疫などの異常が指摘されており、免疫が関与することは明らかです。 5. この病気は遺伝するのですか 本症が遺伝するとした報告はありません。ヒトの主要組織適合遺伝子複合体であるHLA(human leukocyte antigen)はヒト6番染色体の短腕上に存在する遺伝子領域によりコ-ドされる細胞膜糖蛋白質でクラス I 抗原(HLA-A,-B,-Cなど)、クラス II 抗原としてHLA-DR,-DP,-DQ抗原があり、ハプロタイプを形成しています。本症ではHLA抗原などを検討し、HLA-A3,-B7,DR2の頻度が高く、HLA-44,DR-7が低い報告があり、またHLA-DR2 ,-DR7とB44との強い関連性があるなどの指摘がありますが、まだ確定的なことはわかっていません。 6. この病気ではどのような症状がおきますか 障害される部位は脊髄から出て四肢、体幹の筋へ行く運動神経(障害されると運動麻痺となります)、皮膚、関節などから脊髄へ入る感覚神経(障害されると四肢の感覚麻痺)が障害されるために、四肢の運動麻痺、感覚麻痺(鈍麻、異常感覚など)がおこります。時に脳神経障害により眼球の運動麻痺(複視など)や稀に呼吸麻痺がおこることもあります。再燃、再発、慢性進行により筋萎縮、感覚の脱失も出現してきます。80%が運動障害優位の運動感覚障害型、10%が純粋な運動障害型、10%が感覚障害優位型です。 7. この病気にはどのような治療法がありますか A 副腎皮質ステロイド療法 : 小児では副作用に注意しながら、長期にわたり減量、維持療法を行なうと良い治療効果が得られます。無治療に対して本剤の有効性が実証されていますが、反応しない例もあります。 B 免疫グロブリン静脈内投与療法(一般にIVIg療法といいます)が平成11年6月から保険診療の適応となりました。比較的安全な治療法で、血漿交換療法と同等の効果が報告され、本邦では簡便さも手伝って、積極的に投与されています。毎日1回、総計5日間を1クールとして投与されます。この疾患の場合、1クールの治療法で劇的な効果から無効まで幅広い報告があります。また、1クールのみでなく、毎月施行したほうが良いのか、月に1日のみ施行した方が良いのかについてはまだ結論が出ていません。無効の場合はA、C、Dの方法へ変えることが行われています。本疾患の一つのタイプとして多巣性運動ニューロパチー(MMN)がありますが、この疾患はA、C、Dは無効で、IVIg療法が著効を示します。C 血漿交換療法 : 体重40Kg以下の小児や高齢者、心、腎疾患を有するヒトでは施行が困難ですが、Bで治療効果があがらない場合はこの治療法を選択することがあります。急性増悪時にはギラン・バレ-症候群(保険で認められています)に準じて本法を選択することがあります。D 免疫抑制剤 : 免疫が関連する病気ですので、かなり以前より使用されてきています。最近ある種の薬剤は相当の治療効果を発揮してますが、一般には他の治療と合わせて用いられることが多い薬です。 8. この病気はどういう経過をたどるのですか 病気の経過は治療効果に依存することが多いと思います。再発、再燃型の方が、慢性進行性の型よりも予後は良いとされています。1975年の外国の統計では平均7.4年の経過観察した53例では完全回復4%、車椅子以上の悪化が28%と報告されましたがその後の早期診断、治療法の改善などで、1989年の約3年の経過観察した60例では治療に反応したのは95%と報告されています。副腎皮質ステロイド療法で症状の消失が何年にもわたり持続することが少なくありません。免疫グロブリンの静脈内投与法、血漿交換療法の効果が外国で数多く報告され、我が国も保険適応となり、多くの患者さんに使用されています。 情報提供者 研究班名 神経・筋疾患調査研究班(免疫性神経疾患)私は今まで数人のこの疾患の患者さんを診療してきました。Kさんは中でも一番長期間、私の診療を受けておられます。Kさんから私のブログのことを言われ、書くことがなくなったら自分のことを書いてよいという許可をもらいましたので、少し書かせてもらいますね。Kさんは札幌に勤務中にこの病気に罹ってもう10年以上になります。転勤で地元に戻ってから私の病院を受診されてから、今のクリニックにも通院されています。上に記載されているような治療は殆ど行っています。しかし、末梢神経障害と筋萎縮は進行して現在は歩行器で何とか歩いておられます。それでも仕事をしながら、難病支援をボランティアで手伝っておられます。私が神経難病の友の会に講演などで出かけるとよくお会いします。病気のことは心配かと思いますが、積極的な生き方に共鳴を覚えます。Kさん、このブログを読んだらコメントを書いて下さいね!
Mar 14, 2006
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再び雪景色になり、クリニックへ早めに出勤しました。今頃の雪は珍しいかと思いますが、昨年から異常気象が続いているのでこれもその一つでしょう。クリニックはそれなりに患者さんも受診されて、適当な忙しさでした。夜は遅くなったのですが、会計士さんと確定申告の最後のまとめをしました。クリニックの経営内容は医療材料費の割り合いが高く、これからの医療改正に対応していくためには考えなおす必要がありそうです。経営者になるといろんな問題が出てくるものです。
Mar 13, 2006
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提供:WebMD 1日2杯以上飲めば頭の冴えを保つのに役立つという試験結果 Miranda Hitti WebMD Medical News Reviewed by Brunilda Nazario, MD 【2月17日】緑茶をよく飲む高齢者は飲まない人に比べて頭が冴えている可能性がある。この知見は『American Journal of Clinical Nutrition』2月1日号に掲載された日本の試験に基づいている。この試験は、年齢70歳以上の日本人約1,000人を対象としたものであった。被験者は、記憶、見当識、命令遂行能力、注意からなる意識状態の試験を受け、また緑茶等の飲料をどの程度の頻度で飲むかを研究者に申告した。上記の試験スコアに基づいた場合、緑茶を最も多く飲むと申告した群では、認知障害を示す割合が最も低かったと栗山進一, MD, PhDらは記述している。栗山博士は、東北大学医学部(日本、仙台)社会医学講座公衆衛生学分野に勤務している。どのくらいの緑茶が有効か?栗山博士の試験では、1日2杯以上緑茶を飲むことは、認知障害のリスクが最も低いことと相関した。1杯の緑茶を飲む回数が週3回以下の人と比較した場合、1日2杯以上緑茶を飲む人では試験スコアが認知障害範囲である割合が54%低かった。これよりも緑茶を飲む回数が低い場合でも結果はそれほど悪くはなく、1杯の緑茶を週4-6回飲む人では、1杯の緑茶を飲む回数が週3回以下の人に比べ認知障害を示す割合が38%低かった。コーヒー、紅茶、ウーロン茶では同じ結果は認められなかった。緑茶は日本では一般的な飲料である。参加者10人中7に以上が緑茶を1日に2杯以上飲むと報告した。茶葉の知識本試験では緑茶が高齢者の頭脳の冴えの原因であることは証明されていない。研究者らは試験のためにお茶の飲み方を変えるようにはせず、その代わりに認知能力試験のスコアと茶の摂取習慣を調査した。データは1回のみ収集されたため、参加者の茶の摂取習慣が生涯続いているものかどうか、また試験スコアが経時的に変化したかどうかは不明である。栗山博士らは、認知障害に関連する因子として糖尿病、喫煙、高年齢等を考慮した。また、身体活動、社会とのつながり、魚および野菜および摂取状況、自己申告による全体的な健康状態など意義がある可能性がある習慣について調整した。上記のすべての因子について考慮した後でも、依然として高度の緑茶の摂取は認知障害のリスクが低いことに関連があったことを研究者らは示している。次の段階「われわれの知る限り、この試験は、緑茶の摂取とヒトの認知機能との関係を検討した最初の試験である」と栗山博士らは記述している。緑茶に含まれる天然化合物、特にEGCG(エピガロカテキン-3-ガレート)という化学物質が動物における脳疾患の実験において有望であることが示されていると同博士らは指摘している。しかし、緑茶に含まれる他の成分が脳に役立っている可能性もあると研究者らは記述している。例えば、日本人はしばしば緑茶を飲みながら社交する。社交的であることは脳に良いことである可能性があると栗山博士らは指摘している。さらに、健康な人は緑茶を飲む割合が高いのかもしれないと同博士らは付言している。もしそうであるなら、健康状態がよいので脳も健康である、ということであるかもしれない。 Kuriyama, S. The American Journal of Clinical Nutrition, Feb. 1, 2006; vol 83: pp 355-361.コメント: 緑茶の話題はよく出てきますが、以前には風邪の予防によいという内容でした。今回は認知症の予防によいのではないかという話題です。いろんな要素が考えられているので、まだエビデンスがあるというものではないようです。しかし、何らかのよい影響があるようですので、コーヒーだけではなく、緑茶も積極的に飲んでいきましょう!
Mar 12, 2006
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朝のウオーキングコースの一部を写真で紹介します。雪解けでもう殆ど残っていませんが貴重な雪景色が見られます。
Mar 11, 2006
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提供:WebMD 速い知能低下が大うつ病の病歴のある人に認められる Miranda Hitti WebMD Medical News Reviewed by Louise Chang, MD 【2月6日】うつ病が、アルツハイマー病の症状の進行を加速させる可能性があることを、新たな研究が示す。研究者らは、アルツハイマー病で死亡した患者95例の脳を調べた。患者の約半分には大うつ病の既往があった。同研究によって、大うつ病の既往のある患者では知能の低下が速かったことが示された。患者らの脳は、死亡時にアルツハイマー病の特徴である老人斑および神経原線維変化も多かった。高齢者では、大うつ病はアルツハイマー病の「治療可能なリスク因子」である可能性がある、とマウントサイナイ医科大学のMichael Rapp, MD, PhDをはじめとする研究者らは記す。本研究は、『Archives of General Psychiatry』2月号に掲載されている。高齢者のうつ病うつ病はすべての年齢の人に共通であり、多くの場合、治療可能である。米国立精神衛生研究所(NIMH)によれば、米国では成人のほぼ1900万人/年(人口のほぼ10%)がうつ病である。「高齢者が憂鬱なのは普通であるという誤った考えを持っている人もいる」とNIMHのウェブサイトに記されている。「これに反して、ほとんどの高齢者は自分の生活に満足している」。抗うつ薬とカウンセリングなどのうつ病治療は有効である。「晩年に認知機能を改善し、うつ病を治療することによって、この時期はうつ病の高齢者とその家族、および介護者にとって、より楽しく、充実したものになるだろう」とNIMHウエブサイトには記されている。脳の比較Rapp博士の研究対象となった高齢者らは、ニューヨーク市ブロンクス区の高齢者福祉施設で最後の年を過ごした。彼らは全員、アルツハイマー病の可能性が高い、または疑いと診断されていた。アルツハイマー病の可能性が高いまたはその疑いと診断されてから死亡するまでの間、最長8年間に、患者らは年1回の認知機能検査を受けた。大うつ病の既往についてのカルテ調査も行われた。死亡時、患者らの平均年齢は約80歳であった。その後、Rapp博士のチームは患者の家族の同意を得て、死亡患者の脳を調べた。半数をわずかに下回る患者(44%)に、生涯にわたる大うつ病の病歴があった。他の研究によって、アルツハイマー病患者の30%から50%に大うつ病があることが示されている、とRapp博士らは記す。アルツハイマーによる認知機能低下うつ病の既往のない患者と比較して、大うつ病の生涯にわたる病歴のある患者は、・認知機能の低下が速い。・アルツハイマー病に関連した脳の老人斑および神経原線維変化が多い。例えば、大うつ病の病歴のある患者では、認知機能検査のスコアが毎年約1.86点低下したのに対して、大うつ病の病歴のない患者では毎年約1.15点低下した。大うつ病の生涯にわたる病歴があり、アルツハイマー病のある患者には、脳の老人斑および神経原線維変化が多かった。他の研究からも、老人性うつ病の再発の既往のある人は、アルツハイマー病のリスクが高いことが示されているとRapp博士らは記す。高齢者のうつ病をコントロールすることは、アルツハイマー病の進行を遅らせる、または予防する上で有効な可能性があると同博士らは指摘したが、本研究がこの可能性を実証するものではないと戒めている。うつ病がアルツハイマー病を本当に悪化させるのか、またどのような過程を経るのかについて、うつ病の高齢者と非うつ病の高齢者を対象としてさらに研究する必要があると研究者らは記している。 Rapp, M. Archives of General Psychiatry, February 2006; vol 63: pp 161-167. National Institute of Mental Health: "Depression." News release, JAMA/Archives.コメント: 昨夜は医師会館で「うつ病のプライマリーケアにおける診断と治療」という演題でセミナーがありました。うつ病は6人に1人が一生の間に一度はかかると言われています。交通事故死よりもうつ病で自殺する人の数が圧倒的に多くなっています。交通事故で死亡する人は日本全体で7000人ほどでしょうか。自殺は3万人に登っています。うつ病は女性に多いようですが、中年以上の自殺は男性が仕事のストレスなどで多くなります。家族で異変に気がついたら、早めにかかりつけ医に相談された方がよいでしょう。高齢者ではうつ病は認知症との鑑別も必要ですが、認知症を悪化させる可能性もあるのではないかという報告です。
Mar 11, 2006
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毎晩、何かの催しがあるのですが、臨床神経研究会に出席してきました。30回にもなる伝統ある研究会でしたが、事務局が大学になったので年2回開催していたのが、今回から年1回の開催になりました。私が代表世話人で築いてきた研究会だったので何となく寂しい結果になりました。新たに新しい研究会が大学主導で年2回開催されることになり、その会長に推薦されましたが、これも複雑な心境です。神経内科医会をまとめていくように期待されていますが、いろんな大学が関連しているので難しい問題です。しかしこんなことで意地を張っても仕方がないので、できるだけ大学の神経内科に協力していくつもりです。開業しても大学や病院との連携は重要だと思いますが、いろんな難しい問題があるものです。
Mar 10, 2006
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医療改正に向けてのセミナーに出席してきました。医療全体でマイナス改正なので、医療側も患者さん側にとっても厳しい医療体制になっていくのは事実です。病院にとっては、今まで以上に経営危機が訪れるでしょうし、クリニックにとっても家庭医として、ゆっくり患者さんを診るよりも多くの患者さんを診療しなければ経営できなくなっていくようです。ほとんどの病院は赤字で補助がないところでは経営危機に陥っています。病院では仕事がどんどん厳しくなるため、看護師も辞めていくところが多いようです。そのため、年度初めからもうスタッフ不足で、医師も看護師も過重労働にならざるを得ません。10月からはさらに保険医療が高齢者でも2-3割負担になる予定なので家計を圧迫することになるでしょう。このような事態を招いた政策を許しておいてよいのでしょうか?
Mar 9, 2006
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数日前に書いた多発性硬化症の再増悪で歩行ができなかった患者さんは、外来での2クール目のパルス療法で、何とか少しの歩行は可能になりました。視力がないので、少しでも歩行できないかと期待して行ったパルス治療が奏効しました。こんな時の患者さんは、本当に喜んでもらえますので医師の仕事のやりがいを感じます。今まで病院勤務時代は治療は入院してしなければいけなかったので、患者さんの家族へのきずかいも多かったようです。昔なら歩けなくなった家族がいれば家族の介護で車椅子移動はできましたが今は日中介護してくれる人がいないようです。日本で家族の介護に関して根本から考え直す必要があるようです。介護保険を進めればよいというものでもないと思います。
Mar 8, 2006
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高齢者の場合、高血圧ばかりでなく、糖尿病の治療も、若い人と同じように行うと問題が起きる場合が少なくない。 糖尿病を患う東京都の男性(84)は、10年前から血糖値を下げるホルモン、インスリンの注射を毎日打っている。ところが、数年前から、口数が減って一日中ボーッとしている、家族と話したことを覚えていない、といった症状が現れた。好きだった碁も打たず、立って歩くことすら難しくなり、一昨年、東京都杉並区の浴風会病院を受診した。 朝食後の血糖値は200と、糖尿病と診断される下限の数値で、比較的良い水準だった。だが、診察した板垣晃之さん(現在さいたま市の大宮共立病院副院長)は「インスリンの量が多く、血糖値が下がり過ぎている」と判断し、インスリンの量を減らした。 男性の血糖値は以前より高くなったが、表情は明るくなって会話がスムーズになり、散歩も楽しめるようになった。家族も「話しかけても答えなかったが、今はとても活発に話すようになった」と喜ぶ。 血糖値の高い状態が続いて糖尿病が進行すると、失明に至る網膜症や、腎機能障害などの合併症につながり、高齢者でも糖尿病の治療は必要だ。 だが、高齢者は薬を分解する代謝機能が落ちていることなどから、薬の効果が強く出やすい。血糖値が下がりすぎ、低血糖症状が現れる恐れがある。 板垣さんは「脳の細胞はブドウ糖を栄養源としているので、低血糖でブドウ糖が足りない状態が続くと、考える力が落ち、認知症のような症状が出る場合もある。運動能力にも影響が出て、ふらついて転びやすくなる」と説明する。 そして「転倒し、骨折して寝たきりになったり、頭を強打したりする恐れもある。高齢者の低血糖は命にかかわる」と警告する。 ところが、ふらつく、思考力が落ちる、といった症状は「年のせい」「認知症」と、見過ごされることが少なくない。糖尿病の診断基準は、若い人も高齢者も同じであることから、画一的な治療が行われがちなことが背景にある。 東京都済生会渋谷診療所長の松岡健平さんも「糖尿病は心筋梗塞(こうそく)を引き起こす危険因子とされるが、高齢者の場合、血圧やコレステロールなどに比べると重要な因子とは言えない。血糖値を厳格に下げようとするあまり、低血糖で転倒事故などが起きては元も子もない」と話す。 高齢者の場合、数値だけにとらわれることなく、一人一人の体調に合わせた治療がとりわけ大切だ。(山口博弥、神宮聖、田中秀一) 低血糖 血糖値が下がり過ぎることで、脱力感、冷や汗、動悸(どうき)、震え、さらに意識障害、意識を失う昏睡(こんすい)、けいれんといった症状が急激に起きる。砂糖などを口にすると治まる。血糖降下剤やインスリンで治療している場合に起きる可能性がある。(2006年1月14日 読売新聞)コメント; この事実はよく知られていることですが、家族が糖尿病で治療している場合など注意したいものです。高齢者の糖尿病はHbA1cも少し高めでのコントロールが勧められています。
Mar 7, 2006
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風邪をひいてしまった時に備えて、下記に風邪対策の食事のポイントをご紹介します。<基本の食事>風邪の治りを助けてくれ、抵抗力や免疫力を高めるタンパク質とビタミンCをしっかり摂りましょう。● タンパク質:卵・魚・肉・大豆製品に多く含まれています。ただ、消化機能が低下しているため、胃腸に負担をかける脂肪は控えましょう。油を使わない調理や、脂肪分の少ない食品を選ぶようにすると良いでしょう。● ビタミンC:緑黄色野菜や果物に多く含まれています。風邪を早く治すにはしっかり補給したいので、さらにサプリメントを利用しても良いでしょう。<各症状に応じた食事の工夫>1)鼻水・鼻づまり→発汗、殺菌作用のある食べ物を風邪の初期症状である鼻水・鼻づまりには、早めの対策が必要です。汁物などの温かいものや、発汗促進、殺菌作用のあるネギやショウガなどを食べてからだを温めましょう。また、鼻腔の粘膜を強化してくれるビタミンAも有効です。ビタミンAは、レバーやウナギ等に多く含まれていますが、緑黄色野菜に多いβカロテンも、体内で必要に応じてビタミンAに変換されるため、ビタミンA補給源となります。2)発熱・寒気→水分とエネルギー補給を!発熱すると水分とエネルギーが多く消費されます。水分補給をしっかり行い、効率の良いエネルギー源となる糖質の補給のため、主食(ご飯、パン、麺類)を摂りましょう。食欲がない時はお粥、もしくは果物や甘いもの等で補給しても良いでしょう。同時にビタミンB1を十分に摂ると、だるさが軽減されます。3)せき・喉の痛み→刺激物を避ける辛味や酸味の強いもの、塩辛いもの、熱いものは喉を刺激して炎症をひろげ、せきの原因になるので控えましょう。ゼリーやアイスクリームなどは喉越しが良いので、エネルギー補給として活用すると良いでしょう。また、ビタミンAは喉の粘膜も保護してくれます。4)下痢・吐気→消化の良い食べ物を胃腸機能が低下している時は、お粥はピッタリのメニューです。消化が良く、胃腸に負担をかけません。お粥などの穀物を中心にこまめに摂るようにしましょう。また味の濃いものは胃腸の負担となるため、避けた方が良いでしょう。下痢気味の時は水分とともにナトリウムやカリウムなどのミネラルも失われるため、スポーツドリンクなどで水分補給も忘れずに行ってください。風邪をひくと、食欲がなくなりがちですが、風邪の時こそ、しっかり食べて十分な栄養を確保することが早く治すコツです。また、風邪が治らないうちにお酒を飲むと、熱が上がったり、せきがひどくなったりします。薬の作用が増強され、副作用が出ることもあるためアルコール類は控えた方が良いでしょう。
Mar 6, 2006
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午前中にベーチェット病友の会の療養相談会に招かれ、セミナーと相談会に出席してきました。眼が不自由の方が多いので、プロジェクターや資料は使用しなくてよいとの会長さんのお話で、お話と質問相談事項だけで1時間半を過ごしました。病院勤務時代は難病相談会で保健所によく招かれて県内各地へ行ったものですが、開業してからは難病支援センターの会議、訪問看護センター、医師会看護学校の講義くらいで時間の余裕もなくなり出かける回数も減りました。それでも今までは難病友の会にはパーキンソン病、多発性硬化症、脊髄小脳変性症などの相談会は可能な限り出席してきました。その意味ではベーチェット病は膠原病であり神経難病ではありませんが、特殊型の神経ベーチェット病は今まで数例診療していることもあり患者友の会に出席して私自身の勉強にもなりなりました。今のクリニックにも数人のベーチェット病の患者さんが通院されています。また会長さん自身を顧問先生が診療していた関係で、続けて私が診療することになったのです。また、以前に保健所で私が出席した相談会に参加された患者さんがいて私をよく覚えて下さっていて、喜んで参加されたそうです。開業してからも特定疾患審査員を続けていますが、会議のために月に一度午後の診療を休んで出席しています。よほどの支障がない限りは、できる限り続けていきたいものです。
Mar 5, 2006
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午前の診療を終えて、あまりにも良い天気なので、帰り道のスキー場へ寄り道しました。朝から、今日は行けるかもしれないと思い、スキー一式を妻の分と一緒に車に詰め込んでおいたのです。スキー場は土曜日の午後だというのに、それほど混んでいません。3月になるとスキーシーズンが終わったように思われるかもしれませんが、私にとってはこれからです。寒い季節にはそれほど行きたいとは思いませんが、今頃は天候もよくなり何と言ってもスキー場からの北アルプスの景色が最高なのです。雪を冠したこの景観は他ではなかなか見ることはできないでしょう。スキーはリフトで数回登り滑っただけですが、よい運動になりストレス解消にもなりました。帰宅して、夜の県医学会に出席しましたがさすがに眠気のため不覚にも理解は半分程度でした。
Mar 4, 2006
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年に2回の脳卒中研究会の世話人になっているので、早めにクリニックを出て出席しました。今回は脳塞栓症に関しての特別講演が2題あり、1題は心房細動が関連するので循環器内科の先生、もう1題は急性期治療に関して神経内科の先生の講演でした。要点は心房細動を合併した脳塞栓症予防にはワーファリンでのコントロールに勝る治療はないという結論のようです。アスピリンとの併用はかえって脳出血を惹起することが多いようで、ワーファリンでプロトロンビン時間のINRを1.6から2.6までのコントロールするのが最も再発予防になるというエビデンスがあるという結果でした。秋田脳研究所の神経内科の先生は10年前頃の病院勤務時代に市の医師会で私がお呼びして講演して頂いた先生で、新しく認可されたt-PAでの治療など実際の治療現場での内容豊富なお話でした。情報交換の場で久しぶりにお話させて頂きました。
Mar 3, 2006
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季節の変わり目には、病気が悪化することが多いように思われます。先日、ブログで書いた高齢の多発性硬化症の患者さんは、外来でステロイドパルスをしましたが、やはり調子がよくないようです。午後から往診に行きましたが、下肢の感覚障害と不全麻痺は改善がなく起立も困難です。視力もないため、自宅での生活は介助がないと難しいようでした。病院へ紹介も勧めましたが、本人、家族とも気が進まないようです。もう一度来週の月曜日から3日間のパルスにかけてみるつもりです。また他の40歳くらいの女性の多発性硬化症の患者さんも、今頃の季節になると下肢の脱力、疼痛が起こり外来でパルス療法を行いました。この患者さんは、この程度で落ち着くことが多いようです。2人とも脊髄に病巣の悪化が起こりやすい患者さんです。いろんな神経疾患は季節の変わり目に悪化が起こり易いように思われますので生活上でも注意したいものです。
Mar 2, 2006
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末期がんも利用可能に 4月から40歳以上の患者 記事:共同通信社提供:共同通信社【2006年2月23日】 介護保険制度改正に伴い、4月から、これまで介護保険給付の対象外となっていた40歳から64歳までの末期がん患者も介護保険を利用できるようになる。自宅で療養する場合に、ホームヘルパーによる訪問介護サービスなどを受けることが可能だ。 Q 制度変更の理由は。 A 介護保険では、保険料は40歳以上の人が支払わなければならないが、利用できるのは原則として65歳以上で要介護認定を受けた人。今は40歳から64歳までの人で介護サービスを受けられるのは、老化に伴う疾病として国が指定した病気の人だけだ。自宅で最期を迎えたいというニーズがあるのに、介護サービスを使えないのはおかしいという声に応えた。 Q どんながんの人も使えるの。 A 最初は乳がんなど若年者にも多いとされるがんを除外するという議論もあったが、結局がんの種類は問わないことになった。ただ、末期がんの定義を(1)治癒を目的にした治療に効果が見られない(2)進行性(3)余命6カ月で治癒困難な状態?とし、医師がそう判断した人が対象になる。厚生労働省は利用者は全国で300人から2000人程度とみている。 Q これまで40歳以上で介護保険を使うことが可能だったのはどんな病気 A 厚生労働省が老化に伴う病気として指定した脳血管疾患やパーキンソン病関連疾患、筋委縮性側索硬化症、糖尿病性神経障害、関節リウマチなど15種類。末期がんもこれに加わることになる。 Q 老化に伴わない病気や交通事故などで介護が必要になった人はどうなるの。 A 障害者認定を受ければ、ホームヘルプなどの福祉サービスが受けられるが、介護保険は使えない。今回の制度改正でも対象外のままだ。国が老化に伴う病気かどうかで線を引いているからなんだ。その人が40歳以上だとしたら、介護保険料を払いながら介護サービスを使えないということになる。国は介護保険制度で、2009年度をめどに保険料の支払い年齢の引き下げや若年の障害者などへの利用拡大を検討するとしている。ただ、若者の保険料負担など課題は多い。 コメント; 以前にも一度書きましたが今回の記事でのポイントは、がん患者さんに、介護保険が使えるという点ではなくて、質問の最後にある、介護保険を払っていても交通事故などには、全く介護保険が使えないということです。 交通事故による頚髄損傷などでは、四肢麻痺、下肢の両方の麻痺などが多く、自宅にいて、介護状態です。介護保険なのに、若者に負担でも交通事故が認められないのでは、大きな矛盾かと考えられます。医療介護は費用がかかるというだけで認められないことが多いですね。
Mar 1, 2006
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