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12月29日
朝が来た。…来てしまったというべきか。
冬を忘れさせる暖かな日差しが眩しく部屋に差し込んでいる。
昨日よりやや遅めの朝食バイキングに舌鼓を打つ。しかし我らのコンディションは確実に悪くなりつつあった。ロビンは病み上がりからの25ゲームの投球による全身の疲労。私は両手投げで低く踏み込むことによる左ひざの痛み。それでもこの旅を続けたのはもはや半分以上が「意地」であった。男たるもの一度登ると決めた山ならば、必ず登り切らねばならない。その思いだけが我らを支えていた。そして、私には目標があった。旅のアベレージ 200
の達成。旅立ちの前は達成は困難かと思われた。やれてアベ190だろうと思っていた。しかし、2日目終わって197.55。あと 49
ピンを打ち上げればいい。これならば全然可能性は残る。気持ちを奮い立たせた。そして、われらは本日一店舗目、都合六店舗目の会場、幸田セントラルボウルへ到着した。

前評判通り、「ほんとうに営業しているのか?」と思えてしまうような外観をしていたが、心配はいらなかった。それなりにレーンは稼働し、みんな笑顔でプレーしていた。となりにはセントラルという名を冠した廃墟のパチンコ屋が。これはおそらく系列店なのだろう。ボウリングを終えた市民たちの憩いの場だったと想像されるその施設の入口には「いつもありがとう」という手作りの文字。
泡と化した栄華の跡は、とどまることのない時の現実を示しながら、そこに佇んでいた。
⑥幸田セントラルボウル
レーンコンディション
長さ 42ft
総量 23 程度?
特徴 割と楽に投げられそうな台形
到着してレンコンが判明した。比較的、すそ野が広く台形をしていた。迷わずこれならとIQを選択。思惑どおり、朝イチ一発目で 233
を持ってくる好スタートを切るも、そこから左足(膝やふともも周辺)の痛みが増してしまい、ついには片足でうまく立てなくなってしまう。歩くのもやや苦しいほどだ。こうなると、スコアは急降下。レンコンはわかっているし、どこへ投げればストライクになるかも見えているのに、そこにきちんと落とせないもどかしさ。2、3ゲーム目は合わせて50ピン近くマイナスをやってしまった。しかし、神の救いかなんなのか。このあたりで体があったまってきたためか、足の痛みが和らいできた。チャンスとばかりに気合の投球で取り返す。
233 178 175 216 アベ 200.5 合計 802
( 旅の合計スコア 4753 /24 200アベに- 47 ピン )
頑張った。だが、こんなに「打てるはずのレーン」で打ち切れなかった。悔しさに天をあおぐ。50ピンは貯金できたかもしれないのに。ただ、2ゲーム目の最初に感じた、もうここで旅は終わりか?というような痛みは引いていた。まだやれる。あと2店舗。男たちは次なる会場、西尾スターレーンに向かっていった。ロビンが車内で言う。「俺は課題が見えた。回転が欲しい。曲げるためのというより、 10 ピンをしっかり飛ばすための回転が。」自分もこれだけ転戦していく中で、課題は見えて来ていた。もう少し球速を増して、扱えるボールを増やしたい。今はやや球速が足りないために、ミディアム以上のボールを投げられるところが制限されている。先日、 THEONE のリメイクを掘ってもらおうとIプロのもとを訪れた際「 23 キロくらいまで球速が出せるようになるまでコレは開けないほうがいいですよ」と告げられ、そのまま持って帰ってきたということがあった。ミディアム以上のボールの性能を引き出せる自分になるということ。そのためにスピードの入ったボールを投げられるようになること。それが直近の課題といえる。そんな思いを互いに吐露しながら、七会場目についた。
⑦西尾スターボウル

門松がお出迎えするこのセンター。いきなりで申し訳ないが、建物の構造がボウラー泣かせすぎた。まず、このドアを開けると、下りの階段が3段ほどある。この3段を降りた後、3歩ほどですぐさま5段くらい昇る階段が前方に現れるのだ。なぜ一回降ろした、そして、なぜまた登らせた。痛めた足が辛い。苦悶の表情で受付へと向かう。すると「このあとじきに試合なので、1時間半で5G投げられるならば貸せます」という話があった。もちろん、望むところだ。
レーンコンディション
長さ 42ft
総量 22.35ml
特徴 比較的ある、と感じる。削れるというよりもむしろ伸びて速くなる。

259 267 203 198
アベ 231.8
合計 927
( 旅の合計スコア 5680 /28 200アベに+ 80 ピン )
ここで大爆発!一気の2連打でプラス域に急浮上。4G927はこの1年の4ゲームシリーズの最高成績だった。練習投球の1ゲーム目は苦戦しそうだと感じたのだったが、これまでの旅で得た経験を活かしながら素早くアジャストしていくと、ああここか、というラインが左右で引けた。足の痛みも収まっている。ここで打ち上げろと言わんばかりのレーンだと感じたその通り、プラスを一気に稼ぐことに成功したのだった。しかし、レーン変化は刻々と進み、やや伸びていく変化に対して 230
などを持ってくることが出来ない。まだまだ「その一歩先」のアジャストの経験不足を感じた。ただ、獲得した大きなプラスを減らすことはなく、耐えきることが出来たことはひとまずよしとしよう。
ふと隣のボックスに目をやる。あ…自分はこの方を知ってる…。ええっと…そう!レフティの!大友仁プロだ!昔、ラウンド1カップの予選でお姿を見かけたことがある。かなり長い間、老夫婦に対して、優しく、かつ熱心に適切なリリースについてレッスンをなさっていた。そんな熱心な姿を横目に、退店。
残るは1店舗。コロナキャットボウル安城。…ただ、小牧のコロナも昼中は満員になることが多いので、本当に大丈夫か?と思い、電話をかけてみる。すると、相当な待ちが発生していることが判明。どうしたものか…そうだ、知立だ。知立のイーグルボウルへ行こう。それが旅の最後の目的地となった。
…イーグルボウルへ着いたものの、ここもかなりの満員。最後の最後でするっとはいかないな。レーンを予約して待つことに。すると腹の虫が鳴り出す。昼飯でも食うことにするかとロビンに提案する。
「そこにサガミあるし。歩いて行くか?」
「いや~俺はいいよ、腹減ってないし。行ってこやぁ。
俺はとなりでパチンコでも打ってちょっと時間つぶすわ」
「そうけぇ、わかった」
と単身サガミへ向かい、天丼とざるそばを楽しんで戻る。
すると、ロビンの台が見事当たりを引いている。
「良かったじゃん。俺は待ちがどのくらいになったかフロントいって見てくるわ」
「わかった。たのむ。」
フロントに行ってみると、試合のあった3 F
の余りレーンをアメリカンで投げていいという朗報が舞い込んだ。これは有難い。きっといい経験になる。嬉々としてラインを送る。「おい、もう投げられるって」するとロビンから「当たりがまだ終わらんのよ。ま、どうせそんなに続かないだろうから先いっててくれ」との返信。3 F
にボールバッグを上げて多少待ってみるものの、「まだ続いてる」とのこと。「投げだしてもらわないと困る」という話が店員から来たので、仕方なく独りで投げ始めることに。
すると…アプローチが軽い…。滑る。この旅で一番滑るかもしれん…。そして、なんなんだ、このボールに付いてくるオイルの量は…。ボールがぬっるぬるだ。これ普通の 44ftか
???
⑧知立イーグルボウル
レーンコンディション
長さ 44ft
総量 33.45ml (かなりのヘビーオイル!これはあとで知った)
特徴 最初は 12 枚近辺を多少出していくようなイメージ、だったのだが…
1ゲーム目は 12
枚目を中心に我慢して 207
を出すことが出来た。これで、旅は最後に 3
ゲームを残し+ 87
になった。普通なら大丈夫。大丈夫なのだが、嫌な予感がぬぐえない。ここでロビンが到着。「待たせたな。勝ったから、ゲーム代は全部だしてやるよ」有難し。その男気やよし。
遅れている1ゲームをロビンに投げさせ、自分はそこで座って待機する。ロビンも別に投げにくいわけではなさそうで、 218
をするっと出している。ただ、地獄のような展開が待っていたのはこのあとだった。ロビンの1ゲームを黙って待っていたあと、先ほどのあたりを投げだしたのだが、そこには信じられないミスの連鎖が待っていた。
1フレ、投球ミスで左へ失投してノーヘッド、スペアをミス。
2フレ、内ミスで残した 3-10
をミス。
3フレ、10ピンタップ。それを足もとが滑ってスペアミス。
4フレ、7番が残るも、オイルが想像以上に多く、スペアミス。
5フレ、思い通りのところに落とすもノビにつかまり 2-10
。当然取れず。
6フレ、思い通りに投げたがノビが進行しており、まさかのノーヘッド。そしてミス。
自分でも信じられない6フレまでで52点…。
200ペースを120と考えれば70弱のマイナスをしている。計算して青ざめた。 87
あった貯金はほとんど壊滅してしまったではないか。まだ多少はプラスがあるといっても…この全然合う感触のない中で、あがり3ゲームをマイナス 87
までで果たして止められるのか?!嫌な予感が現実となる、大どんでん返しがやってきてしまった。
今思えばこれこそまさに 33.45ml
のヘビーオイルのすごさ。しかも22くらいだと信じ、それを自覚していないところに恐ろしさがあった。ミディアムドライ用で、スキッドを長くとれるIQで投げていては滑って当然だ。そこに加えて、ロビンの投球を見て1ゲーム待っていた時間があり、その変化が起こっていたことに気づけていなかった。「一体なんなんだ、このボールについてくるオイル量は…」とか言いながら投げていたが、それも当たり前であった。
しかも、滑りやすいアプローチ。これに対して、シューズの裏を貼り替える小さい縦長のパーツをプラスチックケースに忍ばせていたことさえ、すっかり忘れていた。これも自分の過失であった。
とにかく焦っていたのだと思う。もうちょっと足もとがしっかりと止まれていれば、戦い方は違ったかもしれないのに…。とにかく、大ピンチがやってきてしまった。ここからはもう、ラインをイメージよりずっと外に。まっすぐに。ただ、遅い外にあまり触れすぎないように…。そう、イメージは 11
枚を多少だけ出して、 9
枚くらいにふわっと触れさせて返すようなイメージ…。丁寧に丁寧に投げる、そこに活路を見いだしていくことに…。結果は以下の通り。

207 125 198 200
アベ 182.5
合計 730
点
( 旅の合計スコア 6410 /32 200アベに+ 10 ピン! )
なんとか、なんとか耐えた。耐えきった。スペアも一生懸命とった。もうもはや執念という言葉以外にない。正直いえば、自分の最後の2ゲームの投球には 198
、 200
の価値はなかったと思う。ガターぎりぎりで踏みとどまってくれた 6-10
のスペアメイク。そして、最終ゲームの 10
フレ1投目は内ミス。裏に回るもなんとか5番の足元がどっかからとんできたピンに払われてストライクになった。
ただ、それでも、このキツイ旅をなんとか乗り切った!という感動に胸が震え、しばし言葉にならなかった。やった。やったぞ、二泊三日8会場200アベ、見事達成!!
…我に返れば40ゲームを投じた中指が途端に痛み出した。同時に、痛めた左足をかばうようにステップしていた右足にも鈍い痛みが。また、ボールを支え続けた右手首と左手首も痛みだす。単純な表現にはなるが「痛む」としか書けないからしょうがない(笑)
酷使した身体は全体がそれなりにいかれてしまったことを知った。しかし、もういいのだ。全部終わったのだ、やり遂げたのだ。もうボウリングはしたくないと思った。少なくとも5日間くらいは…。(笑)
最後に、この旅をともに戦った病み上がりのヒトシロビンソン氏に感謝を述べる。お前が居なければこの旅は企画からなかっただろう。そして、最後まで頑張ることもおそらくできなかったはずだ。そして、この旅を支えた愛すべき3つのボールたち。
左からライノ、ターゲットゾーン、IQダークグリーン。(メーリー、お前だけは活躍しなかったな!だから写真はなしだ!)みんな最後まで頑張ってくれてありがとう。来年また俺はうまく強くなってみせる。そのために今は充実感と共に休む…。(ひとまず完)
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