Shinanonokuniのブログ2

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2013年07月24日
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カテゴリ: 国内旅行

7月13日~14日の週末を利用して、茨城県の潮来市と、千葉県の成田市を訪ねてきた。(その1)

 13日(土)朝、松本を発って高速バスで上京する。東京で同行の友人と落ち合い、東京駅八重洲南口発の鹿島行き高速バスに乗車する。この区間は、1時間に3~4便程度の高密度運行が行われており、安くて便利な高速バス網を形成している。

海の日の三連休にもかかわらず、東関道は渋滞もなくスムーズに走り、最後の切り通しを抜けると見事な穀倉(水田)地帯を望む景色が開け、90分ほどで水郷潮来BT(バスターミナル)へ到着した。このBTは、高速バス利用者のための大駐車場を完備している。この地域の人達の対東京への交通機関は鉄道では無く高速バスが圧倒的に優勢なものと思われる。

水郷潮来BTは客待ちのタクシーも常駐しており、それに乗り込んであやめ公園近くの乗船場へ直行する。水郷めぐりのサッパ舟は、今年の1月に前川ルートを体験したが、加藤洲ルートは未経験である。今回はそちらへ行く。

鹿島線橋梁.jpg

舟に乗り込み、前川水門橋をくぐって常陸利根川へ出る。左手にはJR鹿島線の橋梁が見える。この鹿島線は鉄建公団によって昭和45年に完成した比較的新しい路線であって、高架橋と長大橋梁を連ねて水郷地帯を貫いている。ミニ新幹線とも言える贅沢な設備であるが、列車の運転本数は少なく不便である。東京近郊区間にもかかわらずスイカが使えないのも珍しい。

加藤洲と常陸利根川は水面水位が異なるため、パナマ運河のような方式の水門(閘門)を用いて船の出入りが行われている。日本では比較的珍しい設備だろう。

加藤洲水門.jpg

前方に見える紫色(あやめ色)に塗られたのが水門の機械室である。

加藤洲水門2.jpg

あやめの絵が描かれた門扉前で一時停止し、船頭さんが把手を引くと、門扉が上昇する。

加藤洲水門3.jpg

赤い把手が緊急停止、緑の把手が通常用とのこと。

加藤洲水門4.jpg

常陸利根川に面した水門を開けて、加藤洲側へ入り、後ろの門は閉めてしまう。門と門の間に挟まれた状態で、ポンプが起動し、水を移送して加藤洲側の水位にあわせる。水位が同じになると、前方の門がゴーッと上がり、船の往来が可能になる。

なかなか凝った仕掛けでたいへん感心する。まあ、加藤洲へ入場の序曲みたいな感じもして気持ちも次第に高まってゆく。

加藤洲水路1.jpg

加藤洲水路2.jpg

住宅地の中を行く狭い水路。水郷潮来のイメージとしてテレビに出てくるのは、大概この加藤洲地区であろう。加藤洲は実際には茨城県潮来市ではなく常陸利根川を挟んだ対岸にある千葉県佐原市(香取市)に位置する。

小さい人道橋をいくつもくぐる。これらの橋が12個有って加藤洲十二橋めぐりになるとのこと。

加藤洲水路3.jpg

反対側から対向の船が来る。大学生くらいの若者達が観光を楽しんでいた。

船頭さんの話によると、かつてはこの水路から網の目のように、各家庭や水田に水路が分岐しており、日常の交通機関は舟であったとのこと。現在はそう言った支線系の水路はことごとく埋め立てられてしまい、道路になってしまったとの話であった。

加藤洲水路4.jpg

住宅街の狭い水路を抜けると景色が開ける。加藤洲の狭い水路は船外機使用禁止で櫓で舟を進める。ここまで来ると再び船外機を始動する。

与田浦.jpg

やがて、広い湖に出る。ここが与田浦とのこと。与田浦を通り過ぎて再び水路へと入って行く。

与田浦川.jpg

コンクリートの白色が真新しい与田浦川護岸。先の大震災による液状化で崩落し、今春にやっと復旧したとのこと。川に架かる橋もかなり損傷したらしい。震災による被害で今回乗船したルートは約二年間運行が出来なかった。

与田浦川2.jpg

舟は開けた地形のところを通って常陸利根川へ戻るコースを進む。

与田浦川水門.jpg

最後に再び水門(閘門)を通過する。舟の前後のゲートを閉めて水位を調節し、常陸利根川の水位とあったところでゲートが開く。パナマ運河を航行する大型船の船長にでもなったような気分であった。

(次回に続きます)






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最終更新日  2013年07月27日 19時39分53秒
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