8月3日~4日、友人と埼玉県の長瀞・秩父方面へ行ってきた。(その1)
3日、池袋駅を西武鉄道の特急ちちぶ号で出発する。東京から長瀞へ行くルートは複数あって、西武池袋線+秩父鉄道、東武東上線+秩父鉄道、高崎線(上越新幹線)+秩父鉄道が一般的だろう。旅の気分が出るのが特急列車なので迷わず西武特急にした。所要時間はどのルートも似たり寄ったりである。
車窓の風景は入間市あたりまでは東京近郊のベットタウンと言った趣で住宅が多い、飯能で進行方向が逆になり、この辺りから田舎らしい景色になって行く。線路もいつの間にか単線になり、トンネルもある。やがてセメント工場と貨車が見えて西武秩父駅へ到着した。
西武秩父駅から徒歩数分のところにある秩父鉄道線御花畑駅へ移動する。途中、アーケードのような商店街となっており、飲食店や土産物店がある。翌日にこの辺りで昼食を摂る予定である。
御花畑駅から秩父鉄道の電車に乗り換え、20分ほどで長瀞駅へ着く。早速駅前にある乗船案内所で川下りの手続きをする。荒川下りルートはA,Bの2つあり、両方楽しむコースもある。以前来たときには上流側のAコースを利用したので、今回は下流側のBコースにした。
早速Bコース始点へ向かう。駅の裏から岩畳通り商店街を下り、荒川の河川敷へ降りる。
Aコースの終点兼Bコースの始点。近くには奇岩景勝地として有名な岩畳がある。瀞(とろ)とは水の淀んだ所との意で長瀞の地名もそこから来ているとの由。
時間が来たので舟に乗り込む。舟は屋根がないので容赦なく日差しがあたって暑い。川なので視覚的には涼しいが、気温は高めであった。
船頭さんは前と後に1名づつ乗っており、観光案内もしてくれる。この辺りは瀞っぽい感じの場所である。
所々に水深の浅い場所があって、流れが速くなる。川下りの醍醐味はこう言った場所であるが、この日はあいにくの渇水(雨が降らない)で水量が減り、流れも穏やかでスリルを感じる場所は無かった。残念であった。
再び瀞っぽいところを進む。
水中にある岩を避けながら舟はゆっくり下って終点に辿り着いた。二十数分の乗船であった。船頭さん曰く水量が増すとあっと言う間に下ってしまい、所要時間は十数分とのこと。乗船時間は短いがスリルを楽しめるので、台風・大雨で無い水量の多いときに是非再訪して下さいとのことであった。
なお、川下りに使用した舟の回送は、驚くべきことに起重機で吊り上げてトラックの荷台へ4艘づつ重ねて積んで始点まで陸送しているとのこと。船外機が付いていなかったのでどうやって回送しているか不思議であったが、終点でユニックのついた平ボデ車(トラック)が待っていたのでやっと判った。
下船すると、待機していたマイクロバスに乗り、長瀞駅前まで送って貰う。バスの冷房が嬉しかった。
(次回に続きます)