JINさんの陽蜂農遠日記

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2020.07.30
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カテゴリ: 国内旅行
さらに「江東区芭蕉記念館」の「おくのほそ道」を創るのコーナーの見学を続ける。
「布絵 おくのほそ道 山鹿文子」
明治41年(1908)新潟県生まれ。江東区に57年間在住。70歳を過ぎてから、自身の着物古裂で
「布絵」の手法に挑み、梟をモチーフにした布絵作品「布久呂」を完成。
平成7年(1995)に喜寿として「おくのほそ道布絵展」をこの記念館で開催した。と



元禄2年(1689年)5月28日、芭蕉と曽良は川水(高桑加助)案内で最上川畔の
船宿である一栄亭を訪れた。
「さみ堂礼遠 あつめてすゝし もかミ川」  芭蕉
「岸に ほたるを繋ぐ 舟杭」        一栄

「里をむかひに 桑のほそミち」       川水
「うしのこに こゝろなくさむ ゆふまくれ」 一栄
「水雲重し ふところの吟」         芭蕉



山鹿文子
布絵「おくのほそ道」
明治四十一年( 1908 )新潟県生まれ。江東区に57年間在住。70歳を過ぎてから、
自身の着物古裂で「布絵」の手法に挑み、梟をモチーフにした布絵作品「布久呂」を
平成七年(1995)に喜寿の記念として「おくのほそ道布絵展」を江東区芭蕉記念館で
開催しました。
※本展示では「おくのほそ道」全作品のなかから抜粋して展示いたします。」



「おくのほそ道
発端
月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。
舟の上に生涯を浮かべ、馬の口とらへて老を迎ふる者は、日々旅にして、旅を栖とす。
古人も多く旅に死せるあり。予も、いづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、漂泊の思ひ
やまず、海浜にさすらへ、去年の秋、江上の破屋に蜘蛛の古巣を拂ひて」



「草の戸も住み替る代ぞ雛の家」
表八句を庵の柱に懸置く

弥生も末の七日、あけぼのの空朧々として、月は有明にて光をさまれるものから、
富士の峰幽かに見えて、上野・谷中の花の梢またいつかはと心細し。



「行く春や鳥なき魚の目は涙」
「むつまじき限りは宵よりつどひて舟に乗りて送る。千住といふ所にて舟を上がれば、
前途三千里の思ひ胸にふさがりて、幻のちまたに離別の涙をそそぐ。

後ろ影の見ゆるまではと見送るなるべし」。



小いさき者ふたり、馬の跡慕ひて走る。ひとりは小姫にて、名を「かさね」といふ。
聞なれぬ名のやさしかりければ
「かさねとは 八重撫子の 名なるべし」曽良



「夏山に 足駄を拝む 首途かな」
修験光明寺といふあり。そこに招かれて、行者堂を拝す。
雲巖寺
松杉黒く苔したりて、卯月の天今なほ寒し。十景の盡きる所、橋を渡って山門に入る。
「啄木も 庵は破らず 夏木立」



「野を横に 馬引き向けよ ほととぎす」
 殺生石は温泉の出る山陰にあり



「早苗とる 手もとや昔 しのぶ摺り」



「笠島は いづこさ月の ぬかり道」



「壺の碑」
市川村多賀城にあり
千歳の記念、今眼前に古人の心を閲(けみ)す。
行脚の一徳、存命の悦び、 羇旅(きりよ)の労を忘れて、泪も落るばかりなり。



江上に帰りて宿を求れば、窓を開き二階を作て、風雲の中に旅寝するこそ、あやしきまで
妙なる心地はせらるれ。

予は口をとぢて眠らんとしていねられず。
旧庵を別るゝ時、素堂松嶋の詩あり。
「松島や 鶴に身を借れ ほとゝぎす」



「五月雨の 降り残してや 光堂」



「平泉
三代の栄耀一睡のうちにして、大門の跡は一里こなたにあり。
秀衡が跡は田野になりて、金鶏山のみ形を残す。」
「国破れて山河あり、城春にして草青みたり」と、笠うち敷て、時の移るまで
涙を落しはべりぬ。」
「夏草や つはものどもが 夢の跡」



「眉掃きを俤(おもかげ)にして紅粉(べに)の花」
「蚕飼ひする 人は古代の 姿かな」 曾良



立石寺
山上の堂にのぼる。岩に巌(いわお)を重て山とし、松栢年旧(しょうはくとしふり)、
土石老いて苔滑に、岩上の院々扉を閉ぢて物の音聞こえず。岸をめぐり、岩を這ひて、
仏閣を拝し、佳景寂寞(かけいじゃくまく)として心澄みゆくのみおぼゆ。
「閑かさや 岩にしみ入る 蟬の声」



最上川
最上川乗らんと、大石田といふ所に日和を待つ。ここに古き俳諧の種こぼれて、忘れぬ花の
昔を慕いて、 芦角一声の心をやはらげ、この道にさぐり足して、新古二道に踏み迷うと
いへども、道しるべする人しなければと、わりなき一巻残しぬ。このたびの風流、ここに至れり。
白糸の滝は青葉の隙々(ひまひま)に落ちて、仙人堂、岸に臨みて立つ。
水みなぎって舟危(あやふ)し
「五月雨を 集めて早し 最上川」



「涼しさや ほの三か月の 羽黒山」
「雲の峰 いくつ崩れて 月の山 」
「語られぬ 湯殿にぬらす 袂かな」
「湯殿山 銭踏む道の 涙かな 」



越後路
「文月や 六日も常の 夜には似ず」
「あら海や 佐渡によこたふ 天の河」



市振
今日は親しらず・子しらず・犬もどり・駒返しなどいふ北国一の難所を越えて、疲れ侍れば、
枕引よせて寐(いね)たるに、一間隔て面の方に、若き女の声二人計(ばかり)ときこゆ。
年老たる男の声も交じりて物語するを聞けば、越後の国新潟といふ所の遊女なりし。
伊勢参宮するとて、この関まで男の送りて、明日は古郷にかへす文したゝめて、
はかなき言傅(ことづて)などしやるなり。
白浪のよする汀に身をはふらかし、海士(あま)のこの世をあさましう下りて、定めなき契、
日々の業因(ごふいん)、いかにつたなしと、物いふを
「一家に 遊女もねたり 萩と月」



「秋涼し 手ごとにむけや 瓜茄子」
「あかあかと 日はつれなくも 秋の風.」
「しほらしき 名や小松吹き 萩薄」



多太神社
「むざんやな 甲の下の きりぎりす」
この所、多田の神社に詣ず。実盛が甲・錦の切あり。往昔、源氏に属せし時、義朝公より
賜はらせたまふとかや。げにも平士のものにあらず。目庇より吹返しまで、菊唐草の彫りもの
金をちりばめ、 龍頭に鍬形打つたり。真盛討死の後、木曾義仲願状に添へて、この社に
こめられはべるよし



別離 曽良
「 行き行きて倒れ伏とも萩の原」
行く者の悲しみ残る者の憾み(うらみ)、隻鳧(せきふ)の別れて雲に迷ふがごとし。
「今日よりや書付消さん笠の露 」



気比の明神に夜参す。仲哀天皇の御廟なり。社頭神さびて、松の木の間に月の漏り入りたる、
御前の白砂、霜を敷けるがごとし。

「月清し 遊行のもてる砂 の上」
十五日、亭主の詞にたがはず雨降る。「名月や 北国日和 定めなき」



種の浜
 十六日、空晴たれば、ますほの小貝拾はんと、種の浜(いろのはま)に、舟を走らす。
「寂しさや 須磨に勝ちたる 浜の秋」
「波の間や小貝にまじる萩の塵」



「蛤の ふたみよ別れ 行く秋ぞ」



(3)『おくのほそ道』を創る の漫画家・沖山潤「『奥の細道』と芭蕉」コーナー。



漫画家・沖山潤「『奥の細道』と芭蕉」
昭和四十一年( 1966 )東京都生まれ。ゲームのグラフィックデザイナーとして活躍後、
「月光通りのマスター」で「週刊ビジネスジャンプ」(集英社)の新人賞を受賞。
平成十四年( 2002 )頃から下町を題材にした独特の風景漫画に取り組むようになり、
繊細な描写のなかに、ほのぼのとした漫画の持つユーモラスを加味した「風景漫画」という
新しいジャンルを開拓しました。
※本展示では色蕉漫画「『奥の細道』と芭蕉」から抜粋して展示いたします。



「さみだれを」歌仙巻子【複製】
『おくのほそ道』道中、元禄ニ年( 1689 )5月29日、最上川の大石田にある高野ー栄亭で
催された歌仙での俳諧連句の一巻。
発句は「五月雨を集めて涼し最上川」とありますが、『おくのほそ道』では
「五月雨を集めて早し最上川」と改案されています。



「歌仙の初折の表六句」
さみ堂礼遠あつめてすゝしもかミ川  芭蕉
岸にほたるを繋ぐ舟杭        一栄
爪ばたけいざよふ空に影待ちて    曽良
里をむかひに桑のほそミち      川水
うしのこにこゝろなくさむゆふまくれ 一栄
水雲重しふところの吟        芭蕉



『芭蕉翁絵詞伝』 蝶夢編寛政四年( 1792 )
【複製】《義仲寺蔵》
「雲の峰 いくつ崩れて 月の山」



『芭蕉翁絵詞伝』 蝶夢編寛政四年( 1792 )
【複製】《義仲寺蔵》
江戸中期の俳人・蝶夢が芭蕉百回忌に義仲寺(滋賀県)に奉納するために編んだ絵巻です。
芭蕉の生涯の主要な出来事を三巻の絵詞にまとめたもので、最初の本格的な芭蕉伝記です。
場面は中巻にある『おくのほそ道』の「出羽三山」の条で、芭蕉と曾良が穢れを祓うといわれる
木綿しめを体に掛け、宝冠(修行者が頭巾として巻く白木綿の布)で頭を包んだ格好で山頂を
目指している場面です。



「芭蕉の旅の句」。



「芭蕉の旅とその足跡」。



「おくのほそ道」国別の俳句。



平成元年奥の細道300年記念『奥の細道』記念切手シリーズ
「おくのほそ道」出立300年を記念して、昭和62年(1987)から平成元年(1989)にかけて、
芭蕉の句をモチーフとした切手「奥の細道シリーズ」(全十集)が発行されました。
デザインの原画は杉岡華邨や森田曠平など現代を代表する書家とがっかによって
手がけられました。



展示ブース。



右側の展示ブース。



左側の展示ブース。



江東区内の「芭蕉句碑・史跡案内図」



記念撮影パネル。




                              ・・・​ もどる ​・・・

                  ・・・​ つづく ​・・・





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Last updated  2020.07.30 00:00:10
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