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2004.06.05
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カテゴリ: その他の読書録
ベスト・オブ・ドッキリチャンネル(著者: 森茉莉 | 出版社:ちくま文庫)


 森茉莉のテレビ評。1979年から1985年にかけて書かれたもの。
 文庫に収められているのは一部なので、松田優作や小林旭について書いた文章があったら読んでみたいとは思うが、かといってそれをさがすために全集の文章全部に目を通す気はしない。
 長嶋茂雄が森鴎外に似ているというのはどうかと思うが、森茉莉がいうのだからそうなのだろうか。また、当時は全く無名だった内藤剛志を高く評価しているのは慧眼である。
 好き嫌いがはっきりしていて、それが基準なのだから、他人がどういおうが関係ない。自分の好みを押し通すだけ。悪く書かれた方は、反論のしようもない。
 森茉莉の記憶違いを指摘したはがきが来たりすると、「私なぞに葉書を書く暇に一枚でも、半枚でも文章を書いて見たらどうだろう。そうすれば、文章を書く苦労が解るだろうから、他人(ひと)の書いたものに何(なん)のかのと文句をつけるようなことはしなくなるだろう。」(p279)などと書いている。これでいくと、俳優に「自分で演技をしてみれば、他人の演技に文句をつけるようなことはできなくなるはずだ」と言われたら言い返せないし、そもそも批評というものが成立しなくなってしまうはずなのだが、森茉莉はそういう世俗的な論理は超越してしまっているからこそ面白いのである。





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Last updated  2005.04.01 16:55:01
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