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2009.01.14
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カテゴリ: 日本の古典
1979.11.10第1刷。1988.7.15第5刷


 「伊勢物語」を意識したものなのだ。
 この物語に限らず、「伊勢物語」の影響は大きかったらしい。
 こんなことが書いてある。
『伊勢物語』の呪縛《じゅばく》?かかっているのが古今歌人である。なんでもかでも、自分の恋も「昔男とその相手の女」流に形づくろうとする。(p182)

ということなのだそうだ。お手本があって、それにあわせなければならないと思い込んでいたらしい。

 中身は、短い話で、歌のやりとりが中心になっている。
 原文と訳文が並んでいるのだが、和歌には全く興味がないので訳文だけ読んだ。
 これじゃ、読んだとは言えないね。

 この本の著者は、専門の研究家で、筆写本を見て、書き誤りではないかというところも指摘するほど。

 ある歌の訳文には、「あなたのおナゲキでござんしょう」などというのもある。
 突然、大学の先輩の話など持ち出したりするので驚く。

 興味深いのは当時の生活で、妻どい婚は知っていたが、男から訪ねるばかりでなく、第十一段と第二十四段には、女の方から遊びに来る話がある。ただし、友達であって、妻ではないらしい。
 男が通うが基本ではあるが、複数の「妻」がいて、一人のところに毎晩通うとはかぎらないわけで、女の方でもほかの男を通わせていることがある。
 その状態を、著者は、
平安朝は一夫多妻ではない。もはや、多夫多妻である。(P104)

と言い切っている。

 あっ、そうか、と思ったのは、「漁色家《ぎょしょくか》(p216)」。なんとなく、「りょうしょくか」と読んでいたが、考えてみれば、「漁」を「りょう」と読むのは「漁師」の場合のみで、あとは「ぎょ」だった。
 自分の間抜けさを思い知った。

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Last updated  2009.01.14 23:40:22
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