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2010.06.15
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 常用漢字の話。
 産経新聞の14日の主張の一つは、「 「新漢字表」答申 「制限」の自縛解く好機だ 」というもの。
 これまた変なものだった。
 「虎」が追加される一方で「鷹(たか)」「雀(すずめ)」などが落選した。使用範囲が限定的と判断されたようだが、このままでは「鷹揚(おうよう)」などの熟語や「門前雀羅(じゃくら)を張る」などの成句が、若い世代ばかりか国民の多くから忘れられていく。

と書いているが、ちゃんと調査したのか?
 「雀」を「すずめ」と読めない日本人は減ってきてているのか?
 常用漢字にないから「雀」を使った語が消えていく、というのなら、「麻雀」という語は忘れられてしまったのか、。雀荘は消えてしまったのか。数は減ってきているが、それは競技人口が減っているからであって、常用漢字に入っていないからではないだろう。
 それに、「鬱」という字は常用漢字に入っていなかったが、たいていの人が「憂鬱」と語を、書けなくとも知ってはいるだろう。
 戦後間もない昭和21年に制定された当用漢字表は漢字の使用に厳しい制限を設けたため、公文書だけでなくマスコミも、漢語に仮名を交ぜる交ぜ書き表記や代用漢字の使用を余儀なくされた。

というのも誤り。「厳しい制限」があったのなら、罰則規定があったはずだ。どんな罰則があったのか教えてもらいたい。
 当用漢字表の後を受けた常用漢字表では「漢字使用の目安」というふうに制限色が緩和された。が、それにもかかわらず一部マスコミはいまだに「牽引」を「けん引」、「改竄」を「改ざん」と書くなど、「表外字不使用」の自縛を引きずっている。


 自分たちで勝手に制限を設けているだけなのだ。
 それなのに、
 豊かな文章表現と美しい国語表記に、幅広い漢字の使用は絶対に欠かせない。「けん引」や「改ざん」の表記こそ、国民から正しい漢字知識を遠ざけようとする暴挙と心得るべきだろう。

と結ぶ神経が理解できない。
 「豊かな文章表現と美しい国語表記に、幅広い漢字の使用は絶対に欠かせない。」と思うなら、常用漢字にとらわれずに、それを実行すればいいだけのことだ。
 自分の考えに自信が持てないのを政府のせいにしているようにしか思えない。

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Last updated  2010.06.16 10:19:38
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