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唱歌「故郷(ふるさと)」の歌い出しに「兎(うさぎ)追いしかの山、小鮒(こぶな)釣りしかの川」とあるように、山や川、田や畑などの懐かしい風景は、私たちの心をふるさとへとせきたてる。
同じ唱歌の2番には「如何(いか)にいます父(ちち)母(はは)、恙(つつが)なしや友がき」と、父母や友人らの息災を気にかける詞が出てくる。もともと帰省の「省」には「親の機嫌を尋ねる」といった意味もあり、「帰省」とは本来、「故郷に帰って、父母の安否を問うこと」(広辞苑)だと分かる。ふるさとは、家族の絆(きずな)を確かめ合う地でもあるのだ。
志(こころざし)を はたして
いつの日にか 帰らん
山は青き 故郷
水は清き 故郷
国民的映画と評された『男はつらいよ』シリーズの主人公、フーテンの寅さんは、行方定めぬ放浪生活を送りながらも、折にふれてふるさとの柴又を思い、「や、元気かい」と言いながらふらっと帰ってくる。互いの無事を喜び合って寅さんや家族、近所の人らに笑みがはじける。寅さん人気がいまだ衰えないのも、こんな地縁血縁の温かさを私たちに思い起こさせてくれるからに違いない。
寅さん人気がいまだ衰えないのも、こんな地縁血縁の温かさを私たちに思い起こさせてくれるからに違いない。
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