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2011.03.26
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カテゴリ: 欧米露の本

 30年ぐらい前に古本屋で130円で買った旧版。
 元々の定価は「☆☆」で200円。その昔、岩波文庫は☆と★で値段を現していた。
 表紙もパラフィン紙。

 実は、買ったまま読んでなかった。思わぬ再会を機会に読んでみた。
 1590年のオーストリアが舞台。
 少年たちの前に現れた謎の少年。なんと「サタン」と名乗る。
 少年たちを幸せな気持ちにさせるのだが、人間の「良心」をあざ笑い、人間の非人間性を否定する。
 その特別な力で村人にも影響を及ぼすが、不幸にしたように見えてもそうではないということもある。



 ほとんどの人が疑いもしなかったことに疑いの目を向け、否定する。

 人間の「進化」もそうだ。
キリスト教と文明とが、いつも手を組んでやってきたことはよくわかった。そして、「そのあとには、つねに飢饉と死と荒廃と、そのほか(さたんの言葉によれば)すべて人類の進歩の証拠であるものをのこしてきた」のである。(p144)

と言い切っている。キリスト教と文明の否定である。
 よくこんなことを書いて無事でいられたな、と思ったら、解説によると、生前には発表していなかったのだ。

 最後は非常に観念的に結ばれている。

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Last updated  2011.03.26 11:23:26
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