フィデルマの初登場シーンで「額にふわりとこぼれている言うことをきかない一房の巻き毛」が注目されたり、幼い頃からの知り合いである薬師が「悪しきものが、今日、辺りに跋扈しておるような気がするのですわ」とスターウォーズの決め台詞『I have a bad feeling about this(イヤな予感がする)』を彷彿とさせる台詞を口にしたり、「もし我々の許から在る場の聖遺物が盗まれたなら、我々には、王国が敵の手に落ちることを防ぐ手立ては何一つないのだと。」とフィデルマと薬師が話す直前に、読者だけにその聖遺物が紛失した情報が与えられている事(ありがちな設定ですな)など、シリーズ第七作となる本書は、いろいろな意味で第一作と似通っている。モアン国王と族長が矢で狙われ重傷を負った犯人の追及が、モアン王国存亡に関わっている状況もまた同様だ。