迷子の大人たち

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ながお@ 29(12/25) なんちゃあ、寒くないゼヨ。→なんちゃあ、…
ナニワのオバチャン@ Re:ニワトリノニワ テキトー日記三年目 102(09/24) 相変わらず、迷えるおじさんや。 ええ質…
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2011.12.18
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今日はずっと書きたかったことを書く。

それは過疎化について。

昨今の地方は日本中どこに行っても過疎化、過疎化とうるさい。そのあおりを受けてか、自らがあおっているのか、政府の各省庁が予算てんこ盛りで過疎化対策を行っている。

実に私が昨年ここ四万十に来た当初3ヶ月半だけ籍を置いたコヨーソーゾーなんとか言う組織も厚労省による莫大な予算のついた過疎化対策だ。

人口たったの36000人の四万十市にこの予算だけで年間3000万、2年7ヶ月間で8400万もの税金が投入されている。

今年度で終わりだが、何か形になった、なりそうだ、という話は一切聞こえて来ない。あーあ。

それだけじゃない。

他、経産省やら農水省やら総務省やらと、まだまだ、文科省・厚労省・環境省・国土交通省・・・およそほとんどの省庁による大量の税金が地方に注がれているのだ。

この オーライ!ニッポン

昨年僕がここに来たばかりでそのナントカいう組織に入り税金を少しばかり分けてもらおうとしていた時に書いたのが、 この記事

我ながらよく書いたもんだゼ。感心するよ。僕の信念は一ミリもズレちゃいないってことだ。


ま、ともかくだ。雇用対策だのUターン支援だのグリーンツーリズムだのと過疎化対策にジャブジャブ税金を投入するのは多分余り効果は出ないと思う。

いや、今日は官の批判をしようとしてる訳じゃない。

地方の、民間の間にも過疎化を懸念し地方の再生なんかを熱く語る人が実に多い。だが、私は間違っていると思う。過疎化対策なんてクソ喰らえだ。

なんだか正義ぶって地域の経済を再生し、人口も維持or増やして地方だけ今の文明社会を維持すればそれが正解と思っている単純な人が多すぎる。

彼らの視点に足りないのはズバリ、地球の人口は多すぎる、という視点だ。70億も居るんだゼ、人間さんは。

日本の人口だけ見ても幕末の頃に3200万程度で現在1億2800万くらい。150年で1億人も増加している。

で、地方を再生するとか言う人はどの時点まで再生すると言ってるんだろうか?江戸時代まで再生すれば確実に過疎化を再生ということになる。

人口は減少すべきだろ?それが地球に人間が住んで行ける最低条件だ。

日本の人口統計の未来予測グラフ を見て欲しい。

人口統計グラフ.png

約100年後の2100年度には日本の人口は5千万人まで減少する。これを踏まえた過疎化対策は?

僕らがやらねばならないことは、過疎化を防ぐことじゃない。過疎化しても存続しうる地方を創らねばならない、ということだ。


振り返って江戸時代までは現在と比べれば大過疎地だらけだったが、問題なく存続して行けたのだ。だから、江戸時代までの文化を参考にするのはとても意味がある。

そのキーワードはなんといっても「自給」だと思う。



すると都会との流通に頼っている物流や経済から地域内でのそれらの流通が主流とならざるを得ない。

つまりある範囲内での地域内自給を目指すことが100年後の未来を見据えた地方再生のあり方だと思うのだ。

僕は現在のように地方の中でも密集地と極端な過疎地というマバラな分布を取るのでは地域自給は成り立たないと考えている。

地域内自給を支える要は密なコミュニケーションにあると思うからだ。

地域内自給は作り手と買い手がお互い顔が見える関係にある。だから現状のように大量に農薬なんかぶっかけてたら隣のウルサイおばちゃんに叱られることになる。

農薬が使えなくなると手間がかかるから量が作れなくなる。

現状の人口比2%の農家では当然自給など不可能。もちろん自給率だって少なくとも現在の2.5倍に増やさなくてはならないのだから。

つまり農家がもっと増えねばならない。

人口に対する農家の比率が増えるには畑と住まいが近くにある必要があるだろう。それには現在の四万十市のような1万人の住宅・商業密集地があるのは不都合だし、また必要もない。

このような考えから、地方とか都会とか密集地と限界集落とかいう社会の在り方から、100-200人程度の農業を主体としたコミュニティ社会へ変わることが100年後の文明にはふさわしいのではないか、と考えている訳だ。


ま、ホームページで謳っている「100年後の農業を語りましょう」と言うのはそういう思想が背景にあるということですよ。

分かってもらえたかなぁ。


あー、眠っ。




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Last updated  2011.12.18 23:25:00
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