迷子の大人たち

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2013.08.06
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カテゴリ: ニワトリノニワ氏
はちよん遠征もうちょっと続きます。

8月4日のカウントダウンの翌朝。日曜日。

僕は日本三大ガッカリの近くに宿泊していた。

はりまや橋.jpg

はりまや橋である。

この橋は高知の民謡、 よさこい節 に出てくる国霊場31番札所の竹林寺のお坊さん、純信とお馬の悲恋物語の舞台として有名。





土佐の高知の はりまや橋で
 坊さん かんざし 買うを見た
          ヨサコイ ヨサコイ

御畳瀬見せましょ 浦戸をあけて
 月の名所は 桂浜
          ヨサコイ ヨサコイ

土佐の名物 珊瑚に鯨
 紙に 生糸に 鰹節
          ヨサコイ ヨサコイ

孕の廻し打 日暮れに帰る
 帆傘船 年に二度とる 米もある
          ヨサコイ ヨサコイ

わしの情人は 浦戸の沖で
 雨にしょんぼり濡れて 鰹つる
          ヨサコイ ヨサコイ

土佐はよい国 南をうけて
 薩摩おろしが そよそよと
          ヨサコイ ヨサコイ



純信 とお馬は20歳も離れた恋愛とのことだから誰から見ても余程純粋な恋愛に見えたから悲恋の物語として語られるのだろうか。

よさこい、というのは本来 夜さ来い の意味らしい。民謡で夜が来ればいいなんて謳うことから、なんとなく抑圧された空気を感じる。

この民謡の作られた時代は龍馬の生きた時代と重なる。つまり土佐藩には上士と下士に分かれた武士の階級制度が存在していた。



このため土佐藩の長宗我部派の武士は下士に位置付けられ新たにやってきた山之内家の武士たちが上士として大手を振り下士たちは虐げられた。


龍馬やその後の自由民権運動に繋がる板垣退助らが生まれたのは、よさこい という民謡に代表される抑圧された空気があったからこそに違いない。


作用と反作用。バネが縮むように。

抑圧があるからこそ反発するエネルギーが生まれる。抑圧する側を悪としがちだが、実はそのどちらも時代を変えて行くには必然だと僕には思えるのだ。

運命論を信じるのであれば、ロールプレイングのゲームのように僕らは同じ時代の敵になったり味方になったりを繰り返しているだけなのかもしれない。

だから今敵だと思える相手を抑圧するというのはもしかしたら自分自身を抑圧しているのと同じなのではないだろうか。

宇宙には時間が存在しない次元もあるのだ。

それをある人は魂の世界と呼んでおり、コチラの世界と逝ったり来たりしているのかも知れぬ・・・・




さて、朝遅くホテルを出て僕は昨夜訪れた西岡さんの家を目指して歩き出した。肩には久しぶりに遍路の時のザックを背負っている。それだけでワクワクする。

人通りの少ないはりまや橋商店街をゆっくりと歩いてゆく。

はりまや橋商店街.jpg

材木町とある水路に出た。

材木町.jpg



この水路は道路でいう私道らしく、関ヶ原の戦い後の城下町建設時に材木を集めるために私費で作った。その見返りに木材販売の権利を得て、ここに製材屋や大工たちが集まって住んでいた。


とか。いつも高知に来るのは車で来るのでおっきい通りをブンブン通り過ぎてしまうのだが、歩くと歴史を振り返りながら哲学的思考を楽しめる。

やっぱり歩くのはいいな。


で、西岡さんに連れて来てもらったのは綺麗なガーデン。

84ガーデン?.jpg

その先にガラス張りの建物がある。

箱ハウス.jpg



建物の中にはこれまた梅原さんが手がけた新聞バッグが飾ってあった。

新聞バッグ.jpg

見た目は綺麗で良いと思うのだけど、新聞バッグって使うから価値があるような・・・


ともかく。西岡さんがこの日ははちよんカフェとかいうのをやるとのことで連れてきてもらったのだ。

まずは炭を準備。

炭で.jpg

次、マメ。

コーヒー豆.jpg

炒る前のコーヒー豆ってば真っ白け。


炭に火がついたようだ。だが、ボクのハートには火がつかない。(なんのこと?)

準備完了.jpg

土佐備長炭で焙煎中。

焙煎.jpg

まるでコーヒー豆が「はちよーん」って言ってるみたいだ。因みにサラリーマンは「シチサーン」だ。あ、古いのかそれは。現代はアシンメトリーか。

猛暑の中、額の汗をぬぐいながら赤外線と対面すること15分ほど。ようやく焼けたゼヨ。

いい色.jpg

おお、いいお色だこと。


ガリガリと挽きます。

挽く.jpg

無言だが胸のTシャツがやはり何かを主張している。


入れますわよ?

入れる.jpg

じぃや~ん。炭火焼コーヒーなり。

炭火焼コーヒー.jpg

泡までキレイに見える。

ああ、この泡には西岡さんの額の汗が溶け込んでいる・・・ん、それは美味しいのかな?

いや、美味しかった。というか、これがコーヒーなんだと認識を改めた。炒りたてのコーヒーってこんなに香ばしいんだ。全くの別物。

きっと僕が今まで飲んできたのはコーヒーっぽい何かだったに違いない。UCC味のコーヒーってことだ。ウーシーシー、コーシーシーだ。


昼から南国インターの北側の山の中、奈路へ。昨夜来ていた川村さんという里山と一体で生活している農家の暮らしを山歩きしながら見せてもらう予定だ。

だが、山に入った途端に豪雨とピッカピカの雷でフロントガラスの視界が覆われてしまった。

奈路.jpg

暫く車の中で昨夜の寝不足を解消させていたが一向に回復せず、とりあえず川村さんの家でお茶を頂きながら話を伺っていたらあっという間に僕が乗る電車の時間に。


その時の写真はないのだけど、川村さんとは昨夜の西岡さんちのガレージで結構話した。そして、ボクの実家辺りで意外なつながりがあることが判明し、とても親近感がわいた。

ま、その辺りはまた話す機会があるかも知れないし、ないかも知れない。


ガレージで七輪を囲む川村さん。

川村さん.jpg


僕が子供の頃に見ていたあのリッパな家は川村さんの友達の家で、実は・・・という30年来の真実。


きっと川村さんとはまた会うことになると思う。






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Last updated  2013.08.06 23:34:52
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