全2件 (2件中 1-2件目)
1
ここで翻って、もう一度『人間として統合された状態』とはどのような状態であるかを考えてみましょう。私はここに、2つのモデルを示します。1つ目はアブラハムマズローの研究による、「宇宙意識に目覚めた人」の描写。------------------------------------------------------------------アブラハムマズローによる宇宙意識に目覚めた人の9つの特徴。1統合性:内面的分裂や葛藤が少なく、両極的要素を持ちながらも、それらをうまく融合し、統合させた人格を持っている。自分に対して戦うよりもむしろ平和な状態にある。世界との一体感を持ち、たとえば芸術を前にすれば、自己と芸術との一体感を覚え、愛する人の前では、愛する人との一体感を覚える。2完全なる機能:自分自身にブレーキをかけるようなことはなく、持てる能力と可能性のすべてを発揮した最善の状態にある。努力や緊張や苦闘なく行動できるようになり、外面的には優美で洗練された身のこなしに見える。やっていることを適確に把握し、疑いもためらいもなく、心をこめてやっており、落ち着いて悠々としている印象を与える。3自発性:運命や障害に流されることなく、自らの断固とした自由意志に基づき、やるべきことを、たくましく自信を持って遂行し、運命を開拓していく。自発的で表現に富み、天真爛漫で、こだわりなく、自分を自然に、かつ自由に表出する。4独創性:独創的かつ創造的である。これは特定の芸術活動に限った才能をいっているのではなく、人生におけるあらゆる面において独創的であるという意味だ。それは、「当意即妙、無より生ずるもので、予想できるものではなく、新奇で斬新な、陳腐でも通り一遍でもない、教わることのできないもの」である。5世界からの自由:過去の経験や未来への期待、あるいは願望といったことに影響されず、外的な一切の偏見にも影響されず、今現在の体験を、あるがままに受け入れることができる。6無我:精神的に満たされた状態にあるため、無為・無欲・無私である。彼の行動は動機を持たず、苦痛を避けるためでも、不満を解消するためでもなく、願望を達成するためでもない。ただ「行動それ自体のために行動する」ようになる。換言すれば、いかなる報酬も見返りも期待することなく行動できるようになる。7完成:完全であり、自己完結している。これはもちろん、全知全能のスーパーマンという意味ではない。自己の存在感をもつために、他者の承認を必要としないのである。いわば孤高の存在として、俗に交わるも俗に染まらない心境である。8ユーモア:ユーモアに溢れているが、それは冗談を飛ばすとか、おどけといったものではなく、「優美な遊び心」とでもいうべきもので、心の余裕から生まれる楽観性、前向きな気持ちといったものである。人の心を明るくさせ、喜びや希望を与え、朗らかにさせる雰囲気をもっている。9感謝の念:物事に対する感謝の気持ちが深い。それゆえ、あらゆるものを大切にする。これは「あらゆる人々、あらゆる事柄をすっかりと包容し尽くすような愛」として表現されることもあり、世界を美しいもの、善なるものと認め、世界に対して何か善いことをしたいという思いでもある。---------------------------------------------------------------------2つ目は、エドワードバッチ博士による、「人間の7つの徳」の描写です。七つの欠点と七つの徳高慢に対する謙虚。 [7番目のチャクラ]冷酷さに対する優しさ。 [6番目のチャクラ]憎悪に対する愛。 [5番目のチャクラ] 自己愛に対する献身。 [4番目のチャクラ] 無知に対する学ぼうとする態度。 [3番目のチャクラ]不安定と弱さに対する決断と勇気。 [2番目のチャクラ] 支配欲に対する他者を尊重する気持ち。[1番目のチャクラ]エドワードバッチ博士は、人間のネガティブな感情に対して、適切な花のレメディを加える事で、丁度醜い毛虫が蝶に変容するように、人間内部の感情という生き物の変容を促し、その感情の完成された性質を経験することが出来ると言う事を発見し、バッチフラワーをシステムとして完成させました。その博士が、臨床的な人間観察を通じ、病気の最大の原因として挙げたものが、ここに記載した「7欠点」であり、それを克服するための最善の手段を、バッチ博士は、『それらの欠点に拮抗する「7つの徳」をひたすら育てる事である』と説明しています。円熟しバランスのとれた人間的性質の理想的な一覧が、ここに述べられた7つの徳であり、これらの性質を自然な自己の質として生きる事が出来る事は、人間的成熟の理想像だとも言えるでしょう。私達誰もが、これらの7つの欠点の内の1つか2つ以上を、個人的に特に陥り易い欠点として持っているとバッチ博士は述べています。そして、それらの大きな欠点は、私達が一生を通じて、克服をめざして取り組む必要がある、慢性的な弱点であることも多いと述べています。ちなみに、これらの弱点は、西洋占星学やインド占星術などを用いて、誕生時の星の配置から読み取る事も可能のようです。バッチ博士がこのように、言わば欠点からスタートして、それを克服した状態を描写した事とは逆に、アブラハムマズローは、一般には特殊な精神状態だと想像されている「宇宙意識」を経験し、その体験の後に性質や行動パターンに大きな変容を示した人々を調査して別紙2に述べたような9つの特徴を描写しています。私達はヨガでいうところの調身、調心、調息を行い、忍耐と持続をもって祈りと瞑想を持続することによって、誰もが高い確率で、この変容した意識を経験出来ると推定されますが、現代の日本ではこの事実も、まだあまり知られていません。私がここに「統合された人間」を描いていると推測出来る2つのモデルをご紹介したのは、エドワードバッチ博士のモデルは、いわば地上から人間的性質の獲得を目指して上昇してゆくプロセスを示し、マズローが調査の対象にした人々は、いわば神からの恩寵によって、上からもたらされた変容した意識状態によって、統合された人間的理想に到達したというように見えるからです。このように、その統合に至るプロセスは大きく異なりながら、これら2つのモデルは、個人の変容の前提として、共通した要素を持っています。それは、どちらの変容プロセスを経験する人物にも、必ず『自己を客観視する視点』、あるいは『目覚めた意識状態』が存在しているという点です。宇宙意識を体験した人々については、この説明は理解し易い事と思います。それらの人々はたとえ一時的であるにしても、「宇宙意識」と呼ばれるような意識の拡大や視点の上昇を経験することで、それまで自分を縛っていた先入観や、他者から押し付けられた価値観を捨てることが出来て、マズローが描写したような特徴的な生き方と性質を実現出来るようになったわけです。一方、バッチ博士が説明した7つの欠点とそれを克服する方法という、いわば地道な道を辿る人については、そこに宇宙意識の介入と同じような体験があるということは理解しにくいかもしれません。けれども、ある時点での自分の性質を客観的にとらえて、それを「好ましくない」「不完全である」「自分らしくない」と認識する事は、それらの性質から一定の距離をおいた認識の視座を得ていることを示しており、特にその視座が「知情意の動き」から独立している場合には、一時的とはいえ、日常的、習慣的な感情反応、決まりきった行動様式、パターン化した思考様式などから離れた、軽度の変性意識状態を獲得していると理解する事が可能です。つまり、過去に学習された自己同一化から離れて、新しい自己(性質)を創造するという、極めて積極的で人間的なプロセスを体験していると理解出来るのです。ここで、私はさらにバッチ博士の著作から、幾つかの言葉をご紹介します。(別紙3)→ http://homepage.mac.com/makio_ishikawa/HealThyself.htm 最初の文章の中には、「自分自身の魂の命令」という言葉が出ています。ここで使われている魂という言葉は、アントロポゾフィーの言葉で置き換えるなら、悟性魂ではなく、意識魂があてはまるでしょう。私達は悟性魂の時代に生きていますが、この意識レベルでは、私達はまだ物質的な影響力や、植物的影響力、動物的感情などから自由ではないのです、ですからバッチ博士は、私達が自由を得るために、「すべての行為が、それどころか考えの一つ一つが、自分自身から発せられ」その自発的な目覚めた意識に従って生きる事が必要だと重ねて強調しています。そして、良心に従って生きる事だけが人間の義務であると語っています。この場合「良心」とは、より高い人間的理想を実現しようと個人の内面で働く「意識」であり「自覚」であると推定され、この意識は、自分の中の欠点を認識し、それを克服する徳を実現しようと働きかける目覚めた意識(意識魂以上の意識)です。そして、最後の文章の中で博士は、人間の内部に眠っている「霊的本質」に気づくことで「恐れ」=「地上的束縛」から自由になる事が可能であると説明しています。バッチフラワーに使われる植物は、博士の言葉を借りれば「神が人々の癒しのために、野に置き賜うた自然界の仲間」であり、神様からの恵みそのものです。私は先に、統合医療の将来像を描写して、人間の「意識の地図に対応する形で適切な治療方法が配置されるでしょう」という表現で、未来の医療システムの実現を描きましたが、最初に述べたように、真の統合医療とは、「地上的・人間的な努力」と、「上からの霊的な恵み」とを調和させ得る医療です。その内部においては、「物質世界での人間の苦悩」と「霊的な世界における人間の回復」をともに視野に収めた治療実践が行われることが理想になります。そして、その統合的、全人的回復のプロセスは、世界と宇宙の中で孤立しているように思われる人間の魂が、その本質においてはすべての存在と一体であるという認識を回復する過程をも内包しています。バッチフラワーによる治癒システムは、一見、私達の外側と思われる自然界の中で、4大元素(地・水・風・火)によって、地に落ちた種から芽生えて花開いた、花と呼ばれる光の結晶を使い、その花の光が内包する情報を私達の心の闇に働かせて、天啓とも呼ぶべき変容、上なる光によって眠っていた「人間的の魂」が目覚めるという奇跡を、人間内部にもたらす治療システムです。(別紙4、サイコシンセシスにおける宇宙卵の図)自らの選択によって回復の道筋を選びとり、忍耐の中で回復の恵みを待つというこの治療システムは、現存する如何なる治療システムと比較しても穏やかで、害のない治療法です。一見穏やかすぎて、現代医療の現場で応用するには、効果が不明瞭過ぎるのではないかと誤解されがちですが、この治療システムは、現代世界が最も否定し、置き去りにし続けてきた、神と人間のつながりを回復させるきっかけをもたらし得るという点において、比類ない回復をももたらす事のある優れた治療方法です。ここまで述べたように、バッチフラワーは、天の光(太陽の霊的力)を地上にいる人間の内面にもたらす治療方法であり、同時にこの宇宙の中で一人孤立し、疎外されているように感じている人間を、もう一度宇宙的な統合へと結びつけ、究極においては、生と死を統合的に理解する視座(NLPではメタステイトと呼ばれる意識状態)までも与えてくれる可能性を秘めた優れた治療システムです。その意味で、私はバッチフラワーレメディを「統合医療の扉を開く鍵」であると考えています。2006.06.21仙台統合医療研究会にて。
2006年06月22日
コメント(2)
統合医療という言葉は、これから徐々に「代替療法」や「補完療法」という単語におきかわると予測される言葉です。私は代替療法の一つに数えられているバッチフラワーレメディという自然療法を、内科・心療内科・ターミナルケアの領域で10年来用いて来ましたが、レメディがなぜあらゆる病気の回復を促進し得るのかを考え、探求する経過を通じて、「真の統合医療とは何か」という事も同時に理解することができました。本日は、この体験を踏まえて『統合医療とは何か』ということについての現時点での私の見解と、『なぜバッチフラワーレメディという自然療法が、統合医療実践の「鍵」となり得るのか』の2つの点をご説明したいと思います。 代替療法や補完療法という言葉は、それぞれニュアンスの違いはあるにしても、単語そのものが「西洋医学は不完全である」という認識の存在を示唆しており、西洋医学に替わる医療、あるいは補って完全なものとするための治療方法が必要だという言外の意味を含んでいます。これに対して、統合医療という言葉は、究極の意味では生と死を統合的に取り扱う視点からの医療が可能であることを示唆し、また、いままで統一的視野のもとに理解されることが少なかった数多くの代替療法や民間療法などが、「統合的な枠組」の中でそれぞれの有効性と効果ある対象領域を再確認され、有機的に組み合わせられることで、個々の治療法が、医療の枠組みの中に確実に再統合され得るということをも意味しています。(さらに述べるなら、統合医療の枠組みの中では、その統合的な地図の全体を把握して、適切な戦略配置の指揮を行うという医者の立場は継続するとしても、現場における医療チームについては、今まで以上の機能的かつ相補的な統合が行われる事でしょう。) 補助療法、補完的治療、代替療法などと呼ばれ、作用機序も不明のまま用いられ、その治療法による回復プロセスがもつ意味も部分的にしか理解されることのなかった数多くの治療方法が、ここに述べたような、詳細な地図の上に再配置されるためには、その作業の当然の前提として、『統合された人間』とはどのような状態の人間を指すのかが理解される必要があります。 ここに意識研究による人間構造のモデルがあります。(別紙1)←省略 これはトランスパーソナル心理学での意識研究からもたらされたモデルですが、ここで「物質、生命、心、魂、霊」と書かれた領域をアントロポゾフィー医学では、「物質体、エーテル体、アストラル体、悟性魂(=霊的本質を自覚していない自我)、精神」と呼んでいます。(アントロポゾフィーの概念としては4つの体の概念が知られていますが、アストラル体以上の体と霊の本質については、簡潔に「自我と精神」という言葉で表現されているに過ぎず、ルドルフシュタイナー自身は、私がここで「悟性魂と精神」の2語に要約した構成要素も、魂的要素は「感覚魂、悟性魂、意識魂」に、精神的要素は「霊我、生命霊、霊人」に分けられると説明しています。つまり人間の構成要素は厳密には9つを数える事が可能で、彼はまた、(アストラル体と感覚魂)≒アストラル体、(意識魂と霊我)≒霊我として、全体としての階層構造を7つと認識することが可能だとしています。この7段階は、ヴェーダ医学などで7つのチャクラとして知られている人間の感覚器官に対応した階層構造です。現在の私達人間の発展段階は、チャクラで言えば、ようやく3つめのチャクラが活動するようになった状態で、悟性魂までが自覚されているに過ぎず、いまだ「恐れ」に支配された意識レベルにあると言えるでしょう。シュタイナーは、自己の霊的な本質に気づいたレベルである意識魂を人間が地上で生きるためには、さらに1000年以上の時間経過が必要だろうと述べています。) 一般の言葉としても比較的良く知られている人間の三重構成を示す言葉として、「肉体、心、魂」(body-mind-soul)あるいは、「肉体、魂、霊」(body-soul-spirit)というような人間の3つの構成要素を示す表現がありますが、これらをこのモデルに照らし合わせると、およそ [spirit=霊=精神] [上位3つのチャクラ] [soul=魂=自我] [4番目のチャクラ] [mind=心=アストラル体] [3番目のチャクラ] [body=肉体=物質体+エーテル体] [1番目と2番目のチャクラ] という対応関係があることが分かります。 さらに、これらの体と私達が普段自己の外部にあるものとして認識している、世界の構成要素とを対応させた場合、 [霊は神性に] [上位3つのチャクラ] [魂は人間的性質に] [4番目のチャクラ] [アストラル体は動物に] [3番目のチャクラ] [生命体(エーテル体)は植物に] [2番目のチャクラ] [物質体は鉱物に] [1番目のチャクラ] 呼応し、対応しているということも推定出来ます。 (つづく)
2006年06月22日
コメント(0)
全2件 (2件中 1-2件目)
1