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先週、駆け足で九州北部の道の駅と産直所などを視察してきた。そこにはスーパーの経営者がみたら驚愕する光景があった。
1に、この今時、朝から驚くほど繁盛している。
2に、チラシなどでの集客、売り込みは殆どない。
3に、いわゆるチェーンストア理論などからはずれた店づくり
4に、店舗、什器など設備には殆ど金をかけていない。
「マッちゃん」の床は土間、暖房は古材を使った薪ストーブである。
5に、売り込みPOPではなく産地、用途、他の商品との違い
といった買い手の購買判断に関わる情報提供はしっかり行っている。
例えば、同じような大根を12人の生産者が出荷、陳列している。
だから自分たちが気分が良くかつ自分を得させるお店を支え、
そうではないお店を見捨てている、といった取捨選択と行為を
日々の購買活動として行っているということだ。
繰り返す。
お客の支持がないお店が消えていくのは当たり前である。ところがこの「お客の支持」を得るという側面に
着眼した対策は存外に少ない。
そもそも売り手側の立場と方向性から論じられているのが経営学の特異性といっても過言にはなるまい。
多くの場合、正しい有り様を理解し手を尽くして不振
というのでなく、本来真っ先に手を尽くすべきことに着眼すらせずに、
衰退していっているのである。
だから、やるべきことをやったら驚くほど伸びるのは、自明の理であると考えている。
やるべきことをやる。やるべきことをやらない。
この見極めは、売り手側から考えるか,
買い手側から考えるかで、容易に判断がつくことなのである。
先に触れたたが、売れる売り場作り、先入れ先出しを徹底、
営業攻勢、売り出しといったこれまで当たり前に使っていた。
用語、言い回しそのものが、売り手からの発想である。
このことに、当たり前と感じていることに、
おかしさを感じない自分の感覚こそが不振の根本にあり、
ということを知るべきである。
その上で,とりあえず、上に挙げたような買い手都合の用語、言い回しの置き換えてみる。
たわいないことだがこうしたことから、まずはやってみること。
そこから、驚くほどの起死回生の手だてがわき出てくることに
気づくことであろう、と私は確信している。
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