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たとえば、気象予報士は、
先の天気を予測し、伝えたから尊大になることはない。当たったことをことさら誇ることもあるまい。
それが仕事であるから、当然である。
だが、教師はどうか。
親は子供に対してはどうか。
占い師はどうか。
自分自身が一生懸命に考えているとき、
先に答えをいわれ、がっかりした経験はなかろうか。
話しをている人の誇らしげな顔をみて、不快に感じた、そうした思いが頭に浮かばないか。
教え込むのでなく、
それぞれの人に自由に個々のやり方で実践してもらい、
個々に自ら「やる」ことで、
うまくいくもいかないも体験する。
とりわけ、成功体験を欲し、狙い、
失敗を厭い嫌う、といった傾向が強い。
その結果、どうしても失敗の体験が少なくなる。
だからこそ、失敗体験をあえて数多く体験させることだ。
以前の話だが柔道の山下泰裕さんから、
小さな頃から強いといわれてきた子供ほど、受け身の練習をいやがる傾向がある、
と案じておられた話を伺ったことがある。
さもありなんとおもう。
勝つ練習はしても、負ける練習はしないでは、本当に強くなれないのだ。
なぜなら、勝負とは、「勝つこと+負けること」
そして、その勝負から、価値を得るには、
「勝つこと+負けないこと」
この2つの要件を充足する必要があるのだから。
続く
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