12月3日(水)
「幸福論」(ヒルティ)(第三部)(836)
発行所 岩波書店(1935年5月15日)
(注) あくまでも、訳にい忠実にしていますがい、簡略化や意訳や
表現の変更(例えば、「…である」を「…です」に変えたり)し
孫たちに幸いあれ(15)
(前日)(14) 次ぎに、ひとは神の力をいたずらに受けるのではありません。ただ瞑想するために、静かな聖者としておだやかな隠遁生活を送るために、それ(霊)を受けるのではなく、働くために受けるのです。ところが、多くの人たちは、いや、最もすぐれた人たちでさえ、実はまだこの霊を欲していないのです。彼らは自分自身の仕事、また他人にかかわる仕事をこれまで自分の力で果たしてきて、当然のことながら、それにうみ疲れております。そういう仕事は死ぬほどひとを疲れさすものです。しかし、神の力による仕事はそうではないのです。それはひとを活気づけ、また力を強めます。だから、あなたは仕事をするのを恐れてはいけません。しかし、ただ自分の力で生きることを恐れなければならないのです。 (よりつづく)
人は神の霊にすすんで従う心構えでなければなりません。この霊は人間について多くのことを忍びそして受容れますが、叛逆や、意識的な、あるいは故意の不従順や、卑怯や、なすことが出来るのにしないなどということは、許されません。例えますと、この霊の指揮下に入る場合は、敵や味方の状況を顧みることなく、軍隊式の即座の服従を必要とします。聖霊が命令を下すときは、それを妨げる「事情」などいっさい関知しません。成功するかしないかなど問題にせず、命令にただ従う勇気と決意とを必要とします。(つづく)
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