2005.09.29
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カテゴリ: 留学-生活編
今朝受け取ったメールにお返事させていただいた内容からちょっとアイディアを拝借して、「外国人との会話が理解できない」理由について。

初めて外国人と話す時って、たいてい思うのが
「オレの英語力って、こんなにひどかったんだ」

これは、独学で英語やっていた期間やレベルに限らず、誰もが経験するショックだと思う。

唯一例外は英会話学校の外国人教師かなあ。でも、彼らは日本人と話す訓練と経験をそれなりにつんでるから、ネイティブであってネイティブでない感じ。

私の場合、高校留学の時、事前にちょっとだけYMCAの英会話学校で外国人の先生(ちなみにドイツ人でした。彼の英語がどのようなものだったか、当時の私のリスニング力では知る由もない)と会話練習して、カリフォリニアへ。

ホストファミリーは典型的中産階級白人家族。着いたとたんマシンガンのように話すホストマザーと、そこに割って入るホストファザー、さらに彼らのコメントに注釈をつける9歳の娘。数日後には近所に住むホストマザーの妹一家もやってきた、周り中マシンガントーク。

引きつった笑顔でうなずくことしか出来なかった。

理解度は--0に限りなく近かったっすね。


こっちに質問してるんだ、というのも分かるんだけど、質問の内容はさっぱり。

戸惑った様子を見せると、他の人が「○○が聞きたいのはこういうことよ」と、彼ら同士で翻訳を始める。で、おんなじことを他の人に言ってもらうと不思議と分かったりもする。

ハイスクールでも似たようなもの。かなりの部分は慣れてくると聞き取れるようになるんだけど、で、結局何を言ってるの??というと、聞き取れる部分からdeduceする、ということが出来ない。

ニコニコ笑ってるだけの期間にも限度があるぞ、と、何とか相槌を打ったりコメントをしたり、質問したりを試みるんだけど、どーも、相手の言ったことがホントに分かってるのかが不確かだと、見当はずれなコメントや質問も変に思われるし。

なんで、会話のつながりが見えないんだろう、とかなりの間悩んだ末発見したことは。

彼らの会話そのものが、全くつながってないじゃないか!!!

ということです。

なんつーか、問題があったのは、英語の聞き取りというより、彼らの会話のテンポというか、普通AといえばBというとこを、Xまで話題がぶっ飛んでも平気で会話を続けていく思考回路だったりして。

例えば。

私「サラ(娘)って、小学校何年生なんですか?」
ホストマザー「この子は2人目の子なんだけどね、ジェフ(ってだれだよ?)はフランク(って誰なんだよ!!)が引き取ってるから。でもダグ(ホストファザー)ともうまくやってるのよ(誰と誰が??)」
ダグ「私たち2人とも再婚なんだ。フランクとジェフは何とかvill(ってどこ??)に住んでるから、毎週うちに来るよ」

ホストマザー「フランクとは6年前に離婚したのよ。浮気してたのよ!ジェフはシェリー(って誰…)がきらいなのよね。」
サラ「私、3年生よ」
私「…」

私の当時の乏しい英語力だと、サラの小学校にジェフって人がどう関わってるんだろ、というところで引っかかってその先の内容はさっぱり。

ハイスクールでは、はじめのうちは留学生に興味ある子とか、アジア系の移民の生徒とつるんでたからそれほど困惑することもなかったけど、ちょっと会話に自信が付き始めたところでバスケ部に参加することに。



バスケそのものは、グループの中でもかなりうまかったんで、仲間はずれにされることもなく、実際、留学生活で一番楽しい体験をしたんだけど、彼女達の会話というのが。こういう言い方もなんだが、ほとんどghetto talk。

速い、とか、単語が分からない、っていうんじゃなくて、会話の展開が私から見ると全く異質なのだ。

まず、質問→回答→それに対するコメント、という「会話」が成り立たない。みんなが自分の意見を言える時に言って、それで話が進むような、そんな感じ。

自分としては、ある質問をしたら、それに何らかの関連がある答えが返ってくるって、構えてるよね。それが、全然違うコメントが飛び出してくるので、意表をつかれて「あれ?聞き間違い?それとも自分の言ってること理解してもらえなかった?」と思ってしまう。

でも、よく考えたら、日本の女子高生のおしゃべりだって、そんなもんだよね。日本人同士だと、大人にとってはさっぱりの会話の流れでも当たり前のようにしてたのに、留学にあたって正攻法の「英会話」を習って、あっちの女子高生や普通の家庭の人がそのルールに従って話すはずだって期待を持っていたのが、そもそも間違いだったんだろうなあ。

ということが分かったら、「あるべき英会話の姿」にとらわれずに話を聞いたり、自分も突然なんの脈絡もないコメントを持ち出したりするのに慣れてきた(私だって、当時は現役女子高生)。

もちろん、グループによって「あるべき会話の姿」は異なるわけで、ホストファミリーに何か相談する時、バスケ部の仲間と話す時、先生に質問に行く時、他の留学生や移民の生徒と話す時は、そのスタイルに合わせないといけない。日本でも女子高生同士だと完全ギャルトークの子が、推薦入学の面接なんかではすごいしっかりした子に変身するのとおんなじ。

相手側からすると、帰国まで「英語の出来ない、反応の遅い子」だったけど、当時それなりの努力をしたことは、その後の大学留学や、現在メキシコ人と付き合うのに役に立ってると思う。
(実際、メキシコでは、このぶっ飛び会話のスタイルに慣れていたので、スペイン語力はなくてもそれほど苦労することはないです)。

英語より、相手を見よ。会話の極意かも。


余談:
その、バスケ部のメンバーでパジャマパーティーなんかに招待されたこともあったけど、夜通しSoul Train(黒人音楽番組)とか、Arsenio Hall のトークショウ、Sinbadのスタンダップコメディー、他にもいろんなラッパーのミュージックビデオ(当時大人気だったのがKris Kross。ジャンプ!ジャンプ!って、…懐かしすぎる。笑)なんかさんざん見せられて、楽しかったなあ。テレビ見ながらの反応ってのも、あっちの人独特で面白い。画面に向かって、「○○の悪口言ってんじゃないわよっ!」とか、「後ろ向いて、お尻見せなさいっ!」とか、「そんなギャグ、ウケねーよ」とか。それも、ウケ狙いじゃなくて、ほんとにテレビの人物に話しかける感じで。笑うべきかそのまま自分の世界に浸らせておくべきか、かなり戸惑いました。高校、大学留学くらいだと、あっちの芸能界事情を知っとくのは必須ですな(笑)





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Last updated  2005.09.29 20:10:14
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