テレビ朝日系 2013年10月16日(水) 8:00~10:09pm放映
監督=和泉聖治。脚本= 輿水泰弘。出演=水谷豊、成宮寛貴、鈴木杏樹、真飛 聖、川原和久、大谷亮介、山中崇史、六角精児、山西 惇、石坂浩二ほか
ゲスト出演=忍成修吾、大原康裕、石田卓也ほか、
特命係・杉下右京は、甲斐享の彼女、笛吹悦子から最近、享の様子がおかしい、と相談を受けます。「みんなの動画」というサイトで「火の玉大王」と名乗る男の生放送にハマっていると言うのです。
「9.11同時多発テロがアメリカ政府の陰謀」「富士山は今年中に噴火する。それも人為的に。」など様々な諸説を配信している「火の玉大王」こと綾辻は陰謀論者のようでした。心配になった右京は、享を尾行しその行動を探ろうとします。
そんな折、大東亜産業の専務・高山の遺体がホテルで見つかりました。所轄によると、服毒による自殺の模様だが、遺書は無く自殺理由は不明とのこと。そのニュースを見て妙に気になっている享に右京は気づくのですが...

相変わらずアクチュアルな導入部です。テンポよく話が進むので、退屈はしません。ただ、SNSに疎い人は、理解不能な部分があるでしょう。捜査一課3人組のうち、一人が警部補の試験に合格し、係長に昇進という意外な展開に驚かされます。
ホテルの殺人事件で、とりあえず全員が勢ぞろいするのも点数が高いです。そして警察庁のナンバー2が行方不明になるという、重大事件が発生。誘拐犯は動画を使って身代金を要求してきます。
これが10年前の、小国で起こった誘拐事件と関係があり、当事者の近親が双方に存在します。この辺は、よくできた脚本、と言ってもいいでしょう。10年前の誘拐事件は、事実をもとにしているようです。
殺人事件の真相は、わりと単純でした。犯行の中心人物が、すぐ割れるので、謎解きの要素は、薄いと言えるでしょう。バーチャルの脆さも感じられます。カリスマが簡単にオチるのも、現代社会への皮肉でしょうか。
こうしてみると、後半は少し興味をそがれました。二転三転とひっくり返る推理が乏しいので、そこが物足りないところ。まあこれはない物ねだりかもしれませんが。視聴率的には、19%を超えたようです。幸先よい出足で、慶賀の至りです。
蛇足ですが、トリオの一人が、消えるようです。新人が入るのか、欠員のままでいくのか、次回が楽しみ。贔屓のドラマなので、つい評価が甘くなってしまいました。みなさんはどう受け取ったでしょうか。
「真田丸 第31回 終焉」 2016年08月08日
「真田丸 第30回 黄昏」 2016年08月02日
「真田丸 第29回 異変」 2016年07月26日
PR
カレンダー
キーワードサーチ
コメント新着