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2005年11月13日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
ネット社会の持つ闇の部分は昨今色々言われている通りです。匿名性が強いため、皆普段の社会生活では発言できないような内容を次々と書き込みます。今や単なる誹謗中傷であればカワイイもので、詐欺や殺人予告、そして殺人の経過報告までネットで書き込まれるご時世です。

私は学生の時に大阪で当時では珍しいインターネットカフェでバイトをしていたことがあります。インターネットカフェというものを認知し、客に来てもらうため社長が2ちゃんねるで店の宣伝をしてみました。すると来るわ来るわ悪口雑言の嵐が・・・

インターネットを始めたばかりの私にとって最初の洗礼でした。2ちゃんねるというものがわかっていなかったので、最初は何でこんなことになるのか理解できませんでした。それがトラウマで、2ちゃんねるは二度と利用しないと心に決めております。人間の悪意とはこんなにも奥底にわだかまっているものかと。

ただ、そんな中でも何%かの人は「悪口に負けないで頑張ってください」とか書いてくれて多少は救われた思いがしました。まさに掃き溜めに鶴といった状況でしたね。

「サトラレ」という映画がありましたが、あの主人公はまさにネットの中の世界で住んでいる住人と重なるものがあります。皆人の心の中を読んでみたいと一度は思うものですが、実際に人の心を覗いた時の恐ろしさといったら。本音と建て前といった大人の世界の何と住み心地の良いことか。情報開示ばかりが叫ばれる世の中ですが、開示されない方が良い情報もあるものです。

そして当たり前の結論ですが、結局は情報の受取手がしっかりするしか対策はないのです。これだけ無用な情報が流れる世の中、自己をしっかり確立しないと、無用な情報に流されて苦しむことになりかねます。これから成長していく子供達はユビキタス社会をどのように作り上げて行くのか、期待と不安で見守っていくしかないですね。

さて、今日は日曜の小説の日です。前回までの分は毎週日曜のブログを確認してください。

そしていよいよ来週あたりは原稿を落としそうです(;^_^A本当は13回で終わる予定だったのが、大幅に伸びて全20回程度になりそうです。今年中に終わらないという計算になりますね。今回が初小説ということで、色々計画通りにいかない部分があって今後の課題とします。そこら辺は一つ大目に見てやっていただければ幸いですm( _ _ )mペコリ


台風一過

第十一節 ウィルス狂想曲



今回のウィルスは感染したからといって直接は死に至らない。だが頭が体を制御できなくなった結果、徐々に人々の体に眠っている凶暴な意識が表面化し、他人を傷つけ、最終段階に至っては狂人と化してパワーを使い果たし自らの死に至る、という順を追う。ちなみにこの現象は北欧神話の狂戦士バーサーカーになぞって「バーサーカーシンドローム」と呼ばれているらしい。

テレビをつけると、アナウンサー達は防毒マスクをつけたままニュースを報道していた。テレビ局はテロなどの標的になりやすいため、防毒マスクなどの装備は普段から揃えているようだ。防毒マスクは一体どこに行けば手に入るのであろう?ハンズやホームセンターに行けばあるのか?

とりあえず皆連想したことは風邪の対策と同じようなものであった。まずはマスクを買いに行く。スーパーやコンビニでは花粉症の季節しか売れ行きが上がらないマスクが、今ではすっかり完売御礼。そのパニックぶりはさながらオイルショックの再来のようで、実際に効果が有るのか無いのかわからないが、皆不安心理のおもむくままに買えるだけ買い求めた。

確かにこれは一定量の効果があると門島教授も認めている。だが、風邪のウィルスの場合は咳が新幹線よりも速いと言われる程のスピードで口から噴出され、それによって他人に感染するというものであるから感染り易くできているのだが、K=Aウィルスは咳が出なくても感染り易い。つまり、風邪のウィルスよりも感染力が強いということだ。食事の時にはさすがにマスクをとらなければならない。その時にいつの間にか体や衣服、食事に付着したウィルスが体内に進入する。

元々フィリピン諸島の密林の中に存在したウィルスであるから、人体の外でも十分に生存できるウィルスである。今回台風に乗って日本にやって来て雨と共に降り落ちてきたので、井戸水や貯水ダムにも大量に入り込んでいるということであった。水道水は水道局が煮沸処理することで何とか安全を確保できることとなったが、一部消費者の中には不信感がどうしても残っている。そういった人々は風呂にも入れない事態となってしまった。

となると、消費者は飲料水も買いに求める。あっと言う間に各小売店からはミネラルウォーターが棚から姿を消した。売れ残っているのは重度感染エリアの名水だけである。

インターネット上には様々な書き込みがなされた。「梅干しが効果がある」とか「運動をして汗を流せばウィルスが体外に流れ出る」とか、真偽の程が定かでない対策方法がまことしやかに書かれていた。一方「重度感染エリアの人間は全員排除せよ」とか「感染エリアを人間ごと焼き払ってしまうのが世界のためだ」とか心ない書き込みも見られた。全ての書き込みの底流に流れているのは一様にウィルスに対する恐怖心だ。

皆こういう時は家で何をしているのだろう、どのような対策を練っているのだろうとふと考えた。ある家では家族揃って頭からビニールを被り、息をするための穴を開けて生活しているという。またある家では家族間で相互不信になり、各々の部屋から一歩も外に出ない、会話も携帯電話で、という事態になっているという。どちらもいかほどの効果があるものか?端から見ると滑稽な光景ではあるが、やっている当人達は大真面目である。

今回のウィルスの場合、完璧な対策の打ちようはない。扉を閉め切っていてもウィルスは入ってくる。人間が生きるために空気が必要であるから、進入ルートはどこにでも存在する。最も効果的な対策は比較的安全な地域まで逃げ延びるのみだ。

だが、政府は感染の拡大を阻止するため感染地域と非感染地域の隔離を既に打ち出している。各国政府も日本のこの政策に支持を表明し、今や感染地域内の人間は虎と同じ檻の中で生活しろと言われているようなものだ。しかもいつ解除されるかわからない。

国民の怒りは政府にぶつけられた。大部分の政治家は既に各地元の選挙区に家族と共に逃げ出していた。重度感染エリア外の移動は「政府の許可があれば可能」ということであり、自分達がルールブックであるから、政治家達は自分達に都合の良い理由をつけて逃亡した。



世界各国の大使館員もそれぞれ本国に引き揚げた。世界各国から援助物資の支援や医師団、学者チームの派遣が表明されたのは明るい話題だったが、その効果が具体的にいつ表れるのかがわからないため、国民の不安を和らげるのにさしたる効果はなかった。

そして政府の衝撃的な発表から一週間が経過した。(つづく)





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Last updated  2005年11月13日 11時25分01秒
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