2004/08/21
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よく言われる相手の立場を考えるとは、どういうことだろう。

特にビジネス於ける交渉ごとの場合は、どう考えたらいいのか。

相手の立場を考えることと、自分が損することは、時としてイコールと言うことになる。

相手のことを考えるとは、自分を犠牲にして相手に尽くすことではないと思う。

個人的なことでも何の躊躇なく犠牲になることは難しいと思うが、ビジネスの場合、死活問題となるので、それは出来ない。

相手の立場を考えることが、ただのお人好しと誤解してしまうと、そのお人好し同士の交渉は、本人たちが意識しないところで問題が解決出来ず、結果的に周りに迷惑を掛けてしまう場合がある。


やはり自分を大事にしていないと、相手も大事に出来ないのではと思う。

オリンピックの重量級で優勝した鈴木桂治が、「昨日敗れた井上康生さんのために頑張ったのでは?」というインタビューに答えて「柔道は個人競技、誰のためと言うより、自分のために戦いました」と本音を言っていたが、この基本的な考え方があってこそ、相手の立場を考えられるのではないだろうか。

決して相手を無視していることとは違うと思う。




『人は信用するな。まず自分を大事にして、それから人を信用しろ。信用しても誰も人の生活の保証などしてくれない。下手に初めから信用すると、意図とは関係なく、結果的にお互いを騙すことになる。』

『そのためには、最初にケンカして話を決めてから動け。後でケンカするのが、一番始末が悪い。』

一見乱暴ではあるが、経験から出たこの言葉は、的を射ていますね。


お金が絡む交渉事で、普段大変評判がいい人の豹変振りを見て、ちょっぴりお人好しの鍛冶屋の息子が感じたことは、自分をもっと大事にしないといけないということでした(笑)。







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最終更新日  2004/08/21 08:23:16 PM
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