2008/05/08
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カテゴリ: 人生・教訓!
『人生が二度あれば』・・・などとは言いたくない。


連休中に、ある男を追ったドキュメンタリーが放映されていた。

博多の歓楽街中洲で36年営んできたバー「ドーベル」を畳み、新たな人生を踏み出そうとする男を追ったものだった。

その男の名は、池永正明。

言わずと知れた元西鉄のスター選手。

5年足らずで100勝を挙げた大投手だった。

ikenaga


23歳の時に「黒い霧事件」に巻き込まれ、プロ野球選手にとっては死刑の宣告に等しい永久追放という重い処分となり、池永氏の運命は一転する。

先輩から土下座して頼まれ、男気溢れる氏の性格が仇となり、先輩の顔を立てるためにお金だけは受け取ってしまったようだ。

刑事事件としては不起訴処分となったが、同じようなケースの他の選手は厳重戒告処分で済んだというのに、氏はスター選手であったがために、見せしめの為に永久追放となってしまった。




このことは、3年前このブログ一度書いている。『 人生が二度あれば・・・(2005/3/17)


永久追放から2年経って、生きていくために食べていくいために、中洲でバーを開業。

氏の友人の証言によれば、開業して2年ぐらいは、お客さんを見送る時でも「ありがとうございました」という言葉が出なかったらしい。

元プロ野球のスター選手が、客に水割りを作り、そして「ありがとうございます」・・・。

こんなことが出来ようはずがない。

普通ならこの砂を噛むような現実から逃げだすために、「堅気」の道から外れると思うのだが、驚くことにその後36年水割りを作り続けていたのだ。


最近、『自分探しの旅』をする若者の話をよく聞く。

私は、それを否定するつもりなどない。

見聞を広め大いに悩み考え抜くことは悪いことではない。

ただ、復権を夢見て目の前のことを36年やり続けるという重みの前では、余りにも軽い。



否、これが現実だ。

比較するのがおかしい、と言う人もいると思うが、これが私の本音だ。


例えが飛躍するかもしれない・・・。

ベストセラー『鏡の法則』も、山口県光市の母子殺害事件の遺族本村洋さんの前では、余りにも説得力がない。

これも現実だ。





このブログを書きながら思うのは、池永正明氏の人生と比べて、私の人生はなんと幸せなことか。

いろいろあったが、そんなことは大したことではない。

池永氏は、今年ラジオでプロ野球の解説をされるという。

なんと素晴らしいことか。

これからの池永さんの素晴らしい人生に乾杯!。

否、ちょっと違う。

今までの池永さんの素晴らしい人生に乾杯!。


それではまた。






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最終更新日  2008/05/08 09:23:29 PM
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