ゲバラは50年代に日本に来て広島に訪れた指導者の一人です。

困民党を(根が北海道なもので)連想してしまいます。

政治力学より人の情を信じた人のように思います。

(2009/02/22 11:47:55 PM)

2009/02/22
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カテゴリ: 映画のお話!
今日は、ある男に会いに行ってきた。

ゲバラ1960(31)

その男の名は「チェ・ゲバラ」。

1月に前編である『チェ・28歳の革命』を観ていたが、今日久々の完全オフの日に後編の『チェ・39歳別れの手紙』で、またゲバラに会えたわけだ。

『チェ・28歳の革命!』でのゲバラは、アルゼンチン人の彼がカストロに出逢い、キューバ人と共に革命の理想に燃え、民衆の支持をも得て、革命を成功させ英雄となった。

そこに私利私欲はなく、ただ弱き者、虐げられた民衆に対する愛が、彼を突き動かしていた。

だからこそ、アルゼンチン人の彼がキューバに受け入れられ、歓迎され、大臣となり軍の司令官にもなれたのだ。


その彼が、その身分を捨て、そして妻子とも別れて、ボリビアの革命に参加する。

偽名を使いボリビアに潜入し、ゲリラのリーダーになる。

彼は、ここでもキューバのように旨くいくと思っていたのだろうか。



最後には、農民の密告によりゲリラたちは追い詰められ、ゲバラも捕らえられ、そして銃殺される。

印象的だったのは、捕らわれの身となったゲバラと見張り役の若き敵兵との会話。

「共産主義のキューバは、神への信仰を認めているのか」

「国の宗教はないが、信仰は認めている」

「あなたは、神を信じているのか」

「私は、人間を信じている」


ゲバラは、ボリビアに何を求めに行ったのだろうか。

もしかしたら、革命家として死に場所を探していたのか。

ただ、間違いなく言えるのは、弱き者、虐げられた者を救いたいという異様なまでに強い正義感と深い愛があったと思う。


ここまで書くと誤解されるかもしれないが、私はゲバラの信奉者でもないし、もちろん崇拝もしていない。

むしろ、彼の死後、左翼テロリストが彼を象徴のように扱っていたので、一時期嫌悪感さえ持っていた。




この映画のアメリカ人の監督ソダーバーグが「革命家としての彼より人間としての彼に興味がある」という意味のことを言っているが、おこがましい言い方だが、私もこれに近い。

それにしても、音楽も殆どなくドキュメンタリーのような映像で、おまけにあえて全編スペイン語で通し、2時間半を一気に見せてしまうこのアメリカ人監督の力量は凄い。


最後に、ゲバラが残した言葉の中から一番印象的だった言葉を紹介。



 ほんとうの革命家は、大いなる愛情に導かれている。

 愛のない本物の革命家なんて、考えられない」



それではまた。




本当の愛は、相手に何かを求めてはいないような気がする。

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最終更新日  2009/02/22 11:27:57 PM
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Re:チェ・ゲバラ!視線は遠く、心には愛を!(02/22)  
たまゆら1/f  さん

Re:チェ・ゲバラ!視線は遠く、心には愛を!(02/22)  
>本当の愛は、相手に何かを求めてはいないような気がする。

たぶん、本当の愛は、相手に何もかも与え続けるものだという気がします。

↑ カッコつけすぎですね…
(2009/02/23 04:54:31 AM)

Re[1]:チェ・ゲバラ!視線は遠く、心には愛を!(02/22)  
たまゆら1/fさん
>ゲバラは50年代に日本に来て広島に訪れた指導者の一人です。

>困民党を(根が北海道なもので)連想してしまいます。

>政治力学より人の情を信じた人のように思います。
-----

そうですね。
政治力学で動く人間だったらボリビアの革命に参加するにしても、他のやり方はいくらでもあったでしょうから。
懇願されれば、彼の正義感からすれば放っておけなかったんでしょうね。
しかし、ゲバラが情と義で動いたから、今でも伝説となって愛されているのでしょうね。



(2009/02/23 07:53:52 PM)

Re[1]:チェ・ゲバラ!視線は遠く、心には愛を!(02/22)  
タカ 555さん
>>本当の愛は、相手に何かを求めてはいないような気がする。

>たぶん、本当の愛は、相手に何もかも与え続けるものだという気がします。

>↑ カッコつけすぎですね…
-----

カッコつけすぎではなくて、そのとおりだと思いますよ。
私なんか、与えたものの2倍返しを期待するから、ダメなんでしょうね(笑)。

(2009/02/23 07:56:13 PM)

Re:チェ・ゲバラ!視線は遠く、心には愛を!(02/22)  
jolly kid  さん
大変お久しぶりです。以前覗かせて頂いていました。
観たかったのですが、DVD待ちになりそうですw
ソダーバーグ監督の抑えた感じは以前から好きです。
チェ・ゲバラはデルトロさん演じる映画より、本人の写真にとてつもないオーラみたいなものを感じました。 (2009/02/24 11:33:49 AM)

Re[1]:チェ・ゲバラ!視線は遠く、心には愛を!(02/22)  
jolly kidさん
>大変お久しぶりです。以前覗かせて頂いていました。
>観たかったのですが、DVD待ちになりそうですw
>ソダーバーグ監督の抑えた感じは以前から好きです。
>チェ・ゲバラはデルトロさん演じる映画より、本人の写真にとてつもないオーラみたいなものを感じました。
-----

jolly kidさんのブログ拝見しました。
「青猫の仕事部屋から」も覗かせていただきましたが、驚くなかれ映像翻訳のお仕事なんですね。
私の泥臭いブログ、ましてやゲバラの話題に乗ってくれる女性がいて嬉しいですよ。

ところで、銃弾の下をくぐり抜けてきた革命家チェ・ゲバラのオーラは、いかなる名優でも真似できないでしょう。
ただ、25キロ減量してゲバラの役に挑んだデルトロは、素晴らしかったと思いますよ。
すみません、釈迦に説法みたいになって(笑)。

お暇時は、また覗きにきてください。
私も時々覗かせていただきます。

(2009/02/24 06:09:32 PM)

Re:チェ・ゲバラ!視線は遠く、心には愛を!(02/22)  
レイア♡ さん
 私は、封切りの日に行きました。
いろいろな思いもありましたが、私は、ゲバラの最後を見届けた事がとっても心に残りました。

 デルトロさんの演技は、すでに演技を超えてましたね。ラストシーンで、最初に出演したお顔との違いで
デルトロさんも、きっとゲバラが降りてきた???
 て、思えていました。

 何となく古谷一行さんに似て…。
 1話のキューバ産葉巻の吸い方。2話ではきっと資金の都合でタバコになりやはりかなりの本数吸ってましたよね。

 どう感じるかは、きっと賛否両論あるかと思いますが、あんなとっかん兵士に銃殺されるのは正直悔しかったです。

 しかし、あれがボリビアの現状だったんでしょうね。



  (2009/02/26 11:43:41 PM)

Re[1]:チェ・ゲバラ!視線は遠く、心には愛を!(02/22)  
レイア♡さん
> 私は、封切りの日に行きました。
>いろいろな思いもありましたが、私は、ゲバラの最後を見届けた事がとっても心に残りました。

> デルトロさんの演技は、すでに演技を超えてましたね。ラストシーンで、最初に出演したお顔との違いで
>デルトロさんも、きっとゲバラが降りてきた???
> て、思えていました。

> 何となく古谷一行さんに似て…。
> 1話のキューバ産葉巻の吸い方。2話ではきっと資金の都合でタバコになりやはりかなりの本数吸ってましたよね。

> どう感じるかは、きっと賛否両論あるかと思いますが、あんなとっかん兵士に銃殺されるのは正直悔しかったです。

> しかし、あれがボリビアの現状だったんでしょうね。
-----

まだゲバラの話題に乗ってくる女性がいましたね(笑)。

ご存知かもしれませんが、この2部作は、ラストシーンから時間を遡るように撮影したようです。
デルトロの髪の長さと体重がその理由らしいですが、いかにもアメリカの合理主義的な要求をする監督も監督なら、それに応え演じ切る役者の力量には驚かされます。
デルトロは、時間を遡る撮影のなか、見事に二人のゲバラを演じ切っていましたね。
最初に撮った銃殺されるシーンでゲバラが降りてきたと思えるほど、彼はその時点で役作りが出来ていたんですね。
しばらくは、ソダーバーグ監督とデルトロの映画を観ることになりそうです。

ボリビアのゲバラが悲劇的だったのは、ボリビアにはカストロがいなかった、ということが第一のように思いますが、彼の強い正義感と深い愛には、心から敬服します。
男として、あのようなれたら、あのように生きたいと憧れますね。

>何となく古谷一行さんに似て…
これには、思わず吹き出してしまいました。
「お~い、山田くん。座布団1枚、いや2枚持ってきてレイアさんにあげて」


(2009/02/27 05:42:53 PM)

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