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ここのところ夏の暑さにやられています。カラッとした天気になかなかなってくれず、蒸し暑さに体力を吸い取られているようです。金曜の夜も立ちくらみがして早目に就寝してしまいました。「元気があれば何でもできる」、今こそアントニオ猪木さんに闘魂を注入して貰わないといかんです。その昔、横浜駅西口で遊説真っ最中の猪木さんに出くわしたことがありました。スポーツ平和党から参議院選挙に立候補した江本孟紀さんの応援演説でしたが、調べてみたら何と1992年、実に17年も前の昔話。「国会に卍固め!」なんて珍妙なキャッチフレーズを懐かしく思い出します。演説が一通り終了した後、若い野次馬達が次々に猪木さんからビンタを頂いているのが羨ましくなり、思わず私も便乗しちゃいました。何を血迷ったものか「往復でお願いします」と頭を下げて、しっかり連打を頂きました。痛さよりも感激で胸が熱くなりましたねえ。当時は専門誌を定期購読するくらいのプロレス好きでしたが、今ではほとんど距離を置いています。それでも猪木さんのカリスマ性と胡散臭さには、今後もずっと抗えないような気がしています。 【闘魂注入シーン/アントニオ猪木】話が大分脱線しましたが、7月31日はモダン・ジャズピアノの開祖、バド・パウエルの命日でした。よって一日遅れで晩年の佳作『イン・パリ』を聴きながら、バドを偲んでいます。死の3年前、所謂パリ時代の1963年2月に録音されたトリオ作品で、天才の名を欲しいままにした1940年代後半~50年代前半のルースト~ヴァーヴ~ブルーノート時代と比べるとミスタッチも凡庸なフレーズも少なくないけれど、リラックスした雰囲気と抜群の選曲故に昔から愛聴してきました。当時のバドを「老いたセイウチ」と評したのは若き日の大江健三郎でしたが、名エッセイ集「厳粛な綱渡り」が書棚の奥深くに眠っているので、正確に引用できず残念です。蔵書の整理も夏休み中にやらないとなあ。改めて本盤ですが、チャーリー・パーカーが「Ornithology」として改作した、スインギーな「How High The Moon」で幕開け。さらに曲が素晴らしすぎるので誰が演奏しても名演になってしまう「Dear Old Stockholm/懐かしのストックホルム」、枯淡な風合いの「Body And Soul」、デューク・ジョーダン作の人気曲「Jor-Du」と続く流れが秀逸です。他にもジャズ・クラブでお馴染みのエリントン・ナンバー「Satin Doll」、全盛期の凄みを垣間見せる十八番の「Parisian Throughfare/パリの舗道」、ヴァーノン・デューク作の名バラード「I Can't Get Started」etc、スタンダード曲が多いので夜のBGMに最適ですねえ。初心者も安心して手を出せるジャズ入門盤として推奨します。ハイボールでも飲みながらご賞味のほどを。 【Un Poco Loco/バド・パウエル】※『イン・パリ』収録曲はYOUTUBEで聴けませんので、バドの代表曲「Un Poco Loco」を挙げておきます。 税込\2000以上のご購入で全国送料無料!!※代引き手数料を除くバド・パウエル・イン・パリ(紙ジ...紹介盤! 【送料無料選択可!】コンプリート・ジ・アメイジング・バド・パウエル Vol.1 / バド・パウエル傑作「Un Poco Loco」収録盤! ジャズ・ジャイアント / バド・パウエル傑作「Tempus Fugit」収録盤!
2009.07.31
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数ヶ月前に脳梗塞で倒れた同僚がいます。と言っても今年で60代半ばの大先輩で、管理物件の修繕、雑草取り、定期巡回etc、愚痴一つ零さずに何時もニコニコ明るく振舞って下さった、素晴らしい方でした。ついさっき、その方の夢を観ました。倒れる前と変わらぬ姿で、突然社内に現れた夢を。お客様の来訪と思いきや、作業着姿で颯爽と事務所に入って来られました。「○○さん、もう良いんですか!すっかり快復されたようで何よりでした!」そう叫ぶ私に、やっぱりニコニコと微笑みを絶やさない○○さん。二言三言、言葉を交わしたところで目が覚めました。何も無ければ良いのですが。。それから眠れずに、ずっとシューマンの交響的練習曲を聴いています。ピアノはポリーニ。最近は流石に年齢のせいか衰えが著しいとの噂が絶えませんが、本盤は今から四半世紀以上も前の絶頂期に録音されただけあって、人間業とは思えない超絶技巧を聴かせてくれています。重々しく悲痛なアンダンテから華麗に展開していく曲調は圧倒的で、真にドイツ・ロマン派ならではの様式美と言えましょうか。ラストの小品アラベスクも然り、これぞシューマンの芸術です。ああ、早く眠らねば。。 【交響的練習曲/マウリツィオ・ポリーニ】
2009.07.30
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今日はロベルト・シューマンの命日でした。これまでも何度か取り上げて来た通り、シューマンは19世紀ロマン派随一の傑物だったと思います。僅か20余年の間に生み出された膨大な名曲群が雄弁にその才能を物語っており、クラシックの作曲家の中でも私がとりわけ愛する偉人です。今夜のBGMは、イェルク・デームス(デムス)のシューマン・ピアノ全集から『子供の情景』を選択しました。その昔はフリードリヒ・グルダやパウル・バドゥラ=スコダと共に「ウィーン三羽烏」と言われた時代もあったそうな。派手さはありませんが堅実でロマンチックなピアニストですね。『子供の情景』は「トロイメライ」で名高い組曲ですけれども、私は1曲目「見知らぬ国と人々について」が最もお気に入りです。真正面に対峙するのが空恐ろしくなるくらいの、1分半のシンプル且つ完璧な構成美。何度もリピートで聴きながら、無邪気に毎日を過ごしていた少年時代の夏休みを回想しています。生涯に一度だけ夢が叶うならば、あの頃に戻ってみたい。21世紀はいささか暮らし難い時代だから。。デームスは幸い元気に、傘寿を過ぎた今でも演奏活動を継続してくれている模様です。YOUTUBEでも、おそらく最近の記録と思われる『子供の情景』のライブ映像が確認できました。素人が隠し撮りしたみたいで画面がちょこちょこ動き雑音も入りますが、是非ご確認下さい。単独CDは入手困難につきオムニバス盤を、他のピアニストではケンプ&田部京子さんを推奨しておきます。それではまた。 【子供の情景~見知らぬ国と人々について、他/イェルク・デームス】 【送料無料選択可!】ピアノ名曲 ベスト / オムニバスデームス演奏「見知らぬ~」収録盤! 【送料無料選択可!】シューマン: 子供の情景/謝肉祭/クライスレリアーナ / ヴィルヘルム・ケン...推奨盤! 田部京子(p)/CREST 1000 389 シューマン: 交響的練習曲/子供の情景(廉価盤)(CD)推奨盤パート2!
2009.07.29
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7月28日はバロック音楽の大家、ヴィヴァルディとバッハの命日でした。よって「調和の霊感」か「教会カンタータ」辺りを聴きながら故人を偲ぼうと思っていたところへ、闘病中だった川村カオリさんの死を伝えるニュースが飛び込んで来ました。度重なるがんの転移により、快復は非常に厳しいと誰もが思っていたであろう中、彼女は必死に病魔と闘っていたはずです。それにもかかわらず、運命は非情でした。まだ小学生の一人娘ルチアちゃんが不憫ですし、何よりカオリさん本人が気の毒でなりません。享年38、余りにも早過ぎる死でした。同世代としても痛恨の極みです。ただただ胸が痛みます。デビュー当時の彼女の歌唱力は、正直厳しいものがありました。誤解を恐れずに言えば今聴き直しても魅力に乏しく、私の趣味ではありません。しかし、今年発売された代表曲「ZOO」の20周年記念テイクや「バタフライ ~あの晴れた空の向こうへ~」における歌声は、深みを増した大人のそれへと見事に変貌を遂げています。ドキュメンタリー番組で触れられていた通り、波瀾万丈の20年間で培った人生経験が大きく寄与したのでしょう。これからさらなる進化を見せてくれるはずだったのに。。神様は時に、残酷なことをします。 【ZOO(20th Anniversary)/川村カオリ】 【バタフライ ~あの晴れた空の向こうへ~/川村カオリ】その後は川村さんを追悼すべく、ずっとバッハのロ短調ミサを聴いていました。リヒターやレオンハルト指揮の録音が定盤でしたが、最近手に入れたソリスト、合唱、演奏の全てが素晴らしい、鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパン盤を厳粛に聴き入りました。冒頭のキリエ・エレイソンが流れる中、天国に旅立った彼女に黙祷を捧げては、己自身の未来によぎる不安を打ち消すのに必死でした。 【ロ短調ミサ~キリエ・エレイソン/指揮:カール・リヒター】最後に、ロシアの国民詩人プーシキンの抒情詩を川村さんに捧げます。早逝したロシア人のお母さんと共に、どうか天国からルチアちゃんの成長を見守ってあげて下さい。合掌。「ナターシャに」ひかりの夏の傾きに あかるい日々は流れ去って音なき夜のまどろむかげには つめたい霧がたちこめる。たり穂の麦は刈りとられて さざめく小川のひややかさ。色あせる森のみどりに あかるい空も蒼ざめる。ナターシャよ ぼくのひかり 君はいまどこにいるのだろう?こころの友とひとときを過ごすのがいやなのかしら。朝やゆうべの さざ波走るみずうみのほとりにもかぐわしい菩提樹の木立のかげにも 君のすがたは見られない。やがてきびしい冬の寒さが茂みや野べをおとずれて煙のこもる伏屋のなかには あかるい灯がともるだろう。ぼくはいとしい友にも会えずに かごのなかのまひわのように家にこもって 悲しいこころで ナターシャのことを思いつづけよう。-「プーシキン詩集」- 金子幸彦・訳(岩波文庫) 【通常】●川村カオリ "K”<通常盤>CD(2009/5/27)「ZOO(20th Anniversary)」「バタフライ ~あの晴れた空の向こうへ~」収録盤! 【SACD】【輸入盤】J.S.バッハ:ロ短調ミサ/鈴木雅明&BCJ至高のロ短調! プーシキン詩集ロシア国民詩人の抒情詩満載!
2009.07.28
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一日遅れの更新です。月曜日は午後から所用で横浜へ出かけて来ました。スーツもネクタイもアイスクリームのように溶けるんじゃないかと思うくらいに暑かった!途中で立ち寄った上島珈琲店の「アイス黒糖ミルク珈琲」が実に旨かったですねえ。他にも涼感溢れるドリンクメニューが多くて目移りしました。自宅近くにも出店してくれないかしら。用件は30分ほどで済んだので、パティスリーKIHACHIのデザート・ゼリーをお土産に、ランドマークタワーまで前職時代の上司・K部長を訪問。色々とご相談に乗って頂きまして、精神的に大分救われました。どうも有難うございました。但し、タバコの量は本当に控えられますように!2時間以上も喫茶店の喫煙席の空気にさらされ、常軌を逸した悪臭に卒倒しそうになってしまいました(><)夜からはブリティッシュ・ロック好きにはお馴染みの、スタックリッジのアルバムをあれこれ聴きまくり。数多いビートルズ・フォロワーの中でも極めて特異なユニットでしたね。ヒット曲を連発したホリーズ、ELO等に比べるとセールス的には軒並み残念な結果に終わりましたが、音楽的な質の高さでは決して負けていませんねえ。特に御大ジョージ・マーティンがプロデュースを担当した3rd『山高帽の男』、メンバーチェンジ後の4th『エクストラヴァガンザ』の完成度は相当なもの。前者収録曲「The Last Plimsoul」はタートルズの「Happy Together」を思わせる泣きメロが秀逸ですし、1曲目「Fundamentally Yours」はトッド・ラングレンそっくりなポップソング。後者においても隠れ名曲「Highbury Incident」を始め、後年台頭してくるXTCにも確実に影響を与えたであろう、イギリス的センスがキラリと光ります。 【Fundamentally Yours/スタックリッジ】スタックリッジと言えば、分家的ユニットのコーギスを語らない訳にはいきません。私が十代後半だったか、杉真理さんがDJを務めていたFMラジオから放送された「永遠の想い/Everybody's Got to Learn Sometime」を初めて聴いた時は、その余りにも美しいメロディーに言葉を失いました。初ヒット曲「とどかぬ想い/If I Had You」と共に、邦題通り永遠に忘れられない名曲です。YOUTUBEでどちらも聴けますので、是非一聴を! 【永遠の想い/コーギス】 【とどかぬ想い/コーギス】ああ、ここまで書いたところで「川村カオリさん、逝去」のバッド・ニュースが。。凄絶な闘病の果て、遂に力尽きたのですね。全く何という年でしょう、今年は悲しい知らせが多すぎます。本当にやりきれません。彼女については、別途書かせて頂きます。謹んで哀悼の意を表します。合掌。 税込\2000以上のご購入で全国送料無料!!※代引き手数料を除く山高帽の男■スタックリッジ紹介盤! 税込\2000以上のご購入で全国送料無料!!※代引き手数料を除くエクストラヴァガンザ■スタックリ...紹介盤パート2! 【Aポイント+メール便送料無料】コーギス Korgis / Don't Look Back: Very Best Of The Korgis...「永遠の想い」「とどかぬ想い」収録盤!
2009.07.27
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今日は妻が昼から所用で外出。よって夕食を兼ねて、近所の居酒屋『じんべえ』で一人酒を楽しむことに決めました。何しろ自宅から歩いていける場所で、最寄駅のJR相模線・寒川駅からも徒歩1分。気分的には週一ペースで通ってみたいと思いながらも妻に配慮してずっと足が遠のいていました。昨年10月オープン直後以来、2度目の訪問です。☆最初は琥珀エビスの生ビール。チェーン店の居酒屋のような強制お通しが無いのがいいですねえ。エビスならではのコクと苦味がたまりません。☆刺身3点盛り。本日のお薦めから自由に選ぶスタイルで、メジマグロ、モンゴウイカ、アジにしました。どれも脂が乗って旨い!寒い季節になればなるほど、私の大好きな地魚もいっぱい供されることでしょう。☆看板メニューの自家製つくね。こいつも抜群に旨い!生卵が苦手な私でも、肉に絡めて食べる場合は大丈夫。☆ここでビールをお代わり、エビスの黒の小瓶です。飲み切る頃には顔が茹でダコ状態でした。☆スルメイカのわた焼き。わたの甘みと苦味がイカに絡まり、こいつも旨い!ビールが進みます。☆一本穴子の天麩羅。サクサクでこいつも旨かったなあ。天つゆ、粗塩のどちらで食べてもいけました。以上でお腹もいっぱいになり、常連客と思しき人達もぞろぞろやって来たので切りあげました。生しらすを注文しそびれたのが痛恨の極み、次回は必ず!今日のお代は合計4,090円、充分堪能させて貰いました。因みに1,000円毎に1個押して貰えるスタンプが30個に達すると、焼酎ボトルか刺身の盛り合わせがサービスされます。神奈川の地酒や焼酎の品揃えも中々。送迎サービスもあるみたいですし、湘南在住の魚料理好きには断然お薦めのお店ですね。大将、どうもご馳走さまでした。店主のブログURL → http://jinbee321.blog87.fc2.com/
2009.07.26
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仕事帰りに妻と暑気払い目的で、藤沢・湘南台の居酒屋へ出かけて来ました。運転手の私はアルコールご法度につき、料理に集中。あれこれ注文してみました。☆突き出し。シメジ、油揚げ、青菜を薄味で似た物。☆キャベツサラダ。自家製辛口味噌で戴きます。 ☆長崎五島直送・刺身盛り合わせ。味はなかなかでしたが、値段の割に量が少なく残念。☆自家製さつま揚げ。これが一番美味しかったなあ。芋焼酎と合いそう。☆焼き鳥盛り合わせ。あいにく取り立てて特徴のない品でした。☆とらふぐの刺身。この辺りから相方が不機嫌になって、おそるおそるの撮影でピンボケ。この後さらに、焼き茄子、焼き鳥を追加しましたが、注文品が出てくるタイミングが遅くて相方が次第にイライラ。ついには「ブログ用の写真撮影が目ざわり!」と私がとばっちりに遭って撮影も中止。気まずい雰囲気になって早々に退席しました。とにかく何かにつけ瞬間湯沸かし器のように不機嫌になられてしまい、疲労を感じる昨今です。何処の夫婦も多かれ少なかれ色々あるのでしょうが、お互いが歩み寄らなければ何も解決しませんよねえ。今一度関係修復に努めてみます。それではまた。
2009.07.25
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今日は午後から横浜・関内で開催された、某セミナーに参加してきました。みなとみらい線の馬車道駅で降りて、10年前とはすっかり姿を変えた会場周辺の街並みに愕然としながら、開催前に昼食を何処で食べようかとブラブラ歩き。当時何十回と通ったビストロ「ぼんふぁむ」も移転したと見えて、これといった店が見つからぬまま時間がどんどん経過していく!その内ビジネス街には不釣り合いな、けばけばしい外装が目に飛び込んできました。どうやらオープン間もない焼肉屋が、ハンバーグやステーキランチを供している模様。時間もないのでお邪魔することに決めました。☆食いだおれ人形が飾ってあっても、おかしくない外観です。☆肉問屋の直営店らしい。期待できそう! 入店後お薦めを聞いてみると「和牛ハンバーグランチ」と即答。それまではステーキの気分でしたが、素直にハンバーグに決めました。それほど待たされずにプレートで供され、目玉焼き、味噌汁、キャベツサラダ、お新香付き。ライスはお代わり自由だそうで、先客のサラリーマン達は無料の生卵で流行りの卵かけご飯を食べまくっていましたが、私は残念ながら生卵が食べられないのでスルー。目玉焼きをライスに乗せて戴きました♪主役のハンバーグは粗挽きで、780円では先ず食べられない肉質でしたねえ。デミグラスソースも風味豊かでなかなかいけました。なるほど流石は肉問屋の直営店だと納得。また関内に来ることがあれば、ステーキランチを食べてみたいです。それでは今夜は早目におやすみなさいzzz
2009.07.24
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今日はモンゴメリー・クリフトの四十三回目の命日です。私が生誕した時点で既に物故者であった訳で若い人にはその神通力も及ばないことでしょうが、十代初めの頃からブロードウェイの舞台で鍛えた確かな演技力と翳りを帯びた表情が印象的な、1950年代を代表するハリウッド屈指の二枚目俳優でした。私のモンティ初体験映画は、社会派フレッド・ジンネマン作品『地上より永遠に(ここよりとわに)』。真珠湾攻撃前夜の米軍兵士達の人間模様を通して戦争の悲惨さを痛罵した傑作で、1953年のアカデミー賞では最優秀作品賞を始めとして8部門でオスカーを獲得しています。今となってはバート・ランカスターとデボラ・カーの海辺の情事シーンばかりがクローズアップされてしまう、気の毒な作品でもありますが。実際、封切り2年後にはビリー・ワイルダーも『七年目の浮気』で同シーンを面白おかしく茶化しており、私も大爆笑させて貰いましたねえ。話を戻せば、本作の主役は明らかにモンティでした。上官の惨い虐待によって急死したフランク・シナトラ演ずる同僚の死を悼みつつ、涙を流し続けながらトランペットを吹き鳴らすシーンが忘れられません。幸いYOUTUBEでも確認可能でしたので約20年振りに観返しましたが、モンティの美しさと存在感に思わず溜め息が零れました。当然オスカー像を獲得するかと思いきや、残念ながらウィリアム・ホールデンに持っていかれちゃいましたねえ。『ジュリアス・シーザー』でアントニウスを神懸り的に演じたマーロン・ブランドも、残念な結果に終わってしまった年でした。 【映画 『地上より永遠に』 より】モンティの名作を思い出す都度、私の胸は熱くなります。セオドア・ドライサー「アメリカの悲劇」が原作の名匠ジョージ・スティーブンスの傑作『陽のあたる場所』では、最高に美しかった時代のエリザベス・テイラーと共演。全世界の映画ファンに衝撃を与えたモンティとリズの代表作ですね。二人は後年エドワード・ドミトリク作品『愛情の花咲く樹』でも共演していますが、私のお気に入りは断然前者。他では『赤い河』『女相続人』『私は告白する』『終着駅』辺りが、この希代の名優を語る際に決して外せない作品です。別の機会に語らせて頂きましょう。 【映画 『陽のあたる場所』 より】この当時のモンティは正しく飛ぶ鳥を落とす勢いで名声を高めていきました。しかし好事魔多し。オスカーには最終的に4度もノミネートされながら遂に果たせず、どういう訳か各界の天才が陥り易いドラッグ&アルコールに耽溺したり、1956年には交通事故で顔面を損傷したりと散々な目に遭遇。テネシー・ウィリアムズ原作『去年の夏突然に』ではキャサリン・ヘプバーン&リズに完全に存在を消されてしまい、アーサー・ミラー原作『荒馬と女』に至ってはクラーク・ゲーブル共々マリリン・モンロー&イーライ・ウォラックに食われたばかりか作品そのものが凡庸な出来で、嘗ての栄光も翳りゆくばかりでした。スタンリー・クレイマー作品『ニュールンベルグ裁判』で復活の兆しを見せはしたものの、その後は人気が次第に凋落。健康も害していき、遂に1966年の本日、心臓発作に襲われ46歳の若さで急逝。天才には波瀾万丈の一生が宿命付けられているのでしょうか?それでもモンティの魅力は逝去から数十年後の遠く離れた異国の地に暮らす私にも、はっきりと伝わっています。次代を担う若き映画ファンにも彼の素晴らしさが語られていくように祈りつつ、私の最も好きなシーン、名匠ハワード・ホークスの傑作『赤い河』における28歳のモンティ初登場場面を紹介させて頂きましょう。 【映画 『赤い河』 より】物憂げな表情で草を齧りながら、ジョン・ウェインに対し「ミズーリ?」と呟く時のイケメンぶりはトム・クルーズを完全に凌駕していますねえ。西部劇というジャンルを超越した傑作ですので、映画好きの方には是非観て欲しいなあ。いやー、それにしても何という男伊達!最後に多数のスチール写真を紹介して筆を置きます。おやすみなさい。 【スチール写真あれこれ】 地上より永遠に/バート・ランカスター[DVD]紹介盤! 陽のあたる場所 スペシャル・コレクターズ・エディション(DVD) ◆20%OFF!紹介盤パート2! 赤い河 オリジナル・バージョン/ジョン・ウェイン[DVD]紹介盤パート3!
2009.07.23
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今日はあいにくの雨模様で、日本中が心待ちにしていた数十年振りの皆既日食も遂に見られず残念でした。私も定例会議~顧客回り~東京での商談~帰社後の事務処理と、とにかく忙しい一日でしたが、自宅へ帰ると嬉しい贈り物が届いていました!本田技研工業さん主催の「フィット<スマートスタイル エディション>プレゼントキャンペーン」に応募していたのですが、日清食品カップ焼きそばU.F.O.×1ダースが当たりました!どうしてHONDAと焼きそばUFOがコンビを組んだのか不明ですけれども、早速今夜の夕食にしました。これだけでは流石に侘しいので、ほうれん草とベーコンのソテーその他をつまみながら。本田技研さん、どうも有難うございました♪1ダース並んだ未確認飛行物体の姿は圧巻ですね。よって今夜はUFO繋がりでピンク・レディーのベスト盤を聴こうかと思っていましたが、タイトルにありますように元TMGEのアベフトシさんが急逝したとの訃報を耳にしましたので、急遽故人を偲びながら2000年7月26日の赤坂BLITZ実況録音盤『CASANOVA SAID "LIVE OR DIE"』を聴いています。音質は限りなくモコモコでお世辞にも良好とは言えませんけれども、チバユウスケの激情剥き出しの歌声に絡みつくアベさんの鋭いギター・カッティングが問答無用に格好良い!「ゴッドファーザーのテーマ」が流れる会場に突然轟くチバさんの「I Love You, Baby!」を合図に開始される「PLASMA DIVE」からラスト曲「ダニー・ゴー」まで、ブレーキの壊れたハーレー・ダビッドソンさながらに疾走する傑作です。代表曲「スモーキン・ビリー」「バードメン」等を敢えてプログラムから外したところに、メンバー達の潔さを感じてしまうなあ。私の大好きな「YOUNG JAGUAR」はしっかり収録されていて何よりでしたが、YOUTUBEには現在アップされていないので、次の収録曲でTMGEの凄みを感じて下さい。「OUT BLUES」の最後では「CISCO」の一部が聴けます。しかしライブの時のアベさんの格好良さはたまらんなあ。ザ・フーのピート・タウンゼントに肩を並べるレベルかも?この「ダニー・ゴー」にはザ・クラッシュ「I Fought The Law」のフレーズが一部挿入されており、思わずニヤリとさせられます。【OUT BLUES/THEE MICHELLE GUN ELEPHANT】【PISTOL DISCO/THEE MICHELLE GUN ELEPHANT】【ダニー・ゴー/THEE MICHELLE GUN ELEPHANT】ちょうど21世紀に突入した頃から、CS放送の音楽専門チャンネルで、新進ミュージシャンの生ライブが連日放送されていました。その中でも理屈抜きに感激させてくれたライブを3つ挙げるとすれば、ドン松尾率いるズボンズ、何時になったらカラオケで歌えるのかと悩ませられる名曲「STAY GOLD」でお馴染みのHi-STANDARD、そしてTMGEでしたねえ。長身痩躯のアベさんはヴィジュアル的にも大変華があり、ギター・スタイルも含めて確かに師匠筋に当たるウィルコ・ジョンソンを思わせました。何時かチバさんと再びタッグを組んでくれればと密かに期待していただけに、早過ぎる死が惜しまれます。しかしながら今年は忌野清志郎さん、マイケル・ジャクソンを始めとして、音楽家の訃報が例年にない多さですね。これ以上のバッド・ニュースが飛び込んでこないように祈りながら、謹んで哀悼の意を表します。合掌。
2009.07.22
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今日は勤務先に係る厄介な問題が発生して、こんな時間までバタバタしています。朝まで2時間眠れるかどうかというところですが、書類を探している途中に紛失したかと思っていたMJQの名盤『ジャンゴ』が偶然見つかったので、BGMに聴いています。大半の録音をアトランティックに遺したMJQですが、プレスティッジ録音の本作もキャリアを代表する傑作ですね。やはりミルト・ジャクソンの自由闊達なヴァイブとジョン・ルイスの硬質なピアノが織り成す独特のサウンドには抗えません。 【Django/モダン・ジャズ・カルテット】あのピーター・フランプトンも敬愛してやまなかった、ジャズ草創期に活躍したギタリストのジャンゴ・ラインハルトに捧げた表題曲もいいですが、スタンダードの「Autumn In New York」「But Not For Me」が最高でしょう。他には取り急ぎ、私の好きなアトランティック時代のライブ盤を2作挙げておきます。それではここらでおやすみなさい。 ザ・モダン・ジャズ・カルテット/ジャンゴ(CD)紹介盤! 【送料無料選択可!】ヨーロピアン・コンサート [SHM-CD] / ザ・モダン・ジャズ・カルテット紹介盤パート2! 《送料無料》ザ・モダン・ジャズ・カルテット/ラスト・コンサート(完全盤)(完全生産限定盤...紹介盤パート3!
2009.07.21
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今夜はBSフジで、エルヴィス・プレスリー主演の歌謡映画『ラスベガス万才』が放送されました。妻がチャンネル巡りをしていた拍子に偶然目に留まったのですが、タイミング良くアン=マーグレットのダンス場面でしたので、読書を後回しにして思わず最後まで見入ってしまいました。紫のレオタードで男心を誘い踊るシーンが圧巻でしたが、あいにくとyoutubeでは刺激が強いせいか見られません。よってキング・エルヴィスとの掛け合いシーン&有名なサンドイッチ調理シーンをお楽しみ下さい。しかし、今のハリウッドにはこういうチャーミングな女優が、本当に居なくなってしまいましたねえ。 【映画『ラスベガス万才』より(1)with Elvis】 【映画『ラスベガス万才』より(2)with the Sandwitch】アンは昔から大好きな女優&歌手です。スティーブ・マックイーンと共演したノーマン・ジュイソン監督作『シンシナティ・キッド』が私のアン初体験でしたが、独特のコケティッシュな風貌と姿態に全身が釘付けになってしまいました。名花ジュリー・ロンドンと共に、等身大のポスターかパネルが欲しくなっちゃうなあ。折角ですので、ジュリーの「Black Coffee」もお聴き下さい。うーん、相変わらずの美しさ!別の機会に必ずや紹介させて頂きましょう。 【Black Coffee/ジュリー・ロンドン】幸いにもマックイーンを誘惑する小悪魔役のアンの姿を、youtubeで確認できました。作品自体も衝撃的なラストシーンが脳裏に焼きつき離れないギャンブラー映画の傑作ですので、機会があれば是非鑑賞して頂きたいところです。 【映画『シンシナティ・キッド』より】ところでアンの代表作は当然ながら、歌も映画も『バイ・バイ・バーディー』と相場が決まっています。『ラスベガス~』と同じく名匠ジョージ・シドニー監督のミュージカル映画ですが、残念ながら我が国では未DVD化。よって映画冒頭の歌唱シーンを貼っておきます。CDの方も手頃な1枚物のベスト盤は未発売なので、何時かは手に入れたい究極の5枚組BOXを紹介しておきましょう。それでは今夜はここらでおやすみなさい。 【映画『バイ・バイ・バーディー』より】 ラスベガス万才紹介盤! シンシナティ・キッド (期間限定生産)紹介盤パート2! アン・マーグレット 1961-1966究極のCD-BOX!
2009.07.20
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ここのところ歌物アルバムが続いていたもので、今日のBGMは趣向を変えました。ロック史上最高のトリオ、クリームの2ndです。夜なので大音量にあらず、ヘッドフォン経由なのが残念ですが。私のエリック・クラプトンへの興味はヤードバーズ時代から1970年代、アルバム単位では1979年12月の日本武道館における実況録音盤『ジャスト・ワン・ナイト』迄に限定されていますが、その中でもクリーム時代はとりわけ独創性とポップ性のバランスが完璧で、未だに聴くたびに興奮させられます。腕利きのギター、ベース、ドラムの3人きりでブルースを基盤としたハード且つキャッチーな楽曲を紡いでいくスタイルは、クリームをもって嚆矢とします。結成直後の1966年6月に録音された1stシングル「Wrapping paper」はその後の驀進の予感すら抱かせぬ拍子抜けトラックですが、同年7月~9月録音の音源でまとめた1stアルバムの革新性が後進に与えた影響は絶大でした。ジャック・ブルース作のオリジナル曲の完成度はまだまだで、聴き物は勿論ブルース古典のカバー3曲「Spoonful」「Rollin' And Tumblin'」「I'm So Glad」、そしてジンジャー・ベイカーのドラムを全面的に押し出したオリジナル曲「Toad」でしょう。図太い音圧のベースのみならず煽情的な歌唱とブルース・ハープも魅力充分なジャック、ホワイト・ブルースの次元に留まらず貪欲にギターの可能性を追求するエリック、多い手数とツイン・バスドラムを駆使して重量感溢れるリズムを刻むジンジャー。正しく三位一体の革命的なロック・ユニットでしたねえ。 【Rollin' And Tumblin'/クリーム】その後は欧州各地で公演を続け、翌年5月には紹介盤の2ndアルバム音源が完成。1stと比較すれば楽曲の完成度が飛躍的に向上しており、特にとびきりの浮遊感が冴える「Strange Brew」「World Of Pain」を提供したプロデューサー、フェリックス・パパラルディの功績は小さくないはず。後に結成したマウンテンの楽曲に顕著であった重厚で華やかなポップ性を備えたパパラルディの資質は、同じベーシストのジャックの作曲・編曲センスを確実に刺激したことでしょう。 【Strange Brew/クリーム】かくして60年代アート・ロックを代表する傑作「Sunshine Of Your Love」が誕生!他にもジャックは名曲「Dance The Night Away」「Swlabr」「We're Going Wrong」「Take It Back」を生み出し、エリックは前衛芸術家マーティン・シャープと共作した「Tales Of Brave Ulysses(英雄ユリシーズ)」を、ジンジャーもコミカル且つ退廃的な「Blue Condition」を提供しています。紹介盤はデモ音源、BBC放送音源をボーナス収録した決定盤につき、クリーム初体験CDとして断然推奨させて頂きます。 【Sunshine Of Your Love/クリーム(1968年・解散公演音源)】その後は殺人的なスケジュールの欧州~米国ツアーを続けながらも、名曲「White Room」収録の傑作3rdアルバム『クリームの素晴らしき世界』を1968年7月に発表。スタジオ録音と米国サンフランシスコでのライブ音源をまとめた変則的な作品でしたが、遂に米国ビルボード・チャートのトップを獲得!しかし世界の頂点を極めたのも束の間、ジャックとジンジャーの仲違いが原因で惜しまれつつ解散に至りました。最終公演は同年11月26日、会場は英国ロンドンのロイヤル・アルバート・ホール。代表的名演「Crossroads」をお聴き下さい。 【Crossroads/クリーム(解散公演音源)】3人の英雄はその後別々の道を歩んで行くことになる訳ですが、最も年下でシャイだったクラプトンが、世界的なスーパースターへと変貌を遂げたのが何とも興味深いですね。1968年9月5日には、あのホワイト・アルバムを録音中のビートルズのセッションに客演。ジョージ・ハリスンの名曲「While My Guitar Gently Weeps」で、クラプトンならではの泣き節を披露してくれました。うーん、やっぱりビートルズはたまらんなあ。9月9日発売リマスターCDのBOXセット購入費用をどうやって捻出しよう?ステレオとモノラルの2種類で、何と75,600円!市井の会社員が容易に手を出せる品じゃありませんよねえ。 【While My Guitar Gently Weeps/ザ・ビートルズ】実働期間僅か2年でロックの世界を変革した、偉大なるグループ・クリーム。解散から40年の歳月が流れましたが、遺された音源は今もなお刺激的です。4thアルバムと解散後に発表されたライブ音源については、また別の機会で書かせて頂きます。それでは「White Room」の解散公演音源を最後に紹介して、筆を置きます。おやすみなさい。 【White Room/クリーム(解散公演音源)】 カラフル・クリーム+29<デラックス・エディション>紹介盤! フレッシュ・クリーム衝撃の1st! クリームの素晴らしき世界アート・ロックの金字塔!
2009.07.19
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いやー、今夜のホークスは危なかった!しかし主砲の松中選手の決勝本塁打で辛くも勝利!鷹党にとっては誠にめでたい連敗脱出劇でしたねえ。千葉ロッテマリーンズの応援団の一体感は本当に脅威です。あの嬌声には剛腕ファルケンボーグ投手も面食らったに違いないなあ。馬原投手はもう少し頑張りましょうね、クローザーの矜持を見せつけてくれないとイカンです。さてさて、先ほどM様のブログを拝見していたところ、デビー・ブーンの特大ヒット「恋するデビー」を紹介されておられました。youtubeで思わず懐かしく聴き入ってしまいましたねえ。本国ではウェディング・ソングの定番だとか。これを聴いてひび割れ続きの夫婦関係を昔のように改善したいところです。 【恋するデビー/デビー・ブーン】さて、今夜はこの名曲を果敢にもカバーした、米国ペンシルヴァニア州出身の少女シンガーを紹介させて頂きます。その名はビアンカ・ライアン、録音当時何と小学6年生!3年前に米国NBCテレビのタレント発掘番組で優勝し、一夜にしてアメリカン・ドリームの体現者となってしまった正真正銘の天才です。当時はネットでも相当評判になりましたが、残念ながらその後はプロモーション不足と後述のような1stアルバムの不出来によってか、知名度も尻すぼみ状態となった感があります。既にご存じの方も少なくないと思いますが、先ずは次の映像をご覧下さい。ビアンカのテレビ初登場時の伝説的名唱です。 【And I Am Telling You I'm Not Going/ビアンカ・ライアン】如何でしょうか?私は何百回と本映像を観ましたが、そのたびに感動に胸が震えます。審査員のR&Bシンガー、ブランディーも呆気に取られてポカーン状態。つくづくビアンカの才能の凄さに慄然とさせられます。今では映画『ドリームガールズ』の挿入歌として、同時にオスカー女優ジェニファー・ハドソンの代名詞的な楽曲として我が国でも有名になりましたけれども、私にとってはハドソンよりも原曲を歌ったジェニファー・ホリデイよりも、ビアンカの伝説的映像が最高のヴァージョンです。幸いにも審査員達とビアンカの会話の全訳が非公式ファンサイトに掲載されていますので、併せてそちらもご覧になって下さい。 【ビアンカ・ライアン非公式ファンサイト/かずお様・製作】結局ビアンカは準決勝~ファイナルを見事に勝ち抜き、賞金100万ドルを獲得。準決勝では何とジャニス・ジョプリンの名曲「Piece Of My Heart」をカバー!審査員の受けは余り良くありませんでしたが、ルックスも声もジャニスに瓜二つ!ファイナルでもジェニファー・ホリデイのバラードをカバーしましたが、何れも素晴らしい映像です。 【Piece Of My Heart/ビアンカ・ライアン】 【I Am Changing/ビアンカ・ライアン】さて、それからはビアンカのデビューアルバムの発売をずっと心待ちにしていましたが、いざ発売されてみれば残念ながらその出来は隔靴掻痒、玉石混淆の中途半端な作品でした。発売直後の2年前の1月、私が某サイトに投稿したレビューを原文のまま、下記に転載させて頂きます。『アメイジング!ビアンカ・ライアン』 記・2007/1/31 ☆米国NBCの人気オーディション番組「America's Got Talent」初登場時に披露した「And I Am Telling You I'm Not Going」における驚異的な歌唱力で、一夜にして大反響を巻き起こしたシンデレラガールの1stアルバム。私も配信映像を目の当たりにして鳥肌が立ったクチで早速本CDを入手した訳だが、先ずバラエティに富んでいると言うよりはあれもこれもとゴチャ混ぜに詰め込まれた、一貫性のない楽曲群に面食らい拍子抜けしてしまった。☆4,9,10などは単調な展開で魅力に乏しく、8のゴージャスな最新サウンドは如何にも粗製濫造気味。3もR.ケリーの大ヒット曲のカバーであるものの凡曲で、12に至っては明らかにマライア・キャリーの「All I Want for Christmas Is You」の二番煎じであり、ビアンカにとって役不足であるばかりでなく新旧歌姫を愚弄するジャンク品だ。数十年に一人の天才の記念すべきデビューCDだからこそ、制作陣には商売っ気を押し殺して真摯に彼女の資質を引き出すべく取り組んで欲しかった。猛省を促したい。 ☆翻って、邦題「恋するデビー」でお馴染みのデビー・ブーンのカバー11は文句なしに素晴らしい。小学6年生という実年齢に対する畏怖の念を超えて、押し寄せる感動の波に時間が止まる。5,6はビアンカの力量を思い知らされる難曲かつドラマティックなバラード。軽やかでクールな2はJ-POP的な佳曲で我が国でも大いに受け入れられるだろう。ベット・ミドラーのカバー1は流石に背伸びしすぎの感があるが、その蕾は必ずや大輪の薔薇を咲かせるに違いない。☆出世作7はブロードウェイ・ミュージカル「Dreamgirls」の挿入歌。あのダイアナ・ロス&シュープリームスの出世街道物語を題材としたトニー賞受賞作の第一幕のクライマックスで歌われる米国では人口に膾炙した名曲だが、21世紀に突如出現した天才少女の代名詞存在として再び流布してしまった事実にポピュラー音楽の歴史性の深さを感じてしまう。以上、楽曲的に不満が残るものの上質な一枚に聴き惚れつつ、ビアンカの成長過程をこれからも追い続けていきたい! ~この時点では映画『ドリームガールズ』は封切り前。その後、アルバムの出来が中途半端だったせいか本国のセールスも今一つで、我が国では国内盤CDすら発売されずにスルー。遂にはジェニファー・ハドソンの存在感にお株を奪われてしまったことが、悔やまれてなりません。あれから2年が経過したものの、2ndアルバムの製作を伝えるニュースは届かぬまま。。と思いきや、公式サイトで新作と思しきトラック「That's Not Me」の触りが聴けました!売れ線狙いではあるものの、かなりクールな作りですので何とか売れて欲しいなあ。とにもかくにも、このままひっそりと忘れ去られるには余りにも惜しい逸材ですので、何とかこの拙いブログから彼女の存在を伝えていければ嬉しく思います。最後に、1stアルバムでカバーした「恋するデビー」の映像&公式サイトのリンク先を紹介して、筆を置きます。それではおやすみなさい。 【恋するデビー/ビアンカ・ライアン】 【ビアンカ・ライアン公式サイト(英語)】 【Aポイント+メール便送料無料】ビアンカ・ライアン Bianca Ryan / Bianca Ryan (輸入盤CD)紹介盤! ドリームガールズ オリジナル・サウンドトラック(国内盤CD)紹介盤パート2! 【Aポイント+メール便送料無料】ジェニファー・ホリデイ Jennifer Holliday / Millennium Coll...紹介盤パート3!
2009.07.18
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昨夜のアニタ・オデイに引き続き、大好きなヘレン・メリルについて書こうと思っていましたが、今日7月17日はジャズの偉大なる二人の革新者、ビリー・ホリデイとジョン・コルトレーンの命日だったことをすっかり忘れていました。コルトレーンが急逝してから今年で三十三回忌に当たりますが、ビリーはちょうど没後50年。どちらも私の大好きなミュージシャンですけれども、レディ・ファーストで『奇妙な果実』を聴きながら、ビリーを偲ぶことにしました。とかく過酷な一生を送るケースの多かったジャズ・ジャイアンツの中でも、とりわけビリーの境遇は悲惨でした。私生児同然に生を受け、売娼で生計を立てる母親と心通わすことも叶わず、あろうことか少女期にウィルバート・リッチなる暴漢に貞操を汚され、遂には14歳の若さで母親と共に売娼容疑で逮捕に至るという、筆に起こすのも辛くなる陰惨さです。リッチは僅か3ヶ月の拘留だけで出所したという事実にも、驚きと怒りを覚えますが。そのような中、ビリーはニューヨーク・ハーレムのナイトクラブで歌い始めました。無一文同然の生活から逃れるため、チップを求めて歌う「Travelin' All Alone」に、聴衆は涙を禁じ得なかったそうです。そうして徐々に天性の素質を開花させていき、やがてレコード業界屈指の大プロデューサー、ジョン・ハモンドに才能を見出されるという幸運を掴みます。それからビリーは怒涛の勢いでキャリアを重ねていきました。ベニー・グッドマン、テディ・ウィルソン、レスター・ヤング、カウント・ベイシー、アーティ・ショウetc、スイングジャズ黄金時代のビッグ・ネームとの共演時代、ビリー最初の絶頂期ですね。当時の代表的名唱「What a Little Moonlight Can Do(月光のいたずら)」はyoutubeでも聴けるので、是非お聴き下さい。グッドマンのクラリネット、ウィルソンのピアノ、ベン・ウェブスターのテナー・サックス、そしてビリーの歌唱が渾然一体となって、抜群のグルーヴ感を生みだしています。 【月光のいたずら/ビリー・ホリデイ】かくして歌姫「レディ・デイ」は誕生しました。しかしながら順風満帆の歌手生活が続くかと思いきや、名声高まる一方でビリーは麻薬とアルコールに蝕まれていきます。南部のジム・クロウ法に代表される根強い人種差別に挫折したのか、少女時代の消えないトラウマ(心的外傷)に苛まれたのか?その後も麻薬の不法所持による逮捕・服役を繰り返し、当時の人気女優タルラー・バンクヘッドと同性愛関係に至るといった破滅的な生活の果て、遂に持病の肝硬変の悪化により50年前の今日、急逝。享年44、栄光と挫折を行きつ戻りつした波瀾万丈の生涯でした。ビリーの音源は幸いにして膨大に遺されています。晩年の痛々しいコンディションの歌声も一聴に値しますが、キャリア最大の傑作はコモドア・レコード時代の音源でしょう。第一の聴き物は勿論、迫害の果てに縛り首にされて殺された哀れな黒人トマス・シップとアブラム・スミスの姿を比喩的に表現した、人種差別告発の挽歌「奇妙な果実」。木に吊るされた血まみれの二人の衝撃的な姿を、同じ黒人のビリーはどのような想いで眺めたことでしょうか。慟哭さながらの悲痛な歌声が我々聴き手の胸を抉る絶唱を、一度は聴いて頂きたい!幸い本音源はyoutubeで、虐殺写真もネットで確認できます。写真の方は現実と向き合う勇気が必要ですが。。 【奇妙な果実/ビリー・ホリデイ】 【トマス・シップとアブラム・スミスの虐殺写真】他にも「Yesterdays」「Fine And Mellow」「How Am I To Know」「My Old Flame」「I Cover The Waterfront」「I'll Be Seeing You」「Embraceable You」「As Time Goes By」「He's Funny That Way」「Lover,Come Back To Me」「On The Sunny Side Of The Street」etc、全く極上の音源の宝庫です。私見ですが、サラ・ヴォーンでもエラ・フィッツジェラルドでも遂に為し得なかった、荘子の説く無何有的境地に到達していると言い切りましょう。寺島靖国氏のようにビリーを全く認めない奇人も存在しますけれども、私にとっては何があろうと決して手放せない一生の宝ですね。好きな音源は沢山ありますが、ここでは「月光のいたずら」を含むブランズウィック時代、即ちテディ・ウィルソン楽団との共演トラックを多数含む2枚組ベスト、オスカー・ピーターソン等と共演したヴァーヴ時代の人気盤『ソリチュード』を挙げておきます。没後半世紀を経過しましたが、今後もビリー以上の天才歌手は出現しないでしょうね。これまでビリー未体験の方に、その凄さを感じ取って貰えれば嬉しく思います。そうそう、サザンオールスターズのファンの皆様も、名バラード「星空のビリー・ホリデイ」のモデルの存在を決してお忘れなきように!天才桑田佳祐&ジャズ・ピアニストの故・八木正生氏のペンになる傑作でした。併せて聴いてレディ・デイを偲びましょう。それではまた。 奇妙な果実 / ビリー・ホリデイ紹介盤! レディ・デイ:ザ・ベスト・オブ・ビリー・ホリデイ紹介盤パート2! ビリー・ホリデイ/ソリチュード(紙ジャケット仕様)紹介盤パート3!
2009.07.17
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最近は二十代後半の日々を回顧するように、専らジャズを主体に聴くようになりました。今夜は白人女性ジャズ歌手の最高峰、アニタ・オデイの絶頂期の名盤『アニタ・シングス・ザ・モスト』です(1957年録音)。クリス・コナー、ヘレン・メリル、ジューン・クリスティ、ペギー・リー、ジェリ・サザーンetc、色々な名歌手に夢中になりましたが、やはりアニタの技巧は群を抜いて素晴らしいですねえ。今回聴き直して、本盤の完成度の高さに脱帽せざるを得ませんでした。アルバムはジョージ&アイラ・ガーシュウイン兄弟の代表作「'S Wonderful」からスタート。超絶技巧者オスカー・ピーターソンの電光石火の如きピアノと堂々渡り合い、中間部でテンポを落とした「They Can't Take That Away from Me」を挟む緩急自在の構成が凄い!かと思いきやジャジーな雰囲気の「Tenderly」、スイング感抜群の「Old Devil Moon」「Love Me or Leave Me」と続く流れは圧倒的で、この時点でアニタの魅力の虜になること保証付き。私生活ではマリファナ&ヘロイン中毒で何度も逮捕・拘留されるという如何にもジャズ的な人生を送った人ですが、十代後半からジーン・クルーパ、ウディ・ハーマン、スタン・ケントン等の大御所の下で鍛えたスキルは本物でした。フランク・シナトラのヴァージョンが懐かしいヴァーノン・デューク作「Taking a Chance on Love」も快調で、極めつけはアニタお得意の急速スキャットが炸裂する「Them There Eyes」!ハーブ・エリスのギター、レイ・ブラウンのベース・ランニングの切れ味も素晴らしく、本盤屈指のナンバーと言えましょう。ラストを飾るリチャード・ロジャース作の名品「Bewitched, Bothered and Bewildered」を聴き終えた瞬間に私のジャズに対する興味も俄然高まった訳で、全く思い出深い1枚です。ヴァーブ・レコード時代のアルバムをもう2枚。『ジス・イズ・アニタ』では、ファッツ・ウォーラー作の古典曲「Honeysuckle Rose」、これもヴァーノン・デュークの名曲「I Can't Get Started」、チェット・ベイカーの名唱が忘れ難い「Time After Time」、ヴィクター・ヤングの傑作「Beautiful Love」辺りがお薦めです。名バラード「A Nightingale Sang in Berkeley Square(バークレー・スクエアのナイチンゲール)」はアニタにしては今イチか?白人男性ジャズ歌手の傑物メル・トーメの感動的な歌唱を、何時か紹介させて頂きましょう。『シングズ・ザ・ウィナーズ』では、デューク・エリントンの傑作「Take the "A" Train(A列車で行こう)」、ディジー・ガレスピー作「A Night In Tunisia(チュニジアの夜)」、十八番のスキャットを交えた「Sing, Sing, Sing」、邦題「南京豆売り」でお馴染みのキューバン・ソング「The Peanut Vendor」辺りが聴き物。傑作バラード「My Funny Valentine」がアニタにしては単調で、全般的に玉石混淆の感は否めませんが、収録曲がヴァラエティに富んでおり楽しめます。アニタの録音はyoutubeでも多くの音源が聴けますので、色々検索してみて下さい。それでは今夜はここらでおやすみなさい。 アニタ・オデイ/アニタ・シングス・ザ・モスト紹介盤! ユニバーサルクラシック アニタ・オデイ/ジス・イズ・アニタ紹介盤パート2! アニタ・オデイ・シングズ・ザ・ウィナーズ+7紹介盤パート3!
2009.07.16
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今夜のBGMはジョニー・ハートマンです。U様のブログで恋愛映画の名作『マディソン郡の橋』が題材とされていたもので、思わず懐かしさに胸が躍り、久々に聴くことにしました。監督・主演を務めたクリント・イーストウッドは大変なジャズマニア。よって映画の挿入曲をジャズで固めた訳でしょうが、ハートマンのボーカル・トラックを全面的に採用したのは慧眼だったと思います。独特の深みあるバリトンで聴くスタンダード・バラードの数々あってこそ、『マディソン』は今でも語り継がれる名品となり得ました。私も封切り当時はジャズを主体とした音楽漬けの日々を送っていたもので、イーストウッドのセンスに心底共感を覚えたものです。ハートマンは還暦を迎えた1983年に急逝しました。それでも比較的多くの録音を残してくれた名歌手ですが、1956年のベツレヘム録音盤が最高です。特にヴァーノン・デューク作の名曲「What Is There To Say」で幕を開ける1stアルバム『ソングス・フロム・ザ・ハート』はジャズマニアでなくても座右の盤にしておいたい名作で、他にも「I Fall In Love Too Easily」「I'm Glad There Is You」「I'll Remember April」「I See Your Face Before Me」「Moonlight In Vermont」etc、脇を固めた名手ハワード・マギーのトランペットとの絡みが絶品!ジャンルを超越した最上のボーカル盤として推奨します。2nd『オール・オブ・ミー』は対照的に、フランク・シナトラの名唱で名高い表題曲や「Blue Skies」「Birth Of The Blues」「I Get A Kick Out Of You」etc、ビッグバンドをバックにしたスインギーな楽曲多数。ストリングスが美しい「Tenderly」「Stella By Starlight」「The End Of A Love Affair」辺りも聴き物で、こちらもハートマンの歌唱レベルの高さに唸らされること必至の良質なアルバムですね。1960年代になって、ハートマンはジョン・コルトレーンの諸作品でお馴染みのインパルス・レコードへ移籍しましたが、一押しはコルトレーンとの共演アルバムにおける「My One And Only Love」と断言します。コルトレーンのテナー・サックスとハートマンのボーカルの相性は格別で、ジャズの奥深さを再認識させてくれます。youtubeでの再生回数が15万回以上というのも至極ごもっとも。全く極上の音楽に国境はありませんね。それではここらでおやすみなさい。 《送料無料》ジョニー・ハートマン/ソングス・フロム・ザ・ハート+6(CD)紹介盤! 《送料無料》ジョニー・ハートマン/オール・オブ・ミー+4(CD)紹介盤パート2! ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン/ジョン・コルトレーン[CD]紹介盤パート3!
2009.07.15
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今日7月14日は「パリ祭」ですね。フランス革命の引き金となったバスティーユ襲撃から、実に220年もの歳月が流れたことになります。今頃シャンゼリゼ大通りは賑々しい大パレードの真っ最中だろうなあ。世界最大の自転車レース「ツール・ド・フランス」も開催中ですし、イデオロギーの右左を問わずフランス中が最も活気に満ち溢れる季節と言えましょうか。もっとも詩人兼歌手のジョルジュ・ブラッサンスは自作詩「悪い噂」で吐露した通り、パリ祭にも華やかなパレードにも無関心のまま、ベッドでふて寝を決め込んでいたみたいですが。ところで今日はブラッサンスと同時期に活躍したフランス・シャンソン界の巨人、レオ・フェレの命日でもあります。1993年が没年ですから、日本風に言えば今年が十七回忌に当たりますね。初来日を果たした1987年、偶々観ていたNHK教育テレビのフランス語講座の番組だったと記憶していますが、何とフェレがゲストで出演、ピアノ弾き語りを披露していました。白髪の老人が沈痛な面持ちと迫力ある声で、鍵盤を叩きつけるように呪詛めいた散文詩を吐き出していく姿が何とも印象的でしたねえ。1968年のパリ五月革命に触発されて作られた名曲「犬」だったと思うのですが、自信はありません。何時か再放送される機会があればいいのだけれど。それからほどなくしてフェレ来日を祝うかのように、大手レコード店の新星堂が立ち上げたオーマガトキ(逢魔が時)レーベルからタイムリーなCDが発売されました。フェレのみならずブラッサンス、ジャック・ブレルを加えたシャンソン界の硬骨漢三人衆の2枚組ベスト盤×3セットという、利益至上主義に毒された大手レコード会社では絶対に実現不可能な、画期的な企画でした。二十歳前後の若造に合計16,800円という金額はかなりの出費であったものの、果たしてそれだけの価値はありました。この三者の個性が余りに強すぎたため、一部を除いては他者の音楽が物足りなく聴こえてしまい、遂にフランスのポピュラー音楽全般については不勉強のまま現在に至ってしまったという、個人的にも忘れ難いセットです。とりわけフェレの資質は独特でしたねえ。社会のあらゆる権威と欺瞞を否定するアナーキスト(無政府主義者)でありながら、フランスの中世~近代詩、自作詩を叙情的に歌った音楽家でもありました。リュトブフ、ヴィヨン、ボードレール、ヴェルレーヌ、ランボー、果ては生粋の共産主義者アラゴンetc、多数の先達の名詩を取り上げている訳ですが、やっぱりアポリネール作「ミラボー橋」が代表作で傑作でしょう。多くの歌手によって歌い継がれてきた、掛け値なしの名曲ですね。季節外れではありますが、上田敏の名訳でも名高いヴェルレーヌ作「秋の歌」もジャズ・テイストに溢れる佳曲でした。嘗てはオーマガトキ盤とは殆んど収録曲が重複しない2枚組ベスト盤もエピック・ソニーから発売されていましたが、何れも入手困難の模様です。よって本ブログでは「ミラボー橋」の聴けるオムニバス盤と別編集の2枚組ベスト盤(「秋の歌」は未収録)を挙げておきます。また、フランス詩の歴史を一冊で俯瞰できる青土社発行「フランス詩大系」が、装丁を含めて大変素晴らしい仕事ですので、併せてお勧めしておきます。価格が安くないために、興味を持たれた方は先ず図書館等で一読してみて下さい。それではまた。 税込\2000以上のご購入で全国送料無料!!※代引き手数料を除く時の流れに■レオ・フェレ紹介盤! シャンソンBEST40(2枚組)「ミラボー橋」収録盤! フランス詩大系新装版窪田般彌・責任編集!
2009.07.14
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※昨夜は夏バテしたものか、帰宅後しばらくしてから気分が悪くなり、朝まで寝込んでしまいました。今日は早目に帰宅できたので未完成原稿に再度取りかかり、先ほど完成できました。遅まきながらアップ致します。※関東地方も梅雨明けしまして、職場も我が家も滅茶苦茶暑いです!脱水症状を起こさぬように水分をしっかり取りましょう。それでは夜まで仮眠しますzzz---------------------------------------------------------------------------今夜の題材は、ブログ開設以来初めてのビートルズです。語り尽くされた感のあるオリジナル・アルバムについては何時か密やかに私見を語るつもりですが、今回は英国放送協会(The British Broadcasting Corporation)に残された初期のライブ音源集をば。夥しい数の海賊盤でマニアには既に流布していた音源ばかりとは言え、今から15年前に公式盤として発売された時には全世界のファンが快哉を叫び、狂喜乱舞したものでした。聴きどころは何と言っても、本盤で初めて公式発表された全31曲の未発表ナンバー。中でも既発アルバム未収録のR&Rカバー曲における比類なきグルーヴ感には、中学時代に初めて「抱きしめたい」を聴いた時と同等の衝撃を受けたものです。レイ・チャールズ「I Got A Woman」、チャック・ベリー「Too Much Monkey Business」「Carol」「Johnny B Good」、コースターズ「Young Blood」、アーサー・アレキサンダー「A Shot Of Rhythm & Blues」「Soldier Of Love」etc、デビュー前のハンブルグ・ライブ盤やデッカ・オーディションテープでも聴けなかった秘蔵音源に脈打つエナジーの凄さと言ったらもう!今更ですが存在自体が奇跡的なユニットでしたねえ。ビートルズは死ぬまで私の傍に鎮座ましまし、感動を与え続けてくれるに相違ありません。ともあれ解禁された瞬間に名盤となってしまった本CDですが、絶対に聴き逃せないのがロック黎明期の最重要人物で、私の大好きなリトル・リチャードのカバー曲「Lucille」「Ooh! My Soul」です。何れもリードボーカルはポールで、特に後者における爆発力が強烈!ビートルズ時代からポールは「Long Tall Sally」「Kansas City/Hey! Hey! Hey! Hey! 」を、ソロ時代のジョンも名盤『Rock 'N' Roll』で「Rip It Up/Ready Teddy」「Slippin' and Slidin'」をカバーしている通り、リチャードはこの卓越したボーカリスト二人のアイドルでした。我が国では鈴木ヤスシが古くから「Jenny, Jenny」をカバーしており、今でも時たま鈴木さんは懐メロ番組等で元気に歌っておられますね。私も幼少時から母親の鼻歌で嫌というほど聴かされたなあ。♪ジェニ・ジェニ・ジェニ、イカした名前だぜ~(訳詞・漣健児)で知られる、和洋折衷ポップスの傑作でしたねえ。興味のある方はyoutubeで検索してみて下さい。今なら旧芸名「鈴木やすし」でヒットするはずです。本家リチャードに話を戻します。とにかくゴスペルで鍛えた喉から絞り出されるハイトーンが尋常じゃなくデカい!それでいてシャウトもファルセットも痺れるほどに格好良く、誇張なしにあらゆる音楽ジャンルの中でも最高レベルに属するであろう完璧なボーカリストでした。76歳になった今も現役、よって録音歴も大変長い訳ですが、1955~1957年のスペシャルティ・レーベル時代が問答無用の絶頂期。事実、エルヴィス・プレスリー、ボブ・ディラン、ジェイムズ・ブラウン、オーティス・レディングといった大御所達も惜しみない称賛を寄せています。私はヴィヴィド・サウンドから発売されていた国内盤の復刻レコード時代から親しんできましたけれども、何時もレコードの針が飛んでしまうんではないかと冷や冷やしながら聴いていましたねえ。一昔前であれば普通に買えた、スペシャルティ時代の全音源をまとめたCDも既に入手困難。怪しい編集盤がやたらと多い昨今、重要曲が網羅された紹介盤がリチャードの凄さを体感するに最適のCDでしょう。ポールの歌う「のっぽのサリー」にノックアウトされた方ならば、愛聴盤となること必至です。上記に挙げた楽曲以外でも活火山さながらの「Tutti Frutti」「Heeby Jeebies」「Good Golly Miss Molly」「The Girl Can't Help It」「Keep a Knockin'」「Whole Lotta Shakin' Going On」、名バラード「Shake a Hand」「Send Me Some Lovin'」と、呆れるくらいに素晴らしいナンバーばかり!いやいや、ジョン&ポール、JBやオーティスが惚れるのも当然だなあ。因みにビートルズがカバーして世界的に有名になった「Slow Down」「Dizzy Miss Lizzy」のオリジネイター、ラリー・ウィリアムズもスペシャルティに多くの音源を残しています。他にもギター・スリム、ロイド・プライス等のビッグ・スターや、ゴスペル界の大物歌手アレックス・ブラッドフォード、ブラザー・ジョー・メイを始め、スワン・シルヴァートーンズ、ファイブ・ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマ、そして天才サム・クックを擁したソウル・スターラーズetc、綺羅星の如く重要ミュージシャン&グループが在籍していました。何時か機会を見つけて、それらの音源についても書きたく思います。それではまた。 ザ・ビートルズ・ライヴ!!アット・ザ・BBC/ザ・ビートルズ[CD]紹介盤! 【Aポイント+メール便送料無料】リトル・リチャード Little Richard / Georgia Peach (輸入盤CD)黄金時代のベスト盤! ロックン・ロールR&Rの傑作ナンバー満載盤!
2009.07.13
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今日は朝から夜まで合計3度も妻を車であちらこちら送迎する必要があり、デーゲームの野球観戦も途中で泣く泣く放棄。幸い我がホークスは8-0で苦手のイーグルスに快勝してくれ溜飲を下げましたが、小久保裕紀キャプテンの久々の本塁打は生中継で観たかったなあ。火曜日からはいよいよ日本ハムと首位攻防戦、初戦に先発するであろう若きエース・ダルビッシュを打ち崩せるか?資金と時間に余裕があれば福岡ヤフードームまで駆けつけたい気分です。しかし延べ100km近い運転はくたびれました。流石に妻も気のせいか、普段より優しかったような。さて、夜も遅いので駆け足で。BGMはナベサダ翁の絶頂期ライブです。時は今から35年も昔の1974年のクリスマス・イヴ。ピアノ:シダー・ウォルトン、ベース:サム・ジョーンズ、ドラム:ビリー・ヒギンスと名うてのジャズメンを迎え、新宿のジャズ・クラブ「ピット・イン」で繰り広げた熱い記録です。時折やたらと聴き辛いキーキー音が顔を出すのはご愛敬ですが。元々ジャズ界の楽聖チャーリー・パーカーのフォロワーだけに、ナベサダさんはモダン・ジャズを演奏している時が一番格好良いと思うのは私だけ?スタンダード・バラード「ボディ・アンド・ソウル」での堂々とした歌いっぷり、ソニー・ロリンズの名作「オレオ」での絶妙なテーマ・アンサンブル、そして一番の聴き物「朝日の如くさわやかに」での、ジャッキー・マクリーンやフィル・ウッズにも負けんぞとばかりに吹きまくるその雄姿よ!サムもビリーもとっくに鬼籍に入った今、二度と実現しない顔合わせであることに一抹の寂しさを覚えますねえ。「朝日~」はジャズ・スタンダードの中でも、私のお気に入り曲ベスト5に間違いなく入ります。ソニー・クラーク、ウィントン・ケリーの紹介盤がとびきりの名演なので、ジャズ初心者の方には是非聴いて頂きたいところ。それにしても本曲、そしてこれまた名曲の「恋人よ我に帰れ」を作曲したシグムンド・ロンバーグは、ジャズ史に永遠に名を残すことでしょうね。それくらいこの2曲の完成度は傑出しています。そう言えば、ロンバーグの挫折と栄光を描いた伝記映画『我が心に君深く』も中々の作品でした。監督は名匠スタンリー・ドーネン。オスカー男優ホセ・フェラーと巨匠ウィリアム・ワイラー作品『嵐ヶ丘』での美しさが忘れ難いマール・オベロンが主演でしたが、ジーン・ケリー、ハワード・キール、シド・チャリシーといった大物もゲスト出演していたはず。私はNHK衛星放送で十数年前に観ましたが、その後は再放送された記憶がありません。昔からDVD化を祈ってきましたけれども、こういう地味な映画には本当に光が当たらず残念です。それではここらでおやすみなさい。 渡辺貞夫・アット・“ピット・イン"紹介盤! EMIミュージック・ジャパン ソニー・クラーク/ソニー・クラーク・トリオ+3紹介盤パート2! ケリー・ブルー+2紹介盤パート3!
2009.07.12
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今夜は体調が今一つで、妻が鑑賞中のレンタルDVD『マンマ・ミーア』にのめり込めないまま一人でネット逍遥を続けていました。古い奴だとお思いでしょうが、黄金時代のMGMや20世紀FOXのミュージカル映画に心酔している私には、如何にも食い足りない映画でした。もともとメリル・ストリープが苦手な女優というのもありましたが。。独身時代の妻は自称北陸のディスコ・クイーンだったとか。カーリーヘアーにスパンコールという今となってはアイタタな出で立ちで、ABBAのヒット曲をBGMに地元のディスコ荒らしを続けていたそうな。当時の写真を結婚後しばらく経ってから見せて貰いましたが、チンドン屋の呼び込みみたいな化粧に思わず絶句してしまいました。うーん、正しく人に歴史あり。多少の脚色はさておき、そんなABBA大好きの妻も結局途中で爆睡。ベッドで寝かしつけてから再びネットを続けていたら、L様のブログに目が止まりました。信州の市街地に蛍が出るとのお話で、何とも懐かしい気分に駆られましたねえ。私の育った横須賀も、昭和50年代は市街地を除けば山と川ばかりの田舎町。飛び交う蛍と夏の夜空が醸し出す幽玄の情景は至極当たり前だったものですが、残念ながら激減どころか絶滅したんじゃないかと思うほどに、蛍の光は見かけなくなりました。温暖化で冬の窓の雪すら滅多に見られなくなり、風情も何もあったもんじゃありません。今年のお盆休み(あるのか?)には妻の実家の福井に帰省する予定なので、蛍の姿を数十年振りに見られればいいなと願っています。有名な「ホタルの里公園」は妻の実家と正反対の嶺南に位置しているので無理そうですが、嶺北でも普通に見られるとのことで楽しみにしています。「恋を得て蛍は草に沈みけり」なんて、鈴木真砂女の句もありましたね。蛍を肴に穏やかな気持ちに包まれればいいのですが。ところで蛍と言えば、宮本輝の『螢川』を思い出します。高校進学を控えた思春期真っ只中の主人公の少年が抱く、幼馴染の少女に対する淡い恋心と無骨な父に迫りくる死の影に対する怯え。二つの対照的な想いを交差させながら、富山・いたち川の遥か上流で数十年に一度きり乱舞するという蛍の大群への少年の憧憬を重ねてゆく過程が、デビュー直後の新人とは思えぬ筆致で読み手を感動させてくれる名品でした。登場人物の富山弁というか方言も味わい深く、何とも叙情的な小説でしたねえ。同時期の作品では『泥の河』がその上をいく傑作でした。両作ともに一読を推奨しておきます。映画化もされて今では伝説の美少女・沢田玉恵のデビュー作=引退作として語られることの多い『螢川』ですが、あいにくDVDは既に廃盤みたいです。昔は夏になると良くテレビ放送されていたものですが、最近はどうなんでしょう。クライマックスの蛍の群舞シーンが印象的な佳作でしたので、再放送の際は是非!いたち川は平成の名水百選にも選定された一級河川だそうですが、群舞は無理でも今もそしてこれからも、蛍が現れればいいですね。それではまた。 螢川・泥の河紹介本! 蛍川紹介盤! 小栗康平作品集 DVD-BOX(DVD) ◆20%OFF!『泥の河』収録!
2009.07.11
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今夜も我がホークスは松中信彦選手のサヨナラ安打で三連勝!延長11回の熱戦で中継ぎ三人衆SBMも使い果たしてしまい明日のやりくりが心配ですが、予告先発の神内ギリシャ靖投手に頑張って貰いましょう。しかし日本ハムの多田野数人投手は後一人で無安打無得点試合を逃したそうで、敵ながら残念でしたねえ。色々気苦労が多いことでしょうが、心ないヤジに負けずに我が道を歩んで欲しいなあ。話は変わって吉田拓郎御大が心配です。又しても体調不良を訴え突如「最後の全国ツアー」を中断、2週間の療養を余儀なくされたとのことで、全国のファンは全く気が気じゃないでしょうね。忌野清志郎さんのこともありますし私も不安が胸をよぎるばかりですが、ツアーの再開はさておき何とか快復して欲しい!そう心から願っています。後追い世代ではありますが、私も拓郎さんの全盛期である1970年代のレコードに衝撃を受けた一人です。特にエレック時代の1stアルバム『青春の詩』、個人的に最高傑作と信ずる『たくろうオンステージ第2集』、CBSソニー時代の名盤『元気です。』が大好きで、何れも数百回は聴き返しました。自ら興したフォーライフ・レコード移籍以後の音源は重要曲を除いて余りチェックして来なかったので、当然マニアとは言えません。それでもエレック時代の音源に限れば「青春の詩」「イメージの詩」「今日までそして明日から」「おろかなる一人言」「私は狂っている」「どうしてこんなに悲しいんだろう」etc、それらの内省的なメッセージは先達のフォーク界のカリスマ・岡林信康の直情的なアジテーション(煽動)と異なりながらも、十代後半だった私の胸に大変新鮮に響いたものです。かと思えば、怒れる若者の激しいリビドー(性的衝動)を噴出させたかの如き代表曲「人間なんて」に圧倒され、少年時代のほろ苦い記憶を歌った「兄ちゃんが赤くなった」、恋人との関係の終焉を淡々と語る「花嫁になる君に」、ハードボイルドタッチの記念すべきデビュー曲「マーク2(本来はギリシア数字)」、ライブで聴衆の爆笑を誘う「もう寝ます」、究極のラブソング「結婚しようよ」etc、数々の名曲に感情を掻き乱されては拓郎さんの天賦の才に惚れ込み、嫉み、癒されたものでした。零細企業に近かったエレックから大メジャーのCBSソニー移籍後は、作詞家・岡本おさみと連携しつつ歌手&作家の二足の草鞋を履いてより一層精力的に活躍していく訳ですが、今回力説しておきたいのはエレック時代の集大成的音源で未だにCD復刻されていない『オンステージ第2集』の素晴らしさです。25分以上の長尺バージョンが感動的な「人間なんて」を除き、コアなファン以外には忘れ去られたであろう楽曲群で構成されたライブ盤ですが、極めて私小説的な「準ちゃんが吉田拓郎に与えた偉大なる影響」を始めとして、拓郎さんの喜怒哀楽がストレートに伝わってくる逸品ばかり。音源の権利関係と放送禁止用語を交えた危険な内容からしてCD化は殆ど絶望的ですが、ファンの方は何としても機会を見つけて聴いて下さい。それではまた。 よしだたくろう 青春の詩/吉田拓郎[CD][紙ジャケット]エレック時代の1stアルバム! 吉田拓郎/よしだたくろう・オン・ステージ!!ともだち2ndアルバム! よしだたくろう 人間なんて/吉田拓郎[CD][紙ジャケット]3rdアルバム!
2009.07.10
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今夜のホークスは圧勝でした!バファローズ相手に15得点の荒稼ぎ。日本ハムは対照的に5連敗、ゲーム差も2.5差まで広がりました。左腕エースの杉内投手が背筋痛を訴えたとかで気がかりですが、その分若手の台頭に期待しましょう。いやー、ご贔屓チームが快勝してくれると本当に気分がいいですねえ。負けた時は途端に無口になりますけれども。さて、夜も大分更けて来ましたので駆け足で。昨夜に引き続きメンデルスゾーンのBOXセットを聴いていました。一発目はマレイ・ペライア+ネヴィル・マリナーのピアノ協奏曲。第1番第1楽章から超絶技巧者ペライアがヒートアップ!速度表記の通り、燃え盛る炎さながらのピアノです。先達ベートーヴェンに多大な影響を受けていながらも、これぞドイツ・ロマン派と快哉を叫びたくなる華やかな楽曲ですね。その6年後に作曲された第2番も同系統の激しい曲調ですが、第2楽章アダージョにおける弦の響きと静謐なピアノが素晴らしい!何れも多くの愛好家に聴いて欲しい佳曲と思います。続いてエーリヒ・ラインスドルフ+ボストン交響楽団『夏の夜の夢』を。CDは全曲盤ですが、やはり序曲と結婚行進曲に絞って聴いてしまいますねえ。特に後者の完成度が高いのですが、ラインスドルフ盤は楽天市場で入手不可につき、トスカニーニ盤を挙げておきます。1947年の録音だけに厳しい音質ではありますが、勇壮な指揮振りを堪能して下さい。しかし何という美麗な旋律!全くメンデルスゾーンは大変な作曲家でした。ところで本曲はシェイクスピアの同名戯曲に依拠して書かれていますが、原作そのものは6/24付のブログでも触れた『テンペスト=あらし』同様に、私にとっては余り面白みのない作品です。沙翁の喜劇は生の舞台でこそ、初めて真価を発揮するのでしょう。蜷川幸雄演出の舞台がNHKで放映されれば良いのですがねえ、DVDでは未だ発売されていないみたいですし。これを機会にもう一度読み返してみましょうか。『夏の夜の夢』繋がりで野口五郎の名曲についても書こうかと思いましたが、睡眠不足を憂慮して後日に順延させて頂きます。それではここらでおやすみなさい。 SMJ ペライア/メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番&第2番紹介盤! [枚数限定][限定盤]メンデルスゾーン:真夏の夜の夢、ケルビーニ:交響曲ニ長調/トスカニーニ(ア...紹介盤パート2! シェイクスピア全集(4)松岡和子訳『夏の夜の夢』収録!
2009.07.09
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今夜は我がホークスが辛くもバファローズに勝利!昨日の借りを返してくれて安堵しました。先行逃げ切りの横綱相撲と思いきや相変わらずクローザーの馬原投手が不安定で、あわやサヨナラ負けの失態を演じる寸前でしたねえ。帰りの通勤電車で携帯電話の試合速報を何度も更新しては心臓が止まりそうになりましたが、終わり良ければ全て良し。明日はすんなりカード勝ち越しを決めて欲しいものです。今夜のBGMはメンデルスゾーンにしました。今春発売された生誕200年記念の30枚組CD-BOXを入手したまま、聴く機会を逃していたもので。しかしクラシックの輸入CDは年々安くなっていきますねえ。何しろ30枚の箱物が3,600円ですから!これで儲けが得られるのかしらと余計な心配をしちゃいます。楽天市場では買えないみたいですので、興味のある方はHMVかタワーレコードのサイトをご覧になって下さい。最初はメン・コン(メンデルスゾーンのヴァイオリン・コンチェルト)。主にRCA+SONYレーベル限定で、しかも概ね古い音源で構成された箱だけに、スターン+オーマンディというのは妥当な選択と言えましょう。1958年録音ですが音質は大変良好。第1楽章のおなじみの主旋律がスターンならではの美音で奏でられ、疲れた身体に染み入ります。数あるヴァイオリン協奏曲の中でもメンデルスゾーンのホ短調こそ、最高傑作ではないかと思いますが如何でしょうか。続いて交響曲第3番・イ短調『スコットランド』をクルト・マズア+ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団で。大好きなオットー・クレンペラーの決定的名演と比較すると物足りなさを覚えますが、破綻のない無難な演奏でまずまずでしょうか。伝統あるオーケストラだけに、流石に煌びやかな弦の響きです。3枚目は宗教曲『詩篇第42番/鹿が谷の水を慕いあえぐように』。牧歌的な出だしから次第に荘重な雰囲気に曲調が変わり、ミュンヘン・オラトリオ合唱団の敬虔な祈り=歌声が重なる瞬間が圧巻です。アリアにおける無名のソプラノが、やや個性と力量不足に感じますが。。合唱曲を聴く場合は言葉が判らなければ魅力も半減しますので、岩波文庫の『詩篇』を読みながら聴いています。旧約聖書研究の泰斗であった関根正雄博士の訳文から、第42番の印象的な箇所を引用してみましょう。まことにあなたはわが砦なる神、何故わたしを棄てられたのですか。何故敵のしいたげによってわたしは悲しみつつ歩くのか。どうかあなたの光と真実(まこと)を送り、わたしを導いて下さい。わたしをあなたの聖なる山とあなたの住居に行かせて下さい。 -「旧約聖書 詩篇 / 四二 待ち望み」- 関根正雄・訳(岩波文庫)唯一神ヤハウェに対する巡礼者の嘆き、そして切実な祈りが胸を打つ一篇で、6/4付のブログでも触れた遠藤周作『沈黙』の主人公ロドリゴ司祭の姿を想起せずにはいられませんでした。これを機会に旧約聖書を今一度読み返してみたく思います。それではここらでおやすみなさい。 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲紹介盤! (CD)クルト・マズア(cond)/CREST 1000 408::メンデルスゾーン:交響曲第3番≪スコットラ...紹介盤パート2! 旧約聖書詩篇注釈&解説付の決定版(画像無)!
2009.07.08
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今日も灼熱地獄のような暑さでした。ネクタイ+スーツ+長袖シャツというフル装備が辛いのなんの!我慢大会の出場者じゃあるまいし、完全に時代に逆行している会社で苦闘の日々を送っています。それでも我が社の代表は今日も変わらず、ダブルのスーツ+ポケットチーフ+高級カフスという出で立ちでしたねえ。快川紹喜(かいせん・じょうき)の辞世「安禅必ずしも山水を用いず、心頭滅却すれば火も亦た涼し」を率先垂範している営業マンの鑑です。大したもんだ。さて、今日は七夕ですね。平塚の七夕まつりも無事に終わったんでしょうか。ニュースでは繁華街の暴力団事務所で発砲騒ぎがあったの何だのと騒ぎ立てていましたが、私は今日が誕生日の音楽家のCDを聴きながら過ごすことにしました。調べてみたら、著名人が多いんですね。私の好きな音楽家だけでも、リンゴ・スター、ジョー・ザヴィヌル、ハンク・モブレー、クニ河内、研ナオコ、近江俊郎、王様etc、中々ユニークな面子です。J-POPのビッグネーム、MISIAまで名を連ねていました。しかしクラシック好きとしては忘れちゃいけない、グスタフ・マーラーも今日が誕生日。交響曲全集も色々集めてはみましたが時間的に聴き通せないので、手近に置いてあるハイティンク+ベルリン・フィルの第5番を今夜のBGMに。勿論お目当ては第4楽章アダージェットです。ハイティンクのマーラーと言えば、名門アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者時代に録音した交響曲全集が有名ですが、価格が高く未入手のまま。よって所持しているのは本盤のみですが、第1楽章の葬送行進曲からして素晴らしい内容です。金管と弦のバランスが絶妙で、頗る楷書的なマーラーと言えましょうか。さて、書き進む内にアダージェット冒頭のハープがポロンポロンと鳴り出しました。ルキノ・ヴィスコンティ監督の傑作『ベニスに死す』のラストシーンが、条件反射的に甦ります。旅先ベニスで出会ったギリシア彫刻さながらの美少年タッジオに、老いらくの恋を悟り煩悶する音楽家アッシェンバッハ。想いは実るはずもなく、遂には運悪く流行病のコレラに罹患し寂しく客死してしまうという救いようのない話ですが、絶望的な無常観を芸術美に昇華させたヴィスコンティの手腕に脱帽したものです。タッジオを演じたビョルン・アンドレセンは、映画史上最高の美少年だったとつくづく思います。アッシェンバッハに扮したダーク・ボガードの演技も絶品で、ビスコンティの代表作であるばかりでなく映画史に永遠に名を残す名作として推奨したく思います。トーマス・マンの原作も数種類の文庫が発売中ですが、実吉捷郎氏の格調ある訳文を堪能できる岩波文庫版がお薦めですので併せて一読を!それではまた。 ベルナルト・ハイティンク(cond)/SUPER BEST 100 22: マーラー: 交響曲第5番(CD)紹介盤! ベニスに死す名匠ヴィスコンティの代表作! ヴェニスに死す〔2000年〕改文豪トーマス・マンの傑作中編!
2009.07.07
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昨夜のウィンブルドン決勝戦は、結局最後までテレビに齧りつきでした。ご贔屓のフェデラーが何とか勝利してくれて安堵しましたが、ロディックの試合に賭ける気迫が尋常じゃありませんでしたねえ。それでも21世紀の芝の王者の壁は、かくも厚く揺るぎないものでした。VIP席から観戦していた嘗てのウィンブルドンの申し子ピート・サンプラスも、今更ながらフェデラーの力量に感嘆したことでしょう。好敵手ナダルがコンディションを整えるまでは、フェデラー時代は当分続きそうですね。私はテニスラケットを握ったことすらない観戦専門の人間ですが、小学1年生頃でしたか、漫画好きの年上の従姉が読んでいた山本鈴美香の傑作『エースをねらえ!』を盗み読みして、テニスの面白さを知りました。キング夫人、コート夫人、アイス・ドールの異名で知られたクリス・エバート等の実在の名選手が登場していたことにも興味を掻き立てられたものです。その後は少年ジャンプで連載されて人気を博した、テニス漫画の名作『テニスボーイ』(1979~1982年)に夢中になりました。凡百の熱血スポーツ根性物語とは明らかに一線を画す、ゴージャスで洗練された作風が何とも斬新でしたねえ。テニスに関する蘊蓄もコラム的に適宜挿入されていて、ジミー・コナーズやジョン・マッケンロー、ビョルン・ボルグの存在を初めて教えてくれた作品だったと記憶しています。そう言えば、ビートルズの名曲「イエスタディ」を初めて知ったのも本作でした。主人公の飛鷹翔とペアを組んで男女混合ダブルス戦を戦っていく美少女・岡崎先輩が、翔君と恋人気分で陽だまりの舗道を散歩しながら物憂げに口ずさむシーンが懐かしいなあ。もっとも翔君は私も未だ聴いたことがない、ずうとるびの「ウッカリBOYチャッカリGAL」しか知らないというオチがつくのですが。幸いにも復刻版が入手可能なので、機会があれば読み返してみたいものです。ところで豆知識を一つ披露しますが、山本先生はロック・グループのシカゴが大好きだったみたいですね。特にギター担当のテリー・キャスにご執心で、作品中で告知ポスター的にシカゴ&テリーへの求愛表現が何度となく書かれていたものでした。私もシカゴ、特にキャスの破壊的なギターが大好きでしたが、世代的には完全な後追い。晩年はアルコール&ドラッグに蝕まれ美貌も衰え、終いには銃の暴発によって非業の死を遂げてしまったキャス。生で接する機会は永遠に失われてしまいました。今でこそ「素直になれなくて」に代表されるAOR的イメージの強いシカゴですが、その真髄は間違いなくキャス在籍時の音源によって体感できます。代表作の4枚組ライブ盤『アット・カーネギー・ホール』を久々に聴きたくなりましたが、夜も遅いのでここらでおやすみなさい。 エースをねらえ!(全10巻セット)テニス漫画の最高傑作! テニスボーイ(1)テニス漫画の隠れ傑作! 【輸入盤】CHICAGO / AT CARNEGIE HALL (EXPANDED & REMASTERED)初期シカゴの最高傑作!
2009.07.06
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福岡ソフトバンクホークスが今季初めての単独首位!昨日今日と函館での対日本ハム二連戦に連勝してくれて、鷹党にとっては最高の週末となりました。とにかく打線が好調なので、オールスター戦まで貯金をどんどん増やして貰いたいですねえ。先発投手の頭数が足りないことだけが悩みの種ですが贅沢は言うまい。このまま独走状態を続けて欲しいところです。今日は午後から夜まで妻が外出してくれたお陰で、野球と音楽三昧の日曜日でした。家事も全て終わって平穏無事にこのまま終わると思いきや、又しても詰らぬことで妻と口論に!偶々何処からか入り込んだものか2cmくらいのカマキリの赤ん坊を一匹リビングで見つけ、指でつまんで外に投げ捨てたら「本が沢山あるからカマキリが入ってくるんだ!」と滅茶苦茶な論調で、妻がヒステリックに騒ぐ騒ぐ。。何でそうなるの?と萩本欽一さんのようにコミカルな突っ込みを入れる余裕もなく、流石にカチンときてやり合いましたが1分ほどで私から譲歩してバトル終了。折角いい気分で休日を終えられると思っていたのに何だかなあ。いつか急激な血圧上昇で卒倒するんではないかと、戦々恐々し通しです。そんな訳で今夜の音楽療法はバリー・マニロウにしてみました。私のCDライブラリーには紹介しているベスト盤とライブ盤の2作しかありませんが何れも鑑賞頻度の高い盤で、今回は前者を選択。全米ナンバー1に輝いた「哀しみのマンディ」「歌の贈りもの」「想い出の中に」、ドラマティックな展開が素晴らしい「恋はマジック」「愛を歌に込めて」「ニュー・イングランドの週末」「忘れえぬ面影」etc、何れもバリーならではの素晴らしいバラードです。さらにエア・サプライの傑作「渚の誓い」やボニー・タイラーの大ヒット「愛の翳り」「ヒーロー」を作曲したジム・スタインマンの「涙のラスト・レター」、郷ひろみの「2億4千万の瞳」の元ネタに違いない「君は恋フレンド」、ビー・ジーズのギブ三兄弟に提供されたディオンヌ・ワーウィックとの二重唱「ラン・トゥ・ミー」、そしてキャメロン・ディアスを起用したソフトバンクモバイルのCMで再び脚光を浴びた究極のポップソング「コパカバーナ」!先月66歳の誕生日を迎えたばかりですし、まだまだ現役のエンターティナーとして世界中に素晴らしい歌を贈り続けてくれることでしょう。うーん、私の血圧もどうにか順調になって来ました。明日も早いので就寝しようと思いましたが、ウィンブルドン2009・男子決勝戦が緊張感溢れる試合で、結果を刮目しようとテレビに齧りついています。既に午前2時を過ぎましたが、依然として決着つかず。私のご贔屓ロジャー・フェデラーは果たして勝利できるでしょうか?その瞬間を見届けるために、ここらで筆を置きましょう。 グレイテスト・ヒッツ紹介盤! バリー・マニロウ・ライヴ~レガシー・エディション究極のエンタテインメント! アルティメット・バリー・マニロウ DVDコダック・シアターでのライブ映像集!
2009.07.05
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今日も暑い一日でしたねえ。妻が仕事の関係で遅い帰宅と決まっていたので、夕食は勤務先近くで済ますことにしていました。仕事を終えてから外食産業の勝ち組「餃子の王将」へ行ったものの、午後8時の時点で相変わらずの行列。それどころか看板の餃子が品切れに近いということで、泣く泣く諦めました。店長らしき男性から平身低頭の体で「次回用にどうぞ」と餃子その他のサービスチケットを頂いたので、お楽しみは次回に取っておくことにしてガラ空きの「日高屋」でチャーシューつけめん&餃子をオーダー。値段を考えればチェーン店としてはまずまずの味ですし、こちらも業績を着実に伸ばしている企業にもかかわらず空席が目立っていた訳ですから、それだけこの界隈では餃子の王将の人気が突出しているということでしょう。しかし日本人は本当に行列に耐性のある人種ですね。帰宅してからは妻が早めに就寝したので、これ幸いと洗濯物干しと台所周辺の片付けを終えてから、映画DVD『赤い風船』を観ることにしました。半世紀以上前の1956年に、アカデミー賞脚本賞とカンヌ国際映画祭パルムドール(短編)を受賞。かのジャン・コクトーからも絶賛されたアルベール・ラモリス監督の幻の傑作ファンタジーとして昔から存在だけは知っていましたが、あいにく観る機会を逃したままでした。幸い待望のDVDがデジタル・リマスターを施されて国内発売されたので、即座に買い求めてはいたものの今日までずっと寝かしっ放し!邪魔の入らぬ土曜の夜というシチュエーションも手伝って、やっとこさ鑑賞準備が整ったという訳です。ラストシーンには触れずに、あらすじを記してみます。通学途中に街灯に引っ掛かっていた真っ赤な風船を見つけ、その美しさに魅せられてしまったパスカル少年が主人公。よじ登って風船を手に入れたものの、あいにくとその日は雨降り。知恵を働かせて通行人らの傘を借用しつつ、雨から風船を庇います。学校が終わってから家に風船を持ち帰るのですが、理解のないママにあっさりアパートの窓から空に放たれてしまいました。ところが不思議なことに、風船は踵を返して窓の外からパスカルの手元に戻って来ようとします。結局ママに内緒で部屋に風船を招き入れました。翌朝学校に向かうパスカルを、急ぎ足に追う風船。何度注意されても授業中の教室まで入り込んだり、放課後になってもパスカルがすれ違った少女の掴んだ青い風船を追いかけたりと悪戯坊主ぶりを発揮しますが、その不思議さから忽ちクラスメイト達の評判の的となり、悲しいことに彼らの攻撃対象となってしまいました。必死に逃げ惑うパスカルでしたが、悪童達は四方八方から執拗に追いかけてきます。多勢に無勢、遂に捕えられてしまったパスカルと赤い風船の運命は果たして?今、私は本作の余韻に浸りながら、流した涙と鼻水の多さに苦笑しつつ本文を書いています。大袈裟でも何でもなく、大の四十路男が真夜中に嗚咽を漏らさずにはいられない位、猛烈に魂を揺さぶられました。人は大いなる奇跡に出会った時に、喜怒哀楽を超越した感情から沸き起こる特別な涙を流すのでしょう。つい先ほどの実体験を述懐しつつ、心からそう思います。どうか騙されたと思って一度、この僅か35分の短編映画に時間を割いてみて下さい。それこそ生涯に渡って忘れられない映画となるであろうことを保証します。台詞を最小限に止めたサイレント映画の手法で作られていますので、幼稚園児や小学生でも十分楽しめるでしょう。お子様がおられる方は親子鑑賞もお勧めですね。私も生涯の映画ベスト10を再検討しないといけないなあ。別収録の『白い馬』も素晴らしい作品でした。こちらも野生の白馬と貧しい少年の絆をモチーフにした僅か40分の短編ですが、流石は1953年のカンヌ国際映画祭グランプリ受賞作。とりわけ哀しくも幻想的なラストシーンに、感銘を受けましたねえ。2本併せてもたった1時間15分。ついつい無駄に過ごしてしまいがちな時間を、本作鑑賞のために費やしてみては如何でしょうか。大手のDVDレンタル店に置いてあればいいのですが。しかしながら子供というのは、あっさり残酷な存在になるものですね。パスカルのような純真無垢な少年とは反対に、特に集団化して弱者を攻撃する時が凄い。パスカルが窮地に追い込まれるシーンを観ながら、思わず藤子不二雄Aの傑作漫画『少年時代』を思い出しました。篠田正浩監督の映画としても有名な作品ですが、先ずは藤子先生の原作が必読でしょう。残酷な子供と言えば、ジャン・コクトーの『恐るべき子供たち(アンファン・テリブル)』も凄まじい小説でした。愛し合うが故に精神と肉体を極限まで傷つけ合い、その果てに陰惨な死を迎える姉弟エリザベートとポールの物語。80年も昔に書かれたとは思えない現代的な感覚が今もなお斬新な、天才コクトーの傑作です。こちらも機会があれば是非一読を!午前3時から暫くの間、楽天ブログはメンテナンス中です。アップは日曜の昼になりますね。それではおやすみなさい。 赤い風船/白い馬【デジタルニューマスター】2枚組スペシャル・エディション(DVD) ◆20%OFF!奇跡の撮影手法は今も極秘! 少年時代(1)藤子A作品、屈指の傑作(全5巻。画像無し)! 恐るべき子供たちジャン・コクトーの傑作中編小説!
2009.07.04
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本日は朝からバタバタしていたせいで、昨日とは打って変わり昼も夜もセブンイレブンの100円おにぎりで終わってしまいました。栄養バランスを欠く食事のせいか胸やけが止まらない中、新キャベジンコーワを頼りにパソコンに向かっています。さっきまでL様の最新ブログ表題にヒントを受けて、youtubeで菅原洋一「知りたくないの」を聴いていました。言うまでもなく菅原さんをスターダムに押し上げたヒット曲ですが、なかにし礼さんの訳詩が実に秀逸ですねえ。本曲を足掛かりに一瀉千里の勢いで故・阿久悠氏に並び立つ大作詞家になられた訳ですから、日本歌謡史における重要曲とも言えましょう。しかし若い頃の菅原さんの顔面は、ニックネームのハンバーグというよりもアンパンマンの様に見えますねえ。菅原さんと言えばレコード大賞受賞曲「今日でお別れ」を外す訳にはいかず併せてyoutubeで聴きましたが、歌声と共に改めてなかにしさんの歌詞に心奪われてしまい、今夜はタイトル通りなかにしソングを聴きまくることとした次第です。シャンソンの訳詩のみならず、「肉体の悪魔」「ドルジェル伯の舞踏会」の二大長編で世界文学史に名を残す早熟の天才レイモン・ラディゲの詩集やアルフォンス・ドーデ、ピエール・ルイス等まで翻訳されておられる通り、なかにしさんはフランス文学に造詣の深い方ですね。阿久さんの歌詞がハードボイルドならば、なかにしさんはデカダンス。ピーター「夜と朝のあいだに」の世界観は、なかにしさん以外には絶対書けない退廃美の極みでしょう。またグループサウンズの傑作も多数手がけておられます。私の好きな曲ですとゴールデンカップスの記念すべきデビュー曲「いとしのジザベル」を皮切りに、テンプターズ「エメラルドの伝説」「今日を生きよう」「涙のあとに微笑みを」、タイガース「花の首飾り」、ジャガーズ「キサナドーの伝説」、番外でドリフターズ「ドリフのズンドコ節」「ドリフのツーレロ節」まで!余談ですがカップスの「ジザベル」は、エディット・ピアフ「ジェザベル」へのオマージュに思える位に類似点を多々見出せます。さらにザ・ピーナッツ「恋のフーガ」、いしだあゆみ「あなたならどうする」、奥村チヨのLOVE三部作「恋の奴隷」「恋泥棒」「恋狂い」、弘田三枝子「人形の家」「ロダンの肖像」、鶴岡雅義と東京ロマンチカ「君は心の妻だから」、森進一「波止場女のブルース」「港町ブルース(補作詞)」、由紀さおり「手紙」、アリス「青春時代」、細川たかし「心のこり」、黒沢年男「時には娼婦のように」、先日急逝された三木たかしさん作曲のキャンディーズ「哀愁のシンフォニー」、ハイ・ファイ・セット「フィーリング」etc、全く私のカラオケのレパートリーを列挙するだけでも骨が折れます。以上が1970年代までの楽曲で、80年代に入ってからも岩崎良美「赤と黒」から始まる一連のシングル曲、西城秀樹の傑作バラード「サンタマリアの祈り」その他、旺盛な創作力に拍車がかかっていく訳ですが、それはまた別の機会に。既に大分時間が経過しましたので、実写版アンパンマンの主役候補筆頭・石破茂農林水産大臣も大好きな「哀愁のシンフォニー」を聴きながら就寝しましょう。私の永遠のアイドル、キャンディーズについても何時かじっくり書かせて頂きます。それではおやすみなさい。 【送料無料選択可!】昭和・忘れな歌~なかにし礼アンソロジー~ / オムニバス大作詞家の業績に脱帽! CHIYO!コケティッシュ爆弾みうらじゅん氏プロデュースのベスト盤! GOLDEN☆BEST キャンディーズ「哀愁のシンフォニー」収録!
2009.07.03
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今日は珍しく、仕事で横浜の山下町へ。業務は午前中で問題無く完了し、折角来たからには美味しいランチでも食べたいなと身体が要求したもので、近くの中華街まで足を延ばして来ました。前々職の事務所が山下町に在った関係で、当時のランチタイムは大半が中華街でした。遊び人の上司と共にかれこれ70店舗は制覇したと記憶していますが、結論としては大手の老舗が一番無難な料理を提供してくれましたねえ。路地裏の怪しげなお店も何度か体験しましたが、何れも満足するまでには至りませんでした。そんな訳で最初は聘珍樓を目指したものの、時間帯からして行列は必至。よって市場通りの四五六菜館・本館に行きました。一人から受付可能のランチコースが食べられる店を探した結果です。こちらのオーナーシェフ孫関義さんは、嘗てテレビ番組「料理の鉄人」に出演されましたね。「まながつお」対決で、結果は惜敗でした。予算ギリギリの2,500円コースにしました。一人で写真を撮るのは気恥ずかしかったのですが、幸いにも一番奥のテーブルに案内されたので携帯カメラでパチリ!1皿目は「自家製チャーシューとネギの前菜」。甘味噌仕立てでまずまず。前菜を食べ終えたところで、デザートを除く6皿が一挙に供されました。しかし何というボリュームだろう!何とか食べ終えましたが今夜の夕食は中止だなあ。こちらは2皿目「芝エビのマヨネーズ和え」。肉厚でプリプリの海老!付け合わせのパイナップルが絶妙にマッチ。3皿目「イカのピリ辛炒め」。オイスターソースとイカの相性は最高ですね。4皿目「豚肉と季節野菜の玉子炒め」。少々醤油の味が強いか。5皿目「フカヒレスープ」。私は余り固執しない食材のフカヒレは微量でしたが、結局これが一番美味だったかな?6皿目「四五六特製焼売」。肉がぎっしり入ったシューマイでしたが、私は崎陽軒のシウマイの方が好きですねえ。7皿目「チャーハン」。残念なことに、この皿はひどかった!米の質は悪く、パラパラと言うよりもパサパサ。味付けもサッパリで、無理やり胃袋に押し込みました。素人の私でも、もっと上手に作れます。炒飯だけは単品で頼むべきでしょうね、流石にサービスランチのようには手を抜かずに作るでしょうから。うーん、惜しいなあ。8皿目「本日のデザート」。風味豊かな杏仁豆腐でした。最後はサービスのホットコーヒーで締めました(アイス不可)。以上、税込2,500円。炒飯を除けばお値打ちのコースと言えましょうか。平日限定ランチみたいですのでご注意下さい。なお、写真にもあるように店先の看板では「Cセット・ランチ」と銘打ってありましたが、ホームページでは炒飯を除く7皿で「平日限定のお得なミニコース¥2,500」(+300円で炒飯付き)となっています。たまたま今日が炒飯サービスデーだったのかどうかは判りませんけれども、間違っても300円を追加されませんように。単品の炒飯、麺類、ご飯もの等を追加してコースを組み立てられた方がベターでしょう。会計を済ませて店を後にすると、向こう正面の天津甘栗屋の兄ちゃん姉ちゃん達が、強引に甘栗を試食させようと立ちはだかって来ました。「甘栗安いヨー、買って行ってヨー!」と執拗に連呼されたものの、余りにも不躾な振る舞いにカチンときて、毅然としてお断り。初めての方はこの連中にもご注意を!午後からは顧客回りでしたが蒸し暑くてやりきれませんでした。中華料理でスタミナをつけたお陰で、行き倒れせずに済みましたが。今度は妻と出かけて来ましょう。それではまた。
2009.07.02
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今日のBGMはシャンソンにしました。昨日のタンゴに続いてお初の題材ですが、このジャンルであれば何と言っても歌姫エディット・ピアフについて語らない訳にはいきません。その生涯を描いた映画『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』が一昨年我が国でも公開されたお陰で、若い世代にもピアフの名前が浸透したのではないでしょうか。私はレンタルDVDで観ましたが、ピアフに扮したマリオン・コティヤールの演技が凄絶でした。メイクも体型も歌姫そっくりで鬼気迫る女優魂を感じたものです。その熱意は昨年のアカデミー賞・主演女優賞に結実。実にシモーヌ・シニョレ以来史上2人目、49年振りのフランス人女優の受賞と相成りました。今年で未だ34歳、今後も順調に演技の幅を広げていくことでしょう。私がピアフの名を知ったのは小学校の頃でしたか、NHKの音楽番組『名曲アルバム』で聴いた「愛の讃歌」が最初でした。今となっては聴衆への迎合過多と言うかピアフ向きの楽曲とは必ずしも思えないのですが、十代後半になって入手したベスト盤レコードに感銘を受けてからは私の愛する世界の歌姫の一人になりましたねえ。本当は2万円近い価格の9枚組CD大全集が欲しいのですが入手機会を逃したままなので、代表曲が網羅された紹介盤(私の所有する2枚組デラックス盤は入手困難?)を時折堪能しては悦に入っています。1枚物CDの収録曲に絞って紹介すると、圧倒的な包容力が素晴らしい「バラ色の人生」、ブラウンズの英語詩カバーによって全米ナンバー1に輝いた「谷間に三つの鐘が鳴る」、パリの下町の情景が眼前に浮かぶ「街の舞踏会」、殺虫剤カダンエースのCMソング元ネタ「パダン・パダン」、作家ボリス・ヴィアンに絶賛された「道化師万才」、ストリート感覚に秀でた「アコーデオン弾き」、コティヤール主演映画でも効果的に使われた「水に流して」、晩年の絶唱「ミロール」、そして個人的ベスト1「群衆」etc、大歌手兼俳優モーリス・シュヴァリエが見抜いた通り、小手先ではなく全身でシャンソンを歌うピアフの実力に聴き手は思わず脱帽し、喝采するに相違ありません。ところで「群衆」を聴くたびに、私は名匠マルセル・カルネの大作『天井桟敷の人々』のクライマックスシーンを思い出します。愛し合いながら時代の荒波に翻弄されつつ遂には決別してしまう、場末の女優から伯爵夫人に上り詰めたガランス役のアルレッティ&パントマイム芸人バティストに扮した名優ジャン=ルイ・バローのカップルが絶品でした。バティストの妻子を慮り謝肉祭で溢れ返る群衆の中を毅然として去りゆくガランス、そして愛人を追いかけながらも忽ち群衆に呑み込まれ、やがて掻き消されるバティストの姿。。映画史上に残る名場面でしたねえ。嘗ては識者の選ぶオールタイム・ベスト1映画に何度となく推挙された名作ですので、一見をお勧めします。それでは、ここらでおやすみなさい。 ピアフの詩紹介盤(1枚物)! エディット・ピアフ大全集 1946-1963 何時かは欲しい集大成BOX! 天井桟敷の人々(DVD) ◆20%OFF!フランス映画・黄金時代の傑作!
2009.07.01
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