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2026.09.07
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カテゴリ: ブックレビュー
英語というものは、主語があって、動詞があって、必要ならば、補語とか目的語がつく、というものとなっております。
しかし、そういった決まりがある英語であるにもかかわらず、本来ならば主語が必要であるケースで、その主語を省略する人がいる、とのことです。主に、イタリア語やスペイン語を母語にする人が、そうする傾向にある、とのことです。
日本語においては、主語が必要になることがありますが、必要としないケースがよくあります。というか、主語があると、おかしな日本語になってしまう場合がある、とのことです。
その実例として、こんなものがあります。

「あなたはベティですか」
・・・
「はい。私はベティです」
・・・
「あなたはジャック・ジョーンズですか」
「はい。私はジャック・ジョーンズです」
・・・あの頃、俺は彼女が好きだったのだ。
・・・女性をくどこうとすると、こんな言い回ししか頭に浮かんでこない。
「私はあなたとセックスすることを欲しています」
・・・ベティが、「私も欲しています」と答えるとは考えられない。
「いや、なんでもありません」とジャックは言って寂しく笑った。


ということで、日本語において、主語を入れないほうがいいときに入れてしまうと、確かにヘンなことになってしまうのですが・・・
というか、ここで取り上げたものって、清水義範の「永遠のジャック&ベティ」やないかぁあああああい!
見覚えがあるなあ、なんて思っていたら、まさにそのとおりだったりして、飲んでいたものを噴き出してしまいました。
この物語なんですけれもど、このタイトルの本のなかにある表題作の短編となっております。
ジャックとベティというのは、戦後まもない昭和30年頃に発刊された中学校の英語の教科書に登場する人物となっております。

それはともかくとして、この物語では、そんな二人が再会することになるのですが、それにともなって、英語で話すところが、英語を翻訳したときの日本語に変わってしまう、というところがポイントとなっております。
ということで、終始オモロイことになってしまうのですが、ラストのところでは、ちょっと切ないことになっており、私にとっては感慨深いものとなっております。

その2に続きます。

黒木登志夫著「知的文章術入門」岩波書店刊 2021年





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最終更新日  2026.09.07 06:33:33
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