経堂界隈

経堂界隈

January 16, 2009
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カテゴリ: 路地裏
自分より5歳ほど若い人お二人と話をしていたところ、雑談が偶然教育問題に入り込んだ。
ちょうど、このところ教育関連の仕事も手がけ始めたところで、彼らのような企業の第一線バリバリの連中が、どのような考えをもっているかを実際に知るのもいいな、と思い、議論に及んだのだが....
良く考えてみれば、自分 彼ら、どちらも「戦後教育」の体験しかなく(多少海外赴任中に外国教育の一端を齧ってみたことはある)、はしなくも
「こりゃいかんわ」
と改めて認識する羽目に。

「戦後教育がいきなり現れた訳ではなく、教える側、教わる側は両方とも、そのすぐ前まで戦前教育システムでやってきた連中。米国が主導した教育制度、カリキュラム内容は、たまたまそのきっかけとなっただけで、すでに教育制度は戦前の段階から破綻していたのではあるまいか」
と、仮説を立ててみたが、
戦後教育から憲法、防衛まで、米国の押し付け
米国一国支配が終了するこの時期こそ、日本が国内のみならず国際的ヘゲモニーを握るチャンス

旧制高校出身の先輩から「六三制の問題は、人間の成長過程で、考える力を養成する大事な時期に、じっくり考えること、人と社会といかに交わるかの代わりに、テストでいかに良い成績をとるかを教えるように教育を変質させたこと」というご指摘が、まさに、現出していることをまざまざと感じさせられた。

彼らは、憲法から教育まで米国から押し付けられ、日本本来の文化が、そこで変質させられたという、米国責任と受け止め
一方自分は、そういう主張が全面的に誤りだとは思わぬが、変質してしまうものをそのまま放置し続けているのも自分たち、と、これは自己責任と捕らえているわけだ。

本質の問題は、この議論、どこでやっているかは別にして、
そうは言いつつ、じゃあ、誰がどうやって、どう改善するのか
ということに、今までつながっていかなかったこと。

誰の責任か、それはそれで、いかに変えていくかを考えるときの現状把握として必要なのだろうが、問題は解決していかねばならない。
未来に向かって問題解決を考えることでなく、過去の責任だけが議論される、まさに、「戦後教育の問題」で、物事が前に進まない。

***

とはいえ、手がけ始めた、海外機関との提携による新しい学校の誘致に、この問題、実は避けて通れない。
近々、某県に話をもっていく中に、「(英語)教員の訓練プログラム」を盛り込むことになり、提携候補先から提示された計画案には、

相手を理解しつつ、日本の生活、文化をいかに相手に伝えていくかに変質させていくプログラム」
とある。
相手はこちらの問題点にまさに切り込んできたわけだ。

文部省と日教組が滑った転んだやりあって半世紀
「素人、部外者は口を出すな」とばかり、誰も手を出さぬ泥沼の中、膨大なお金と、子供たちの時間を無駄に費やすことが続くのを、政治も誰も止めることが出来ない。


ある先輩に、支援を求めたところ、こういうご指摘もいただいた。
「いい企画だが、僕は支援しないよ。教育は文化であり、国の将来の根底だ。それを海外にゆだねるなど、独立国のやることではない」
パートナーのアイルランド人John Mooreはこう言う
「アイルランドも同じ考え。しかし、イギリス人は違う。
イギリスというPlay Groundに、いいシステムが導入されるならば、誰がやっても構わないと考える
しかし、彼らは同時に、誰であろうとも、私たちのPlay GroundでPlayする限りは、私たちが決めたPlay Groundのルールは守ってもらう とだけ条件をつける」
それだけのルールと、ルールに対する信頼を日本は持つに至っていない。

北京オリンピックの柔道金メダリスト石井慧氏は、「大学は腐ったミカン」と発言したそうだ。
人々は、それを放言癖で知られる彼の暴言、あるいは、国士舘大学、柔道界への決別の辞と受け取っているだろう。
しかし、既にあの若さにして、世界の頂点に立った彼が批判しているのは、
畢竟、
既得権益に浸り、旧システムの維持に連綿、汲々としている日本の教育制度そのもの。
それが、たまたま大学、柔道界といったところに現れているに過ぎないのだ。





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Last updated  January 16, 2009 06:32:21 PM
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