経堂界隈

経堂界隈

October 21, 2010
XML
カテゴリ: City - People - Living
紅葉狩りを兼ねて信州へ。
猛暑の影響か、今年の紅葉はだいぶん遅いらしい。

中山道に沿って木曽谷を遡上して走る中央線は藪原の北で木曽川とわかれる。しばらくでトンネルを抜けると、また川の流れに行きあうが、先ほどまで電車の進行方向と逆であった流れが、電車と同じ向きになっている。
日本列島を南北に分ける分水嶺の一つを越えた。川は奈良井川。途中、槍ヶ岳に源を発する梓川と合流し犀川と名を変え高瀬川を合わせる。さらに長野市内で千曲川と合流し、そこから下流が信濃川である。

昔、中央線は、岡谷からいったん南へ天竜川を辰野まで下り、転じて塩尻、松本へ北上したものが、岡谷から峠の下をトンネルで直接塩尻へ抜けるようになって、もう30年ほどと思う。
新宿から「アルプス」とか「白馬」の急行(急行まで乗れるミニ周遊券が出来て学割がきくようになり急行に乗るようになったが、それまでは各駅停車)に揺られ、大糸線沿線に出かけるのは一日仕事だった。
それが、今では中央線も早くなったし、豊科まで高速道路が走る。長野側から上信越自動車道、長野自動車道を使えば、高速から山越えで早い人なら3時間少々で都心から行くことができそうだ。

松本空港 なんては、電車が遅くて高速もなかった時代の発想です。

長野の友人荒川さん。地元で福祉関係のボランティアと、有機野菜ビジネス取りまとめがお仕事。

信州の人は難しいと先輩が言っていた。
我々の時代になると、だいぶん変わってきたが、団塊の世代の上ぐらいで長野県で仕事した先輩たちは、相当のご苦労があったようだ。あちらは我々を知らず、我々も信州を知らなすぎた。地域交流は接触から反発を経て理解に至る。途中にわだかまり、対立があるとき、交流は理解に届かず、反発が何十年、何百年続くこともある。

奈良井川は梓川と松本市内で合流、さらに穂高川、高瀬川と合流し犀川となる。
中央線は松本まで。松本から長野へ向かう篠ノ井線と、糸魚川方面へ行く大糸線は途中まで複線のように、寄り添って走り、北松本の先で東西にわかれる。
松本から糸魚川へ抜ける千国街道も、木曽から松本を経て長野へ向かう中山道西街道から松本市内で分岐する。

多くの場合、対立は、建前の対立であろう。対立は、建前を掲げる支配層の対立にとどまり、我ら一般大衆は部外者であったのが、ここ百年ばかり、支配層は一般大衆を巻き込んだ対立を作り上げ、或いは、我ら大衆が好んで対立に首を突っ込んだ。

紅葉を求めて出かけたつもりが、豊科を過ぎてもまだ山は緑一色。

「午前中は、小谷温泉から先へ入り、午後八方へ上がりましょう」

温度差の大きさも影響するから、陰になるところより日当たりのいいところのほうが早く色づくという。

穂高、明科の犀川合流点を過ぎると、千国街道、篠ノ井線は、高瀬川を遡上する。再び川の向きが北向きから南向きに変わる。信濃大町から黒部湖に上がれば、大観峰を経て室堂に至る立山だが、そちらは昨年のこの季節カミサンと一緒に行っている。やはり少し早目だったように思う。



大糸線と千国街道は、高瀬川の支流農具川を遡上する。この川は北から南へ流れる。
農具川で結ばれる、木崎湖、中綱湖、青木湖の仁科三湖は、ダムと思う人が多いだろう。自分もそう思っていたのが、
糸魚川静岡構造線
「フォッサマグナですね」

「失礼しました」
「その糸魚川静岡構造線の上に水がたまって出来たのが 仁科三湖 で、発電用の取水はありますが、もともとは自然の湖です」

青木湖の北までが信濃大町(長野県大町市)、そこから先は白馬村。
農具川は青木湖までで、峠を越えると、再び流れは北へ向かう。
姫川
千国街道と大糸線は、今度は、姫川に沿って糸魚川まで下る。

かつて、新宿発の中央線は、さらに北へ行っていたのが、南小谷が終点となった。
どんな駅なのかと思っていたが、単式・島式ホーム1面ずつ計二面三線と何の変哲もない。
但し、この南小谷がJR東日本とJR西日本の境界で、南の松本側は電化されているが、北側は非電化。なるほど。
11月からハイブリッド車が導入になるらしい。

南小谷から車で千国街道をさらに北へ。
148号線中土トンネルを出たところの信号を右へ。
「おっと、ここだここだい」
あわてて、右折車線へ入る。
県道114号線。乙見山峠を経て妙高へ抜けるという。
「車が入りますからね。秘境というほどのことはないでしょうが、東京からの人はあまり見ないところです」
それでも、まだ紅葉はない。
小谷温泉を過ぎてしばらく行ったところで、妙高が見事に色づいているのを見る。

Image208.jpg

ようやく

さらに先、 鎌池 まで上がり、ようやく落ち着いて紅葉狩。
「向こうに見える雨飾山は、 日本百名山 の一です。東京から遠いですし、だんだん若い人は登らんのじゃないですか?」
若い人は忙しい。登山人口は減っている。登山人口の高齢化は、事故の増加につながり、事故の報道が増えれば、せかっく登山に興味をもっても、実際登るのは敬遠という人が増えるだろう。もっとも、誰も彼もが登った時代が異常なのだと僕は思うけれど。

Image209.jpg

「かつてのカメラ小僧たちですよ」

カメラ小僧
久しぶりに聞いた。
我々より上の世代だろう。
見れば、私たち以外は、ほぼ全員が三脚と一眼レフ?を携えて池畔をめぐっている。

「観光客がほとんどいない今日は、本来の紅葉を満喫できます。週末はもう霜が降りて、こうは歩けません。何事も人より早く楽しむのが一番です。後になればなるほど条件が整わなくなります」

池畔めぐりを終えると、休憩なしで急ぎ山を下る。

「雲が低いから、鑓・杓子・白馬の頂上は見えないかもしれません。雨飾、天狗原、松尾山から、戸隠までは大丈夫でしょう」

来た道を今度は南へ下り、岩岳入口から 八方 へ。
林道を黒菱平まで上がって、そこからリフトを二本乗りつぎ石神井ケルンを目指す。

「運動靴だし、今日はここまでにしましょう。登りにかまけては景色が見えなくなってしまいます。それと、寒くなります」

見れば、槍がときどき顔を覘かすが、雲はだんだん濃くなる様相。これでは白馬、杓子の上は、今日はもう見れまい。
岩肌に腰かけ、景色を堪能。再びリフトを降りて、黒菱で足湯。

Image213.jpg





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  October 22, 2010 03:03:49 AM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Archives

May , 2026
April , 2026
March , 2026
February , 2026
January , 2026

Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

背番号のないエースG @ Re:関東大震災(09/02) 「福田村事件」に、上記の内容について記…
桜上水二丁目現住人@ Re:東保園はどうなる?(01/23) 激しく同意します! この辺り、公園と呼べ…
坂東太郎9422 @ ノーベル賞(10/09) 「株式会社Caloria代表取締役社長 管理栄…
ドイツ@ Re:軍歌、労働歌、国歌の変遷に見る民衆扇動(02/25) 日本は戦前も戦後も「日本国」であって国…
正かな復興を!@ Re:日本国憲法雑感(05/03) 違ひます。日本國憲法は正漢字正假名遣を…

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: