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ラングドック・ルーション ヴァン・ド・ペイ・ドック フォルタン・ド・フランス・シャルドネ2015 Fortant de France Chardonnay ロベール・スカリ Robert Skalli フォルタン・ド・フランス シャルドネ100% 樽発酵? アルコール分12.5% 輸入:サントリーワインインターナショナル株式会社 購入価格:856円色は薄い黄色。香りはレモン、塩水、オレンジの皮、シロップ、ピーナッツ、セージ?蜂蜜?味は苦味と薄い酸味。余韻に酸味を伴う苦味と薄い甘味。まあまあかな。柑橘を軸に薄いながらもナッツや蜜感を感じさせる雰囲気の香りを出す。味も苦味と酸味が穏やかに流れ、余韻をオレンジの様な甘味で締める。全体のバランスが良い。苦味と酸味を支える柑橘香と蜜香、余韻もシンプルに伸ばし、同じく香りの流れを活かす。もう少し甘味が明確なら、いかにもラングドックらしい重みも感じられたかも。良くも悪くもシンプルな構成。(どちらかと言うと悪い寄り)飲んでて飽き易い。バランスの良さ故の起伏の緩さも原因。価格以上の期待は禁物。でも分かってて飲むのなら許せるレベル。 15分程度の時間経過(温度上昇?)で苦味と酸味の張りがダレてきた。 香り出力も落ちてきて、香りで支えられてた味の部分がよりシンプルな方向に。 この苦味を旨味の一種と感じられなくもないが、当初のバランス感とは 毛色が変わってきた。余韻も弱り、安っぽさが際立つ。 冷温キープが無難。(室温25℃、湿度63%)南フランスの安シャルドネとしては、まあまあ それなり。シチリアの白の、もう少し酸味や甘味を大人しくした感じかな・・。シンプルな味わいだが、その分 正統派の万人向け。チリやカリフォルニアの1000円クラスのシャルドネに匹敵する部分が有る、流石フランスの底力。 90分程で香りがオレンジの皮、水飴? ほぼ抜けた感じ。 味は苦いと薄い酸味。余韻に苦味。 温度は体感で16℃前後?。温めで、およそ白ワイン向きの温度ではない。 酸味はほとんど感じず、苦味も強まったりは無い。でもこれはこれでアリか!? スッキリ感は無いが、独特のボリュームと旨味感(?)を感じる。 ただ、これはワインと言うより日本酒に心得が無いと美味いとは思わないかも。料理は何でもイケる。牛肉や豚肉の煮込みでもなければ、大体何でも大丈夫。サラダからマリネ、魚介カルパッチョ、鶏肉料理、生ハム、オイル系パスタ、いかにもシャルドネ(白ワイン)向きの料理なら何でも合う。値段相応。相応だけど、出来は悪くない。上手くいけば1000円も狙えたかも。実際1000円だったら埋もれる凡庸さだったが、これで約850円なら十分上出来。★楽天検索 フォルタン シャルドネ★楽天扱い約6件 1016円~1415円 平均1200円前後ん~、この価格だとやっぱり埋もれるな。もし1000円だったらチリやイタリアに潰されるし、それならもう+200円位してもっと別のワインを選べる。今回は800円そこらで買えたからこその好評価であった。「800円台中盤」で、「フランス」の、「シャルドネ」が必要であるなら存在感アリ。そうでもなくて、価格や産地にこだわらないならば、やや悪い意味で普通のシャルドネ。こうなるとオススメはしない。
2017/09/30
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北海道 増毛町 吟風國稀・純米 Ginpuu Kunimare Junmai 国稀酒造株式会社 Kunimare Shuzou KabushikiGaisha 北海道産吟風100%(精米歩合65%) 2016年12月製造 日本酒度 +4 酸度 1.5 アルコール度 15 購入価格:1274円(720ml)香りは蒸し米、リンゴ、水飴?まあまあ標準的。口当たりで一瞬甘味を出すが、口内から喉にかけては結構辛口の雰囲気。酸味や苦味は薄く、あっさりした味わい。良くも悪くも特徴が薄いかな。良く言えばクセが無く、飲み飽きしないニュートラルな味。悪く言うと、水っぽい雰囲気で飲み応えが乏しい。香りは弱いし、甘味や旨味も目立たず、飲んでて日本酒感が弱い。でもこれは好みの問題も大きいかも。特徴無いなりに万人向けではある。変に甘味や香りがうるさいって事もないし、飲み易さは確か。ちょっと乱暴に言うと、米焼酎の水割りみたいな日本酒。これはこれで需要が有るとは思う。料理はほぼ選ばない。食中酒としては万能選手。むしろ、それこそ この酒の真骨頂だろう。刺身、焼き物、煮物、酢の物、塩辛、和食系なら何でもOK。洋食だとちょっと読めない。下手に濃厚なソースが相手になると酒側が潰されかねない。値段以下。これは実力的にはほぼ1000円だな。約1280円の中で、「北海道」の「吟風」の酒という点で+280円(各140円)の付加価値。純粋に日本酒としては約1000円。★楽天検索 吟風國稀★楽天扱い約9件 1177円~1382円 平均1200円前後北海道産であり、使用米が吟風の酒と言う点に価値が有る。そこを求めないのであれば、普通の1000円程度の純米酒でしかない。産地も使用米もこだわらず、悩む程のおかしな高値でもなければ大体何でもOK、という事なら箱付で見た目も悪くないし、それなりに信頼出来る。
2017/09/27
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南アフリカ WOウェスタンケープ ヴァンジール・コーヒー・ピノタージュ2013 Vanzijl Coffee Pinotage インブコ(イムブコ)・ワインズ Imbuko Wines ピノタージュ100% 樽発酵 樽熟成(半分をアメリカンオーク樽とフレンチオーク樽で熟成) アルコール分14.5% 輸入:JSRトレーディング株式会社 購入価格:1192円色はやや澄んだどどめ色。香りはカシス、バニラ、枯草、粗製糖、カカオ、中南米系コーヒー?味は酸味と薄く甘味を伴う薄い渋味。余韻に薄い苦味と渋味を伴う酸味。たしかに不思議な香り。果実の雰囲気は有るが、香ばしい要素が拡がる。味は結構シンプルで浅め。結構飲み易い雰囲気。苦味と酸味の出方がコーヒーっぽい。名前負けwはしてない。アルコール感の余韻が強そうで、意外と強くない。高アルコール度が、酸味より苦味を強調する要因になってる感じ。香りがやや特徴的なのは分かったが、それは味に寄与する程のものではないね。肝心の味だが、厚みや奥行に欠け、飲み応えが乏しい。そこをカバーする高アルコール度かもしれないが、上手く機能してない。酸が弱い状態でアルコール度を高めると、どんなワインも大体同じ様な味と構成になるよな。香りは悪くない。ワインの魅力を損なうことなく個性を出せてる。で味は?と言うと、酸の出方が頼りなく、渋味や甘味の伸びも浅く、ボディもサラっとした傾向で、どうしてもスケールが小さく感じる。不味くはないけど、飲んでて面白くない。料理は肉が無難だが、苦味に対応しつつ、甘味と酸味を補填出来れば理想。ちょっと強めの火加減で焼いた、ちょい焦げハンバーグに甘酸っぱいトマト系のソースがかかれば丁度良いかも。これはこれで、値段相応。最初は香りの珍しさと口当たりの勢いで、1400円イケるか!?と思ったが、飲んでみたら約1200円順当。コーヒーっぽさをかんじさせる香ばしい香りが付加価値で、味に関しては値段なり。何か・・・美味い不味いじゃなくて、飲んでて「面白くない」。グラス1~2杯ならそれなりに楽しく飲めると思うが、1人で1本飲もうとすると早い段階で飽きる。香りには良い個性は感じるんだが、その個性を味の美味さに活かし切れてない。400ml程残しで次の日(開栓20時間程度経過)。香りはカシス、カカオ、黒糖、インク、カラメル、プルーン?味は薄い苦味と薄い酸味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。コーヒー感は無いけれど、ワインとしてはそれ程悪くない。フルーティーな香りが増してて、取っ付き易い。味も渋味が抜けて滑らかな飲み口になってる。アルコール感が有りそうで無いね。香りで誘導されるのか、2日目ボルドーっぽい味わい。安いローヌかボルドーの2日目みたいな雰囲気。ボルドーとローヌを足したイメージ。ピノタージュにも色々有るってのが分かってきた気がする。樽を効かせたものならボルドーっぽいのも有るし、サンソーの雰囲気が強いラングドックぽいのも有るし、多分ピノノワールっぽいのも有るんだろう。で、このコーヒー・ピンタージュは南フランスとボルドーを足した雰囲気。繊細さも濃厚さも無いけれど、1日経過による こなれた味わいで飲み易さは有る。2日目の味、悪くない。ボルドー系好きならそれなりに気に入るんじゃないかな。値段相応。約1200円前後。納得。同価格の平凡な赤ワインよりも良いモノ持ってる気がする。初日だけだったらこうは思わなかったと思う。★楽天検索 ヴァンジール コーヒー ピノタージュ★楽天扱い約4件 1382円~1944円 平均1500円前後 1ケース(12本)箱買いで16330円(送料込)1400円弱から、はちょっと厳しいな。出来れば1200円前後以下が望ましい。1500円は上限。「南アフリカ」の「ピノタージュ」が飲みたいのでなければ、とりたててオススメはしない。コーヒー要素はおまけ。飲んでて上手いとは思うが、値段なりの赤ワインを求める人には少々コスパに欠ける点もある。
2017/09/26
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南アフリカ WOウェスタンケープ KWV・クラシック・コレクション・ピノタージュ2015 KWV Classic Colection Pinotage KWV社 KWV ピノタージュ100% オーク樽熟成8~10ケ月 アルコール分14% 輸入:国分グループ本社株式会社 購入価格:948円色は濃い紫。香りはブラックベリー、カシス、粘土、セロリ?白胡椒?味は渋味と苦味を伴う酸味。余韻に苦味と薄い酸味。これはラングドックのごちゃ混ぜ安赤、そう言われたら信じる。しつこさと苦味を思わせる出方のベリー香と渋味の出方。ベリー香に土っぽさを想起させる雰囲気の香り要素が、決して強くはない渋味を補強。余韻は浅めだが、味のメリハリは意外と(?)効いてると思う。やはり苦味が全体の流れを構成するために重要な部分を担ってる。飲み易さは無くはないが、悪く言えば安っぽい味。実際、高価なワインというわけではないし、安っぽくて何も悪くないんだが、味全体に奥行きが無い。そこをサポートするための やや高めのアルコール度かもしれないが、上手くいってない。果実感が弱いからね。やや高めのアルコール感で厚み演出するにはシンプルさが強過ぎる。総合的には、ホントに「ピノタージュのワイン」というトコしか特徴が無いね。その「ピノタージュ」の部分でさえ、飲み手をしっかり楽しませられると思える程ではない。赤ワインとしては起伏に頼りない部分が多く、香りもイマイチ普通の部類。苦味がもう少し穏やかであれば、塩味強めの茹でパスタやチーズ類等の料理で適当にカバー出来たはず。多少苦味が有っても、焼いた白身肉に塩が有れば大体十分。渋味は弱いからアブラは要らない、旨味や塩味を上手に補強出来れば安いなりの良さを活かせると思う。値段相応。品種や産地を考えないならば、1000円弱の赤ワインとしてはそれなりに。ただ、結局それだけしか長所を見取れない。南アフリカのピノタージュワインが飲みたいのだとして、このワインはふさわしいのだろうか・・?300ml強残しで次の日(開栓22時間程度経過)。香りはブラックベリー、カシス、粘土、カラメル、巨峰の皮?スミレ?味は薄い渋味と苦味を伴う薄い酸味。余韻は苦味と薄い酸味。飲み易さという点を思うと、初日より向上したかも。香りがもう少し落ち着いて、甘い雰囲気が出易くなった。苦味で弱目の渋味が強調される構成は初日と同じ。香りの分だけ美味くなった気はするが、ラングドックの安赤感は変わらず。大きな違いこそ無いが、初日と比べて2日目の方が安っぽさに嫌味を感じないな。初日の雰囲気に経験と慣れができたからかもしれないが、1日の経過で全体がこなれた感じになって、しつこさが無くなったからかも。滑らかな飲み口になって、飲み易さは上。2日目も値段相応。約1000円の赤ワイン。だが、2日目の方がもう少し美味くなった気がする。「ピノタージュ」の特徴云々はよく分からないが、これは自分のピノタージュワインの経験不足故の部分も大きい。★楽天検索 kwv ピノタージュ クラシック★楽天扱い約5件 995円~1280円 平均1180円前後まぁまぁこんなもん。「南アフリカ」の「ピノタージュ」の「約1000円のワイン」の勉強として、とりあえずの指標。一応、南アフリカ最大手のメジャーワイン企業らしいので。
2017/09/24
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南アフリカ ウェスタン・ケープ州 ゴールデン・カーン・ピノタージュ2016 Golden Kaan Pinotage ゴールデン・カーン Golden Kaan ピノタージュ100%(ピノノワールとサンソーの交配品種) オーク樽熟成4ヶ月 アルコール分14% 輸入:国分グループ本社株式会社 購入価格:1598円色はやや澄んだ鮮やかな紫。香りはブラックベリー、胡椒、餡、グレープフルーツの皮、プルーン、インク?めんつゆ?味は薄い渋味と苦味を伴う酸味。余韻に薄い甘味と薄い苦味。渋味は控えめで飲み易く、重い雰囲気の割には、飲んでみると実際はそうでもない。香りの感覚で南フランス的印象が引っ張られただけで、結構軽やかな部類。控えめに言って、普通。酸味より苦味が目立つガメイみたいな感じ。味はガメイかチリピノで、香りがラングドックのカリニャンやサンソーの混じった赤のイメージ。余韻の苦味の伸びは、香りもそうだがアルコール感の圧も有ると思う。良く言えば、濃い味わいながらも渋味控えめでサラっと飲み易い。悪く言えば、口当たりのボリュームの割にあっさり通り抜けて、物足りない。個人的には、悪い意味で普通。(特に南フランスの安ワインを飲み慣れた人程そう感じると思う)正直、味構成がシンプル過ぎて、飲んでて何も残らない。良くも悪くも、ピノタージュという品種の特徴は出てるのかもしれない。南フランスの赤に近いが、渋味は控えめで飲み易く、飲み手の幅は広くつくられてる。かと言ってガブ飲み系ワイン程軽快な味わいでもなく、じっくり飲める程の深みも無い。それはそれで万人向けの手堅い出来とも言えるが、よくあるラングドックの安ワインに似てるとしか思えない。以前飲んだクマラ・ピノタージュ・シラーズに近いが、あれのクオリティーを倍引き上げた佇まい。渋味は有るが軽くて飲み易く、香りはベリー香が有ってフルーティーだが、アルコール感の厚みが軽さ故の大人しさをカバーする。酸味と苦味に対応できる料理が望ましい。渋味控えめなのでアブラは要らない。豚しゃぶとかが適任。茹でた豚肉にポン酢に胡椒をかけたものが丁度良い。四川料理やタイ料理とかの辛い料理にも合いそう。値段以下。これと似た様なワインなら、1200円位でラングドックにいくらでも有ると思う。↑で書いたクマラ(680円)の倍額が上限。1600円弱はいくらなんでもキツい。1100台以下が目安。★楽天検索 ゴールデン カーン ピノタージュ★楽天扱い約3件 1420円~1620円 平均1500円前後この価格ではアカンと思う。ここからせめて2割引いて(1200円台に差し掛かって)、ようやく飲む気のスタートラインに立てる価格。
2017/09/21
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南アフリカ WOウェスタン・ケープ リブ・シャック・レッド2015 Rib Shack Red ダグラス・グリーン・ワインズ Douglas Green Wines ダグラス・グリーン・ベリンガム社 Douglas Green Bellingham ピノタージュ60% シラーズ40% 樽熟成(?)(wood maturedとラベルに記載) アルコール分13.5% 輸入:アサヒビール株式会社 購入価格:1123円色は澄んだ紫。香りはカカオ、ブラックベリー、杉、鉛筆、黒土?クローブ?味は渋味と薄い甘味。余韻に苦味と薄い甘味。ん~、普通か。渋味はまあまあしっかりしてるが酸が弱く、濃そうでいて そんなにパワーは無い。香りとも相まって、苦味がちょっと目立ち気味。ピノタージュとシラーズって感じはしないな。カベルネとメルローのイメージ。渋味は有るけど、伸びも深みも無い。結構あっさり気味。苦味と甘味で補強してるんだろけど、よくある安ワインって印象。ピノタージュが足引っ張ってない?ボリューム感が出てない。渋味も酸味も頼りなく、その割に苦味が残り易くて綺麗な感じがしない。飲み易さを重視してるんだったらまだ分かるが、当初の狙いが分からなくなる。カベルネかシラーズだけでつくるかした方が個性出せたんじゃ・・。総合的には、普通の赤ワイン。渋味は有るけど酸味は弱く、余韻も浅めで物足りなさが強い。こういうもの、と分かってれば1000円ボルドー的な雰囲気は楽しめると思うが、肉料理に合わせて云々を考えると どうしても頼りない。肉専用赤ワインという触れ込みだが、肉料理を美味しくするという意味ではないね。このワインを美味しく飲もうとするなら、脂のノった肉料理が必要になるよ、という意味w。なんならカマンベールチーズみたいな高脂肪分のチーズでもいい。プルコギとか、韓国系の甘辛いタレに漬け込んだ焼肉とかなら合うのかな。料理側で甘味と旨味を足せればもう少しマシになるかも。値段以下。取って約1000円だな。880円と言われても納得。南アフリカなら、アシュトン・ケルダーのカベルネの方がはるかに肉料理向けで高コスパ。★楽天検索 リブシャック★楽天扱い2件 うきうきワインで1058円 ヴァンエボヌールで1479円興味本位以上のオススメはしない。1058円ならまだしも、1479円はキツい。約1000円で肉料理向けの赤ワインが欲しいのなら、↑で書いたアシュトンケルダーか、アルゼンチンのマルベック、南フランスのシラーでいくらでも有る。
2017/09/17
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静岡県 富士宮市 高砂・山廃・純米吟醸・山田錦 Takasago Yamahai JunmaiGinjou YamadaNishiki 富士高砂酒造株式会社 FujiTakasago shuzou 兵庫県特A地区産山田錦(精米歩合55%) 静岡酵母使用 2017年2月製造 日本酒度 -3 アルコール分 15 購入価格:1467円(720ml)未熟なメロン、甘くない洋梨、ラムネ、飴?出力や出方は静かだが、内容的には綺麗。ジワ~っと出る甘味、ゆっくり伸びる苦味と旨味。まさに山廃づくりと吟醸酒の中庸の味わい。意外と酸味が出て来ないけど、この辺は日本酒度マイナスの特徴?吟醸酒だけど、香りがうるさく出ないのがいい。口当たりは澄んだ雰囲気で、口内で温められて旨味感が拡がる。山廃仕込みからくる(?)旨味感で厚みを出してるのか、味自体は結構美味しい。山田錦の甘味と香りを酵母で制御してる(?)。飲んでて「あ~、なるほど!」と納得いく味。他県の吟醸酒を飲み飽きした人なら新鮮に感じるかもしれない。山田錦に鮮烈な香りと澄んだ甘味を求める人だと、ちょっと物足りなさを感じるかも。だが吟醸酒の澄んだ甘味と山廃のボリューム感を同時に楽しむなら上出来。やはり、色々飲みまくって飽き始めた人が飲むと高評価に繋がる(?)。そうでない初心者だと、美味さが分かりにくいかもしれない。以前飲んだ高砂・大吟醸の流れに通じるのが分かる気がする。香り出力は穏やかだが、甘味の出方はクリアーで、苦味のボリューム感は山廃のオマケ。あくまで似た様な感じ。作り手が同じだからという事かな。今回のは普段飲みの日本酒の一つの到達点で、方向性は同じでも、品評会用の日本酒の流れとは違う気がする。やはり大吟醸以上は品評会向けで、純米吟醸クラスが日常消費の味覚上限。で、自分は純米吟醸格が一番好き。(大吟醸も嫌いじゃないけどね) ☆熱燗にしてみた☆(湯呑みに150ml程注いで電子レンジで約1分。体感48℃前後) 香りは綿飴っぽい雰囲気が追加。 味は酸味と旨味が大幅に増し、山廃の感覚を全力で発揮。 冷めてきて温めの温度になると苦味が出てきた。(レンジ加熱は冷めるのも早い) 吟醸酒なので、燗酒の場合はぬる燗がオススメの様だが、実際にはぬる燗だと半端。 冷や(常温)以下か、上燗(46~50℃)がベスト。魚の刺身が無難だが、塩焼き魚も問題無し。酸っぱいツマミだと甘味と苦味が乱されそうなので、(特に野菜の)酢の物以外で。旨味の共通点が繋がれば、肉類でもOK。何でもイケる。焼肉、ロースト、蒸し物、調理方法は問わない。西京漬けとかも合いそう。値段相応。これはとても出来の良い日本酒。変な純米大吟醸よりも、この高砂・山廃・純米吟醸。冷酒も燗酒も両対応可。最近(ここ1~2年位)、山田錦+9号酵母の組み合わせは香りがケバケバしく感じて苦手になってる。(いまのとこ、美山錦+7号酵母辺りの出力の吟醸酒が丁度良い)そこいくと、この静岡の大人しい酒が妙に(実力以上に?)美味く感じる。自分の「飲み手の経験」という要素もなかなかに厄介ww。全然客観的になれない。★楽天検索 高砂 山廃 純米 吟醸★楽天扱い2件 日本酒博物館で1459円、1升瓶2936円 ビッグボスで1升瓶のみ2894円まあまあこんなもん。およそ値段には見合ってる。日本酒は4合瓶1300円前後を超えた辺りから、1200円前後の酒と比べて急にクオリティに差が出てくると思う。
2017/09/15
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山梨県 甲州市勝沼町ルバイヤート・ルージュ2010 Rubaiyat Rouge丸藤葡萄酒工業株式会社 Marufuji Budou Kougyou KabushikiGaishaメルロー、マスカットベリーA、割合不明アルコール分12%購入価格:1373円色は澄んだどどめ色。香りはブラックベリー、カラメル、インク、カカオ、塩化ビニール、餡?黒糖?味は苦味と酸味を伴う薄い渋味。余韻に薄い苦味と甘味を伴う苦味。少し苦味が目立つ。でも状態異常ではない。ベリー香とカラメル香の混じる雰囲気からベリーAっぽさも感じる。軽めの口当たりから、苦味基調のソフトな流れ。都合7年経過だし、渋味は大分控えめ。澄んだ味わいで、全体的には綺麗な味とは思う。以前飲んだルバイヤート・ルージュ2007にもよく似てる。酸味が弱い弱点も2007年とほぼ同じ。苦味の出方をコントロールして複雑さ(?)や個性を構成するが、それだけだと物足りなさもある。渋味も弱いし、これを熟成感とも言えるが、飲み手の好みと経験にも大きく左右される。メルローよりもベリーAの個性が強く出てる。(特に香り?)少し苦味が目立つ以外には特にバランスに難も無く、100分以上の時間経過でも変化は軽微。飲み易さはそこそこで、日本ワイン特有の線の細さは感じるが、まあこんなもんか と納得出来る範囲。料理で苦味を和らげられれば、もう少し美味くなる様な気がする。渋味が少ないからアブラは要らんかな?と思いきや、実は結構アブラの甘味が活躍する余地が有りそう。肉の旨味と脂の甘味が有れば、味付けはシンプルでいいな。豚バラ肉スライスの醤油炒めとか、ワインの味が穏やかだから、スモークチーズでも十分かも。むしろ肉は要らず、食パンをトーストしてバター塗っただけでもイケる感じ。酸味を補填したいが、下手に酸味を足してもバランス崩れそうだし、難しいな。値段相応。1300円台なら、日本ワインとして充分な 半熟成ワイン。赤ワインの渋味が苦手な人なら、これはこれで意外と気に入ると思う。(苦味が苦手だと分からん)あえて言うと、味は普通。(普通と言う程分かり易い美味さとも思わないけど)これは料理が鍵だと思う。ワインの味を活かす料理をどう用意できるかが重要。肉(甘味と酸味に対応出来る要素)とアブラ(渋味と苦味に対応出来る要素)の組み合わせ。★楽天検索 ルバイヤート ルージュ★楽天扱い約8件 1710円~2011円 平均1780円前後1700円台となると、これは誰にでもオススメとは言えないな。渋味が苦手な人ならまだ良いかと思うが、赤ワインに渋味と果実感を楽しみたい人には向かない。多分これを美味いと思える人は、日本ワインファンか半熟右岸安ボルドーファンだけだと思う。赤ワインに厚い渋味や独特の酸味を求める人にはどうしても貫目不足に。
2017/09/13
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山梨県 笛吹市 シャトー・マルス・牧丘・甲州2016 Chateau Mars Makioka Koshu 本坊酒造株式会社・マルス山梨・ワイナリー Honbo Shuzou KabushikGaisha Mars Yamanashi Winery 山梨県山梨市牧丘地区産甲州100% アルコール分10% 購入価格:1140円色は非常に薄い黄色。香りはレモン、シロップ、アンズ、セージ、洋梨、クコの実?ローレル? 抜栓70分強でレモン水、酵母、熱した小麦粉、酒粕、べっこう飴?味は薄い苦味と酸味を伴う薄い甘味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。「やや甘口」の表記通り、なかなか万人向けの飲み易さ。柑橘に甘い雰囲気のベリー、苦味を軸に甘味を追わせる味構成。ちょっとしたスポーツドリンクにも近い味。(アクエリアスかDAKARAの甘味と酸味を弱めて苦味を増したみたいな)酸味と甘味の組み合わせに苦味とのバランスが端正で、コップに氷入れてガブ飲みも可能。比較的穏やかな出力ながらも、このフルーティーな味わいは爽やかな飲み口。辛口甲州に飽きた人が、適度に甘酸っぱい甲州ワインを飲むのなら、丁度良い選択肢。白ワインとしては悪くないが、甲州ワインっぽさは薄い気がする。日本の甲州ワインと言われなければ、スペインの安白(ヴェルデホ種?)か?と思ったかも。でもこれは自分が甘口傾向の甲州に不慣れで困惑しただけで、こういうものなんだろう。抜栓30分以上(温度上昇)でも変化は軽微。(室温25℃、湿度57%) 抜栓70分程で、香りがレモン水、小麦粉、酵母、酒粕、飴に変化。 フルーティーな雰囲気が減退し、特殊な香りに。味はそれほど変化無し。 こうなるといかにも「日本ワイン」って雰囲気に。でも甲州ってのも何か違う。 「白ワイン味の日本酒」の様なイメージ。総合的には、そこそこ美味い「白ワイン」。やはり万人向け。時間経過後の「日本酒の代わりになれる白ワイン」感は、一定の個性を感じた。甲州ワインって感じとはちょっとズレが有るものの、ワインとしての味は決して悪くない。この飲み易さ と 分かり易さはアリ。料理は魚より貝類に向いてるかも。旨味感が欲しい。時間経過で日本酒イメージが付いて回ると、酢の物とかにも合わせ易い感じに。豚しゃぶ や 蒸し鶏 に岩塩やおろしポン酢も上手く合いそう。ワインに甘味が有るから、酸味や塩味に対応した味付けがし易い。値段相応。約1100円、まあまあ。辛口甲州は数有れど、やや甘口の甲州は多くない。その辺のタマ数を埋めるボトルとしては上出来な部類。「ドイツ程甘くなくていい」んだけど、甘味が有って悪い事はない。「イタリア程酸味に偏られても困る」が、変にバランス崩される位なら今の弱いままでいい。「スペインっぽい果実やハーブの香りが有る」とうれしいけど、そこはメインで求めていない。「日本ワインっぽさ」を残しながら、和洋問わず料理とは合わせ易いが「高価ではない」。そんな白ワインが飲みたい人に適任。★楽天検索 マルス 牧丘 甲州★楽天扱い約5件 1490円~1566円 平均1500円前後「やや甘口」の「甲州ワイン」が飲みたいのでなければ、オススメはしない。1100円台ならもっと気軽にススメられたが、1500円近いとなると難しい。ただ「甲州ワイン」が飲みたいだけなら、この価格ならもう少し他に選べる。「やや甘口のワイン」が飲みたいのなら、安いドイツかスペインのバック・エクストリシモ・セミドゥルセとかで十分。
2017/09/10
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山梨県 甲州市 ロリアン・勝沼甲州2015 L'orient KatsunumaKoshu 白百合醸造株式会社 Shirayuri Jouzou KabushikiGaisha 勝沼町産甲州100% シュール・リー製法 アルコール分12% 購入価格:1468円色は薄い黄色。香りはレモン、柚子、塩水、石灰、グレープフルーツの皮、酒粕?火薬?味は酸味と苦味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。まあまあ。薄味傾向だが、酸が前面に出てて、後から苦味の伸びがソフトに動く。柑橘系の香りが目立ち、これが酸味と苦味の両方を支えてる感じ。2014年ボトルと比べて酸がしっかり出てて、旨味だけに頼らずにボリュームを成立させる。基本はあっさり・スッキリの味なんだが、飲み応え部分も主張。味や余韻の伸びはちょいとアッサリし過ぎなきらいは有るが、これも甲州らしさの内と思えば納得の範囲。この辺の問題をクリアーするための酸味のボディーかな!?酒粕っぽい香りに柑橘香が合わさって、ヒネ香に近い香りになる時が有る。多分これはヒネ香ではないな。組み合わせによる錯覚で、保管に問題は無かった。一つ一つの香り要素は悪くないが、同時に出るとたまに変な方向に。柑橘果実の皮みたいな生臭さと酒粕香が合わさると、何かイヤな感じw(特に鼻から抜ける時)。 抜栓20分程(温度上昇?)で酸味が後退、相対的に苦味が強まってくる。 この苦味が余韻まで喰い込み、スッキリした雰囲気が損なわれ気味。 これはこれで勢いが増したと言えなくもないが、抜栓直後の方がこのワインの 魅力を素直に楽しめたとも思える。毛色が違う?まぁとりあえず、上出来。甲州ワインとしてはそれなりに厚みとボリュームを感じ、物足りなさはほぼ無い。香りの出方にはやや難が有るが、この辺は好みと慣れの問題とも言えるレベル。イタリア(主に中部以南)の安目の白ワインが好きな人なら、かなり気に入ると思う。白身魚の塩焼きとかが一番無難かな。今回スモークサーモンの粗挽き塩胡椒とオリーブオイル掛けに合わせたが、素朴な塩味とアブラの甘味に上手く噛み合う味わいに感じた。和食も良いが、それよりイタリアワインに合わせるつもりでいた方が間違いが無い。値段相応。これで約1500円以下なら、充分 大手(メルシャン、サントリー等)と渡り合える価格設定だと思う。特にイタリアの白が好きな人なら、このロリアンの様な甲州ワインはきっと好むはず。あ・・・いや、コスパ考えると多少は甲州側が割高と思うけどw、イタリア好きだが、イタリアワイン特有の酸の押しが妙に気になる(鼻につく)人なら、甲州が丁度良い強さ。そこいくと、このロリアン勝沼甲州は非常にイイ線いってると思う。★楽天検索 ロリアン 甲州★楽天扱い約6件 1836円~1998円 平均1900円前後1900円前後が標準となると、大分厳しい。1500円以下なら安い位だが、1900円以上だと高価い。通常1800円台はやや高価めではあるが、結構ギリギリ突いたとこか・・・。
2017/09/07
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山梨県 甲府市 シャトー・メルシャン・甲州・きいろ香2014 Chateau Mercian Koshu KiiroKa シャトー・メルシャン Chateau Mercian 甲州100% ステンレスタンク発酵 ステンレスタンク熟成3ヶ月 アルコール分11.5% 購入価格:2220円色は非常に薄い黄色。香りはグレープフルーツ、柚子の皮、塩水、水飴、水菜の葉?黄桃?味は薄い酸味と薄い苦味。余韻に苦味と苦味を伴う薄い酸味。穏やかな酸味と苦味でシンプルに纏まってる。流石にこの価格帯だと、薄くても水っぽさを出さないねw(出しても気にさせない)。香りの柑橘感で薄い酸味も補強。無駄が無い。酸と苦味のバランスは良好。ただただ、飲み易い。突出・しつこさは無く、綺麗に流れる。澄んだ味わいを感じる。薄いけど 薄いだけで終わらず、余韻までしっかりと軸を持った伸び方をする。もっと明快な酸味が出ても良かったかな。或いは甘味の雰囲気で補填とか?この穏やかさは長所ではあるが、同時に味の決め手に乏しい物足りなさも感じてしまう。香りが思ったより出て来ないからパッとしないのかも。柑橘感は明確で、ほんのり甘い雰囲気は有るには有るが、底上げに寄与出来る程でもない。 抜栓20分程の時間経過(温度上昇?)で少し味に厚みが出てきたっぽい。 これはこれで悪くないけど、当初のスッキリ感は損なわれ気味。 味の穏やかさはそのままだが、相変わらず決め手に欠ける味わい。 香りは変化無し。(室温25℃、湿度58%)何か・・・良くも悪くも、無難に美味い「普通の甲州」って感じ。以前飲んだメルシャンの勝沼甲州2014の方が もっと似た味なり(出方やスケールは小さいなり)に個性が見えたと思うが、今回のきいろ香2014は味は悪くないけど、「悪くない」ってところで感想が終わっちゃう。味か香りのどちらかが足りてない。(多分足りてない大部分が香り)2014年ヴィンテージの特徴か!? 酸が大人しく、苦味も穏やか、香りも静かに主張して終わる。温度上昇には多少の強さを見せたのは良かったが、ここは好みの問題にも左右されるか。料理はあっさりしたものが無難。変に旨味の利いた複雑な味よりも、塩の味でシンプルにまとめたものが適任。鯖の塩焼きとか、アクアパッツァとか、サラダやソース無しのピザとか。醤油やポン酢の味もイケると思うが、ワインや料理の味を引き立てる様な動きはしないと思う。何らかの甘味の有るものなら上手い事ワインを補強してくれるかも。(豚しゃぶとか穴子の白焼とか)残念ながら値段以下。2000円以下。1800円台ならまあまあだが、それでもちょっと厳しい。最初はギリ相応かとも思ったが、飲んでいく内にドンドン下方修正。味自体は悪くないので、やはり香りの点で大きく伸び悩みマイナスまでブレた。味はともかく、香りまで小さく纏まってしまったのが敗因。これがきいろ香の実力と言うなら、シャトー・メルシャンの普通の甲州ワインで十分満足出来る。自分の好み や タイミング、瓶差とか色々問題も有るかと思うが、自分とはきいろ香との相性が悪いw。★楽天検索 メルシャン 甲州 きいろ★楽天扱い約23件 2214円~3002円 平均2600円前後2500円以上出して 甲州・きいろ香買うのはファン向けの側面も感じる。リリース直後に1本飲んで、その後3年位の周期で熟成を確かめるつもりで2~3本楽しむ、みたいな。これだと、自分ならほぼ同価格の(ちょっと高価めだが)長野シャルドネ・アンウッデッドの方が飲んでて納得いってしまう。
2017/09/04
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