【18要約】
ふれあいやすい姿勢を養成する方法の1つに、グループ活動・年中行事も有効です。
集団体験をすることで、役割=他人とかかわることを担う経験ができます。(とりわけ幼い時は効果が高い)
集団は学校などに限定しなくても、家庭などでもよいです。家庭で時間を共有することで、孤独感を減らせます。
【19要約】
ふれあいを邪魔する非現実的な(非自己支援的な)考え方があります。論理療法(非現実的・非支援的考え方を持ってしまった結果、自分を苦しめるので、考え方を修正して苦しみに対応する心理療法)の観点から言うと、3つ挙げられます。
第1に「すべての人に好かれなければならない」があります。言いたいことを言えないし、自己開示もできなくなります。現実的にすべての人の気持ち・欲求を察知して満たすことは不可能です。考え方を修正して「すべての人に好かれたらそれにこしたことはない(けれど、実際は難しい)」ぐらいに考えるとよいです。
第2に「人のこころを傷つけてはならない」があります。悪意がなくても、相手を傷つけてしまうことはありえます。私たちは全知全能ではないのです。同じ過ちを繰り返さないように努力しながら、考え方を修正して「人のこころを傷つけないにこしたことはない(けれど、実際は難しい)」ぐらいに考えるとよいです。
第3に「失敗すべきではない」があります。イエス・ノーすら言えないぐらいに、行動ができなくなります。私たちは全知全能ではありません。今の自分が良かれと思ってマイベストを尽くす(言動する)のです。「失敗しないにこしたことはない(けれど、実際は難しい)」ぐらいに考えるとよいです。<具体例>素晴らしい本を書こうと思わずに気楽に書くから、たくさん本を書けるのです。( E フロム先生談 なお、これは國分先生も引き継いでおっしゃっておられました)
【20要約】
「ふれあい」のある生き方には原理があります。それは自己開示をする際に、人間としての生き方を語るようにするとよいと思うのです。
第1に「死を意識して生きる」です。明日死んでも悔いがないように生きる。精一杯生きる。つまり生きることを充実させられるわけです。
第2に「自由」です。どのように生きるか自由なので、精一杯自分が納得できる考え方、感情を味わっていく。自分の哲学に基づいて、選んでいく生き方です。
第3に「責任性」です。自分の人生の結果は、自分自身で受け止めるという意識を持つ。つまり、自分が人生の主人公だと正々堂々意識して、生きるわけです。
(補足)
現在では論理療法よりも、認知(行動)療法の方が有名になっています。内容は論理療法も認知療法も本質的には同じなので、どちらを学んでみてもよいかと思います。
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