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キャリアコンサルタントひろくん

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2025.05.30
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今回は皆様に SWOT分析 についてご紹介したいと思います。ですがその前に、なぜSWOT分析やメリット・デメリット表などの分析の方法をご紹介しているのか? その理由からお伝えしたいと思います。

 そもそも 人は、自分なりのとらえ方で、ものごとを把握したり理解しようとします。自分なりのとらえ方のことを「主観」といいます。 気持ちであろうが、思考(理性を発揮させる)であろうが、 人は絶対に主観的にとらえようとするのです。

主観的にものごとを捉えるときに、必ず起きる現象があります。それはものごとを捉える・把握するときに、何かしらの偏りが発生する ということです。偏りが発生することは、必ずしも悪いことではありません。
 たとえば何かしらの問題が発生したとき。それに対して自然と「なんとかなりそうだ」と思える場合。その判断の根拠が現実的であった場合、主観でとらえたその判断は、むしろ不要な悩みや迷いを感じにくくしてくれる働きを持ち得ます。


 しかしデメリットとしては、 偏りが激しくなるほど、ものごとを非現実的に捉えてしまう傾向が強くなってしまうのです。そしてこの特徴は、特にものごとを冷静に判断するときに、マイナスに働きやすい欠点を持っています。

 ものごとを冷静に判断するケースとはどんな場合が考えられるでしょうか?たとえば次のようなケースが挙げられます。
①マリッジブルーとなり、結婚に対して否定的な気持ちしか感じられなくなった。
②職場のストレスが強いので、転職することしか考えられなくなった。
③生活が苦しいが、生活保護なんて絶対に受けられない、と決めつけてしまっている。
④恋愛や友人づきあいにおいて、トラブルが生じた際、絶縁するしかないと決めつけている。
⑤投資の話を受けて、これは絶対に儲かるし成功するに違いないと利益面のみに注目している。

 具体例はいくらでも挙げられますが、 判断における基本は「よいこと・わるいこと(メリット・デメリット)」を最低でも2つの視点から考えること です。そして より適切な判断(現実的で、成功しやすく、失敗しにくい)をするためには、更に多くの視点から考えることがとても有効 なのです。そして今回紹介する SWOT分析は「4つの視点」から分析する方法 です。活用するのは少し難しいですが、 メリット・デメリット表よりも適切な分析をしやすい強み を持っています。


​【SWOT分析とは?】​

SWOT分析とは、4つの英語の頭文字をつなげて作った造語です。
​強み  S trength​
​弱み  W eakness​
​機会  O pportunity​
​脅威  T hreat​
の英単語なのですが、要はこの 4つの視点から物事を分析してみよう ということです。こんなイメージになります(ウィキペディアより 日本語の方が良いのでウェブで探してみてください)

強み:自分に関連するメリットです
弱み:自分に関連するデメリットです
機会:相手、環境、タイミングなどにおけるメリットです
脅威:相手、環境、タイミングなどにおけるデメリットです

メリット・デメリット表と比べると、内部環境と外部環境をあらかじめわけておくので、より自動的にいろいろな角度から分析しやすいようになっています。


【実際の作り方】​

大きく2つあります。
①メリット・デメリットを数多く考え出し、そこに肉付けする方法。
②まず内部環境における強みと弱みを考え出す。次に外部環境の機会と脅威を考え出す。

①の方法の利点は、制限が少ないので、まずは たくさんメリット・デメリットを考え出しやすい 点にあります。そのかわり整理されていないので、ある程度考えを出し尽くしたら、今度はそれらが内部・外部どちらの要因なのか?整理していきます。その際、更に浮かんできた分析内容を追加していきます。

②の方法の利点は、最初からバランスがとれた視点で進めるので、 分析内容が偏りにくい という点です。そのかわり数多く考え出しづらいときもあるので、その場合は①の方法に切り替えてもいいでしょう。



 では私を実験台にして、SWOT分析をしてみましょう。今回は「抱えているケガと実習に向けたコンディショニング」をお題にしたいと思います。
<強み>
・整形外科的な知識をある程度有している。
・何度も同じ症状に対応してきた。
・アイシング、固定、服薬等をできている。
<弱み>
・体重が重いので(脂肪+筋肉)、怪我の場所に荷重がかかって治りにくい。
・怪我しやすい体質である。
<機会>
・仕事でけがをかばう勤務が可能であるため、治療しやすい。
・自転車通勤できるなど、足を使わない行動が可能。
<脅威>
・実習開始まで〇〇日しか残されていない。(※〇〇日残っている、の方が冷静と言えます)
・一度治りかけて、油断して筋トレをして悪化させてしまっているので、いつもよりも治癒の過程が不透明。
・仕事を休むことはできない。肉体労働でもある。
・ケガの為にトレーニングを休むと、基礎体力が低下して、実習をこなす上で不利になる。

【私が考えた今回の総合判断】
 実習までにケガが軽快する可能性は十分あるし、治る可能性すらある。しかし対応方法を再び間違えると、長引かせる可能性がある。体力の低下は多少不安だが、怪我をしながらでも座りながら筋トレなどを安全にできる。従ってケガの治療を第一にする。副作用でおきるデメリットを極力おさえていく。何より毎日実行していこう。完ぺき主義に陥らず、毎日できることを行っていく。


​【まとめ】​

 いかがでしょうか?SWOT分析は個人でも、組織でも使える方法になります。ですが私は個人の皆様を対象にしてお伝えしています。個人を対象とした場合、次のような効果が生まれやすいことでしょう。
【期待できる効果】
①具体的な方法を考え出すことができる。
②方法を実行する事で、成果が見込める。
③悩みが減るので、不安が減る。
④問題があるなか実行するので、自信を持てる。
(私の場合は、自分がDoerであるという意識があり、それを体現できると感じられるため)





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Last updated  2025.05.30 12:47:20
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