ボランティアキャリアコンサルティング

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キャリアコンサルタントひろくん

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2025.08.17
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カテゴリ: 自己理解の仕方
 MBTI という性格検査の一種があります。これはユングのタイプ論をもとにしています。ただし検査の実行者を分類して終わりというものではありません。実行者たちが無意識で行う自分の認知スタイルを理解し、自分自身の心を成熟させ、他人への許容度を高めるための「羅針盤」の役割を果たすことが、最大の目的とされています。現状を知り、更なる成長を促し、人生を成功へとつなげる役割を目指しています。
※なおMBTIの結果は、MBTIの専門家に支援を受けることが必要であると協会は主張しています。

 自己理解を助ける性格検査・心理分析の方法は多くありますが、私はこの MBTIも十分に価値のある方法である と感じています。今回は私が試しにMBTIを行ってみたので、その上での考察を皆様にお伝えしたいと思います。
 まずMBTIについては、「​ 16personalities ​」にて基本的に無料で行うことができます。自己理解を更に深める部分や、自分のキャリア形成についての核心に迫る部分等は、有料での開示ができるようになっているようです。(私は有料で試していないので、詳しくはわかりません)

 私の実施の総合結果は「建築家」というカテゴリーと判断されました。次に私の長所がまとめて分析されました。次に私の性格の特徴が抱えているリスクについても分析されました。それらの指摘は鋭いものでした。なぜなら、私に自覚があり、改善し続けている面があったからです。また3年前の私であれば、気づけないような指摘も含まれていました。

 次に実行者の将来(キャリアパス)についての助言がなされます。将来、どんな職場や場面で活躍できそうか?を教えてくれるわけです。キャリアパス上の強みや弱みもそれぞれ教えてくれます。そして、今度はキャリアパスを進むうえでの短所やリスクを教えてくれます。
 次に自己成長を話題にして助言してくれます。ここも今までと同様に、長所と短所を教えてくれます。なお、自己成長にとっては、長所の強化と短所の修正(私見ですが、短所を長所にまですることは無いと思いますが)が共に大切です。
 最後に人間関係を話題にして助言してくれます。他と同じく長所と短所を教えてくれます。無料版では以上の内容となっています。協会が主張するように、実行の上でMBTIの専門家にフォローしてもらうと更に効果があがる上、内容の誤解や、MBTIが抱える問題点が有するリスクを減らすためにも有用でしょう。(注意:くどいようですが、MBTIの内容は十分に有効であることは間違えありません。)

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 ではMBTIが抱える問題点とはどのようなものでしょうか?これには少なくとも2点あげられます。第1に(全てのテストで共通の弱点ですが)、 回答者の回答が不正確、不誠実などの場合、当然ながらテストの結果も、不正確な内容になります 。第2に(これも各テストに共通かもしれませんが)テストで判断された内容を、判断の背景を反映することなく、ストレートに評価してしまう点です。ちょっとわかりにくいはずなので、詳しく説明させてもらいます。

 例えば私の問題点としてMBTIは次の2点を指摘してきました。「感情よりも論理を優先する」「相手の感情に鈍感」確かに私の行った選択肢に基づけば、結果はこうなるのはよくなります。しかし、私の行った選択には、私の人生上の長い歴史がつまっています。では「感情よりも論理を優先する」件について、もう少し詳しく説明しましょう。
 私はかつて非常に感情的な人間でした。論理や冷静さよりも、信念(≒思い込み)に基づいて、衝動的に言動するような性格でした。それは自分を生きづらくしたり、他人にも迷惑をかける性格でした。それを私は認知行動療法に出会って実践するなどの長い時間をかけたトレーニングを行ってきた結果、 今ではなるべく論理的に冷静に物事を捉えようとする姿勢が習慣になった のです。 何も考えずに理性も発揮しなければ、私は非常に感情的な人間になってしまうことを、テストは反映してくれません 。​
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 もう一つの件について、私は自分の感性だけでなく、相手の感情にも非常に敏感です。これは私にHSPという個性があるため、なおさらです。そうした過敏性について、私は認知行動療法などのトレーニングによって、生きづらさを解消できるように「鈍感力」を強化してきたのです。また自分の人生観において「他人から好かれる人生ではなく、自分がありたいように生きる人生を生きなさい」という國分康孝先生の教えを30年以上実践してきた結果でもあります。その結果、 他人の感情を感じすぎないようにする。そもそも意識や焦点を当てすぎないようにするような習慣が育った わけです。 とてもつらい苦境に立たされる場合などは、いとも簡単にそれらの悪癖がよみがえったりします。


【まとめ】
 MBTIに限らず、 信頼性が高く、実績の高い性格検査の内容は、皆素晴らしく、学びに満ちていて、活用する上で十分すぎる価値がつまっている と私は強く感じています。しかし 完璧な性格検査・心理テストは、この世にありません。今後も生まれないことでしょう。
必ず(その回の)検査の結果には、間違いや指摘忘れなどがありえます。 それを補う為には、検査に100%頼り切るのではなく、
①自分でもしっかりと自分自身を見つめてみる
②信頼できて実力もある他者にも自分について教えてもらう(注:プロでなく家族等でも可能)
③複数の検査や分析方法と組み合わせる(バッテリーといいます)
などを行いながら、 総合的に自分をみつめることが大変有効 です。そうした自己理解は、真の自分にかなり近づく内容になることでしょう!
※もっとも自分の成長や環境の変化などで、数年以上経つとまた変化するかもしれないのですが…​ ​​​​​





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Last updated  2025.08.17 20:04:07
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