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Dec 29, 2011
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カテゴリ: カテゴリ未分類
世の中は、年末の慌ただしさの中にあるが、

一定の温度に保たれた、
静かな一室で日々を過ごしている。

ダーリンがバァの退院後のおいしいビールを飲んでから
はや、2ヶ月が経とうとしている。
そして今、またダーリンはアルコール断ち、
さらにはカフェイン断ちも敢行している。

バァは12月10日、再入院したのだ。


日によって元気がなかったり
モリモリ食べれる日があったり
食欲も復活していた
よくしゃべったかと思えば
ぐったりしたり、
とうとう完全復活!?
と思う日があっても長続きしない、
私たちにとっては一喜一憂の毎日だった。

それでも、予定していた12月4日の
バァの白寿のお祝の会では
朝からシャンとして
ホテルではちょっと緊張しながらもお客さまを迎え

そんな事態は起こらなかった。

この日、バァのために新調した着物を
10時過ぎから着せていたが、
バァは記念写真撮影のときも
宴の中でもいつでも両手をきちんと揃え
バァの着物姿


全員揃ったバァの子どもたち5人とその連れ合い数人、
孫が数人とひ孫1人、私たちの友だちの、
総勢30人足らずの祝宴。
笑いも涙も誘った友人たちのスピーチに
ムジカスピアナート の鈴木美根子さんの歌、
バァの4年半5400枚の写真の中から選んだスライドショー、
バァの歌声を収録したムービーなど
BS21 の門田洋子さんの司会で粛々と進行した。
記念品

終宴後帰宅してからもバァは、着物を脱がないと駄々をこねて
私を喜ばせ、興奮したようになかなか寝付かなかった。

みんなに会って刺激をもらったのか
翌日からのバァは疲れを見せるどころか絶好調。
瞳は爛々として、口数も多く、
本当に完全復活やな、と私たちを安堵させた。

・・・なのに、なのに
ちょうど1週間後、
再びバァは熱を出し、再入院となった。
またしても誤嚥性肺炎。
気をつけていたのに、
気をつけていたのだけれど。

入院してすぐに、
やっぱり主治医の態度に不信感をもった私たちは
主治医の変更を申し出た。
・・・途端、
急に親切に丁寧にバァの状況を説明しだし
急に親切に丁寧に治療方針の説明をしだし
急に親切に丁寧に回診に来始めたけれど
それでわかったのは、98歳を迎える高齢者だと侮って
やっぱり積極的な治療をしていなかったということ。
クレームを出した途端に点滴の種類も変わったんですけど。

「他のドクターの治療も受けてみたい」
そう言って、主治医に院長を希望した。

ドクターが変わると治療方針が変わる。
考えてみたら当たり前のようだが
こんなに顕著とは思ってもいなかった。
次の主治医はかなりの慎重派だった。

2回目の肺炎ということもあったかもしれない。
病院で誤嚥するわけにはいかないからかもしれない。
バァの絶食生活が始まった。

点滴で補える栄養はたかがしれている。
カロリー的にも。
前回の入院でも痩せたバァは
さらに痩せはじめた。

「食事はまだですか」
オウムのように繰り返すも、
次にまた肺炎になって高熱が出ると
今度は命にかかわりますよ。
そう言われると二の句が継げない。
「でも食べないと筋肉も落ちて体力も落ちて
嚥下機能もどんどん落ちるのでは?」
ちょっと踏ん張ってみても
そう言われましても的な反応。

そうして、治療方針が変わったものの
やっぱり積極的な治療はのぞめていなかった。

「私が言ってもムリ」
それにしびれを切らしたダーリンが
主治医に直談判。
すると主治医は丁寧に栄養摂取方法について
説明をしてくれた。

女だと思ってなめられていたのか。

栄養摂取の方法は3通り。
・経鼻経管栄養(鼻から管を通して栄養を入れる)
・高カロリー輸液(静脈から高カロリーの栄誉を点滴)
・胃ろう(胃に管を通して栄養を入れる)

あらかじめネットで予習&2人で相談をしていたので
経鼻経管栄養を希望。

「じゃ、さっそく明日やってみましょう」

なんだ、すぐやれるのか。

その「明日」にあたる24日。
朝から主治医が管を通し、
レントゲンで入管を確認。
さあ、白湯で試してみましょう、という段になって
なんと、安定していたバァの血中酸素濃度が
急に下がり始めた。

肺の炎症の突然の悪化。
「回復室」なる看護師詰所の隣室に緊急移送。
栄養どころではなくなり
せっかく入れた管は使うことなく抜き去られた。

そしてこの日、ダーリンは
主治医から恐怖の言葉を聞く。
なぜか私が知ったのは数日後だったけど。

「2、3日がヤマです」


その2、3日が無事過ぎて
極端に下がったバァの血中酸素濃度は
いまや100に回復(通常95~100)
酸素マスクから1分間に13リットルも入れていた
酸素は、ここ2日で1分間に3リットルに減った。

たまに痰が出て酸素濃度が低下するが
いつも私が目を光らせて
その都度ナースコールで痰の吸引をお願いしている。
熱もなし、
血圧もまあまあ安定。
肺の炎症も少しずつおさまっており
表情もずいぶんはっきりして
言葉も出るようになった。

ひとまず安心。

次はやっぱり栄養摂取、
後手後手に回るのはやめようと
夕べダーリンと素人ながら善後策について検討。

このまま年末年始に突入すると
ドクターも休みに入るに違いない。
このままの状態で過ごすとなると
栄養が不十分なままさらに1週間近く経ち
バァは衰弱してしまうのではないか。
まだ炎症があるうちは経鼻経管はしてもらえないだろう、
胃ろうもちょっと怖い、
一時的な栄養補給として高カロリー輸液はどうだろうか。

さっそく主任看護師さんにその意見をぶつけると
すぐにドクターに取り次いでくれる。
以前は3日は点滴に耐えられていたバァの血管は
このところ、1日ごとに漏れて
もはや刺す場所がないほど。
高カロリー輸液の静脈から点滴も行える。

高カロリー輸液に決してデメリットがないわけではない。
感染症の危険など、気をつけねばならないこともある。
だけど明らかに栄養が足りないのを
指をくわえて見ているわけにはいかない。

果たしてドクターは
「今日の午後からやってみましょう」
そう言ってくれた。
やっぱり言わないとやらないなんて
お役所か、と心の中ではちょっと毒づいたけど。

今日は29日。
10日に入院してからすでに20日が経とうとしている。
抗生剤で肺の炎症が治まってくるのに並行して
少しずつでも栄養を入れて、
なんとか体力を回復してもらいたい。
高カロリー輸液
500kcalとはいえ、その効果はあるはず。

24日以降、ここ回復室で、私は家事に帰る時間以外の
23時間くらいをバァと過ごしている。
この部屋は、明るく広く温かく、なかなか快適。
そんなに動かないのに、ダーリンが昼に夜に
お弁当を買って運んでくれるので
私はむしろ少し太ったよう。
バァに申し訳ない。

そういえば、急変した24日、
私がお昼に外に出るのを
「いやー、いやー」と言ってバァは止めた。
変調の予兆を自分なりに感じていたんだろう。
そんなことも気づいてあげられなくてゴメン。

バァに苦しい思いばかりさせていると
ダーリンと2人で涙したが
バァはがんばっている。
私たちも泣いてる場合ではない。
精一杯支えなければ。

バァは、私が手を握り
額を撫でてやると安心したようにウトウトする。
お正月は、ここで3人で祝おう。





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Last updated  Dec 29, 2011 04:02:45 PM
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Comments

くま娘 @ Re:バァと私たちの1914日(09/22) 久しぶりに訪問致しました。可愛いバァが…
チェリー@ Re:バァと私たちの1914日(09/22) 突然にお二人のところにバアが舞い降りてか…
tama@ Re:バァと私たちの1914日(09/22) おばぁちゃまの笑顔の写真を見てまた、涙…
petit bois@ Re:バァと私たちの1914日(09/22) 残念です。 普通ではできないような看護を…
雪之嬢2005 @ Re:バァと私たちの1914日(09/22) お久しぶりでございます。 コメントは数年…

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