家庭学習コンサルタント 坂本七郎のブログ

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坂本七郎 プロフィール


家庭学習コンサルタント
ドリームエデュケーション代表
オンライン家庭教師「まなぶてらす」主宰

1977年生まれ。群馬県太田市出身。

塾講師や家庭教師など5000人以上の学習指導の経験から「家庭学習」こそが学力アップのカギであることを確信。
全国の小・中学生とその保護者に、中学受験・高校受験に向けた家庭学習のアドバイス、親子の関わり方について教えている。

また、受験や習い事など各分野のプロから自由に学べるオンライン専門の家庭教師「まなぶてらす」を運営。24時間365日、世界中どこからでも質の高い教育が受けられる環境を整えている。

主な著書に、ナツメ社から『マンガでわかる!中学生からの最強の勉強法』、大和出版から『小学生のための「家庭学習」の教科書』『小学漢字1026が5時間で覚えられる問題集』、『出る順「中学受験」漢字1580が7時間で覚えられる問題集』、『漢字が好きになるドリル』シリーズ(いずれも大和出版)などがある。

ドリームエデュケーションHP

オンライン家庭教師まなぶてらす

坂本七郎への問合せはこちら

Archives

2024/11
2018/07/10
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カテゴリ: 夏休みの勉強法
​​こんにちは、坂本です。

今日は夏休みをテーマにした記事をお届けします。
どうぞ最後までお付き合いいただければと思います。



■夏休みは、はじめの一歩で決まる。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


夏休みは40日間あります。

終わってみるとあっという間ですが、
40日は結構な日数です。


たとえば4連休と言えば、


夏休みは、その10倍もあるのです。


10回連続の4連休。

そう考えると、相当なことができます。


40日の夏休みをどう過ごすか?


大きく成長する子もいるでしょうし、
新たな目標が生まれる子もいるでしょう。

苦手科目を克服する子もいれば、
得意科目をさらに伸ばす子もいるでしょう。


しかし一方で、

夏休み前とくらべて何も変わらない子、
成績が落ち込んでしまう子、


そんな子どもたちもたくさんいます。



夏休みで伸びる子と伸びない子。

その違いはどこに生まれるのでしょうか?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



■「夏休みの伸び」を決めるもっとも大事な要素



これまで多くの子どもたちの夏休みを見てきましたが、
大事な要素は、2つに絞られる、という印象を受けています。


ここさえ押さえておけば、大きく失敗することはない。

そして、夏休みの学習時間をしっかり確保でき、
充実した夏休みになる可能性も大きく高まる。


そんな要素が2つあります。



それは何かというと・・・


「準備 と スタートダッシュ」です。



この2つでほぼ決まります。



■1.夏休みの「準備」とは何か?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


では、夏休みの伸びを決める1つめの要素、
夏休みの「準備」から解説していきます。


「準備」は、3つの要素に分解されます。

(1)目標
(2)計画
(3)盛り上げ

この3つを満たすことで「準備」が完了します。

1つずつくわしく見ていきましょう。


(1)目標

目標とは、この夏休みに
何を克服したいか、
何を達成したいか、
といった「個人的な目標」です。

集団塾ではどうしても個人的な目標よりも、
全体の目標が重視されてしまいます。

「生徒全員の学力アップ」といった感じです。


しかし、目標設定は本来とても個人的なもので
その子の現状をふまえたものでなくてはなりません。


漢字が苦手なら漢字をどれだけ覚えたかを目標にする。
数学の平面図形が苦手なら、そこを目標にする。

目標はいくつかあっても、もちろん構いません。

大事なのは、個人的で具体的な目標を持つことです。



(2)計画

計画とは目標の下にあるものです。

たとえば、沖縄に行くという目標が決まれば、
あとは日程を決めて、飛行機を予約すれば
沖縄にたどり着くことができます。


これと同じように、学習面でも目標が決まれば、
おのずと計画も決まってくるものです。

たとえば、
「小学5,6年の漢字をひととおり復習する」

という目標であれば、書店の漢字ワークや
学校の漢字ドリルを使って学習すればよいです。



一方、中学数学の平面図形の苦手を克服したいのであれば、

『未来を切り開く学力シリーズ中学数学発展篇 図形』

などの基礎からわかる問題集を使って学習していけば良いのです。


目標が決まれば、計画もまた決まるのです。




(3)盛り上げ

夏休みの準備の3つめは「盛り上げ」です。

今まで私のメルマガを読んできた方も、
これを聞くのははじめてだと思います。

でも、この一手がとても重要だと最近感じています。


「盛り上げ」とは何かというと、
夏休みがいよいよ近づいてきたという
子どもへのアナウンスです。


「あと●日で、夏休みがはじまるね!」
「夏休みは、計算力を一気に上げたいね!」
「夏休みは、英語の遅れを8月10日までに取り戻そう」

そんな声がけをして、夏休みへの意識を高め、
少しずつ盛り上げていくのです。


そして、先にお話しした
「(個人的な)目標」と「計画」は、
夏休みが始まる2日前までに終わらせてください。


目標、計画、盛り上げ。
この3つを満たして「準備」は完了します。





■2.スタートダッシュで勢いをつけよ
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続いて、夏休みの伸びを決める2つめの要素、
「スタートダッシュ」についてお話しします。


夏休みは40日ありますので、はじめの初速、
スタートダッシュが肝心です。

どれだけ勢いをつけてスタートできるかが、
とても重要になります。


こちらのグラフを見てください。





これは私の経験をもとに作成した
「夏休みの学習量曲線」です。

夏休み中の子どもたちの「学習量の変化」
を表すグラフです。

特徴としては、中カッコを傾けたような
カーブを描きます。



このグラフにあるように、
学習時間は、夏休みの始めがピークで、
そこからゆるやかに下がっていく傾向にあります。


最初は、勉強もそこそこしますが、
だんだんと学習時間が減っていく。

お盆時期にガクッと減り、
夏休みの最後に宿題を一気に仕上げる。

そうしたパターンをたどるケースが多いのです。



このグラフの大事な点は、どこか?


やはり、 夏休みの初日 です。

夏休みの初日は、その後の過ごし方の
ひな形になる大事な日。

1日目の過ごし方が、そのまま
2日目、3日目の過ごし方を決めていきます。


初日にがんばれば、
次の日もがんばりやすくなります。

けれども、初日からだらけてしまえば、
だらけ癖がついてしまいます。


つまり全体の学習量を増やしたいなら、
初日のスタートダッシュがカギになるということです。


もちろん長時間の勉強を無理強いすれば逆効果ですが、
本人の集中力と学習量のバランスを取り、
そこに楽しさを加えてあげれば、うまくいきます。


がんばって初日の学習量をグイッと上げる。

初速を上げる。


これだけで、その後の学習量、勢いが大きく変わります。


夏休みは、初日で勢いづける。

ここを忘れないでください。



■まとめます。


夏休みの伸びを決める要素は2つありました。

準備とスタートダッシュです。


準備には、
・個人的な目標
・計画
・盛り上げ
が大事だとお話ししました。

そして夏休みがはじまる2日前までに、
具体的な計画を立てて初日に備えます。


夏休み初日の学習計画はしっかりと立てておき、
使う問題集なども準備をしておきましょう。


どの時間帯で勉強するのか。
何をどのように学習するか。


できるだけ具体的に決めておくと、
当日慌てずに済みます。


とにかく1日目。

ここを目指して準備を進めてください。


1日目が終われば、あとは勢いに乗せて
日々の勉強をこなし、目標を達成していけば良いのです。


充実した夏休みは、はじめの一歩で決まる。

ぜひ参考にしてください。


家庭学習コンサルタント
坂本 七郎






『小学漢字1026が5時間で覚えられる問題集』(大和出版)
Amazon小学国語部門1位を取得しました。




▽本の詳細はこちら
https://plaza.rakuten.co.jp/kikuji/diary/201807030000/


予約いただいた皆さま、ありがとうございます。
問題集、そして巻末の2大特典も活用してくださいね^^
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Last updated  2018/07/19 08:33:56 AM
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