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麻薬の常習者の香川杏は、暴力を振るい売春を強要する母親と、身体の不自由な祖母の 3 人で暮らしていた。ある日売春の現場で逮捕されたことをきっかけに破天荒な刑事多々羅と出会い、少しずつ未来に向かって歩き出していた杏だったが、コロナや、母親からの呪縛、さらには多々羅との関係も変化していき、彼女を取り巻く世界が徐々に暗雲に飲み込まれていく。
やるせなさがハンパないです。
今、大注目の女優「河合優実」さんだし、佐藤二郎だしってことで観ました。
予告などで暗いのは覚悟の上でしたけど、想像以上にやるせなかった。
前にも書きましたが、救いのない映画って「私ならそうしないな」「なんでそういうことしちゃうかな」っていうイライラポイントがけっこうあるんですよね。
でも、今作はあまりそういうイライラがなく、それだけに余計に救いがなくて、やるせなかった。
河合優実さんの上手さもあるんでしょうけど、主人公の杏が性格いいんですよね。
非行に走る未成年って、甘えが見えることってよくあると思うけど、そうじゃなくどうしようもなかったんだなって。
同情というのとは少し違う、本当に切ない気持ちで観てた気がします。
佐藤二郎の破天荒さ、どれが本当で嘘かわからない感じもすごく良かったです。
人なんて良い面も悪い面も本当であり、嘘なんですよね。
杏はなんとなくそういうところわかっていた気がします。
こういう映画って、観てわざわざ暗くなる必要あるかって言われると答えれないんですけど、
観ることで自分の人生とか周りとの関わり方とか考えるきっかけにはなるかもしれないですね。
オススメとはいえないけど、見応えのある映画でした。
★★★☆☆
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