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2002年11月10日
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 高校を卒業してまもなく街で中学校の校長先生に会った。先生は、一度遊びにいらっしゃいと僕に声をかけた。今思えば本心からの言葉ではないようにも思うが僕はうれしくてその後ほどなくして先生の家を訪ねた。

 何を話したかは今となってはほとんど覚えてないのだが、先生の言葉で一つ覚えている言葉がある。僕が小柄なのを見て先生はいった。
「君は商売人には向いてない。君とは違ってもっと身体が大きくがっしりしていなければこの仕事はできない。なんといっても押しが強くなければなければね。でも君はだめだ」
 しかしそれに代わってこんなことができるというふうにいってもらったらこの日僕は先生に会えてよかったと思って気持ちよく先生の家を後にできたのかもしれないが、そんな話にはならなかった。僕は前から父のように会社に勤めることはできないと思っていたから図星を指されてどぎまぎしてしまった。
 この時の話が一つのきっかけになって僕は僕が生きる一つの形がわかったように思う。人生の負け組だと宣告されたような気がした。前からわかっていたのにあらためてはっきりといわれて驚きもしたが、やはりという気もした。
 幼い頃から劣等感があった。自分が劣っているという感じは主観的なものだから、他の人が聞いてもなんだそんなことかといわれるようなことである。実際、友人に相談したら「しょうもない」といわれた。それは大変だ、といわれなくてよかったと今は思う。中島義道は芥川龍之介の『鼻』を引いて、「(内供は)垂れ下がった鼻が自分に不幸をもたらすとしても、その鼻をもつことしか自分自身でありえないことを自覚したのである」という。この私しか私ではないというのはよくわかる。ただし中島が「内供は、自分の「かたち」を変えて幸福になる(ふりをする)よりも、不幸であって自分自身であることのほうを選んだのである」ということには必ずしも賛成できない。自分自身であることは不幸ではなく、皮相の幸福ではなく、あるいは他の人から幸福と思われることではなく、本当の意味での幸福であると考えるからである。





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最終更新日  2002年11月10日 19時17分07秒
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