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2004年10月09日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 講演が中止になったので思いがけないオフの日にはなったが、心配事をかかえながら、(構想中の本の)原稿を書いたり、本を読んだりしていた。森有正の表現を借りるならば、《潜在的な》構造を《ねり上げる》ことを試みているが、むずかしい。実際に書いたメールを使うことになるかもしれないが、その場合は対信者の許可が必要かもしれない。

 夕方、出版社から翻訳原稿の続きが届く。午前中の配達が指定してあったのだが、台風の影響で遅れたとのことだった。仕事は待つまでもなく、仕事のほうから追いかけてくる。ひどく緊張していて、どうにかなりそうだ。

 昨日の日記へのコメントとして書いたことは、僕の中で大きな問題でずっと考え続けている。

 しばらく読まないでいたジャン・ギトンの『私の哲学的遺言』(新評論)の続きを少し読み進める。ギトンが死んだ夜、パリのアパルトマンで不思議なことが起きる。静かに死を迎えようとしたいたギトンは100歳。枕辺にパスカルやソクラテスらが現れるという話。今日読んだところでは、ベルクソンがギトンのもとを訪れる。

 ベルクソンは、ある日、娘がノックもしないで部屋に入ってきた時のことを語る。部屋にいたら、光が見えたの。光の中に何かが見えたの。あんなきれいなもの一度も見たことがない。長々と安堵の吐息をもらしたベルクソンは娘にいった。いい子だ、そのことは一言もお母さんにいってはいけない。あの人にはわからないだろうから。でも僕は君のいうことを信じるから。なぜって、僕も同じものを見たばかりなのだから…わかる人にしか話をしてはいけないというベルクソンの思いは僕にはわかる。ベルクソンは、その後、神秘主義的な現象は精神病理学に還元できない、と精密な研究を始めた。この日の出来事が、『道徳と宗教の二源泉』を書くきっかけとなった(pp.70-2)。

 ギトンは思いがけず合理的でベルクソンに抵抗する。「私には、永遠なるイデアの世界を観照する、知性を備えた非人格的な霊魂の永遠性が、かろうじてやっと理解できる程度です。だから、個人の魂の不滅など、とても…」(p.89)。ここではギトンはプラトンに言及していると考えられるが、魂の不死についてギトンは僕と同じ理解をしているようである。「非人格的」な魂の不死が問題にされているのである。しかし、僕はギトンは理解できないというが、「個人の魂の不滅」について考えてみたいのだ。しかも信仰のレベルではなく。この条件をつけるとたちまち難しいことになるのは必至ではあるが。





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最終更新日  2004年10月09日 22時01分20秒
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