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cozycoach @ Re:徳川忠長 兄家光の苦悩、将軍家の悲劇(感想)(11/20) いつも興味深い書物のまとめ・ご意見など…
2012.01.25
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 ブータンはヒマラヤ東麓の九州ほどの大きさの小国で、人口は70万余です。

 ワンチュク国王は、1980年生まれ、第5代ブータン国王で、オックスフォード大学モードリン・カレッジ政治学修士、2011年現在、世界最年少の元首です。

 2011年5月20日に平民ながら遠縁の女性ジェツン・ペマと10月13日にプナカで結婚式を挙げ、最初の外遊で王妃とともに日本を訪問されました。

 テレビでもよく紹介されたので、記憶に新しいです。

 ブータンは、インドと中国にはさまれた世界唯一チベット仏教ドゥク・カギュ派を国教とする国家です。

 民族は、チベット系8割、ネパール系2割です。

 急速な近代化のなかで、近代化の速度をコントロールしつつ、内陸の農村部に強い影響を受けた政治的立場や、全体主義的な伝統を維持しようとする政治に注目が集まっています。

 特に、前国王が提唱した国民総生産にかわる国民総幸福量 =GNHは最近富に有名になりました。

 ”仏教への旅 ブータン編”(2007年6月 講談社刊 五木 寛之著)を読みました。



 五木寛之さんは、1932年に福岡県八女市に生まれ、生後まもなく朝鮮半島に渡り、両親は若くして亡くなり、1947年、第二次世界大戦・終戦を受け、平壌から福岡県に引き揚げ、1952年に早稲田大学第一文学部入学するも、1957年に学費滞納で抹籍されました。

 1966年に第6回小説現代新人賞、1967年に第56回直木賞、1976年に第10回吉川英治文学賞、2002年菊池寛賞、2002年にブック・オブ・ザ・イヤースピリチュアル部門賞、2004年仏教伝道文化賞、2009年にNHK放送文化賞を受賞しまし「た。

 新しい世界仏教の波を感じつつ、インドからはしまったNHKの番組の取材の旅のなかで、もっとも不思議な思いを抱いたのがブータンでの日々であり、ごく短い潜在でしたが、帰国するときに、立ち去りがたい感じを強く受けたといいます。

 ブータンの地を踏んで最初に感じたのは、この風景はいちど前に見たことがあるというものでした。
 しかし、ブータンは日本に似ているという印象は、やがて少しずつ変化していき、同じ仏教の姿がこれほどちがうものかと衝撃を受け、そのうち、日本とは似ても似つかぬ国だと、少しずつ感じはじめたそうです。

 ブータンで出会ったのは、目に見えないけれども、はっきりと一つの世界が存在する実感でした。

 ブータンには、テレビもあればインターネットカフェもありますが、いわゆる近代化とは一線を画した独自の文化が保たれています。

 心にしみわたっていったのは、人間の幸福といものに関する物差しのちがいだったそうです。

 至る所に経文を書いた幟がはためき、ブータンの人々はマニ車を回して祈り、皆のより良い生まれ変わりを願っています。

 決して商売繁盛・家内安全などの現世利益ではありません。

 今日を生きるということが明日を生きることであると、はっきり信じています。



 これに対して、日本人はそれぞれがバラバラの見かたをして生きています。

 服装や風景などの共通点をはるかに超えて大きなちがいを示していいて、超えることのできないへだたりがあるように思われてならないといいます。

第一章 風の国へ
第二章 チベット密教の化身
第三章 ブータン仏教の幸福







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Last updated  2012.01.25 05:44:43
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